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ミステリ・オペラ: 宿命城殺人事件 (ハヤカワ・ミステリワールド)

感想・レビュー
52

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NAO
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満州、南京大虐殺、オペラ『魔笛』、作中作品、パラレルワールド。かつて満州で起きた殺人事件とその50年後に起きた奇妙な事件。2つの事件を描くに当たって、なんと壮大で複雑な舞台を設定したことか。その壮大さの裏側に隠れている身勝手な人間の卑小さが、なんともいえない。
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押さない
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9/10 本の重さで手首を痛めた。入れ子構造の上に現実懐疑の精神世界を重ねる複雑な設定だ。 飛び降り自殺した夫祐介の謎を追う現在に、妻桐子の「自分は『平行世界』を行く小説内の登場人物だ」次々と混乱が舞い込む。殺人事件を綴る善知鳥良一『折本』小城魚太郎の小説『宿命城殺人事件』複数用意する周到さだ。本格ミステリ部分・カードの暗号等は強引で微妙な点もあり。全貌が解明していくに連れ満州問題や政治世界の真実が見えてくる。事実記録と幻想創作、加害者と被害者と探偵と犯人、時代と人物が怪奇に絡み合う。平成ミステリの奇書。
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たいき
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長かったし通勤で持ち歩くには重かった。が、(個人的には)めちゃくちゃ面白かった。戦争中の満州(よく知らない時代背景)と平成の東京がパラレルワールドというかなりSFチックな設定で描かれて、しかも旧仮名遣いの部分も多分に含まれて、と要素としては読みづらい要素がたくさんだったわけだけど、ストーリーと語りが面白く、ページをめくるのが止まらなかった。通勤中だけじゃなく家に帰ってからも読んだのは久しぶり。長いから多分再読はしないけど、結末がわかった上でもう一回読んでみたくなるシックスセンス的な要素も含まれている良書。
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読書国の仮住まい
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日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞ダブル受賞ということで期待したのだが…。 評価に苦しむ。
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みかりん
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びっくりするぐらい長かった。何がなんだかわからない場面から始まり 密室殺人 見立て殺人 パラレルワールドありの 全部入り混じりです。複雑に絡み合った物を スッキリ(結構 私的には そんな事ある?ってのもありましたが)解決。どこまでが 真実で どこから 小説なのかっても謎になってます。
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pokuta
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再読。全く覚えていない。えらく時間がかかった。きちんと拡げた風呂敷はきちんとたたみ込まれたので最後まで読んでよかった。最後の幕引きもいい。検閲図書館=黙忌一郎がここまで重要な探偵役だとは想わず。この厚さに耐えられ、時間がふんだんにあればもう1回読みなおせばさらに面白いだろうと思われる。1回読んだだけでは話の展開を追いかけるので精一杯かと。満州建国に魔笛を奉納するというのは今ひとつピンとこず。さらに魔笛についての記載がくどいかも。
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mnagami
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確かに大作だと思う。がちょっと個人的にはボリュームも含め過剰な感じもした。
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にゃーご松崎
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面白い語呂合わせの日に読み終え。まるで二艘の舟の男女の姿ではないですか←すみませんこれラストシーンです。検閲図書館、満州国、オペラ魔笛、亡命ロシア貴族の財宝に政商やら官非、これは私好みかもと読んだ正味682頁2段組。重過ぎて通勤にも携行不能で腕の筋肉こわばる、が第一の感想?この小説の主人公は言わばミステリーそのものかもしれない。或いは歴史か。強者の記すご都合正史へのカウンター史の名もなき死者たちの無言を織り込みつつ著者曰くミステリーの形でしか、比喩でしか描けない出来事としての昭和という時代そのもの、かも。
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きっちょむ
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ちょっとずつ読んで、一カ月もかかって読み切りました。とても、盛りだくさんで、一時は、どうなるのかと思いました。さあ、次が、待っている。
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勇波
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1ヶ月かけてようやく読了。詰め込んでますねぇ。決して無駄に長くはないです。一生かけても読み終わらん錯覚起こしそうになりました。これほどの重厚感を喰らったのは久々。笠井潔の『哲学者の密室』以来か。今すぐにでも再読したい一冊。2回目は更に面白く読めるのが分かってますから。但し再読時は文庫本で。とにかく内容も重量も重いのだ。寝ながら読んだら凶器本になるよ。本書が出版されたのは2001年。20世紀に区切りを付けるべく世に出されたのでしょうか?今を生きる人間にとって運命を示す宿命城に何を想い何を願うのでしょうか★
勇波

yucchiさん>再読時には是非単行本でどうぞ。。二の腕の筋肉アップになるよ(笑)★

12/26 23:16
yucchi

筋肉痛間違い無し(╥ω╥`)

12/26 23:27
4件のコメントを全て見る
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すーさん
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第二次大戦中の宿命城と昭和の社会とが二層構造になって話が進行する。 最後の30ページ程で一気呵成に収束に向かっていくところは圧巻。数学の証明問題をすっきりと回答した時のような爽快感を味わった。超人のような記憶力を備えた「検閲図書館」黙忌一郎の存在が長い複雑なストーリの中で、復習・確認を助けてくれた。
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kuronyann
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 巻末に近づくにつれ、かげもめだか、を思った。6文字で情景を鮮やかに描き出す作品があれば原稿用紙2000枚使って・・・の対比が一つ。  もう一つ、再読、再再読すれば良さが増すだろうとの思い。この欄を読むと再読されている方が幾人もいらっしゃって意を強くした。私はこの本を本棚に置かずに処分するつもり。  「検閲図書館」あれは何なんだろう?
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ぱすこ
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再読。初読時の衝撃は忘れられないが、今読むと、こんなだっけ、という感触も。でも間違いなく面白い。ミステリもSFもどっちも好き、ミステリを広くとらえると結末まで分からないのはどんなだってミステリと考えていいでしょ、という向きには合うハズ。でも三部作のうち一番よくできているのが本作であることは間違いない。
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UPMR
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第二回本格ミステリ大賞受賞作。昭和の手記と平成を迎えた萩原規子の視点とで話の進む前半は、次から次へと事件が起こりつつも、その不可思議な様相と萩原規子による突飛にも感じられる奇想のせいで、その全貌が捉えにくく、全体としていまいち掴み所のない印象を与える。しかし物語が一気に収束に向かう後半は、息も吐かせぬ怒濤の展開を見せ、個々の事件の解決がどうでもよくなるほどの壮大な物語を浮かび上がらせる。虚構と現実、過去と現在の入り交じる複雑な構成といかにも山田正紀らしい奇想と幻想に彩られた圧倒的スケールの傑作。
UPMR

割と誉めちぎっていますが不満な点がいくつかあるのも事実です。後書きで作者も書いていたように、次から次へと溢れでるアイディアを詰め込んだ作品ですが、アイディア自体は面白いものの、精練されていないというか、生のままで出された食品といった感じもして、ミステリとしての出来が微妙に感じられるところも多くありました。

08/27 08:57
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matsu
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ネタバレ帝都物語は大好きだからいけると思ったのだが、あんまり好みではなかった。そもそも宿命城と書いてシュウミンツェアンと読ませている時点でだめだった気がする。作中に登場する作家名の好みはかぶっていたのだけど。探偵による見立ての発想はおもしろかった。
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新人
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図書館本 とにかく長い 50年前と現在がリンクしていくのは面白かったけれど、本ミスって感じじゃなかったなー 再三出てくる、探偵小説でしか書けないものをこの作品で描きたかったんだろうな
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かつりん
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え?三部作なの?読みたい❗
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海さん
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人物、時代、事象、色々な要素が絡み合う。トリックも綺麗に解決され、最後に一つにまとまった。
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もぐもぐチョビたん
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長編の力作(=^ェ^=)私が読んだ彼の作品の中では一番読みやすいかな。多世界解釈は興味深いテーマなので面白く読めた。黒幕の悪役感は見事。探偵役もよかったね。凶器になる重さ硬さで腕がプルプルするのもまた宿命(´・д・)」
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Machiko
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これぞてんこ盛り!!昭和12年の満州と平成元年の日本に手記やら回想やら小説草稿やらが挿入されているのに混乱しないで読めるのは、文体と視点の使い分けのお蔭だけじゃないと思う…お見事。 ただ、これだけの殺人事件を1つのお話に投入するのは勿体ない…と思った私は貧乏性!?
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龍三郎
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パラレルワールドものは決して嫌いではないのだが、冒頭に述べられるエヴェレットの多世界解釈がいきなり間違っている(しかも人間が選択をするたびに世界が分岐して行くという、非常にありがちで基本的な間違い)ので、読んでいて辛かった。こういう小説は、理論武装が大事だと思うのですが。
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ひさか
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山田さんの代表作の1つにあげられているので読んでみました。謎の量とそれを詰め込んだ長さと緻密さに脱帽です。読んでいて7回くらい気を失いました。僕にとっては、超弩級ミステリです。ハードカバーで読みましたが、あまりの重さに腕が折れてしまいました(ごめんなさい。気を失うところからは、嘘です)。なかなか手強いお話で楽しめました。3部作あるので、後2冊もどこかで読むつもりです。
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ちょく
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以前に序盤で諦めてしまった作品。今回は腹を据えての再挑戦。ミステリの要素をこれでもかと詰め込み、さらにSF要素がプラスされた圧巻の大作である。しかし、結論から言えばこれだけの大作でありながら、読書に費やしたエネルギーに対してカタルシスは弱く、ミステリとして面白いとは言えない。苦労して読み進めたのは、大きなカタルシスが待っていると想えばこそであり、肩すかしを食った感がある。また、真矢胤允氏が顔半分をマスクで覆っていた理由には、自分自身が反証たる実例であり、全く納得できなかった。
よっちゃん

基本的に同感です。

11/13 23:01
ちょく

コメントありがとうございます!

11/14 08:30
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はまちゃん
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初山田正紀氏作品。戦時中の満州国でおきた事件と、現代の日本で起きた事件をパラレルワールドとしてリンクさせ、不可思議な出来事を解きほぐす大作。本当に読み終わるまでに2ヶ月以上を要してしまった。おかげでストーリーが途切れ途切れとなり、なんかスッキリとした読後感が得られなかった。でもなんとか読み終えたぞっと!検閲図書館たる黙忌一郎の記憶力の良さと知識の豊富さは人間離れしてるなぁ。
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ケロたん
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やっと読み終えた・・・内容は普通かな。
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竹内
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沢山の謎があった。全部小振り。全般的には良かった。
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藤月はな(灯れ松明の火)
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「Yの悲劇」、「虚無への供物」、有栖川作品にも出てきた「赤死館殺人事件」の意外な登場、「黒死館殺人事件」だけではなかった小栗虫太郎作品特有のスパイ物などのガジェットがふんだんに盛り込まれた本格ミステリ。煙に巻くような外連味がとても心地がいい。しかし、満州が日本軍によって創られた時代に甦った大虐殺された死者と殺人事件、怒れるオペラ歌手と共に並行世界を信じている妻、しばらくの間、浮いていたとされる飛び自殺したとされる男などの現在の事件が次第に掏り合わさっていくのが駆け足気味なのが少々、残念。
藤月はな(灯れ松明の火)

「検閲図書館」とも称され、歴史の暗部に関わる本を管理する黙忌一郎シリーズ。書物狩人シリーズがスパイ小説ならばこちらのシリーズは本格ミステリ。モリアーティ教授的存在とも言える人物の冷酷さには惹かれたが早々に退場してしまわれたのが惜しいです。

09/17 21:44
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ひびキング
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その厚みに慄きながらも読了。旧仮名遣いやルビ無し固有名詞の連発にも関わらず読み難さは感じません。全体を通して感じられる懐しい娯楽小説的な雰囲気に好感。無理矢理的な謎解きと、主題と思ってた戦中の出来事の中途半端な片付け方は確かに頁数に比して残念感はありますが、二つの時間軸が語る物語は子供の頃によんだ児童書版の二十面相、ルパン、ホームズを思い出させてくれました。
ettyan えっちゃん

おお!読了お疲れ様でした。謎解きは確かに,あんまりにもあっさりしすぎてますよね。でも,古い探偵小説を装ってしか,書けないことがあったんでしょうと解釈しています。さて,次に行くのかなあ

09/10 07:08
ひびキング

次、行きますよ(^_^) でもちょっと休憩。

09/10 21:38
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プリン
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『ファイナルオペラ』を書店で見かけて、実家で購入時以来の再読。しかし、以前は途中でどうやら挫折してた模様(笑)とても新鮮な気持ちで読みました。一見あり得ないように思える事件の数々が、一つ一つきちんと論理的に説明されていくのは、島田荘司氏の作品を髣髴とさせます。ラストはとても印象的。最後までがんばって読んだ甲斐がありました。
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maren
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なんか途中挫折し気味に。なんか長いだけであまり入り込めない。 長い割に終わりがこれって感じ
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桃カステラ
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いい着地
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ふじさん
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激動の昭和史を探偵小説で振り返る「オペラ三部作」開幕作。旧仮名遣いには何とも骨が折れた物だが、その重厚な物語と甘美な文体とに、半ば酩酊しながら終盤は一息で読み切った。複数の作中作が渾然一体となって階層構造を織り成す全体像は、幻惑的であると同時、結末の圧倒的な詩情にも繋がって大満足。必ずしも全ての謎に本格探偵小説的なカタルシスが用意されている訳ではないものの、「故に」なのか、全体を貫く構図の美しさが兎に角光る。解決編の一幕に描かれる「探偵」と「犯人」の在り様も先鋭的。とても一言には魅力を語り尽くせない傑作。
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助作
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話をいい意味で上手く錯綜させていた。 普通、この分厚さでこんなことされると途中で読むのが億劫になるんだけど最後まで読めました。話に引き込むのが上手いです。 で、最後は煙に巻かれた感じです^^
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kanamori
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☆☆☆★
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山田太郎
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本格ミステリっていうとちょっと違う気もするが、面白かった。旧かなでちょっとはじめは読みにくいけど、いっき読みでした。しかし、長かった
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つゆ草
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壮大な話。変わった名字の人が沢山出ていた。
0255文字
mahiro
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面白いか面白くないかよく分からなかったが読む時は一気だった。現在の主人公と過去の手記の場面が交互に出てきてフィクションと現実が交差し、パラレルワールドやなぞめいた女性の存在など氏の作品『エイダ』に通じるものがあるとおもった。面白くないと思ったのはラストに納得がいかなかったからかな
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にーな
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普通の本10冊分ぐらい時間が掛かりました。最後はなぜか急速に収束。とても知識があって構成力があるのも分かるのですがそれだけに冷静に考えるとご都合主義的なところも。
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ミステリ・オペラ: 宿命城殺人事件 (ハヤカワ・ミステリワールド)評価82感想・レビュー52