村上春樹が父親について、そして父親との記憶について書いた本。 先月、自分の父親を亡くして少ししたタイミングでこの本に出会い、導かれるように手に取った。 多くの男にとって父親との関係性や距離感というものは一言で表しづらいものである（気がする）。 その難しさのようなものを村上春樹も抱いていて、一定の距離感を保ちつつも、冷静に父親の過ごした時代を追い、想像し、言葉に書き起こすことで自分の父親と向き合っている。 家族の数だけ親子関係はあるだろうが、１つのカタチを見たような気がした。

村上春樹が父親について、そして父親との記憶について書いた本。 先月、自分の父親を亡くして少ししたタイミングでこの本に出会い、導かれるように手に取った。 多くの男にとって父親との関係性や距離感というものは一言で表しづらいものである（気がする）。 その難しさのようなものを村上春樹も抱いていて、一定の距離感を保ちつつも、冷静に父親の過ごした時代を追い、想像し、言葉に書き起こすことで自分の父親と向き合っている。 家族の数だけ親子関係はあるだろうが、１つのカタチを見たような気がした。

米大統領選やアメリカ政治解説でお馴染みの前嶋さんの著書。 『キャンセルカルチャー』というタイトルだが、そこに特化した内容というよりは、どちらかというと今のアメリカにおける保守とリベラルの分断の背景を幅広く解説した本で、内容は選挙選や、メディア、妊娠中絶、ワクチン、BLMやヘイトクライム、銃規制など多岐に渡る。 タイトルはあくまでも断絶した社会で起きていることの象徴として触れられているにすぎず、そこに期待して読むと肩透かしをくらうかもしれないが、今の米国社会への理解を深めるためには良い本だと思う。

2010年代中頃からアメリカの大学で吹き荒れたポリコレやキャンセルカルチャーの嵐。 近年、日本やヨーロッパなどでも猛威を奮っている異常とも言える状態の問題点や発生要因を読み解くための本。この手の話では必ずと言っていいほど言及される必読書でもある。 正しいと信じられているエセ真理に従った結果、学生達は知恵よりも愚かさを受け入れさせられている。 「認知の歪みで最もよく見られる9つのパターン」とキャンパス内で認知の歪みを生み出してきた背景を読み解くうえで、それぞれに影響し合っている６つの論題を上げている。

人新世になり地球は明るくなった。 スウェーデン人のコウモリ研究者である著者は、長い年月をかけて進化してきた動植物や昆虫が人類が生み出した明るさによって影響を受けているという。 月明かりを頼りに活動する昆虫は街頭などによって方向性を失い、闇夜に紛れて交尾を行っていたものは生殖活動をやめ、水平線に映る月明かりをあてにしたウミガメは街明かりに引き寄せられ、海に出る前に死んでしまう。 光のない時代に戻ることは現実的ではないが、明るすぎる夜が生み出す負の側面について僕たちはもっと考えるべきなのかもしれない。

とうとう俺は、とんだマスかき野郎の書いたクソみたいな本を読んじまうことにした。全くコイツときたら俺の脳みそをファックしてきやがる。ケツを拭く紙にすらなりやしねぇ。アンタもそう思わないか？ みたいなパルプフィクション。