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2025年5月の読書メーターまとめ

Kazuko Ohta
読んだ本
5
読んだページ
1648ページ
感想・レビュー
5
ナイス
585ナイス
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2025年5月に読んだ本
5

2025年5月のお気に入られ登録
1

  • red_hiromi

2025年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kazuko Ohta
これの1冊前の感想になんばの波屋書房のことを書きました。料理の専門書には手が出ないものの、食べ物について書かれた文庫本ばかりが並ぶ棚を眺めるのがとても楽しい。寄るたびに3冊ほど購入するようにしていて、これもそのうちの1冊です。家族経営のレストランの味に惚れ込んで料理人になることを決めた青年。彼の家族それぞれの目線で描かれる連作短編は、著者らしく優しく温かい。到底好きになれないと思っていた人物のことも好きになる。にしても、双方の母親がお互いの子どもに「あの手の女性は手強い」と言っているのには笑ってしまった。
が「ナイス!」と言っています。

2025年5月の感想・レビュー一覧
5

Kazuko Ohta
生まれも育ちも関西の私は、MARCHと聞いてもすぐにわからなくて、クイズのように大学の名前を考えながら読みました。なるほど。本作自体がマウントを取りにきているような気がして、登場人物の誰も好きになれないと思いつつも、誰の気持ちもちょっとわかる。要は、彼や彼女たちと同じところがある自分のことが嫌なんですよね。嫉妬、焦り、優越感、はたまた劣等感などなど、人には知られたくない気持ちを隠そうとする自分のことが嫌で、本作を読むとそれを見せつけられている気がするのだと思います。タワマンって、凄い舞台になるものだなぁ。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレもしも自分の子どもがいじめに遭って自殺を図ったら。いじめっ子を許せないと思っていたのに、そのいじめっ子が誰かに殺されてしまったら。誰にも共感できません。良い教師面が鼻につく主人公。最初のうちこそいい人と思えた妻も途中からは応援できず。特に警官に女丸出しで接する姿には幻滅。正義感に溢れていたはずの娘の悪意を見せられて唖然、息子も結局誰をどう庇いたかったのか。この家族に限らず、加害者の親から被害者の親へと転化した夫婦も、元々のいじめられっ子も、著者の心の見せ方が怖すぎる。だけど、リーダビリティはさすがです。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
もちろん面白くはあるのですが、『空飛ぶタイヤ』だったり『下町ロケット』を読んだ後では物足りない気がしてしまうのは致し方のないことでしょうか。この新装版が発刊されたのは2011年で、もともと週刊誌に連載されていた頃からは四半世紀近く経とうとしているのですから、世の中が変わって当たり前。だけど、今も昔も同じ体質の企業もたくさんあるに違いない。ところで私の脳内でどんな変換が起きたのか、静枝おばあちゃんが出てきたとき、中山七里の静おばあちゃんだと勘違い。おばあちゃんすっかりボケてしもてと思ってすみません。(^^;
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
これの1冊前の感想になんばの波屋書房のことを書きました。料理の専門書には手が出ないものの、食べ物について書かれた文庫本ばかりが並ぶ棚を眺めるのがとても楽しい。寄るたびに3冊ほど購入するようにしていて、これもそのうちの1冊です。家族経営のレストランの味に惚れ込んで料理人になることを決めた青年。彼の家族それぞれの目線で描かれる連作短編は、著者らしく優しく温かい。到底好きになれないと思っていた人物のことも好きになる。にしても、双方の母親がお互いの子どもに「あの手の女性は手強い」と言っているのには笑ってしまった。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ほぼ余談なのですが、大阪・なんばに波屋書房という創業百年を超える老舗の書店があります。ここは料理の専門書に特化した本屋で、料理人御用達。私は料理人でも何でもないけれど、ただ、ここへ行くと文庫本も料理に関するものが集められていて凄く楽しい。主人公は一流企業を退職、今はタクシーの運転手。趣味は料理。いい歳をした一人娘は、外で食べて来るなり自分で作るなりすりゃいいものを、父親の手料理を楽しみにしています。今時のグルメ小説にしては少々硬めの文章だなと思うものの、生真面目な主人公の性格に合っているのかもしれません。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/21(3155日経過)
記録初日
2017/05/06(3140日経過)
読んだ本
1359冊(1日平均0.43冊)
読んだページ
432254ページ(1日平均137ページ)
感想・レビュー
1347件(投稿率99.1%)
本棚
12棚
性別
血液型
B型
現住所
大阪府
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128
自己紹介

映画と本が大好きです。映画は劇場で300本、DVDで50本、年間計350本。本は年間150冊前後といったところ。何でも観て何でも読みます。

何でも読みますが、基本的には小説が好きです。特にお気に入りの作家は(敬称略)、森見登美彦、荻原浩、奥田英朗、重松清、伊坂幸太郎、浅田次郎、東野圭吾、池井戸潤、吉田修一、米澤穂信、小川洋子、角田光代、桜木紫乃、遠田潤子、乃南アサ、西加奈子、宮下奈都、瀬尾まいこ、大崎梢。京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズと“巷説百物語”シリーズ、金城一紀の“ゾンビーズ”シリーズも大好き。好きとは言いがたいのに必ず読んでしまう作家は、道尾秀介、湊かなえ、辻村深月。ずっと時代小説が苦手でしたが、『みをつくし料理帖』に感激。高田郁、葉室麟、朝井まかての時代小説、そして田中啓文の“お奉行様”シリーズであれば読みます。2015年来のマイブームの作家は、高野秀行、山本幸久、三羽省吾。2020年現在、内藤了と中山七里にもハマっています。

職場に出入りしている本屋さんならば支払いが年2回なのをいいことに、気になる本をどんどん注文していたら、いつのまにか積読本が300冊超え。支払い時はいつも唖然呆然。

泣きのハードルは低いですが、主人公の「がんばってるアピール」が強いのと、「(あの若い子、ワタシのこと好きなんだわ、みたいな)ジジババの妄想系」は苦手です。笑いのハードルは大阪人ゆえそれなりに。

最初に利用した読書管理ツール“ソーシャル・ライブラリー”の外部連携サービスが煩雑化したため、2015年9月、やむをえず“ブクレコ”に移行。今度は“ブクレコ”のサービス終了で、2017年5月、レビューのあるものだけはぶらさげて“読書メーター”に引っ越してきました。

ほぼ映画のブログ“夜な夜なシネマ”、やってます。
https://yonayonacinema.xyz/

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