形式:単行本
出版社:平凡社
デイビッドは自分の無力さを知りますが、政治の大きな力を知り、その中でもがくことで成長します。そして出会う運命の女性。第二部はまさにラブコメです。両片思いの二人、ことあるごとにすれ違い、少しのきっかけで思いを確かめ、ハラハラドキドキが続きます。手紙、大陸という不案内な土地、未婚の男女が同宿、などドキドキの要素がうまく取り入れられています。まさかR.L.S.にこんな技があったとは!とはいえ、遠回しの会話がまどろっこしく、これではお互いの意思も伝わりにくいだろうなと思います。アランのアドバイスもいいです。
解説による豆知識、120年ほど前に夏目漱石も読んでいました。蔵書の余白にはヒロインへの印象が書き込まれていました。「カトリアナは侍の娘」、「グラント嬢はデイビッドをじらしてからかう〜日本の女性と比べてみよ」
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