形式:単行本
出版社:勉誠出版
きょうさん、全くその通り。天皇主権のもとでの国葬や儀仗隊と、国民主権の今とを同列に論じてはならないと、強く思います。
そもそも自衛隊は戦後作られたわけだから、自衛隊史上初⁉️ しかも家族葬でだから、来月はどうなるの?
法令までのジャンプ:そしてさらに10年ほど後、三条実美が流行性感冒が悪化し死去に到る。長患いではないが、何をすればよいかは分かっていたのだろう。明治天皇はちゃんとお見舞いにも来ている。ご遺族の死亡届提出から間を置くことなく天皇から「国葬せよ」との勅令が下る。こうした「裁可文書」の作成は初めて。つまり国葬を正当な国の判断とする証拠書類がここで残されたわけだ。官報に「国葬」の表記が正式名称として使われ、全国規模での弔詞献納が展開され、三条の事蹟が編纂され、政治と縁の薄い一般臣民が弔意を共有する形式が作られた。
あまりの面白さに一気読みしてしまった。亡くなった方を悼む気持ちも悼む方法も夫々で、故人との距離も思い入れの温度・濃度も夫々と思います。夫々が自分の、自分だけの想いで偲ぶのが、たぶん人を送る根っこなのではと思いました。
「朝鮮王公族」(中公新書)で、原敬が1913年に「国葬は薩長の旧藩主の外は三条(実美)、岩倉(具視)、伊藤(博文)のみなり。其他は皇族に限れり」と発言した話が出てきました。ご参考まで。
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