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外国人差別の現場 (朝日新書)

感想・レビュー
27

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alison
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金井真紀さんがあとがきに登場する!ウィシュマさん事件のため祖国までインタビューした記録も。
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おおかみ
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差別の現場を見続けてきたジャーナリスト2人による魂の叫び。入管、技能実習制度、そしてヘイトクライムと論点は多岐に渡るが、戦後の暗い歴史を概観し、いま一度理解を深められる。本書の刊行は2022年6月だが、この間に入管難民法は改定され、技能実習に代わる制度が創設された。群馬の朝鮮人追悼碑は撤去され、そして政治家や著名人が公然とヘイトを口にする光景は日常のものとなった。本書で懸念されていた事項が次々と現実になったということになる。
おおかみ

“入管法政府案で問われている本質は、極めてシンプルなものだった。国家権力が恣意的に命の線引きをし、その線より向こう側の人びとの命には何が起きても構わないかのようにふるまうーーそのような社会が、本当に私たちにとって望ましい社会なのか、ということが突きつけられていたのだ(本文より)”

07/31 21:32
おおかみ

“華やかなファッション業界も、最先端を謳う自動車、家電メーカーも、実直な「ものづくり」を連想させる建設業界や農林水産業も、いまや実習生をはじめとする外国人の労働力なくしては成り立たないのに、まるで初めからそれが存在していないかのように、とりすました表情を崩さない。そしてーー私たち消費者は実習生がつくった服を「さすが国産は丈夫」だと喜んで身に着け、実習生がつくった野菜や果物を「国産は安全」だとして口の中に放り込む(本文より)”

07/31 21:35
0255文字
モリータ
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◆2022年6月朝日新書刊。ルポと時事対談からなる。ルポの各章テーマはは①入管問題(安田浩一)、②③ウィシュマさん死亡事件(安田菜津紀)、⑤技能実習生問題(安田浩一)、残る④⑥が対談。◆全体として既述・既知の内容。例えば②③は『あなたのルーツを教えてください』、⑤は『差別と貧困の外国人労働者』の内容と重なる。◆「菜津紀 少し前までは間違いなく「不法滞在者」という表現が当たり前のように用いられていました。社会の側にそうした認識を抱えていましたし、メディアもそれに疑問を感じることがなかった。もともとは(続
モリータ

…加わっていく。」(221-222頁)◆「在留期限が超過しただけで」という物言いは不用意ではないか。入管行政に深刻な人権侵害があり、現行のルールを適用するにはあまりにも理不尽な個々のよんどころない事情がある(という人をクローズアップする)のはわかるが、それを「在留期限を守ることは重要でない」と主張していると取られてはいけないのではないか。こうした点を外国人排斥派に突かれているのではないのか。「多数はきちんとルールを守っている。ルールが実情に合わず非人道的な部分もあり、苦しむ人もいる。そしてごく少数、(続

04/14 01:55
モリータ

ルールを悪用したり守らない人がいる」という、他の社会的ルールと同様の現実的な認識のなかで、非人道的な部分について、特に社内的な理解の拡大と制度の改正が必要であることを示しておかなければならないのではないのか。

04/14 01:56
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0255文字
lily
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「入管って、特に性格の悪い人たちが集まって組織されたわけじゃないと思うんです。ごくごく普通の人たちが非人道的な振る舞いをしていくんですよね…」入管庁と技能実習制度の実態に、ジャーナリストの二人が迫る。日本語のみのアナウンスに収容者への差別的言動、最低賃金以下の奴隷労働など冷酷な両者に唖然とするばかりだが、ある意味その閉鎖性は日本人のスタンスを鏡のように写しているわけで、アイヒマンを例に出すまでもなく、組織に属すると人はいくらでも非人道的になれるのである。相手の立場を想像すること、ただこれに尽きる。
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横浜中華街2025
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読書ノート「外国人差別の現場」安田浩一・安田菜津紀 |横浜中華街 2023 @anothem #読書感想文 https://note.com/unicorn202/n/n1a7da4feeaad #note
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KBTM
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ネタバレやや外国人問題を性善説的に考え過ぎてるようにも感じましたが、それを差し引いても、酷いエピソードの数々に暗澹とした気持ちになりました。特に外国人技能実習制度については、人権蹂躙もはなはだしく、怒りを覚えました。入管については、その源流には特高警察があったということが非常に興味深かったです。
0255文字
makimakimasa
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ウィシュマさん事件の詳細を知って心が痛んだ。出入国在留管理庁の組織的虐待体質。司法を介在せず恣意的な拘束の権限を持つのは問題だ。また著者達の提言通り、90年から続く技能実習制度は廃止した方が良い。労働基準関係法違反の受入事業者7割は廃業すれば良い。我々は他国の奴隷制度を笑えない、なぜなら日本で現存してるから。建前と実態の乖離、これを野放しにするのは国を挙げた詐欺及び人身売買だ。「外国人産の国産」を丈夫だ安全だと喜んで消費する我々全員が無関係でいられないが、本書を読んだ心ある関係者達は直ちに是正して欲しい。
0255文字
coolflat
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26頁。日本の収容施設では、刑務所と見紛うばかりの閉鎖性、上限の定めがない無期限収容が特徴だ。だからこそこれまで、国連は「国際法違反」だと指摘するなど、他にも様々な国際機関が懸念を寄せてきた。「誓約書」に記された「全件収容主義」とは、在留資格を失った外国人を原則全員、収容施設に放り込む日本の“外国人政策”の事だ。要するに、管理と排斥が目的化している。しかもそこで待っているのは管理と監視、非人道的な処遇である。収容施設での死亡事例は後を絶たない。過去15年間で、少なくとも17人の外国人の死亡が報告されている
coolflat

171頁。外国人技能実習制度。内実は「労働者」以外のなにものでもない。にもかかわらず「実習生」なるいかにも非正規の臨時雇用を連想させる呼称であるのは、日本政府が一貫して「移住労働者」の存在を認めていないからだ。わが国では日系人などの例外を除き、特別な技術を持たない単純労働者を海外から受け入れないといった方針を堅持している。米国務省が毎年発表している「世界の人身売買の実態に関する報告書」では、2007年度版から毎年、日本の実習制度が「人身売買の一形態」「強制労働」であると指摘するようになった。

05/11 19:56
coolflat

215頁。なかには本当に実習生を「わが子同然」思っている経営者だっているかもしれない。だが、「ウチの子」といった物言いは、やはり危うい。実習生が労働者であるといった前提が崩れることになる。過酷な労働環境も「家族なのだから我慢しろ」といった文脈にすり替えられるおそれがある。本来、経営者と労働者は対等でなければならない。それが正常な労使関係というものだ。だが疑似家族を演出することで、あるべき労使関係は、支配・服従の関係に変質する。現行の実習制度はそうした家父長的な優越意識と搾取のシステムを経営者に与えやすい。

05/11 19:57
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0255文字
Yukipitasu
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日本に差別は無い寛容な国、活動家が差別ビジネスのためにでっち上げしているという旨のクソ発言がバズる事がままあるが、どこがだよとしか言いようがないよね。 入管や技能実習生の制度など、想像以上に胸糞悪い。 P123の『外国人がゲストの範囲であるならば相応のもてなしを受けることもできるのですが、市民としての権利主張をすると、途端に白眼視される。』が寛容の正体の一つだと思う。 国産だとありがたるが実態は外国人産。外国人無しに日本は成り立っていないのに、差別しながら労働力だけ都合よく搾取する実態。
Yukipitasu

外国人労働者に頼っているから差別してはいけない、わけではなく、役に立っていようといまいと人間だから差別してはいけないのだけどさ。 けど技能実習生の制度とかで労働力を散々搾取しながら差別はするって都合よすぎだよね。

02/28 21:38
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二人娘の父
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あらゆる差別を許さない、と活動する、安田コンビによる強烈な実態告発。入管法「改正」案が衆議院を通過してしまったタイミングで、あらためて情報の整理と事実の確認が大切と感じ、手に取った。この国の「排外主義」的なムードが、かなり危険な所まで来ていることを突きつけられる。この事実を正視することは、最低限、日本に生きる「日本人」であるものの責任である。
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oooともろー
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入管と技能実習生制度の恐るべき現実。日本は後進国。
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Hirotsugu  Fujii
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安田浩一さんが、新聞かなにかで紹介されていて、氏の作品を読んでみたくなり、手に取った。安田菜津紀さんとの共著であり、氏の活動にも興味があったので、とても良かった;戦前から繋がる入管の姿勢、ウィシュマさん家族に寄り添う安田菜津紀さんの章、奴隷制度のような技能実習生制度を追う安田浩一さん。ヘイトの現状を認識すると辛いものがある。私の幼少期に近所に住んでいた在日の人を、子供ながらに差別していたことを、最近、兄弟で話し合い反省する機会があった。ただ反省するのみだが、兄弟でその気持ちを共有できてよかった。
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butako
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半信半疑で読んだほうが良いとコメントをしていた方、事実かどうかはすぐわかる内容です。日本在住の全ての人が読んで、考えなければいけない点が満載です。学校推薦書としてほしいぐらい、日本の未来がかかっているんですよ。安田さんたちに感謝です!
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templecity
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技能実習制度は、日本における安価な労働力として利用されているが日本の最低賃金や労基法が順守されていないのが実態。出国してきた研修生は借金をしてきているが、劣悪な労働条件で強制送還も恐れて脱走したりすることもある。その結果で不幸な人生になることもある。国が実態を認識せずに法制度を作っているところがあるので更なる工夫が必要。また管理局などでは日本語を理解できない外国人が来ることが前提なのに、そのような対応が一切されていないのも不思議。(続きあり)
templecity

その結果、糖尿病であることを訴えられずに殺されたスリランカ人のような事件が起こる。日本の将来のことも鑑みて早急に対処するべきである。

01/02 14:26
0255文字
takao
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ふむ
0255文字
紫苑
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「我々は労働力を呼んだが、やってきたのは人間だった」 マックス・フリッシュの50年前の言葉が、未だに何ら代わっていないことを痛感する。国連からいくら受けても聞く耳を持たないことと、ヘイトスピーチに代表される自国優越主義・排外主義は表裏一体だと感じた。本書でも取り上げられているリンさんの上告審に動きがあったので、少しでもよい結果を期待したい。
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えゆ
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この類いの本は一方的な視点から書かれていることに留意しないといけないと思いながら読んだ。一つの事実は見方によってどうとでも言える。その人が言ってることは本当なのかとか、その動画に対する見解に根拠はあるのかとか、つっこみたくなるところはたくさんあった。話し半分で読むのが良いと思う。
0255文字
チェアー
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日本には地獄がある。悲惨さは地獄以上かもしれない。入管という地獄だ。 技能実習生制度。「国産品」を作らせるための過酷な非人間的な制度。 日本人はどんなにつらいことがあっても「外国人よりはマシ」と考え、怒りや嫌悪を彼らに向ける。弱い外国人を嘲笑する。差別者はよく笑う。真剣な抗議を真っ当に扱わないための笑いだ。こういう笑いは醜い。 生まれてきた土地、時間によって、なぜ幸福と不幸な境目ができてしまうのか。それを私は認めるのか。
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狭山山広
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こんな人さらい(非正規滞在にならざるをえなかったタイ人の母子から見た入管)や奴隷制度(実習制度)がこの国にいま現存していることに腹が立った。自分含めた国民がそれらを黙認していること、自分の生活の基盤も低賃金で働かせられる人たちの犠牲の上に成り立っているわけで…。ここに感想書いたところで入管に収容されている人が救われるわけでもないので、デモでもカンパでもやれることをやっていかねばならん。
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烏賊天
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深く考えさせる材料が満載の本だった。
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門哉 彗遙
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現在の「出入国管理庁」は、元は戦時中の外国からの赤化を防ぐために内務省外事課の特高警察が担当していた。戦後、一旦は公職追放されたのが者たちが、1950年「出入国管理庁」が出来たときに続々と集まってきた。だから今も特高体質が抜けきれず、法を無視し人権をないがしろにするようなことが行われているのだ。「出入国管理庁」の解体をすべきだ。彼らの視線は一応外国人に向けられているが、いつそれが国家として国民に刃が向けられるのかと思ってしまう。
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田中峰和
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国ごとの経済格差がある限り、海外からの労働力に頼るのは仕方ない。既に一人当たりGDPが日本を追い抜いた韓国でも海外からの実習生を雇用する制度が問題になっている。中国人からベトナム人へと移行した技能実習生は、日本の経営者からとんでもない目にあっている。経営者といっても個人事業主で実習生をうちの子と呼び、家族同様の接し方をしていると強調するが、それは劣悪環境を隠蔽するため。いまどき自分の子どもでも所有物でないのに賃金も小遣い程度で済まそうとする。入管問題も死者が出ても隠蔽しようとする。まるで特高警察と同じだ。
0255文字
taro1971
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タイトル通り最近の外国人差別の現場がよくわかる良書。お二人の地道な活動に頭が下がる。「入管」の問題、「技能実習制度」の問題、本来なら与野党関係なく協力して解決するべき「人権問題」なのに、与党には全くその気は見られない。でも何があっても国民の半分が投票しない国では、今回も選挙で負ける事は無かった。それでも腐らず、出来ることを続けて行かなければ。
0255文字
1217__NR
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ネタバレ彼らは不法ではなく、非正規なんだ。 一つの労働力ではなく、一人の人権を持った人間なんだ。 愛される日本を取り戻すためにも、国民全員が外国人のことを理解し、ヘイトスピーチを無くし、悪者扱いをしないことが必要だと実感した。
0255文字
ちや
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ヘイトスピーチ全盛期よりは表面上はおとなしくなったのかもしれないけど、全然解決はしてないよな~と思う。あと選挙に差別主義者っぽいのがよく出るようになった気がする。
0255文字
こも 旧柏バカ一代
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実習生がいないと成り立たない事業なんて潰れちゃえよ。一年中レタスが無くても生きて行けるって。土も限界だろ?服は無いと困るけど、高くても買わざるおえないよ?もしくは作れなくてアフリカみたいにアメリカから服を寄付してもらうかな?どの道、産業は潰れるか。差別する人達って明治時代か好きなんだろうから。 不便になれば良いじゃん。でも、貧民層は飢えるだろうな、大根を齧ってる写真が脳裏に浮かんでる。娘を売ったり、労咳になったり、偉そうな官憲に怒鳴られたり、、そんな明治時代、俺は嫌だな。。
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SK
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安田浩一さんの新刊。今の日本がどの国なのか理解するため、多くの人に読んでもらいたい。
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