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間違いだらけの日本林業 ―未来への教訓―

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千日紅
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林学者(1934年生まれ、2013年の発刊時には79歳前後)による小論文集。特に次の2点が勉強になった。まず、明治以来、林業経済学がどのように構築され、学会での論調が政策形成にどのような影響を与えたかを述べている点、次に、民主党政権下の森林・林業政策の基調となる梶山恵司著『日本林業はよみがえる』に対して、何が問題なのかを明確に主張している点である。この時代に生き、誠実に学問を続けた者ではないと書けない、貴重な著作である。
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てつお
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御大が言いたい放題書きまくったという感じの本。前半の小話を日本林政史として読むには面白い。後半のドイツ林業の話は日本の林業と全く違うシステムで動いている世界だと感じた。袋小路にはまり込んでる日本の林業行政はこれを目指そうとしているようですが、日本でやるのは無理があるでしょう。医学は目の前の患者しか治さないが、林学は環境を通じて万人を癒す、とは、かの国の言葉ですが、自然の力が強すぎるアジアモンスーンの地域では、環境面の管理は人間(林学)よりも神様(お参り)の範疇ですよね。土地の利用規制にしても隔絶の感あり。
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