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オウィディウス(6)ウィリアム・フォークナー(5)フォークナー(4)カイ・バード,マーティン・J・シャーウィン(3)William Faulkner(3)Kai Bird,Martin J. Sherwin(3)カイ・バード,マーティン・シャーウィン(2)リチャード ローズ(2)ウィリアム フォークナー(2)ベンジャミン・ボーヴァ,野田昌宏(1)19%オウィディウス16%ウィリアム・フォーク…12%フォークナー9%カイ・バード,マーテ…9%William Fa…9%Kai Bird,M…6%カイ・バード,マーテ…6%リチャード ローズ6%ウィリアム フォーク…3%ベンジャミン・ボーヴ…著者グラフ上位10名
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Speakten
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「誘惑」シーンの元帥のスピーチの最後に映画「マトリックス」ばりのテクノロジーに取り込まれた人類のSF的終末像がかなり具体的に描写され、それすらも人間は「生き抜く」というような楽観が示されるところ。ある意味映画的でもあり、ある意味叙事詩、宗教的タブローのようでもあり、自殺と処刑と兵士の死体処理がそれぞれ二回ずつシーンとしてある等、重層的で様式的な内容と、お得意のホラ話調とが混在している。意外かもしれないが同時期の執筆作品『行け、モーセ』『墓地の侵入者』『尼僧の鎮魂歌』などとアイデア的にも文体的にも共通点多し
0255文字
Speakten
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ところどころやりすぎとも思える、一筋縄ではいかない難物であるのは確か。作品全体がキリスト受難をモチーフに第一次大戦時の非暴力反乱事件の顛末を描いており、それをさらにミニチュアでパロディ化したような内容の「馬泥棒についての覚え書」が途中に挿入される構造とか、長大な観念的モノローグと、読者には明らかにされない理屈と目的と感情を持った人物たちが次々と登場しその言動をひたすら追わされる描写が交互に続く様とか、「明日」と題された最終章に至っても全く新しい「十二使徒」の話が始まる展開とか。いちばん驚いたのは 以下下巻
0255文字
Speakten
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構成要素や登場人物の布陣はすばらしいのだが、主人公が常に消極的なのでいらいらさせられる。本人も自覚しているように、問題に立ち向かう意志を持ち合わせないのだ。君主に不向きな人物が、自分の「弱さ」ゆえに失敗を重ね、どんどん立場を悪くしていく。そこさえ納得して読めば、意外さ満載なストーリーと言える。お忍び中、市民から耳に痛いことばかり聞かされるユーモア。大臣が戦争を企てる目的が、失政から人民の目をそらすためというリアリズム。詩情あふれる王妃の逃避行の描写を経て、一篇のファンタジーとしての美しい結末が待っている。
0255文字
Speakten
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メモ:政治家人生と倫理・哲学的著述家と悲劇作者という三つの側面がどのように本人のなかで統合されているのかに興味があったのだが、少なくとも三番目に詳しく踏み込むには頁数が足りなかったようだ。この点に関しては他の本を探索。古来激しい批判にさらされている人となりについては冷静な資料の読み方をして理解を示している。最後の最後になってルソーを「セネカの弟子」と持ち上げていてちょっとびっくり。ここは老境に『セネカ論』まで書いているディドロではだめだったのか?
0255文字
Speakten
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この邦訳につけられた副題は誤解を招くものだ。一見モノグラフか文芸批評書と思われるだろうが、実態はれっきとした小説だからである。 なぜこうなったのか? もしヘンリー・ジェイムズを主人公とした小説より、研究書の方が売れるだろうと版元が考えたとすると、令和日本での英文学の人気度についてなんともわびしい気持ちにさせられるが、ほんの20年ほど前はそんな状況ではなかったはずだ。 原著は2004年刊。同年英国では、ヘンリー・ジェイムズを主人公にした別の小説も出ている。デイヴィッド・ロッジ著『作者を出せ!』である。
Speakten

ヘンリー・ジェイムズの伝記小説を書くとしたら、劇作『ガイ・ドムヴィル』の大コケや、女性作家コンスタンス・フェニモア=ウールソンとの微妙で悲喜劇的な関係などは避けて通れないので、同じ出来事が描かれていることになる。しかも邦訳版はいち早く数か月後に刊行されている。原題を踏まえた、しゃれた邦題のセンスも、今回の本とはまさに雲泥の差である。 と言っても、本書の作品価値が低いわけではない。当時ブッカー賞候補になったのはむしろこちらの方なのである。17年経てようやく邦訳の機会が巡ってきたというところであろうか。

06/07 23:06
Speakten

内容は、円熟期3大長編前の数年間を舞台に、小説家の意識に訪れる親兄弟その他の人間関係を幾分生真面目に描いており、作品の着想にも若干触れている。思考の流れを丹念に再現再構築した文章が読みごたえがあり、そこが文学的に評価されたということになる。 だからこそ訳文が非常に読みにくく、文意やつながりがつかみにくいところが頻出するのは残念だ。原書では、一文一文が、無理なく連想で次の文に導いてくれるように計算されており、少なくとも後期ジェイムズの文体よりは遥かに明晰でわかりやすいのでもう少し何とかならなかったのか。

06/07 23:07
0255文字
Speakten
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ビクトリア朝の偉人と言われても、多少とも馴染みがある名前はナイチンゲールぐらいで、それ以外のマニング枢機卿、アーノルド博士、ゴードン将軍は知らない、としか言いようがない。少なくとも自分はそうだった。しかし著者は、この4人に共通する深い信仰心を通して、当時の英国の時代精神の典型を描こうとする意図があったのではないか。お互いの伝記の中に他の伝記の関連人物がしばしば登場するのも興味深い。
Speakten

本書はナイチンゲールに関して偶像破壊的に描いているとよく言われるようだが、自分は全くそう感じない。むしろ無能な英国政府重鎮の貴族や官僚機構に敢然と立ち向かい、野戦病院の状況の改善をさせるためには、少しくらい性格が厳しかったり、協力者たちをこき使ったりできなければ無理だったと思う。当局側の体制の不備に対し、実名入りで糾弾する報告書(1858)は、国務大臣の諮問によって提出されたにもかかわらず、内容が刺激的過ぎたためか、ついに一般向けに刊行されることはなかったし、邦訳版著作集にも収録されていないのは残念だ。

02/11 16:35
Speakten

それに比べるとゴードン将軍は猪突猛進し自滅するし、アーノルド博士も時代に逆行して自然科学を軽視する教育者で、批判揶揄されても当然と言う印象がある。 端正かつ論理的文体は、自分が読んできたこの時代の英国文学のなかでは群を抜いたフランス的明晰さが感じられる。 なお、伝記と言っても、現代の暴露ものとは異なり、それぞれの性的な関心事に関する詮索はすっぽり抜けているのだが、ところどころ、例えば、モンシニョール・トールボットやゴードンの事績のなかに意図的に謎めいた空白があるように感じるのは自分だけだろうか。

02/11 16:37
3件のコメントを全て見る
0255文字
Speakten
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物語のネタになっているポリビュオス『総史』の関連個所が読めるのがよい。極力この史実に沿って筋を組み立てているのがわかるし、女主人公のアイデアの元になった一文もある。サント=ブーヴの批判に答える作者の書簡、特に作者自身が「大きな過失」と言っているところは非常に興味をそそる。「いくつかのつなぎ箇所を省いたり短くし過ぎた」と言うのだが、それらをぜひ読んでみたい。ただ第2章後半と同じ「色調」だったと自己批判する第6章のジスコーというのは第4章の間違いで作者がローマ数字をひっくり返して書いてしまったとしか思えない。
0255文字
Speakten
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(上巻からの続き)他ならぬサラムボー初登場の下り。何度読んでもわざとらしい。彼女は最初、バルカ家の神魚が殺されたのを嘆き、傭兵たちの狼藉に憤り、しかしそこから一転神話を語り、古の戦を歌い、傭兵たちを癒し宥めるパフォーマンスでしめくくる。前半を真情の吐露と受け取ってしまうと、後半の転換は不自然で、作品世界に入り込むのを難しくしている。つまりは最初から見世物なのか?「固定観念にくぎ付けにされた」「偏執狂」とは作者自身の彼女についての言葉。準備段階のシナリオの一つには饗宴は彼女自身の発案になるとの記載がある。
0255文字

読んだ本
594

読んでる本
65

積読本
34

読みたい本
163

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/06/04(2495日経過)
記録初日
2018/05/30(2500日経過)
読んだ本
594冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
216313ページ(1日平均86ページ)
感想・レビュー
14件(投稿率2.4%)
本棚
7棚
自己紹介

“If one cannot enjoy reading a book over and over again, there is no use in reading it at all.” Oscar Wilde
「つまらぬ本を百冊読むよりは、優れた本を百回読む方が、はるかにためになる。」アラン
“To preserve a becoming brevity which excludes everything that is redundant and nothing that is significant, that is the first duty of the biographer.” Lytton Strachey

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