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迷子の天使 (福音館創作童話シリーズ)

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すすき
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 ネコ好きで沢山のネコを引き受けてしまう念海さんのおくさんを中心に、念海家の家族・お隣のお金持ち団野さん一家などが登場し、飾らない文章でどこにでもありそうな家族の雰囲気を醸し出しています。  1986年発行の本ですが、1958年から新聞に連載された小説。戦後間もない頃の時代背景も色濃く残しています。石井さんの作品「山のトムさん」はネコが主人公のよい味わいの作品でしたがここでも愛すべきネコが登場、石井さん自身が相当なネコ好きだったんでしょうね。
0255文字
シュシュ
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1958年の東京朝日新聞の連載小説。6年生の一人息子とその両親と飼い犬1匹と、たくさんの飼い猫のいる念海(ねんかい)家の物語。家出した少女、障害のある子とその母親、恵まれない家庭の子どもたちに関わっていく念海夫人。でも決して完璧な主婦ではなく、夫や息子にイライラ、オロオロするところがよかった。ストーリーと、石井桃子さんのユーモアのある語り口が面白くて一気に読んだ。あまり知られていない本だと思うが、たくさんの人に読んでほしい。
シュシュ

戦争中の場面での『暴力による死は、心をこめて看護したすえ逝った老父母の死とは、全然べつのものでした。それはみにくく、おそろしい、とおくさんは思いました』という文にドキッとしました。

09/05 22:25
0255文字
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