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ティンカー・クリークのほとりで (シリーズ精神とランドスケープ)

感想・レビュー
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belle
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すべてにピントが合っていて、絵に例えるならラファエル前派みたいな本だった。単に壮大な自然を描写するだけでなく、見つめて、観察して、それを通して生命の神秘に驚き、創造を思い、自己の存在を問う。どうしたら命の限りを尽くして生きられるのだろう。
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Hotspur
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必要あり読む。1975年度ピュリツァー賞。自然観察と思索を綴る本。タバコを吸い、自動車で移動する筆者と自然との間にはわずかに垣根があるように思える。自然の圧倒的な繁殖力と死を目の当たりにして「自然は『個』に少しも価値を置かない」と驚き、「わたしはクリークのほとりで、その自由な流れに身をまかせて暮らそうと思っていた。けれど、それももう限界のようだ」(283)という感想を持つに至る。しかしそれも一時で、その後も筆者はジャコウネズミを追い、寄生虫に凝ったりする。この振幅や逞しさが面白く楽しい。
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tiro
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自然に向けられた静かな視線
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不在証明
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彼女の眼を通して伝えられる世界を一言で表すと「くっきり」だ。雫の滴りでさえ見逃さないとも言うべき眼差しは、自然の果てしなき複雑さに、何もかもが思い通りにならないことに、喜びを得、運良く立ち会えた諸々の瞬間を凝視し言葉に尽くす。特に昆虫類の生態描写等は虫嫌いの人は読めないであろうし、この本の何が面白いのかと首を傾げる人も多いと思われる(と、いうのも誤植が半端なく多いので、写植した人はこの本を退屈と見做していたのではないか)が、著者の視点は誰でも持ち得ることができるものである、という可能性。
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あまき
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7,8年前にもらってから休み休み読んで、ようやく読了。 じっくりゆっくり読んでよかった。
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wassermusik
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水と植物とそれを糧にして生きる無数の動物の動きをじっと見つめ待つように、四季の移ろいと共に呼びかける歌声が届く。人間も彼らと同様にこの地上で養われていることに新鮮な驚きを感じる。自然の中で自己と対話する時間は素晴らしい。不完全な生物の一員の自分も生命の不思議であるが故に、ここで生きていることの奇蹟に感動する。都市文明に疲弊する日々から離れ、じっと待ち見続けることの大切さ。そこで起きる瞬間から得られる歓喜の時を作家の様に少しでも味わえたらどんなにいいか。簡潔に書かれた美しい文章が夢幻に満ちた旅立ちを促した。
wassermusik

1974年作。荒々しく美しい地球の自然を北米の小さな川沿いから見つめ、生きる喜びと戒めも語る。ソローを始め多くの作家、聖書からの引用が文章に溶け合い、若々しい好奇心に躍動する作品だ。作家の目を借りて世界を新しく見つめたくなった。「なかから光っている木…揺るぎない、内に燃える永遠の炎が輝いていた…現在を純粋に経験することは、ぽっかりと空になることだ」

03/07 19:38
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necoko19
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★★★
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凛
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写真だ。そんな視点で見えてるの!という独特な世界の切り取り方。豊満な知識や引用にも心躍らされるけど、それが彼女のフィルターを通してどのように映し出されるかを見るのが何よりも楽しい。さらにこれは写真だけでなく、その写真の撮り方まで教えてくれる。本を閉じて余韻が終わったら解けてしまう通常魔法ではなく、死ぬるまで解けない永遠の魔法。本書は優れた自然科学本であるけど、それ以上に -誰かが言うように-ヴェイユ「重力と恩寵」の横に置かれるような本だと思う。1975年ピュリッツァー賞受賞。
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きゅー
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この作品には火という言葉が何度も出てくる。「わたしは水辺へおりて、眼を冷やす。ところが、どこを見ても見えるのは火。火打ち石ではなく、火口。世界全体が火花を散らしてめらめらと燃えている。」彼女にとっても世界とは静的なものではなく、動的なエネルギーに満ちたものであるようだ。そしてまたそれは危険なものでもあり、同時に生きるに値する美しさでもある。彼女は「固定観念とは火のない世界」とも言う。全世界が常に燃え上がるさまを夢想する彼女は流動性と革新性、一回きりの人生の脅威に魅了されているようだ。
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佐々木雅弥
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ほんとうによい本なので、ぜひ一度読んでください。おすすめ。
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メルセ・ひすい
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13-113 赤54 ☆ヘラクレイトス…それは、過去・現在・未来を通じて絶えることのない火でありつづける。消えていくものがあれば、それを補うかのように新たな炎が燃えあがる。。拝 著者にはものの背後に潜む存在を 透視するパワーが…興奮にまかせて筆が走る!住み着いた渓谷から宇宙のあり方・キリストのあり方を… おかしな話 美しい話 残酷なそれ…゙なんツー 世界だ!゙ 全然つじつまがアッテナイ・ジャン?★息抜きに どうぞ…  ディラード・‘45 ピッツバーグ生ヴァージニア・ロアノークに居住し、執筆
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コウ
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この本の帯を紹介します。1975年度ピュリッツアー賞受賞。生命の奇怪な豊穣さ。そこに織りこまれた不条理な美。自然はなぜ、これほどまでに複雑なのか? 簡にして要を得ている説明だと思います。★★★★★
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