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結婚の社会学 (ちくま新書 1789)

感想・レビュー
71

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awe
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気鋭の家族社会学者が「結婚」についての社会学のこれまでの議論を分かりやすく解説しているくれている一冊。序章で、本書は「少子化対策」のために結婚を論じたものではないとスタンスを表明している点が印象的。ともすれば自明の前提とされがちな、結婚と少子化対策を一旦切り離して考えるべきというのは、本書で紹介される結婚と性的関係との繋がりを自明視しないあり方とも繋がってくる。◆まず1章で日本における結婚の歴史が論じられる。従来は共同体的の行事としての性格が強かった結婚が、明治以降の近代化のなかで「国民」を創出し統制する
awe

パートナーシップ制度が作られ、同性婚が法制化されるとその制度はお役御免ということで廃止される。しかしイギリスやフランス、オランダでは両者は併存している。後者の国々では、結婚というのは宗教的な色彩を強く持つものであるために、そうではないパートナーシップ制度を選ぶ人々がいるという。フランスにおけるPACSは、異性や同姓の縛りがないのみならず、性愛関係になる2人も届け出ることができるという。◆終章では今後の結婚の未来が占われる。マーサ・ファインマンの『ケアの絆』やエリザベス・ブレイクの「最少結婚」論を引きつつ、

09/16 18:32
awe

国家が性愛関係にのみ保護と特権を与えることを批判する視座が紹介される。簡単に言えば、互いにケアし合う関係全てに保護を与えるべきではないかということ。その視座からすれば、同性婚も批判の対象になるし、友人同士で結婚(パートナーシップ登録)することもまたよしとされることになる。個々人がケアし合う関係を、結婚というパッケージに全て押し込めることをやめること。この結論は、浜日出夫の『戦後日本社会論』でも触れられていた。若者たちが結婚に拘らなくなり、孤独死も増えていく現状、それでも結婚に拘る必然性は乏しいと思う。

09/16 18:37
5件のコメントを全て見る
0255文字
おかえ
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「結婚は性愛関係に基づくべき」といった、結婚に纏わるあらゆる常識を相対化し、様々なニーズを満たすべきという本。久しぶりに当たり引いた。
0255文字
笹
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わかりよく読みやすい。文末のブックリストがたいへん参考になる。家族規範も結婚規範も、いまだにじわっと根を張っているんだよなあ。
0255文字
きなこ
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今読むべき本だった。
0255文字
しろた
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結婚や、結婚のような社会的優遇制度についての本。 苗字について、男である自分が変えることを考えることはあまりなかったが、この本で苗字が変わることにより発生する女性の苦労について少し考えることができた。
0255文字
ネギ
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ネタバレいま世の中のメジャーとされている結婚観は明治時代の影響が大きく、それ以前は全く違うものだったということが詳しく知れた。とは言え、分かってはいたものの男尊女卑の考え方は根強く、読んでいてウワッと思ってしまったところも多々あった。
0255文字
doku
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結婚とは結局何なのか? 現在の法律の枠組みには収まらない結婚のあり方を終始考えさせられる内容だった。 現在の日本では、異性の男女が出会い、交際し、結婚、妊娠、出産という流れを前提とした権利や保障となっており、それ以外の独身者や性的マイノリティに属する人たちが社会的なつながりをもち、孤立しないような権利や保障が必要だと感じた。 従来ある結婚という価値観を根底から覆される内容ばかりで、今の政治が多種多様な価値観に全く追いついていないということがよく分かる一冊だった。
0255文字
knyn
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めちゃくちゃ分かりやすく一気読み。保守とリベラルの単純な対立構造に当て嵌めて考える危うさにハッと気付かされるところもあり。。読書案内に載っている本も全部読みたい!
0255文字
ishimoto
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自分は既婚者だけど、結婚する意味や制度について、日本の文化的背景を含め、改めて考えさせられた。 地縁結婚→戦後のGHQ改革→職縁結婚→バブル崩壊、非正規雇用の増加→結婚はあらゆる共同体から切り離された個人の「自己責任」の領域へ 仲人の役割も、村社会→会社→ネットに変化。「もっと理想的な相手がいるのではないか」という合理的な選択志向の高まり。 同棲増加の背景は、若者のリスク意識の高まり→結婚がより慎重に。これは情報化社会の宿命なのかな。 現行の結婚制度のメリットにも言及されていると、なお良かった。
0255文字
このん
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面白かった! ・今の結婚にまつわる価値観の大半はは明治以降、欧米からの目を気にしてつくられたこと ・結婚制度をエクスパンドしていくvs制度そのものを解体する
0255文字
やっこ
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ネタバレ結婚の常識は時代とともに変化する 江戸時代:地域共同体が結婚を調整(「夜這い」文化) 明治~戦前:家制度による結婚が普及(天皇を頂点とする「国家家族」の形成) 現代:マッチングアプリや事実婚、LGBTQ+パートナーシップが拡大 ふつうの結婚」や「ふつうの家族」という考え方を相対化し、個々人が自分らしい生き方を選択 事実婚 ステップファミリー 選択的シングル 共同生活の信頼とケアの契約 性別や血縁にとらわれない共同生活 法律婚ではなく、生活共同体としての関係性を大切にする
0255文字
油性ペン
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時代と共に結婚の価値観は変わっている。言い換えればその時代の価値観を結婚が表しているし、価値観は流動的なものであり絶対的なものはない。ただ、本書を通して、感じたのは日本は前時代的な結婚の価値観に縛られ続けたままである。非婚率の上昇を嘆くなら、まず国が結婚の価値観をアップデートしない限り、このまま少子高齢化は加速していくばかりだと思った。
0255文字
madoka
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結婚や子どもを持つことにずっと懐疑的だった。その疑いの目も、一つの視点としてアリ、と一旦肯定してもらえる。歴史的に見て日本はガラッと制度や価値観を変えたから、逆に昔からのしきたりなんて説は全部ウソにも聞こえる。世界から見てどう?という広い視点から、で、自分はどう?と聞かれてる。私も助け合いができるゆるい共同体を作りたいんだけどな。
0255文字
読書家さん#QApxIr
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社会学ってこういう考え方したらいいんですよ〜って説明からスタートしたので、無知にはありがたかった。結婚の歴史、夫婦別姓、マッチングアプリでの出会い、離婚、性的マイノリティについて、最小結婚、、、ときてさらに住居と家族について触れていて、もう家庭科の教科書にしてはどうか?!と思った。巻末の読書案内を参考に本を買いまくる。
0255文字
お茶碗蒸し
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ネタバレ「同性婚を認めることはマジョリティ(異性婚)への同化政策に過ぎない」「同性婚が認められることによってマイノリティの中のマイノリティが更に社会の隅へと追いやられる」そもそも結婚という制度のあり方を問い直さないと受け皿からこぼれ落ちる存在が必ずでてしまう現状。社会制度の設計の最適解なんてあるのだろうか、、。
0255文字
アンズ書店
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ネタバレ結婚という制度は明治以降他国からの見え方や国家の在り方に合わせて規定されたに過ぎず、伝統的な家族観も新政府を作った一部の人達の間で急いで設えられたに過ぎない。村主導で適当な家に割り振られる嫁入りよりは今の方が自由な気もするが、その制度を廃止する時に女性達から不安の声があったことが印象的。上から方針転換を言い渡すだけで、現状を認識し必要なフォローはない。家族のの定義も現状を調査し制度の不良を見返す気ないくせに自助だけこちら側に望む思考停止状態。問題提議たくさん。
0255文字
よはみるもかの
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★★★★★
0255文字
ぽん
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ちくま新書って文字の大きさとか行間の幅ってこんなもんだっけ、と最初に思ってしまった。文章が読みやすいっていうのもあるのだろうが、サクッと読めてしまう感覚。知っているようでいて実は知らないことに溢れているっていうテーマは社会学っぽい。関心の高い分野だと思うけど、意外と社会の授業とかで習ったりしないのが不思議に思うくらい。歴史や国際比較、制度紹介は部分的に見聞きする機会が少なくないかもしれないが、別姓をめぐる当事者の語りや学生コメントなどはすごく生の意見で心揺さぶられる。
0255文字
ま
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結婚が出産と連続しているもの、という社会全体の思い込みがあまりにも強すぎるってことなんだろう。別に産むカップルだけが少子化対策に貢献しているのではない。今の制度上で結婚してない人も、いろんな形で支え合いつつ社会貢献ができる。政府は少子化対策の表面的なところしか考察できていないのではないか。まあ本書は少子化の話はあえてしていないのだけど。そんなことを考えました。実は大して根拠も伝統もない結婚制度についてのイメージをぶち壊してくれる面白い本でした。
ま

社会がマイノリティの生き方に強い関心を持って制度を形づくるからこそ個々の人たちは互いの違いに無関心でいられる。逆に社会が無関心だと個々の人たちは「自分とは違う他人」に過剰なまでの関心を持ってしまう。(p245-246)

01/22 19:03
0255文字
Humbaba
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昔からの伝統と思われていることは、実際にはそれほど古い歴史を持っていないということも多くある。勿論昨日今日で生まれたような歴史の浅さではないとしても、ある勢力が時代の変化をとらえて自分たちの都合の良い方向に話を持ってきただけということはあり得る。いずれにせよ今の社会においては普通と思われることであれば変えるのは難しいが、それでも無理に迎合しようとせず、一歩立ち止まって考えてみることも有効な手段となるだろう。
0255文字
ほなみ
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大好きな三宅香帆さんがオススメしていた本 結婚したいと思い婚活を始めていたところにちょうどいいと思い購入。 今の結婚観は、所詮この時代の日本だから普通だと思っているだけなんだなということを実感させてくれた。 それこそ、日本は離婚率が低いとか一夫一妻が尊ばれているみたいな価値観は、明治時代に西洋に認めてもらうための画策でしかなかったこととか。 個人的に刺さったのは多様性の部分。同性婚というマイノリティを認めることは、マイノリティのマジョリティを認める、さらなる少数派の圧迫になり産むというのは、肝に銘じたい。
0255文字
てん
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ほんの数十年程度のその時代の価値観の中でジタバタして死んでいくだけなの、人間って本当にくだらない。
0255文字
ku_ragano
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婚姻制度成立の歴史的な経緯と目的、また現行での問題点について丁寧に解説されていて良かった。夫婦別姓制度の議論の論点を整理されていてわかりやすかったが、それ以上は無かった。
0255文字
ししおどし
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令和6年刊。過去の国内の結婚形式を振り返り、今の形式は相対的なものであることを示した後、多様性尊重というリベラルな価値観を絶対視することで欧米の結婚形式を先進とみなし日本は遅れているとする。西欧のように1人の人間もこぼさずに政府は認め補助すべしと。過去の慣習には人類の知恵というものが含まれているのではないか。他の家族社会学者の本もそうだったが、多様性を叫べば叫ぶほど妙に画一的で一面的なこの思考回路が気になる。自分と同世代なのに驚く。
0255文字
phrasism
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結婚という概念が凝り固まっていたことに気付かされた。 日本と他の国で、子供にしてほしくない家庭生活像がここまで違うとは思わなかった。日本はしてほしくないことが多いのだと。また逆に欧米は比較的寛容だけど、1人孤独に過ごすことに対してすごく否定的なのだと。確かに今の時代孤独が問題を引き起こしてると感じることが多く、コミュニティを作ることが必要で、その一つに結婚があり、その関係性は社会を維持していく上で書くことのできない関係性を最大限に尊重しながら、どのように再編成していくかを考える必要があると思った。
0255文字
拡がる読書会@大阪
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各国の結婚制度や家族観を比較、時代とともに変遷する結婚観、社会学の理論を用いて、結婚や家族の多様性を解説していたりと、結婚や家族に関する固定観念を再考させれる一冊。 具体的には、事実婚、ステップファミリー、同性パートナーシップ、選択的シングルなど、一対の男女による結婚→出産というモデルではとらえきれない家族のかたちを概観しています。 https://note.com/sharebookworld/n/n00582c88c5f4
0255文字
たまこ(こなぎ)
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結婚って何なのか?ということで手に取った。キリスト教文化のところでは?明治時代は?江戸時代は?今はどうなってるのか? なんとなく私世代でマジョリティであり理想?と考えられていた男が外で働き女が専業主婦という構図は戦後サラリーマンが増えた頃からのもの分かる。一方で明治時代の日本は離婚が多く、非嫡出子が多いことが特徴であったことなど知らないことも。現代は夫婦別姓の選択権やステップファミリー、事実婚の選択、同性婚などをどう整備して一般的なものとしていくかが課題。
0255文字
マヌヌ2号
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第一章において語られる、現代社会で一般的とされる家族観、すなわち男が女を養うことで“家族”を維持するという在りかたが、明治維新後の近代化に伴い、国民の管理統制を目的として発生したシステムであるという視点がおもしろかった。第四章での、夫婦同氏制が1898年の民法改正により一般化したという指摘もおもしろい。第五章でちらりと触れられた“衆道”についても、もう少し知識を得たいところ。本書で語られる、明治以降の近代様式を踏襲した“結婚”システムが現行の環境で運用するのが難しいものだという意見には一定の納得がある
マヌヌ2号

ただ、海外での数値比較などをあまりに重視するのは、隣の芝を青く見ているだけなのではないかという気持ちもあって。欧米で用いられているような様式が日本という環境で同様に動作するとは自分には思えないし、下手に海外の様式を取り入れようとすると現行制度の二の舞となるのではないかと読みながら感じたりもした。とはいえもはや、従来の様式を稼働し続けるには社会のかたちが変わりすぎているよなぁと思う。よくも悪くも、いまの日本(特に都市部)はもっと個人主義的で流動的なのではないかという体感がある

11/18 11:19
0255文字
工藤俊悟
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●多くが「自分のせい」「自分だけ」と思い詰めている問題が、実は社会的な問題であるということに気づくのは極めて大事なことであり、社会学にはそれを示す責務がある●自分も生きていてよいと思える-。単純に聞こえますが、きわめて大事なことです。「日本も欧米のようにいつかは同性婚を認めないといけないよね」などというのは悠長なこと。セクシュアル・マイノリティをめぐる問題は「今ここにある危機」●他人との違いに無関心でいられること-これこそが本当の意味で多様性の包摂●なぜ二人の関係はロマンティックな恋愛関係よりも価値が低い
0255文字
めっと
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結婚の歴史や今課題となっていることがわかりやすく書かれていた。伝統と言われていることが明治に欧米に則って行われたことだということ、ここ数十年だけでも結婚や交際に関する常識は変わっていることを思うと、結婚について固くならずにもう少し柔軟に考えてもいいのではと思った。個人的に衝撃だったのは戦後の民法では夫の家に籍をいれるのではなく、夫婦で新たに籍が作られているということ。にも関わらず嫁は夫の家に入るものという考えが強い人は未だに多いのではと思う。→
めっと

→最小結婚など、グラデーションがある制度設計が行われてほしいし、選択肢が多い世の中になってほしいと思った。

10/28 16:58
0255文字
おっきぃ
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これはみんな読んだ方がいい。結婚というのが歴史的に見れば当たり前だけど当時の社会的な影響下のもとにあり、伝統というのも最近の話だったり、我々の常識なんてただの思い込みであることに気づかせてくれる。一番大事なことは誰もが生きやすい社会になることで、そのためには異性婚にこだわる必要もないし、自分の血を引く子供にこだわる必要もない。そうやって多様な価値観が許容されて、誰もが生きやすい社会になることを望む。
0255文字
昼香
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柔軟な考え方に触れられるけれど、社会が追い付いていない。法規制を上手く利用したり、あえてスルーしたりして、自分が生きやすいような考え方を持ちたい。 ・障害は社会が作っている ・子育て主体について、日本では家族と思われているが、北欧では政府や自治体と考えられている ・戦前の国家家族主義から先後の職縁結婚、現在へ続く個人化した結婚 ・制度や社会が多様性に関心を持てば、人々は他社との違いに無関心でいられ(違いをあえて探さなくて良い)、多様性の包摂が実現 ・性愛にとらわれない新たな支え合いの関係性が必要
昼香

結局国は税金のために子供を増やしたいから、友達などを含む新たな結婚・家族関係の実現は難しいんじゃないかと思量する…

10/01 18:54
0255文字
せい
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同性婚の話もさることながら、海外には性的関係にない2人もパートナーシップ制度を申請することが可能である国があり、その権利が保障されているという話がとても興味深かった(例えば長年友人として支え合っている2人がいるとして、どちらかが入院したりするなどした時、家族的な関係性がないと面会すらできない場合がある。絆は深いし生活に支障が出るのにそうした2人の関係性を社会的に保障しない理由ってあるのか?という感じ)。様々な関係性のあり方を認め、人々が生きやすいよう社会の制度設計をデザインする必要があると感じた。
0255文字
ミキ
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2024-115:著者が主張するグラデーションがある社会は非常にに興味深い。
0255文字
たろーたん
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結婚の常識を疑うために紐解かれるのが歴史だ。一例としては、2015年に見合い結婚は5.3%になっているが、1935年には69%であった。逆に恋愛結婚は13.4%から87.9%になっている。結婚が連綿と続く愛ゆえのモノではなく、その時々によって変わるということは、歴史を見れば常識のようだ。連綿と繋がっているものではないのだから変わって当然。そう考えると、今でも事実婚やPACSみたいなのもある。夫婦別姓や同性婚も「伝統を変えるな」ではなくて、常々変わっていく結婚がいつも通りにまた姿を変えたとみてもいいだろう。
0255文字
ひめぴょん
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常識を疑うのが社会学。個人と社会の関係を問う学問であるとも。そういう社会学的考え方を「結婚」に適応してみた本。常識を疑うことは社会の「別のあり方」「よりよき社会」を考えるツールになる。激しく大きく変化する時代にあって、結婚という制度が生む税制上のメリットを享受するためにという視点からの変貌が予測されるようでもあった。たくさんの切り口があり、面白い本だった。以下は文中引用。 「結婚する人が減る→子どもが減るではない」→婚外子の存在。欧米では婚姻以外の共同生活保障制度が確立されてきた。出産・子育ても婚姻制度→
ひめぴょん

っても家族というチームとしてやっていくことに問題がないことが証明されているともいえる。私自身名前が変わった時は大変だったなあと思い返されます。 女性が姓を変えずに結婚するのは難しい現状がある。「自分が生まれ持った名前」を変えない権利を持ちたいというのは「わがまま」なのか? 結婚という制度にこだわる必要がないと考える人が増えた。→それでも、税制上のメリットは結婚に誘導しようとしている。 結婚制度は成人どうしのケア関係を支える基盤。結婚という制度を利用することで税制上優遇されることも多いことから、友人を家族に

09/21 09:33
ひめぴょん

した話。恋愛感情、性的関係のない友人関係が結婚という制度を利用して権利を享受する。 誰かパートナーと支えあって暮らすことや、子どものケアに携わる(血縁関係にない子など)ことに価値を置き「かたち」にはこだわらないスウェーデン。

09/21 09:34
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0255文字
おさむ
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ネタバレ帯に「常識を疑ってみる」とあるが、その通りの内容の新書。いかに自分が明治維新以降のわずか150年間の日本社会の慣習や法制度にしばられているのかを再認識させられた。仲人結婚は武士階級のみの伝統。夜這いは江戸時代の常識だった。離婚王国だった日本。戦後すぐは事実婚は封建的とされた。社会構造の流動化で同棲が増えた。日本は同性愛嫌悪が顕著なホモファビックな社会。こうした事実を冷静に受け止めると「結婚を社会の中心におかない」「家族主義を脱することこそが家族の絆を強化する」との著者の指摘が説得力をもってくる。
0255文字
あこん
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疑義
0255文字
spock
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性的関係のない友情による結婚。信頼関係に重きを置いた結婚生活。これは目から鱗であった。確かに 疎遠な親 兄弟 よりも 絆は強いはずである
0255文字
karutaroton
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明治初期は夫婦別姓で夫婦同姓原則になった時は不平等条約改正のためで、旧武士層から多くの反発が出たとか、戦後まもなくは事実婚が封建的で法律婚が民主的だった、とか、面白かった。シェアハウスとか、いいと思うけど、以前民泊が私のマンションで議論になった時、私以外全員反対だったこととか考えると、日本人の多数派は違うかも。ちょっと夫婦別姓にページを割き過ぎに思ったのと最後冗長に感じましたが面白かったです。
0255文字
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