優しい夜食を提供してくれるお店の店主はドラァグクィーンのシャールさん。食材の蘊蓄を語りながら出されるお料理はどれも身体に優しくて心なごみます。悩むことは自分と向き合っている証拠、空っぽなら埋めていけばいいのよ。人生に悩む人たちに語る一言一言も心に染み入り感動でした。

優しい夜食を提供してくれるお店の店主はドラァグクィーンのシャールさん。食材の蘊蓄を語りながら出されるお料理はどれも身体に優しくて心なごみます。悩むことは自分と向き合っている証拠、空っぽなら埋めていけばいいのよ。人生に悩む人たちに語る一言一言も心に染み入り感動でした。

中学校の水泳部の物語り。水泳部の存続が危うくなり、龍一は部の存続に奔走していきます。そんな中で救世主となるかもしれない人に巡り合うのですが、その彼女は学校でも有名な謎の美少女・・・。最初は読み進むスピードが遅かったのですが後半は、するするーーー。マカン・マランという人気シリーズの１冊のようです。ハチャメチャな中学の大先輩の同窓生がなんとも豪快で愉快！龍一たちの作戦に一役も二役も買ってでてくれます。これは、本編であるマカン・マランを是非とも読まないといけないと心から思った次第です。

シャルロットは元警察犬だったジャーマンシェパード。股関節に問題があって４歳の時に引退しました。縁あって浩輔・真澄夫妻の家にきて、はや２年。 警察犬として訓練を受けてきましたから、賢い。半面、狡さもあって甘えん坊な女の子です。そんなシャルロットの周りで起こる大小の事件。中には切ない事件もありますが、心がほっこりする結末に笑顔です。犬目線の物語りかと思って読み始めましたが、ちゃんと人間目線のお話しでした。作者の方はきっと犬好きなんだろうなと思いました 。

優しい気持ちが沸き上がってくる七つの物語り。どれも良かったですが、特に鬼灯と月夜のディナー、テンの手が良かったです。母が再婚した相手は機械油にまみれた初老の人だった。おまけに手の指がない。どうして母はこの人を選んだのか。母の手術の日に静かに語られた母との出会いの事。しみじみ良かったです。