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キャラの思考法: 現代文化論のアップグレード

感想・レビュー
48

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takao
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ふむ
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プロムナード
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あくまで個別の評論集で、キャラクター論を期待すると肩透かしの印象が(苦肉の策なのでしょうが)。たしかに第一章のキャラ×アイドルは出色で、初音ミクのもつ時間性の分析や、やくしまるえつこ論におけるキャラ(コンセプト)優先によるコントロールなど、どれも面白かったです。他にも、プレイヤーによる物語への介入が現実世界で行われる話や、ゾンビの身体性をゲームの制約から生まれる不自然さの解釈と読む話など、面白い評論は多く、特にセカイ系の行く先を「日常の風景へ溶け込むこと」とした分析は完全にシンエヴァの予言でした。流石。
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⇄
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これだけ批評的になれるのは凄いとは思うし『サマーウォーズ』は、あのシーンは映像ありきだと思っていたが、この数行の文章を読んでいるだけで熱量を再び体験できるのは素晴らしいね。しかし、ユリイカへの文章をまとめただけなんだ。テーマが一貫してるユリイカで読むから面白いのであって、個別の論考がぺたぺたあってもなあと言う感じ。そこまで散らかっているというわけではないが、まとまっているわけでもない。普通。ユリイカで、興味があるテーマとしてこの文章があったらいいなって思うだろう。初音ミクとかは特に。
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🔥
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キャラ×身体(だけ読んだ) 細田守の演出した『どれみと魔女をやめた魔女』から 魔女=他者が移り代わっていく一方で永遠に変化せず、人間と異なる肉体を持つ、果てしなく生き続け同一性を保ち続ける者=2次元キャラクターの本質 ↑しっくりきた 細田守が度々繰り返す「肉体が傷つく演出」は視聴者(本来キャラクターと世界を共有し得ない者)が生々しい肉体を二次元の世界へと結びつける行為 ↑ なるほど じゃあ魔女(=本質的な二次元キャラクター)+肉体の痛みの両方の性質を持つ戦闘魔法少女が女児への訴求力最強なのも説明がつく
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かやは
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雑誌に寄稿されたものをまとめた一冊。なので正直一貫性のある答えが出ているとは感じなかった。サブカルチャーにある程度触れていないと大体の文章は理解できないのではないかと思う。そもそもサブカルに興味がない人が手に取ることは想定していないのかもしれないけど。音楽、演劇、ライブパフォーマンスなどの「時間制を持つジャンル」が人気が出てきてた現代のメディア受容において、コロナ禍というのは本当に痛手になったんだろうなと感じた。
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宇宙猫
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挫折。読メの感想で面白そうと思ったんだけど、読んだら少しも興味が持てなかった。
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しゅん
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「キャラ」の再定義という主題が気になって再読。やくしまるえつこと少年サンデーのやつが面白いと思ったら前読んだ時も同じこと書いていて笑った。キャラにおける「時間性」という言葉が後半に登場していくのだけど、時間を批評としてとらえているのはめっちゃ難しいのではないかと思った。あと個人的には「キャラ」という言葉を使わずにキャラを扱いたいという気持ちが読んでて芽生えた。さわやさかんの文章は記号的に作品のロジックを扱いながら、どこか記号への居心地の悪さをかんじさせる。気のせいだろうか。
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ヤギ郎
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東浩紀『動物化するポストモダン』等を踏み台にして、90年代以後のサブカルチャーへの批評を行った一冊。著者は音楽やアイドルについての理解があることから、そのエリアのアップデートもしてくれてありがたい。「キャラ」という表象の考察。
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なおじ
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発売当時に購入し読了していた本。今覚えば当時はまだV tuberというものがその片鱗を見せていなかった。2017年以降、ふとした時にこの一冊を思い出す。特に一章の初音ミクについて、これまでの図像の同一性をキャラの担保として考えていたキャラクター論から、その声の同一性を担保とするキャラクター論の展開はその後のV tuber人気を知る僕には先進的なキャラ評論だったように思える。別の書ではあるが、残念系という括りもにじさんじ勢の様な図像と中身が乖離するキャラクターの人気を捉える上でも有効なアウトラインと思う
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かぜつよまる
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現代のポップカルチャーを「キャラ」という概念をアップデートしつつ用いて評論した本。従来のキャラ論ではキャラを二次元的、静的にしか捉えられていなかった。しかし、三次元的、動的に捉えることで、新たなポップカルチャー評論を生み出すことができると主張している。様々な題材が選ばれていたが、『風子のいる店』の評論が一番面白く、原作を読みたいと感じた。
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shu
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『僕たちのインターネット史』で著者への信頼性が上がったので改めて読み直してみた一冊。キャラ論のアニメ・まんが以外への敷衍が試みられており面白かった。一点消化しきれなかった部分があるので再読予定入り。
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しゅん
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収録された16の論は全て別々のお題に対する返答であるにも関わらず、ひとつなぎの論考として読めてしまう。加筆は行っているものの、だからといってすでに書かれた物を一つに結ぶのは至難の業である。著者が一貫した問題意識を持った書き手であることがよくわかる。静的・固定的に考えられてきたキャラの概念を動的・変質的なものとして更新するというのが本著の狙い。ロック的自己表現とは異なる演出するアイドル性を抉り出したやくしまるえつこ(相対性理論)論は白眉。変わりながら変わらない特質を描いた少年サンデー論もおもしろい。
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がりがり君
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全然関係ないのだけどキャラの成り立ちのストーリーってすごい面白いと思うのよね。今はこんなキャラだけど昔は実は違くてふとしたきっかけでキャラが変容していく過程。キャラキャラキャラいうけどここでは人間関係におけるキャラを指す。なおキャラは作るものではなくて気がついたらなってるものだと思っている。
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いしくろ
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自分になかった視点ばかりでふむふむと頷きながら読んだ。やや理解ができない部分もあり読後は混乱気味。
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里馬
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ユリイカの寄稿をまとめたもの、と知らずに買ったけどちょうどユリイカを読んでた頃と重なってて半分くらい読んでた。 この人を知ったの最近だと思ってた。
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いなろ
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キャラについて書いてないような章が複数あって、まとまりないような。やくしまるえつこのアイドル性についての章はおもしろかった。
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あか
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「キャラ」という概念について、同時代のポップカルチャーの識者がしっかりとまとめたものを読みたいと思い購入。でも途中の章なんかは「あんまりキャラの話でもないような」という部分が多く、やや残念。やくしまるえつこのアイドル性についての論証はさすが。でも全体としてここがピークだったし、ここは序盤で早すぎる。「ハルヒ」「ひぐらし」「おジャ魔女どれみ」あたりは全く知識がないせいかイマイチぴんとこない。あと、くさったしたいは青白くない。
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ニョンブーチョッパー
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★★★★☆
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キタキツネ
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ネタバレ自分がファンであるというのもあってやくしまるえつこ論がとても面白かった。過去のテンプレートと比較しながら見られるのを拒むのではなく、それを自覚しながら上手に表現しているという説明はすんなり納得できた。細田守さんを語る際に時かけやスタジオ地図の映画よりもおジャ魔女どれみやデジモンを中心に据えているのを見て、著者のサブカルチャーへの造詣の深さに驚いた。「キャラが時間を持つ」話はいまいちピンと来ない。キャラ=あるコミュニティ、時間において変化しない固有のものというイメージで今まで考えていたせいかもしれない。
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あんすこむたん
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割と読みやすく、指摘がなるほど思うのも多い。ただ、全てを理解するには時間がかかりそうに感じる良書であり、なかなかの曲者。
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サイバーパンツ
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伊藤剛のキャラ論を軸に、サブカルチャーにおけるキャラの在り方を論じた文化評論。なんとなく言わんとする所は分かるが、なかなか難しい。とりあえず、本書のやくしまるえつこ評はファンである私もなんとなく感じていたアイドル性やセルフプロデュースの上手さを的確に言い当てており、まるえつ評では最高の出来かと思う。あと、日常の謎を軸に、過去を見据えながら現在へ接続する氷菓をポスト「終わりなき日常」あるいはポスト「セカイ系」という観点から見るのも面白かった。
Takayuki  Oohashi

サイバーさんも読まれたのですね(!)僕も難しかったです……。

07/07 13:24
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N
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面白い
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綾瀬恵理@稚読者
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キャラ×物語が面白かった。 漫画家はもっとマンガを描くことに創意工夫してほしいわマジで。絵なんだからさ。 風子のいる家は読んでみたくなった。
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Takayuki  Oohashi
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図書館の書棚で気になるタイトルだったので借りて読みました。「涼宮ハルヒの憂鬱」の中で主人公キョンが、イエスかノーかの選択肢で選ぶストーリーが、昔ながらのタイムループではなく、東浩紀の「ゲーム的リアリズム」でのゲーム的選択を思わせるという件が印象に残りました。しかし他の箇所は知らない作品が多く、飛ばし読みの感です。取り上げられている作品や人物は、現代の今に結びつくものが多く、10年代の今のこの現象を知る上では参考になるかと思いました。ただ抽象的な表現が多いように感じ、それが東さんの論と違うように思いました。
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大泉
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キャラクター/キャラを軸にしたサブカルチャー評論をまとめたもの。やくしまるえつこからゲームの話題までさまざまな対象を論じ、それによって所謂キャラ論をアップデートしようと試みる。とりわけ面白く読んだのが洋ゲーと和ゲーとが別の種類の欲望によって駆動しているとするゲーム論で、<物語への欲望>が物語へと介入するようなゲームとの関係性を開いたとし、それがキャラが時と共に更新されていくような「時間性」をもたらした、とする本書全体の結論に繋がるのはなるほどなーと。
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ひじき
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ごつい内容かと思ったらユリイカの論考集ベースらしく、さらさら読める。特に海外ゲームと日本のゲームの差については興味深く読んだのだけど、そもそもなぜニーズに差が出てしまうんだろう。日本と海外で物語の捉え方も違うのかな。
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大豆
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面白かったです。
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すんすんえくすぷれす
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キャラクターやキャラについて書かれた文化批評。「キャラが時間を持つ状態」はわかるようなわからないような。個人的にまた必要なときに文献を紐解くことで理解が深まりそう。キャラがその個人の一貫性を持つものではないのはついったーのアカウントを複数持つようになった人にも言えそうな話。キャラと多重人格の話は似たり寄ったりではないのだろうか。
0255文字
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端的に興味深かった。いくらかごまかしもあるのかもしれないが、全体的に綺麗にまとまった、説得力のある論である。やくしまるえつこのファンであるところの僕からしたら、そのアイドル性は自明のものに見えていたけれど、しかし彼女のセルフプロデュースがいかほどのものなのかということに関しては、考えが及んでいなかった。この例に限らず、現代のサブカルチャー(ポップカルチャー)を享受している者、あるいは興味がある者にとって本書は、認識の裾野を広げるのに役立つであろう。
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hobby no book
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文化論なので、いろいろなコンテンツからアプローチされているのだけれど、こういう形式のものを読むと、いかに自分の関心が偏っているのかがよくわかる。興味のない分野の話だと、やはり集中力が落ちる傾向に。扱われていた作品の中では『風子のいる店』が気になった。
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HK
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良書。個別に執筆された記事を加筆・修正した上で一冊にまとめた、現代ポップカルチャーにおける「キャラ」に関する評論集。音楽、マンガ、アニメ、ゲーム、演劇、芸能と各論的に多岐にわたる話題について述べるため、一見すると「キャラ」の話題が中心になってない印象を受けるが、通読することでそれぞれの内容が主論を浮かび上がらせる構成が特徴的。
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三県・境三
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時間性を伴ったキャラというモノとキャラクター、ーあのビルドゥングスロマンとかで描かれる、あるいはファーストガンダムの登場人物たちの描かれ方を想起すると分かりやすいとおもうがー、との差違がイマイチ分からなかった。実存論としてキャラクター、文化論として時間性を伴ったキャラってことか。
0255文字
田中峰和
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サブカルチャーのキャラクターから現代文化論の新たな構想をまとめた著作。アニメ、ゲーム、漫画などサブカルのキャラは受け手によって消費されるもので、変質しながらもいずれは時代に受け入れられなくなる。キャラはコンテンツの核であり、受用者同士のコミュニケーションによって成り立つもの。キャラが単なる二次元画像でなく、キャラその物を構成する要素は、時間や空間とともに取り替えられる。90年以降に起こったサブカル上の豊富な実証例を紹介し、以前の研究者たちの理論的成果を比較し自らの意見を述べる。キャラ消費の今後が気になる。
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