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2023年3月の読書メーターまとめ

Kazuko Ohta
読んだ本
10
読んだページ
3349ページ
感想・レビュー
10
ナイス
604ナイス

2023年3月に読んだ本
10

2023年3月のお気に入られ登録
2

  • ハリー
  • 289ryo

2023年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kazuko Ohta
私にとって湊かなえと辻村深月は「好きではないけれど必ず読んでしまう作家」の二大巨頭です。しかしこのところ、後者は好きになりつつあって、それというのも「切なさ」を感じられるようになったから。切ない作家が好きなんです。前者はやっぱり切なくない。なのに面白くて止まらない。自殺した少女について、美人カリスマ美容外科医が聞き取りをおこなう。関係者らのモノローグ形式で構成されています。「いじりというのは、いじられた側に得がないとそう呼んではいけない、得がなければそれはいじめ」という、「いじり」の定義が印象に残ります。
酔拳2
2023/10/10 23:54

あー、その二人の評価、なんかわかりますわー

Kazuko Ohta
2023/10/11 08:53

酔拳2さん、ご賛同ありがとうございます。すごく嬉しいです。(^^)

が「ナイス!」と言っています。

2023年3月の感想・レビュー一覧
10

Kazuko Ohta
今日で3月も終わりで、10冊読了を達成するために何か薄い本と思ったら、もうこれを読むしかないじゃないですか。近頃こんな読み方ばかりしていてごめんなさい、穂村さん。彼に憑依した少女の短歌って、いったい何なんですか。そういう妄想の設定なのかしらと思いましたが、読了後の今もこれがホンモノとは思いづらくて、やはり妄想なのか、というよりも妄想であってほしいと思わなくもない(笑)。あとがきにある或るお方の言葉、「正直、あれには引きました」。申し訳ありません、私も同感でございます。才能のかけらもない私には詠めないけど。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
失礼ながら著者のことを存じ上げず、映画『エゴイスト』を観た後で彼のことを知りました。羽生結弦くんの単なるミーハーファンである私は、もっとおちゃらけた羽生くん談義を想像していましたが、どっこいとても真面目に彼のことを考察していらっしゃいます。フィギュアを「いっぱい回った」とか「高く飛んだ」とかそんな視点でしか観ていなかったので、こうして羽生くんのみならず、ほかの選手についても細かく説明してもらえるのは面白くありがたい。丁寧な語り口調も嬉しくなります。著者がすでにお亡くなりになっていることが残念でなりません。
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Kazuko Ohta
ネタバレ前巻までの怪異に比べるとおとなしめというのか、起きる怪異そのものよりも、幽霊上司・折原の過去だったり主人公・怜の生い立ちだったりが紹介される巻になっています。とはいうものの、冒頭で怜が出くわす怪異は勘弁してほしいぐらい凄絶ですけれど。折原警視正の家族と怜が会うシーン、その話を警視正が聴くシーンには涙がこぼれそう。怜がこのチームに居場所を見つけたことが改めて嬉しくなります。ミカヅチ班とその周辺の誰もが魅力的。私はオカルトは信じ(たく)ない派ですが、それでも面白半分に足を踏み入れてはいけない場所はきっとある。
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Kazuko Ohta
大人買いしたシリーズ。第1弾の後すぐに読みたかったところをこらえて7カ月。何もこんなに辛抱しなくてもよかったのに(笑)。プロローグは三津田信三×内藤了のようで期待が膨らむ。赤堀女史が登場すると一気に明るくなるけれど、期待に違わず。昆虫はわりと苦手な私ですが、なぜか昔からトンボを捕るのだけは得意で、今でも素手で捕まえられます。しかしトンボに性モザイクなんてあることも知らなかったし、昆虫業界がどういうことになっているのかもわかって、あらゆる点で興味を引かれました。刑事と女史のロマンスはないままでお願いします。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
私にとって湊かなえと辻村深月は「好きではないけれど必ず読んでしまう作家」の二大巨頭です。しかしこのところ、後者は好きになりつつあって、それというのも「切なさ」を感じられるようになったから。切ない作家が好きなんです。前者はやっぱり切なくない。なのに面白くて止まらない。自殺した少女について、美人カリスマ美容外科医が聞き取りをおこなう。関係者らのモノローグ形式で構成されています。「いじりというのは、いじられた側に得がないとそう呼んではいけない、得がなければそれはいじめ」という、「いじり」の定義が印象に残ります。
酔拳2
2023/10/10 23:54

あー、その二人の評価、なんかわかりますわー

Kazuko Ohta
2023/10/11 08:53

酔拳2さん、ご賛同ありがとうございます。すごく嬉しいです。(^^)

が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレここ数カ月間に読んだ本のタイトルに「嘘」と付くものが目立ちます。『嘘つきは殺人鬼のはじまり』とか『誠実な嘘』とか。嘘の話はどれもたいてい嫌な感じに終わる。それらに比べると本作は救いがあったけれど、終盤まで先がまったく見えず、主人公の太輝と巫香の関係を見守ることになりました。巫香の身に何が起きたのかを知ったときにはあまりに唐突な気がして、ここでこの嘘はどうなんだろうとちょい疑問。予想しなかった展開に、『3年B組金八先生』の中学生カップルを思い出したりなんかもして(全然違うけど)。売れそうなタイトルですよね。
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Kazuko Ohta
御子柴弁護士事務所のスーパー事務員の正体が明らかになります。凄いリーダビリティ。あっというまの370頁。生まれついてのサイコパスはこの世にいると思うし、そういう人たちの矯正だとか更生だとかはできないと思っています。だけどこのシリーズを読んでいるときだけは、できるかもしれないと思う。自らが起こした殺人事件について反省の弁を語ることは一切なく、許しを請うこともない。ただ淡々とすべきことをするだけ。そんな彼の姿に胸が詰まりそうになったことが何度か。倫子ちゃんは確実に将来の中山七里作品の主人公になり得る。来い!
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Kazuko Ohta
昨年から「追いRRR」中でとりあえず10回劇場に足を運んだ私としては、インドがメインのこの旅の話を見逃すわけにはいきません。残念ながら『RRR』の舞台となっている辺りは出てこないけれど、めっちゃ面白かった第1弾に続き、食べ物の描写は特に秀逸。『RRR』の中でアクタルが食事していたシーンなども思い出されて嬉しくなります。売り切れた料理の代わりの対応には怒る気も失せるどころか爆笑。それが当たり前のインドって、いいなぁ。インドへの興味は強くなったけど、だからって私に著者のような旅ができるかと言われたら絶対ムリ!
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Kazuko Ohta
ネタバレ映画版は公開時に劇場で鑑賞済みです。1冊のボリュームとしてはすぐ読了できる程度に薄め。だけどいくら薄めといえども、これを丸ごと1時間半かけてしゃべる落語家がいるとは信じがたい。オリジナルである立川志の輔の落語をめちゃめちゃ聴きたくなります。映画版と大きく異なる点は、脚本家がベテランではなくてわりと若いということ。映画版の橋爪功には笑わされました。それから、映画版は原作以上に問題が勃発。しかし200頁付近の、上様の前に地図が広がるシーンは、映画版未見の人にはぜひご覧いただきたい。ジワッと来て涙目になります。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ今年は絶対ひと月に10冊読むぞと決めていたのに、本作に手を出したせいで既にアウト。薄い本なら優に3冊分はある760頁超。2月にして早くも目標を達成できなかったのは残念だけど、3冊分以上の楽しさがありました。見えないものが見える、聞こえないものが聞こえる、読めないものが読める、何でも壊せるという能力を持つ高校生4人が引き合わされて陰謀に挑む。どの場面にもドキドキさせられ、それぞれの面白いキャラにも惹かれます。あのクズ野郎を壊してやってほしかったけれど、そうしなかったのもたぶん良いところ。こんな青春、好きだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/21(2777日経過)
記録初日
2017/05/06(2762日経過)
読んだ本
1289冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
409869ページ(1日平均148ページ)
感想・レビュー
1277件(投稿率99.1%)
本棚
11棚
性別
血液型
B型
現住所
大阪府
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128
自己紹介

映画と本が大好きです。映画は劇場で300本、DVDで50本、年間計350本。本は年間150冊前後といったところ。何でも観て何でも読みます。

何でも読みますが、基本的には小説が好きです。特にお気に入りの作家は(敬称略)、森見登美彦、荻原浩、奥田英朗、重松清、伊坂幸太郎、浅田次郎、東野圭吾、池井戸潤、吉田修一、米澤穂信、小川洋子、角田光代、桜木紫乃、遠田潤子、乃南アサ、西加奈子、宮下奈都、瀬尾まいこ、大崎梢。京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズと“巷説百物語”シリーズ、金城一紀の“ゾンビーズ”シリーズも大好き。好きとは言いがたいのに必ず読んでしまう作家は、道尾秀介、湊かなえ、辻村深月。ずっと時代小説が苦手でしたが、『みをつくし料理帖』に感激。高田郁、葉室麟、朝井まかての時代小説、そして田中啓文の“お奉行様”シリーズであれば読みます。2015年来のマイブームの作家は、高野秀行、山本幸久、三羽省吾。2020年現在、内藤了と中山七里にもハマっています。

職場に出入りしている本屋さんならば支払いが年2回なのをいいことに、気になる本をどんどん注文していたら、いつのまにか積読本が300冊超え。支払い時はいつも唖然呆然。

泣きのハードルは低いですが、主人公の「がんばってるアピール」が強いのと、「(あの若い子、ワタシのこと好きなんだわ、みたいな)ジジババの妄想系」は苦手です。笑いのハードルは大阪人ゆえそれなりに。

最初に利用した読書管理ツール“ソーシャル・ライブラリー”の外部連携サービスが煩雑化したため、2015年9月、やむをえず“ブクレコ”に移行。今度は“ブクレコ”のサービス終了で、2017年5月、レビューのあるものだけはぶらさげて“読書メーター”に引っ越してきました。

ほぼ映画のブログ“夜な夜なシネマ”、やってます。
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128

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