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江戸の天才数学者 (新潮選書)

感想・レビュー
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siomin
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江戸時代に活躍した数学者の評伝集。一口に数学者といっても、吉田光由のように技術者だったり、渋川春海のように囲碁棋士からの暦学者だったり、時には大名の数学者がいたり、流浪の数学者がいたり、多士済々。それだけ数学が広まっており、その魅力に取りつかれた人がいたということです。名が残っていない天才数学者もいたはずでしょうし。しかし、関孝和は今でこそ名は知られているが、本人は名誉欲が全く無いというのも興味深い。出生地がはっきりしていないそうで、江戸生まれの可能性がありそうだとしたら上毛かるたの文面が変わるそうだ!
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DRYM_8
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関孝和に興味が湧き、和算の入門のひとつとして手に取りました。天地明察で取り上げられて少し知っていた渋川春海、全国僻地を周り和算を教えた山口和などなど。算額奉納も面白そうなこと。
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時短
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江戸時代の8人の数学者紹介。関孝和は飛び抜けすぎてるから置いといて暦に河川工事に地図にと水準は高く本が相当数書かれている。やはり本は大事。関流が数学を秘伝とする方向に動いて阻害要因になったのは残念な話。安明は過激で人格が厄介そうだがそのくらいの情熱が無いと最大流派と争ったりしないしきっといいことなのだろう。都市と地方を結んだ遊歴算家の働きは結構重要に思える。
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風が造る景色
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掲載された数学者8人の中で最も興味深かったのは小野友五郎。現在の茨城県笠間藩士の超下級藩士の四男。しかし16歳から習った算術で幕臣の勘定奉行並と高級職となり立身出世を果たす。 算術がきっかけで、幕府天文方となりオランダの航海術書の翻訳したことで長崎海軍伝習所の第一期生となり, 咸臨丸で乗船で渡米後に, 初の純国産軍艦「千代田形」を造船。 明治政府の海軍には協力せず、鉄道事業に協力した。 昨年の大河ドラマで、実は明治維新は薩長ではなく江戸幕府の技術者達が成し遂げたとあったが、この人もその一人だった。
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やいっち
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数年前に話題になった映画『天地明察』に絡めての出版か。以前から江戸時代の数学者らの活躍を知りたかった。和算の世界で、知っているのはほんの数人か。生粋の数学者ではやはり関孝和が傑出している。何かの本で読んだことがあるが、「江戸時代後期には日本全国津々浦々に数学の愛好者がたくさん出現し、難しい問題が解けたときには絵馬(算額)を作って神社仏閣に奉納した」という風習が興味深い。公共の全国的な発表の機会がなかったろうし、そんな中、自分の成果を天下に示したい気持ち、いじらしいというか切ない。
やいっち

巻末に付録問題が4つ載せてある。高校生程度の学力なら解けるというが、吾輩は一時間粘って、一つも解けなかった。今や中学生からやり直しなのか。

05/07 14:17
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elf51@禅-NEKOMETAL
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今もつるかめ算などとして残っている和算,かつては相当に広まった技術であり奥義でもあった。和算が広まるきっかけとなった吉田光由,有名な関和孝から,流派間の戦い,ライバル同士の間違い指摘の出版合戦など面白く読める。土木,測量,お金の計算と和算を必要とする場は多く,実用技術だったのだというのもわかる。そろばんは拡がったが,和算を秘伝として抱え込んだ関流,これもまた日本人ぽいが,関和孝自身は自己顕示欲は全くない人で著作も1作のみ。そのイメージはずっと後,弟子が作り上げたものらしい。本当の「天才」だったのだろう。
ネコ缶さとこ

あまり知られていませんが、関孝和はすごいですよね❗知恵泉でも紹介されてましたが、日本人が誇れる人やと思います😃

12/09 13:51
elf51@禅-NEKOMETAL

関和孝は結構控えめな人で,弟子達が業績をそのまとめて表に出すという感じだったらしいです。墓ができたのも没後80年ごとか。いわゆる地味な「学者」だったんでしょう。

12/09 16:31
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エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
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図書館本。吉田光由、渋川春海、関孝和ぐらいはぼんやりと知ってはいたが、光由は塵劫記を大量に複製され、○○塵劫記が大流行する。日本の数学の火付け役である。春海って天文学者じゃない。とおもったが碁打ちよりも天体観測もとより改暦に力を入れた。意外に思ったのが、関孝和であった。算聖いわれながら、数学は趣味であり、本文は武士であった。。。数学で流派争いが在ったり、オイラーより円融率の公式を早悪発見したりと、前書きにあったように文化的側面での解説であった。。。思わず『塵劫記』を買ってしまった、。。
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あいら
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算額奉納等の日本独自な慣習を知ったときの感動が忘れられず、算数は苦手ですが読んでみました。 一番感動したのは遊歴算家の山口和でした。 日本各地を旅しながら、その地方の人々に数学を教える遊歴算家。 その中でも山口和は、地方のあまり他の人が行かないような所まで出向いて行く。 その先々で歓迎を受けるのですから、日本の和算人口の層の厚さに目を見張ってしまいます。 日本独自に進歩した和算。 これは日本人が胸を張っていい話だと思いました。
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takao
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ふむ
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Mark X Japan
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知られざる江戸時代の数学者(和算家)の功績や歩みをしることで、数学と歴史と伝記が同時に学べます。クロスカリキュラム的な内容ですので、様々なことを学んでおくことが大事だと思います。☆:4.5
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キコ
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天地明察では渋川春海が用いた方程式などは詳しく触れられていなかったため、ああこうやって天体の位置を計算したんだー、と。そして江戸時代の数学書「塵劫記」、実用的でとっても面白そう。更に海賊版と区別するため、難問を答え無しで載せたのは名案!結局それを読んだ数学好きな人々が頑張って解こうとして、更に数学がブームになったと。この本の最後にも高校生レベルの問題が載ってますが、高1で数学をリタイアして文系に進んだ自分にはサッパリです。でも数学って理論を勉強するのは面白いと思う。計算をするのは嫌だけど!
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のだ塩
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江戸時代、西洋数学がもたらされる以前に発達した和算。この発展に貢献した偉人達を紹介した本。 天地明察読了後に読んだので、理解しやすかったです。 個性あふれる和算家が紹介されていて、時代は違えど現代と同じだなと感じる事が多々あり、江戸時代の人々を身近に感じられた本でした^ ^
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誰かのプリン
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ネタバレ江戸時代で西洋数学に劣らない程、日本の数学のレベルは高かった。特に円周率を計算し、公式を発見した建部賢弘や太陰太陽暦を作った渋川春海は、記憶に残った。 小野友五郎は、他の小説が出ているのでそちらも読んで見ようと思う。
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ガラスのバラ
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勉強になった。いい本だった。
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皿倉山
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鎖国にあってこれだけの和算家の存在に驚き。
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はーごん
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「こんな人がいたから日本の歴史はスゴイ!」とかを言うつもりはありませんが、関孝和の名前はもう少し有名になってもいいと思います。この本の半分以上は知らない人だったので、詳しい人からすれば僕も人のことを言えないかもしれませんが。ただ、当時の学者が喉から手が出るほどほしかったであろう洋書が翻訳されている時代なので、数学のことでも何でも、もう少し勉強しないとこの人たちに申し訳ない気がしました。
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to boy
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江戸時代の和算家8人の生涯と経歴をうまくまとめてあります。伝記というには簡略すぎていますがとても読みやすかったです。有名な関孝和の生涯に不明な点が多いというのも不思議。また、各派に分かれて秘密主義のなっていた和算のなかですべてを公開し関派に挑んだ会田安明さんに魅力を感じました。もっと詳しく知りたい。
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ドナ
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江戸時代の関孝和、渋川晴海ら8人の人生ダイジェスト。「天地明察」を読んだ時に具体的な計算が全くわからなかったが、巻末の「冬至点」の求め方を見て、ちょっと理解。江戸時代は私が思うより、数学が身近なものだった。ソロバンは一般に23桁と言われてもね…ついていけません!
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Machiko
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各地を転々として数学を教えて回る、「遊歴算家」なる職業が江戸時代にはあったことを知りませんでした。それにしても、江戸中期には多くの日本人が九九の暗算ができてソロバンも使えたなんて、ビックリ!
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かどま・うみひさ
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名を残した江戸時代の方は多いですが、題名のとおり数学者に焦点をあてた一冊です。鎖国中の江戸幕府で数学がどのように進化したかも教えてくれます。全8章で、8名の方を取り上げていて、どの方も成し遂げたものの大きさに圧倒されました。本自体は整理されていてとても読みやすく、なおかつ数式等の解説書ではないので文系の自分でもすんなり情報を取り入れることができました。8名も紹介してくれているので、必ず「この人のことをもっと知りたい!」と思う人が出ると思います。自分は関孝和を目的に読んだのですが山口和も気になりました。
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さんとのれ
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知的好奇心と飽くなき探求心と不断の努力がドッキングしたらこうなった、という人たちのお話。歴史に名を残す偉人の伝記も面白いけども、市井の中で自分のやるべきことに没頭した人たちの話も身近に感じられていい。と言っても自分とはだいぶ違う世界の話ではあるけど。
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プラス3
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『天地明察』の影響で、この本を読んだ人が結構居るみたいw。関孝和がチート野郎だったことは知ってたが、他にもチート野郎は居たようだ。数学者の話がメインで数学そのものの話は少なめ。数学アレルギーの人には嬉しいだろうが、自分にはやや物足りなかったかな。
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咲
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渋川春海、関孝和、建部賢弘、この名前? 何か【天地明察】の登場人物でわないかしら?本も読んだけど、映画もみたのでなんか嬉しくなってそのまま読んじゃいました。(^_^)bそれにしてもみんな偉大な人なんだ
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ウララ
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試験や就職のためでなく、ただ知的好奇心のために数学の道を究めようとした江戸の人々がすごい。円周率の公式をスイスの数学者オイラーより15年も前に導き出した建部賢弘(『天地明察』にも出てきた)。この公式を亡くなった兄賢明とともに喜び合いたかった、賞賛して欲しかった、と書いた手紙には感動。算学を辺鄙な地方にも広めようと遊歴算家という道を選んだ山口和も初めて知ったが、共感できる。最上流を起こした会田安明の自伝、自分がいかに能力があるかそれとなく自慢していて、そばにいたら嫌な奴だろうな、とおかしくなった。
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どんちゃん
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和算。素敵な響きの日本語です。数学は全ての事に役立つものなんですね。 日本の和算家の方々を知る事ができて、良かったです。
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tsuki2b
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ネタバレ世界に先駆ける研究成果を生み出した、江戸時代の和算。それを担った数学者から8人をピックアップして、その生涯を解説している。表題に「天才数学者」とあり、確かに関孝和や建部賢弘は天才というべき存在だけれど、大名和算家や遊歴算家など、変わった和算家をとりあげていて、多様化しているのも面白い。著者は現代日本の閉塞状況を憂いているようで、彼らの中に現代にも通じるしなやかな知識階級の創造の可能性を見ているようである。
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№9
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江戸初期に出版された数学本『塵劫記』が、江戸庶民の間でベストセラーとなった。それはやがて知的好奇心を満たす遊び心でもって、「算額」や「遺題継承」を通して江戸の社会の全国津々浦々に、数学を愛好する人々を生んでいったということに驚く。そうした数学ファンのトップにいた「個性豊かな」和算家たちの業績と生き様を、小難しい理論は抜きにして、数学と聞いただけで腰の引ける読者にもわかりやすく紹介してくれる。巻末には「付録問題」が付いていて、江戸庶民たちが実際に悪戦苦闘(?)したであろう様子を伺えるようであり、面白かった。
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しろろぞ
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江戸時代に活躍した数学者、八人の話。名前を聞いたことがあるのは数名でしかも業績を殆ど知らないレベルだったのでどの話も面白かった。特に数学者として生きていたのではなく航海術等の実務にも携わっていたことに驚かされた。理系にとって数学が必須なのも当然なのかと納得。遊歴して数学者の裾野を広げるという話でエルデシュを思い出した。http://memoria1.blog.fc2.com/blog-entry-86.html
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くたびれ役人
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紹介される方々が皆長寿で、別の仕事を持ちながら数学の勉強を続けた方もいるという事実に感動しました。特に、40歳を過ぎてから仕事で道が開け、58歳からの研究で偉大な業績を残した建部賢弘の生涯には大変励まされました。私も50歳が間近なのですが、この本に登場する方々のように高い志を持って再び勉強に取り組んでみたいと思いました。
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さつき
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天地明察の影響があって読んだことは全く否定できないが、この筆者が伝えたいことを考えずにただ数学者の紹介の本と見るのはもったいない。数学でor数学を使って"奮闘した"者達の紹介である。是非読んでもらいたい。
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よしどん
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最初は少し説明調で読みにくさを感じたが、そのうちに慣れてきてそれほど気にならなくなった。筆者目線で選ばれた和算に貢献した江戸の数学者たちの紹介はどれも楽しかった。渋川春海、関孝和の二人しか知らない私にとって、ここに出てくる他の人たちはとても興味深く思えた。個人的には、巻末にあった後の二つの問題が解けたのがうれしかった。【数学を趣味の一つに挙げてみたい人向き】
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shouko
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江戸時代に活躍した優秀な数学者8人を紹介(解説)した本です。以前読んだ「天地明察」に登場した、渋川春海と関孝和が8人の中に入っていたので、興味があって読みました。鎖国をしていた時代、少ない教材(資料?)の中でも優秀(天才といえるでしょう)な人は存在するものなんですね。ただただ感心するばかりでした。学問とは、自ら吸収していくものだと感じました。
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プリン
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本書を手に取ったのは、もちろん『天地明察』の影響です(^^)「和算」と言われても、それが「(西洋)数学」とどのように異なっているのかは、残念ながら本書を読んでもわかりません(異なっていないから書いていないのかも…)。本書の対象となるのはあくまでも江戸時代の著名な「数学者(和算家?)」たちの生涯です。『天地明察』でも登場する、渋川春海、関孝和、建部賢弘らが紹介されました。興味を引かれたのは幕末の数学者小野友五郎。咸臨丸の測量士を務めた優秀な人物とのことですが、まったく知りませんでした。恥ずかしい…。
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Susumu Kobayashi
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『塵劫記』の著者吉田光由、『天地明察』で一躍知られるようになった渋川春海、和算の天才関孝和など8名が取り上げられている。多く著者の『円周率を計算した男』で短編小説化されているので、なじみがあった。努力の人建部賢弘や反骨の人会田安明の生涯にとりわけ関心を惹かれた。数学に限らず、学問の世界はオープンでなければ発展はない。時代や国を問わず、自分の正しいと信じた信念を貫いて生きた人間の生涯は感動を呼ぶ。
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rana
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日本人ってやっぱり賢いんだなあ。その血が受け継がれているから、山中教授のような方が生まれるのだろう。和算、いい響きだ。ねずみ算すらもよく理解できない・・・・・
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AMOROS
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円周率を解いた綴術算経の建部賢弘など、鎖国の間も優れた数学者を輩出してたことをはじめて知った。
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さとみん
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関流の免許制度に驚愕。なんだってそう囲い込む方に進むのかな・・・。まあそれはおいといて、この本に取り上げられた8人はそれぞれに魅力的でした。中でも会田安明は近くにいると面倒臭いだろうけど、遠くから眺める分には楽しい人です。引用されていた自伝が面白過ぎる。
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芋餡饅ぢう
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★★★★「塵劫記」の著者をスタートに、和算の発展を語るに欠かせない(と鳴海氏が認定した)江戸の数学者を、時系列でわかりやすく紹介していました。各人の業績に感心しながら、和算の歴史も知ることができる、という一石二鳥な感じのする本でした。
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