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掘り出された京都

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田中峰和
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千年を超えて王朝都市だった京都では、地下から多くの遺跡や遺物が掘り出されている。本書の編集にあたったのは京都市埋蔵文化財研究所で、読み物としてだけでなく資料としても貴重なものだ。個々の遺跡や遺構は発掘時と現在の写真がともに紹介され、あわせて地図にも表記されていて現地で雰囲気に浸ることも可能だ。京都の中心・四条烏丸の発掘調査で出土したのは弥生時代中期の竪穴住居跡。40年前、地下鉄烏丸線を建設する際に発見された遺跡で烏丸小路遺跡と名付けられた。この界隈は常に中心として栄えた土地。何層も下に残った遺跡に感動。
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いとをかし
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古墳~弥生時代の物が多かった。そのせいか発掘品は土器や瓦が多い。帷子とか出るのかなと期待してしまった。
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うしうし
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短い文章だが、的確に各遺跡の概要がわかる。これは他の読友さんが書いていたように、発掘を直に担当した人が書いているからであろう。京都は遺跡が多い場所であるが、やはり平安京周辺のことが書いてある前半部分が、特に面白かった。  ・平安京の大極殿(千本丸太町交差点付近)や豊楽殿(清暑堂含む)の一部が発掘調査され、現地に平面表示がなされていることを初めて知った(p8・13)。  ・羅城門の遺構は、現在まで確認できていない(p20)。
うしうし

・「八坂の塔」で有名な法観寺の創建は飛鳥時代に遡り、塔心礎は当時のままであること。また、周辺の発掘調査で金箔押しのセン仏が出土したこと(p114)

10/20 00:21
0255文字
tnk
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京都新聞に連載されていた内容をもとにしているので、非常に読みやすい。
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はなうさぎ
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古典文学を読んで「◯◯院」と書かれていても、リアルにイメージができない。辞書や資料集に「◯◯殿」と書いてあってもよくわからない。けれど、この本に掲載された遺構の写真を見るとちょっとわかった気がしてくるのは、説明の文が、実際に発掘作業をして肌でその場を知っている人により書かれたものだからかと思う。
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