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穴持たずども (ロシア語文学のミノタウロスたち)

感想・レビュー
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ケント
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理解が及ばない。前半は気晴らし感覚で殺人したり、楽しい性行為によって子供が出来るのが受け入れられない男の話など、昨今の特定層に嫌がられそうな混沌とした展開。しかし後半から宗教や哲学的な思想がゴリゴリしてくる怪作。
0255文字
マリリン
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何とカオスな!! 登場人物全てが頭からダイブしたり、よろめきながら堕ちたり、彷徨いの果てに浸かったり…、哲学的色彩の中に狂気が宿るとんでもカオスな世界を彷徨う登場人物たち。人間である事に背きたくなったのか鳥に変身したニキーチチ、殺っちゃいたい気持ちが強いフィヨードル・ソソノフ、自らを慰める手段が独特なクラーワ等登場人物の理解を超える嗜好が何とも。タイトルから当時の社会が垣間見えるが“穴”は多様。ソローキンの作品のように情景の美しさは感じないが文体に惹かれるのは訳者の力量か。ロシア文学の力を感じる。
マリリン

ポテンヒットさん、哲学的ではあるけど登場人物が何とも💦 やべーやつしか出てこなかったな笑 それがまた良かったりと思う自分も...かな? と思いつつ。恐ろしい作品ですがカオスな世界に惹かれます😆 お二人が読んだので間違いなく面白い作品だと思ったけど想像以上でした。「ロシア文学の怪物たち」で本作品について触れていましたが再読したくなりました。今月は読めていませんが🤣

02/27 00:27
マリリン

takuさん、カオスすぎて読んでいて自分の軸が崩壊しそうになりました💦 濃厚ですね、これが青い脂につながるのかと思うと😆 訳者の松下さんまでそうなのかな...と。よいタイミングで「ロシア文学の怪物たち」を読んだなと。“現実を蓄えられない穴持たず”は、身近にもいるかもと思ったり😅 あぁ、この熱感が冷めないうちに感想かかないと🤩

02/27 00:37
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0255文字
V8おじさんと空飛ぶコロッケ
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前半はぶっ飛んでカオスな内容でワクワクしながら読んでいたが、後半ぐらいからいわゆる狂気の方向性が非常に内省的な方向に進んで、描写もモノローグも哲学的というか形而上学的なものが多くなって難解度を増していった。面白く読めたのはみんなのキャラが濃いからかな。ただ、特に後半部はあまり理解しきれなかったので、時間を置いてもう一回読むべきかな。自己愛マンとフョードルは凄く好き。やばやばマンすぎる。
V8おじさんと空飛ぶコロッケ

フョードル、トップクラスに頭おかしいしコミュニケーションもできないやばやばマンなのに、自分以上にやばやばマンが出てくると友達になったり、話聞きたくて手を下せなくなったり、ドン引きしちゃったりで、意外にまともか?みたいなところ、かわいいね。

12/16 16:48
0255文字
さとまる
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珍獣博覧会?ほぼ全ての登場人物が異常者であり、そうでないごくわずかな人たちも異常者にあてられて狂ってしまう。ソローキンに影響を与えたというのも納得のカオスっぷりでストーリーもなにもあったもんじゃない。だけどそれが良い。作中に登場する「我教」なる己のエゴを愛する宗教は、ソビエト時代のなにかのパロディなのだろうか?死鶏もなにかのメタファーのように感じるがわからない。とにかく頭がおかしなポストモダン的小説を読みたい人にはお勧め。
0255文字
fujimi243
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ネタバレなんだかわけがわからなかったが、登場人物たちの個性が炸裂していたので、そこだけでも楽しめた。イゴヴィッキーの自己愛?は清々しさを感じたほど。殺人を繰り返していたフョードルにしても嫌悪感をあまり感じない。「形而上」「至高我」というキーワードについては調べないとな。
0255文字
taku
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さあみんな集まってー、奇人祭が始まるよー。通底しているものは何だ? 人を殺っちゃったり、人をやめちゃったり、哲学的思考で悦に入っちゃってたり? 誇張があるにせよ、現実を蓄えられない穴持たずの連中が、多々いておかしくない時代背景から生まれた作品だと想像する。何を考え何をしているのかは書かれても、理解は別。パッパパラパー的な狂気と、タッタタラリラ的な解とも快ともつかない感じがあり、怪作の名にふさわしい。フョードルとアリョーシャの名から、カラマーゾフは意識しているだろう。アリョーシャは同じ役割をさせようと
ポテンヒット

奇人祭に入場なさいましたね😆やはりアリョーシャはカラマーゾフを彷彿させますね。予想や理解を超えた一冊でしたが、この本がきっかけでカラマーゾフを再読出来たので良かったと思います。

11/29 19:49
taku

イカれ祭と言ってもいいですね😁 理解や予想の範疇にないことがイヤではなく、それが奇妙な刺激になる作品でした。ポテンさんの感想、ソローキンが純文学に思えるに頷けましたよ。カラマーゾフの再読もいいですね。

11/30 09:25
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0255文字
takao
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ふむ
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み
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暴力 不条理 狂気 普通の人が全然出てこなかった
0255文字
ポテンヒット
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狂度120%。ヤベー奴しか出てこねえ。唖然・呆然としながらも何とか読了出来たのは、語り手が冷静だからか。穴持たずとは、冬に巣ごもりする穴を見つけられなかった獰猛な熊のこと。登場人物もロシアの体制や現実に身の置き場がなく、自身の内部へと突き進むしかない者たち。著者はエロフェーエフとも親交があり、ソローキンやペレーヴィンに影響を与えたといわれるが、これを読むとソローキンが純文学に思える。物語で唯一まともなのがアリョーシャで父親と共に現れるが、カラマーゾフへのオマージュなのだろうか?ドストエフスキー再読しよう。
ポテンヒット

mayaさん、そうそう、松下さん訳なのが読もうと思った一因でもあります。カラマーゾフを先に読まなくても話に特に影響はないので大丈夫だと思います。私もカラマーゾフは10年以上前に読んだのでうろ覚えの所もあって再読し始めましたが、面白いですよ~😄父親が強烈な個性の持ち主です。本書のアリョーシャの父親も別の意味で強烈です…😅

09/13 15:00
ポテンヒット

takuさん、狂度メーターの針が振り切っております。読んでいて胃もたれしました😅登場人物がこのようにしか生きられないのは外の世界が余程…なのかなと思いました。それにしても…💦ですが。カラマーゾフは何となくそう思ったのですが、読む機会があれば共通点など探ってみてください📖

09/13 15:12
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0255文字
sa
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ネタバレ私は無学のため形而上学がなんたるかを何一つわかっておらず、基本大体何もわからなかったが、たまにわかれる瞬間があった。前半の何もわからない狂気の人々の内心を後半で解説され、それまで理解できなかった狂気が理解できてしまった瞬間がよかった。わかったりわからなかったりする気持ちよさを感じる。非常に学の低い楽しみ方をしたが、それでも楽しめたのでよかったです。 あの著作これ他の邦訳ないんですか!?お願いします!
0255文字
樽
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もれなくヘンな登場人物たち。人殺しのフョードルがなんだか一番常識的に見える、、、。
0255文字
Mark.jr
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中原昌也作品もかくやというぐらい異常な登場人物しか出てこないですが。そんな人たちが異常な行動をしながら生や死や宗教について考えたりするのは、確かに極端に振り切ったドストエフスキーという感じです。ソローキンやペレーヴィンといった後の世代にも相当影響が強いことも伺えて、まさにカルトノベルという言葉に相応しい一作。
0255文字
TTK
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急にイズヴィツキーは弱々しく微笑んだかと思うと、あたかも彼女に許しを請うように自分の胸を撫ではじめた。恐ろしい推測がアンナの脳裏に閃いた。「あなたは私を愛している自分に嫉妬しているのね!」そう彼女は叫んだ。p.219 ▼ 「でもまあ、まったく平凡な連中よりはマシだ……学校に通ってるようなやつらよりはな」ミヘイはもぐもぐ言った。「そんな連中は話にもならん。やつらはただのキノコだ」とソンノフは答えた。p.149
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金箔の紅茶
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誰もが異常で一行先の展開も予想不可能な精神世界がここにある。
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ゲットアップウィズイット
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異常な小説だった。異常者もたくさん出てくるしそもそも60年代のソ連でこんな小説が書かれてたのかというのも異常。でも抑圧こそ先鋭的な表現を生み出す1番の原動力になることもあり得るよな、とも思う。ロシアで出版されたのは90年代に入ってからといのも納得。正直途中から何が何だかわからなくなってしまっていたので自分は評価は出来ないけど怪物みたいな存在感のある小説ではあった。19世紀だけじゃなく20世紀のロシア文学も読みたいと火をつけるようなパワーはあった。
ゲットアップウィズイット

訳の分からない小説わわ読んで訳の分からない小説を読んだという感想を抱くしかない状態から成長したいという気持ちとでもそんなの自然じゃない?という気持ちがある。しかし自分が自然だと思っていることに批判的な気持ちを忘れてはならないとも思う。

03/24 22:49
0255文字
yt
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悪趣味カートゥーンといった具合。悪魔のやからって映画思い出した。
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mikechatoran
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限界を超えるにもいろんな方法があるな。聖痴愚(ユロージヴイ)に興味を惹かれる。
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えっ
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ソローキン、ペレービンに影響を与えたが、本質的にやろうとしてることが違うというのがよく分かった。宗教画と宗教くらい違うと思った。とても影響を受けてしまいそうな面白くて危うい本だった。自分は今リモートワークメインで働いていて、趣味も思考もこもりがちな社会との関わりが薄くなった状態。この本で起きている事を擬似体験できてしまっている気がする。こんなに今読んでリアルな本もないと思った。地下室の手記の事をすごく思い出した。自分の日記も最近この傾向がある。訳も解説も勿論良いが望月さんの帯がすごく腹落ちした。
えっ

我教というのは気持ち悪いんだけどやたら自分に向いている気がして辛いものがあった。解説によるマムレーエフという人は本編を読んだ印象よりずっと物静かで思慮深い人で、ハッとさせられた。

02/23 23:47
えっ

やっぱりクラーワに惹かれる。どんどん彼女の身体が肥大していく様に読んだ。怖いし、やばくて凄い。

02/23 23:57
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garth
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それは彼がフョードルの中になによりもまず形而上的な殺人者を見ていたからで、この殺人者の目的は、人間および全人類を己の意識から完全に排除し、他者存在の観念自体をも空虚にすることだった…
0255文字
Ryu
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変な奴らが変なことをしていておもしろかったが哲学的なところはよく分からなかった。死鶏のシーンが大好き。なんだよ死鶏って?
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せめてものパセリ
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発売前から話題だったけど、実際に読んで、これはすごい本だな…と。登場人物達の異常さ、序盤のぶっとび具合もさることなから、二部でのそれぞれの哲学的内面の展開は難解なからも、じっくり読み込んでしまった。
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ヘラジカ
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この作家の目には世界がどう見えているのか。屡々微妙に異なった意味で使われる”世界観”という言葉で考える。猥雑で目まぐるしい程にテンポが良く、狂気を狂気と思わせない独自の道徳律や哲学によって推進する紛れもない怪作。難解は難解だが、凡そ我々常人の理解を期待していないような隔絶感がある。読んでいて思い出したのは筒井康隆の「最悪の接触」。絶対に理解しえない異星人や怪物(もとい異人)の世界観とはこういうものなのかもしれないと思った。物語性のあるソローキンやペレーヴィンと比べるともっと濃度の高い原液っぽい。
ヘラジカ

2024年1月の新刊。レーベルの名前に偽りなしの怪物的作品だ。読んでいて楽しかったかと問われると答えに詰まるが一読の価値あり。こんな尖った作品が翻訳される国で良かったとすら思う。

02/16 16:37
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穴持たずども (ロシア語文学のミノタウロスたち)評価88感想・レビュー22