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2023年4月の読書メーターまとめ

Kazuko Ohta
読んだ本
8
読んだページ
2742ページ
感想・レビュー
8
ナイス
770ナイス

2023年4月に読んだ本
8

2023年4月のお気に入られ登録
1

  • Kircheis

2023年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kazuko Ohta
引っ越してきた人に向かって、事故物件でもないのに「この家の住人は不幸になる」とわざわざ言いに来る口さがないオバハン。幸せか不幸せかなんて他人が決めることではないのに、気弱になっているときにはそんな言葉を真に受けてしまいそう。町田そのこの物語に出てくる人たちは、辛い過去を持っている場合が多い。しかし「読み終えた後に、明日もちょっとだけでも頑張ろうと思ってもらえたら」という彼女の言葉どおり、優しい。現在の家から遡る形で、どの住人にとっても後ろ向きな退去ではなかったことがわかります。うん、今日も明日も頑張ろう。
が「ナイス!」と言っています。

2023年4月の感想・レビュー一覧
8

Kazuko Ohta
私は東野圭吾に相当辛くなっていることに気づく。不憫な生い立ちの主人公は、特に拗ねたふうもないけれど逆境をはね返すつもりもないから、流されるままに生きてきました。彼に救いの手を差し伸べたのは、その存在すら知らなかった伯母。彼女から与えられた仕事はなんと「クスノキの番人」。ファンタジーの要素を含む「良い話」でそれなりに没頭して読みましたが、これまで幾度もここに書いてきたように、やっぱり昔の東野圭吾ほどには切なさがないんだなぁ。こうなると、切なさを感じられない最近のこちらに問題があるような気がしてきます(笑)。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ『ノワール・レヴナント』と同様に、特殊な能力を授けられた若者たち。その能力は羨ましがるには結構微妙なもので、相手が嘘をついているかどうか見破るとか、人の好き嫌いがわかるとか、そういったもの。しかも1人に対して3回までしか使えない。だけど使いようによっては人を殺せる力もあるとしたら。私もこんなクラスは嫌いです(笑)。腹の底では何を考えているかわからないのに、全員好きで仲良しなふりをする。毎日息が詰まりそう。だからって殺していいわけはない。こういう状況下にいて鬱々とした日々を過ごしている人には響くと思います。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ映画版が思いの外よかったので、原作も読むことに。映画版では卒業式前日から当日にかけての少女たちの様子が同時進行で描かれていましたが、原作では1人ずつ1話ずつ、連作短編形式。登場人物はほぼ同じだけれど、友達ゼロの子にもともと友達がいたり、いろいろと少しずつ違う。何より驚いたのは、原作ではキーパーソンかと思われた田所くんの存在。映画版に彼はいたかしらと記憶を辿るも思い出せず。どちらにも良さがありました。「幽霊って怖いものなのかな。化けてまで会いたい人がいるって、素敵なことじゃないのかな」という言葉が心に残る。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
シリーズ全巻積んだまま、いつぶりかの3作目。これだけ強烈なキャラだと、たとえ幾晩眠ろうとも私は今日子さんのことを忘れたりしません(笑)。アリバイ作りのためにナンパしたのが今日子さんとは不運すぎて笑ってしまう。いったん眠ればすべてを忘れてしまう彼女が守銭奴というのも可笑しいし、いつのまにか彼女のペースに巻き込まれて頼ることになるオッサン刑事たちも憎めません。忘却探偵であるがゆえに最速で事件を解決する今日子さん、大好きです。TVドラマ版は未見なのですが、ガッキーはきっとピッタリのキャストだったのでしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ澤村伊智と続けて読んだら、頭の中で話が混在。どちらも擬態語が怖いのよ。ざっざっざっとか、ぺた、とか。もうやめて(笑)。5話独立した「モキュメンタリー」かと思ったら、5話目で全部まとめてかかられたうえに、三津田信三の著作中で私が最もおののいた「入らずの森」まで出てきたよ、と思ったらそれは宇佐美まことでしたね。あれは『ついてくるもの』の中の短編「八幡藪知らず」でした。嗚呼、どうしてホラー苦手なのにこんなに読んでしまうのか。インターフォン怖いがな。で、これ、モキュメンタリーですよね!? 実話ではないことを祈る。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
今までの平仮名4文字に比べると、本作の「さえづち」はいちばんありそうだから、タイトルの不気味さとしては控えめか。ただ、中身にはやはり終始不穏な空気が漂う。3編とも「母と子」の関係がテーマになっていて、子どもを産み、育て、想うことが歪んだ形であらわれた結果に思えます。もっとガッツリ比嘉姉妹の活躍を見たかった気もするけれど、表題作の琴子姉の格好よさは格別。ニコリともしないクールな彼女なのに、いつだったか“レリゴー”を歌っていたシーンを思い出して笑ってしまう。いずれまたそのギャップを見せてもらえるのでしょうか。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
引っ越してきた人に向かって、事故物件でもないのに「この家の住人は不幸になる」とわざわざ言いに来る口さがないオバハン。幸せか不幸せかなんて他人が決めることではないのに、気弱になっているときにはそんな言葉を真に受けてしまいそう。町田そのこの物語に出てくる人たちは、辛い過去を持っている場合が多い。しかし「読み終えた後に、明日もちょっとだけでも頑張ろうと思ってもらえたら」という彼女の言葉どおり、優しい。現在の家から遡る形で、どの住人にとっても後ろ向きな退去ではなかったことがわかります。うん、今日も明日も頑張ろう。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ読んだことがあるはずなのに、映画版を観ても一向に思い出せず。読メ開始の遥か前に読んでいた模様。再読してなるほど。登場人物はほぼ同じであるものの、原作は連作短編のうえに、初章の主役は杉本哲太が演じた副支店長だから、映画版とまるでイメージが違う。そして決定的に異なるのは、柄本明演じる爺様が原作には不在ゆえ、倍返しがない。いちばん悪いと思われた柳葉敏郎演じる支店長も単なる小物に終わる原作のほうに驚きました。面白かったけれど詰め込みすぎに思えた映画版も、これの映像化ならそうなるか。西木と阿部サダヲは生きている!?
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/21(2728日経過)
記録初日
2017/05/06(2713日経過)
読んだ本
1276冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
406759ページ(1日平均149ページ)
感想・レビュー
1264件(投稿率99.1%)
本棚
11棚
性別
血液型
B型
現住所
大阪府
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128
自己紹介

映画と本が大好きです。映画は劇場で300本、DVDで50本、年間計350本。本は年間150冊前後といったところ。何でも観て何でも読みます。

何でも読みますが、基本的には小説が好きです。特にお気に入りの作家は(敬称略)、森見登美彦、荻原浩、奥田英朗、重松清、伊坂幸太郎、浅田次郎、東野圭吾、池井戸潤、吉田修一、米澤穂信、小川洋子、角田光代、桜木紫乃、遠田潤子、乃南アサ、西加奈子、宮下奈都、瀬尾まいこ、大崎梢。京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズと“巷説百物語”シリーズ、金城一紀の“ゾンビーズ”シリーズも大好き。好きとは言いがたいのに必ず読んでしまう作家は、道尾秀介、湊かなえ、辻村深月。ずっと時代小説が苦手でしたが、『みをつくし料理帖』に感激。高田郁、葉室麟、朝井まかての時代小説、そして田中啓文の“お奉行様”シリーズであれば読みます。2015年来のマイブームの作家は、高野秀行、山本幸久、三羽省吾。2020年現在、内藤了と中山七里にもハマっています。

職場に出入りしている本屋さんならば支払いが年2回なのをいいことに、気になる本をどんどん注文していたら、いつのまにか積読本が300冊超え。支払い時はいつも唖然呆然。

泣きのハードルは低いですが、主人公の「がんばってるアピール」が強いのと、「(あの若い子、ワタシのこと好きなんだわ、みたいな)ジジババの妄想系」は苦手です。笑いのハードルは大阪人ゆえそれなりに。

最初に利用した読書管理ツール“ソーシャル・ライブラリー”の外部連携サービスが煩雑化したため、2015年9月、やむをえず“ブクレコ”に移行。今度は“ブクレコ”のサービス終了で、2017年5月、レビューのあるものだけはぶらさげて“読書メーター”に引っ越してきました。

ほぼ映画のブログ“夜な夜なシネマ”、やってます。
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128

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