読書メーター KADOKAWA Group

坂の途中の家

感想・レビュー
2014

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ジャッキー
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小さなボタンの掛け違いが大きな不安や不信感を生み、自信喪失し冷静な判断を妨げる。育児中の誰もが水穂になり得るということをどの立場の人も切実に受け止めるべきだろう。果たして子の命を奪った罪は水穂だけにあるのだろうか。読者全員が陪審員になり水穂だけでなく夫、両親、義母、国の制度、妻は家事も育児もこなして当たり前という空気、泣く子とその親に向ける冷たい視線、それらに審判を下しながら審判を下されたのは自分自身なのではと思う。周囲の人間や世間は無罪潔白と言えるだろうか。水穂に石を投げられる人はどれだけいるだろうか。
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ねこちゃん
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里沙子みたいな人、Twitterによく居るよなぁと思った。 いわゆる、夫は気が利かなくて(かつ、気の回し方もどこかズレてる)、ワンオペで家事育児に忙殺される人。 読んでてあまり楽しい本ではなかったな。
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ちびたろん
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いちいち水穗や里沙子の気持ちがわかるところがあって読むのに時間がかかった。 子供に何かしらの問題があったとき、自分のせいだって思うのは女親が多いと思う。 子供が叱られてるとき、自分のせいだって思うのも女親が多いと思う。 男親はどちらも感じないのだろうか? 子育てに両親が50:50で参加していると、こうならないのか? 自信満々に子育てをしているお母さんたちは思わないのか?なんて考えて、読み進めるのが難しかった。
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ぽんるん
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里沙子は、イヤイヤ期2歳の文香の母親。虐待事件の補充裁判員になったことで、生活が一変する。子どもを溺死させた水穂のことを考えると、なぜか理沙子は過去の自分と照らし合わせてしまう。角田光代さんは、本当に日常の何気ない場面の切り取り方がうまい…と今作も実感。初めて夫の両親に挨拶に行ったとき、夫の家族と旅行の時の一コマ。あぁ、わたしもそんなこと感じていたなぁと、思い出した。
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スイッチ
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慣れない子育てを軸に据えた新米母の辛く厳しい物語で読むのに少し時間がかかってしまうぞ。小さな命を亡くしてしまい裁判で詳細が明らかになると同時にその裁判の補充裁判員として指名された育児に疲れている里沙子の目線で物語が進展するが・・・。非常に辛い部分が多く、シンドイ!真実は一つと言うが目線を換えれば不思議と全く異なる事象が見えて来る。
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すー
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ネタバレ星2つ。(内容が辛すぎて星控えめ)角田さんが描く、主人公の心理描写の細やかさは、未だかつて出会ったことがないのでは?と思うほどの緻密さに感じた。あえて悪く言えば「くどい」。でもそこまで何回も手を変え品を変え(?)くどく描かなければ、主人公本人さえも気づいてなかった(蓋をしていた)自分の心の不安定さを、こんなにも具体的な言葉にして言い表せなかったのでは?と思えた。角田さん恐るべき筆力。 乳児を育てていた水穂は、義母や夫や保健婦などからの何気ない言葉につい翻弄され追い込まれ、我が子を風呂で死なせてしまった。
すー

でも最後、裁判員としての仕事を終えた里沙子は、明るいものを纏っていて、安堵もした。水穂を自分に投影して辛くて濃密な、裁判員の時間を経て、「白いワンピース姿の水穂」(の幻影)に別れを告げていた。あれは里沙子自身のなんらかの明るい希望を示唆していたと思いたい。

12/15 07:53
すー

判決によって、子を虐待死させてしまった水穂ではあるけれど、その背景(そこまで追い詰められてしまった経緯)についても、判決の中で触れられていたこと、それは、里沙子にとっては、(理解者である)角田さんの身代わりのような存在でもあったのかな?それが、里沙子を覆っていた重たい蓋を、少し開けて、空気の流れをつくってくれたきっかけの一つに、なったのかな。。

12/15 12:36
8件のコメントを全て見る
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あさみい
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改めて小説家は言語化のプロだと感服した本だった。男女問わず子供の有無にも関係なく、きっと多くの人が感じたことのある違和感やモヤモヤ。しかし言語化が難しいため里沙子が直面したように話しても理解してもらえない上、逆に被害妄想が強い人と思われてしまう。里沙子のように自分を客観的に見られる状況や、または比較できる逆の状況であれば、ひねくれた「愛」の形なのだと自分の中では結論づけられる。でもだからといって傷つけられた心は変わらないし癒されない。こんな難しいテーマの本を書けた作者にもそういう経験がきっとあるのだろう。
あさみい

自分の話をしてしまうと、里沙子の母親はまるで私の実母のようだった。読んでいて苦しくなるくらいに。アメリカに移住した理由のひとつとして物理的距離を取りたかったから。距離と文化と言葉の壁で自分を守ることができている。里沙子は文香を育てることできっと自分の過去のトラウマと向き合うことにもなるのだろう。里沙子の夫との関係も、母親との関係をなぞるようなもので気の毒だった。どこにも里沙子が里沙子らしくいられる場所がない。六実さんが里沙子にとっていい影響になればいいなと思った。

11/10 05:50
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あぼり
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めちゃくちゃ長い1週間だった。結婚も出産も育児も経験したことないけど、里沙子の気持ちがとても辛かった。角田先生は心情の描写がうますぎる。ぐるぐる考える時っておんなじことばっかり繰り返し思い出す。なんであんなこと言ってしまったんだろうとか。里沙子の話を隣でずっとウンウンて聞いてあげたいけど、こういう気持ちも里沙子には押し付けみたいに思われるのかもしれない。だってたぶん自分もそうなりそう
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moco87
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生後9ヶ月の子供を育ててる身からすると、本当に同情しかしない。優しさも時には責められている気持ちになる、振り返れば産後本当になにかしてしまいそうだったと何度も思った。 感情移入がすごくできてしまい、私も水穂と話してあげたくなった。 産後って本当に大変。人によると思うけど、私は気がおかしかった。でも周りの人に助けられてたから、傷つくことを言わないようにしてくれてたし私の子育てを受け入れてくれてる方ばかりだったから、何事もなかったんだと思う。 感想じゃないかも。(笑)
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たぬき
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4。 本当にしんどくなる本! 乳幼児虐待致死事件の裁判員裁判に、補充裁判員として選ばれた30代主婦が主人公。 主人公が被告人をみる中で感じる、育児や母親としてのプレッシャー、社会からの期待と自己評価との葛藤に、読んでて苦しくなる人が多そう。
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読書家さん#p1QI56
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1日で読了。子供はいないけど共感してうわーってなった。
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kotetsupatapata
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ネタバレ星★★★☆☆ 柴咲コウ主演のドラマ視聴からの原作 420頁の中8割が状況説明と里沙子の感情の羅列で、セリフはさほど無く読むのに時間がかかりました。子どものいないオッサンが感想述べても、「子育て中の女性の何がわかるの?」と言われそうですが、正直里沙子も水穂も面倒臭いことしきり。周囲が手を差し伸ばしても、見下してみてるとか、どうせ人より劣っている等と負の感情に自分から入り込んで、殻の中に籠もっているように感じ取りました。 少なくとも子供にとって何が最適か?が抜け落ちている子育てにみえました。
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mako
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裁判員の話 主人公が被告人と自分を重ね合わせ過ぎて、次第に私も無意識に重ね合わせちゃったりして…。ステルスハラスメント、みたいな。
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とびうお
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ドラマを観てからの原作。皆さんのレビュー通り、原作とドラマはかなり異なる。ドラマでは登場する人物たちがさながら日本の縮図のように、さまざまな家庭背景をもって、物語が展開される。 原作では里沙子と水穂の生い立ち、子育ての詳細について描写が続く。同じような話が見る人の立場を変えながら繰り返し描かれ、少々くどい感じは否めない。ただ、人間同士のかかわり、すれ違いは究極的にはこの小説にある本人も気づかない悪意によるものではないかという気がしてくる。さすが角田さんは人間の暗い部分を書き切っている!
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isso
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ネタバレ面白くはあったけど中弛みがして、途中同じこと何回も言ってるように感じてしまった、、 子育てと言う戦場のような中で味方が居ないこと、1人で戦っている母親とはなんなのか。 家族とはなんなのか。無償の愛というのはあるのだろうか。
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きなこ
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登場人物の細かい心理描写が辛かった。日常生活の中で言葉にならない息苦しさが描かれている。共感できるという感想をもっても良いものなのかわからないが、深く共感できる場面が多く、そこが辛かった。同じ経験をしているからこそ、相手の気持ちが分かったり言葉の背景が分かったりするが、一方でわからないとはどういうことなのかも描かれていて考えさせられた。 乳幼児を育てている最中で、共感というより体験をしたような感覚に陥るくらい生々しかった。 再読してもう一度きちんと考えたい。
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Kーazuki
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ドラマを見て原作であるこの本を図書館で借りた。裁判員制度に補欠の陪審員に選ばれた里沙子。乳幼児虐待死事件の被告と自分を重ね合わせ、家族や我が子のことや義母、周囲の人たちの言葉から自分が傷つき、悩んでいる姿が読んでいて痛々しく思った。相手の真意は本当にそうなのかはわからないが、自分がどのように受け止めるかで良くもなるし悪くもなる。家族は、特に互いのことを労わりあいながら言葉を選んで会話することって大事だなと思った。自分も気付かないうちに相手を傷つけているのかと心配になりながらこの本を読み終えた。
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りりりんご
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子育てをしている自分が、今までモヤモヤしていたけれど、それを敢えて誰かに話したりはしなかったような、心の奥に蓋をして触らなかったものたちが、次から次へと丁寧に紐解かれていく気分だった。 義母の善意が悪意に見えてしまったこと。保健師さんの何気ない言葉に疑心暗鬼になってしまったこと。全く同じとは言えなくても、それに近い気持ちを味わいながらも、忙殺された日常に消えていった記憶たちが呼び起こされた。理佐子が水穂に自己を投影したように、わたし自身も理佐子に自己を投影しすぎてしまったのかもしれない。
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yanapie
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⭐️⭐️⭐️
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やまもとゆいこ
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感情移入度100パーと書かれているのには賛成できないが、全てとは言わずとも部分的に共感できる感情描写が読む人それぞれ必ずあるのではないかというほど、人間の細かい悩みというのかな、困りどころを描いている。行間の隙間を縫って曲解されることあるし、それが悪意であったり、その人の会話の仕方だったり、この物語ではそれがひとつの愛し方であった。人間関係が難しくなる所以。主人公の里沙子もしかりで、現実世界にいたらすごく対話しづらい性格だと思うよ。でも彼女はこの裁判を経験して多くを学んだだろうと思う。
やまもとゆいこ

自分が今まで蓋をしていたことが蘇って、今までたくさん逃げてきたことを思いだす。もちろん彼女にとってそれは防御でもあったわけで。そんな経験、自分もたくさんあるなと共感せずに居られなかった。

07/20 23:32
やまもとゆいこ

夫婦間の役割分業についてもよく描かれているし、昨今の価値観やそこから離れに居座る親世代までうまく描かれているし、その価値観の違いへの気づきや言語化も頷きが止まらない。女性は読むとかなり深みを感じるんじゃないか。男性の意見も気になるが読み終えられなさそう笑笑 誰かが魅力的な登場人物がいないと感想を述べていたけど、この小説がいかにリアルかを述べたに過ぎないよ、、、この作者すごいすごい

07/20 23:35
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soybean
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重い内容だけどなぜか読むのをやめられず、何度も共感したり、自分が昔感じていたモヤモヤはこういう事だったんだと感心し、、ようやく読み終わりました。
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Yoshiko Kouchi
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図書館本。 年子をワンオペで育てた私には、主人公に何一つ共感できず、タイトルどおり途中で返却しました。 子育ては、他人の子と比べたりせず、もっと楽しんでして欲しいです。
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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
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作家が作り上げる物語は経験からだけではなくイマジネーションから作り上げる物だと思っていますが、角田光代さんが作り上げたこの物語、裁判員制度の補助裁判員となった3歳前の娘を持つ母親が、乳幼児の我が子を殺した罪で裁かれようとする母親に自分自身を投影させて、気付こうとしていなかった自分の心の内、夫の自分に対する態度の奥底にあるものを裁判審理と共に分かりゆこうとする様子をつぶさに描くのが、信じられないほどに心を掴まれた気がする物語でした。
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hoko
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読み応えがあった。主人公と被告がオーバーラップし、被告に対する世代、性別の違う陪審員が世論とオーバーラップする。(12人の怒れる男的要素も有り) これを読んだ女性の多くは自身を投影するのではないか。男性はどうなんだろう、意見を聞いてみたい。
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Yae_f
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八月の蝉、紙の月に続いて読んだ角田光代さんの作品。補欠の陪審員に選ばれたら主婦の話。担当した事件は小さな娘を持つ母が自身の手で我が子を殺めてしまった。被告人と自分を重ねる主人公。登場人物に魅力的な人がいないし、共感もできないまま終わりました。
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かな
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GWに実家に帰った時に、地元の友人が幸せな家庭を築いるのを見て、素敵だなー私も婚活頑張るかーと再決意した独身OLが読む本では無かった…タイミング間違えた…。 角田先生の心理描写の巧さ、この人ならこう考えるだろうなーという人間への解像度の高さも相まって、だいぶ読み進めるのがしんどかったけど何とか読了。 自分が結婚して子供産んだらこうなりそうだなーという漠然とした不安と、結婚して子を成して家庭を築いている(きっと側から見えない苦労も沢山していることは承知)数多の人々への尊敬の念に潰されそうになった一作。
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てんてん
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慣れない子育てで辛くなるのは体力面よりも精神面。そのサポートがないとひとりぼっちで穴に落ちていくのかもしれない…水穂も里紗子も夫婦間のコミュニケーションが希薄に感じたけれど、ダメな母親だと思われたくないという彼女達のプライドが邪魔をしていた部分もあったように思った。ちょっと読むのがしんどい本だったな。
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東田正平
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★4.0
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nao
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ネタバレ角田さんの著書は、いつだって私達読者を日常から引き剥がして明日踏み入れてしまうかもしれない場所へと連れて行く。著書の裁判員裁判だって決して人事ではない。主人公が被告女性に自分を投影して刻々と追い込まれていく心理描写は、私自身の苦々しい経験も呼び起こさせる。終盤この主人公の着地点が気になるが、そこは流石だ。主人公は夫への違和感に気づいてしまう。裁判が終わると共にその手の内で怯えていた主人公はもう居ない。最後に見たのは被告女性の影ではなくそれまでの主人公自身だ。「さよなら」と訣別をして去って行く姿が清々しい。
0255文字
maho
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5年ぶりに再読。前に読んだ時はものすごく鬱々とした本だと思って、ずっとその印象だったけど、今回読み直したら少し印象が変わった。もちろん重たい本であるのに変わりはないけど、この本が救いになる人がきっといるだろうとも思った。わたしは育児経験がないので、里沙子の考えていることが極端かどうかは判断しかねるけど、でもここまで育児中のもやもやにクローズアップし言語化した小説もそうそうないと思う。そして「あのとき自分はこう感じていたのかもしれない」と自分を見つめ直すきっかけをくれる本だと思った。
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ととろ
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平穏な1日が、ある時刑事裁判の補充裁判員になった梨沙子。もうすぐ二歳の文香を義母に預けながらの生活が始まる。八ヶ月の子供を殺害した母親に、自分の心情に重ねる。子連れのバス、裁判の重さ、疲労困憊の中、次第に夫婦関係にも影響が出始める。その心理描写はあまりに過酷で、切なくて、同調できたり、できなかったり、わたしにとっては、あまりに重すぎる本であった。里沙子の家庭が、平穏な生活を取り戻してほしいと願うばかりである。義母は可愛い孫を甘やかし過ぎだが、慣れない孫の面倒見ながらの夕飯のおかず作り感服。早く平常心を!
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harutaro
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なんだか引っ張られて行くような感じに陥った。この作者はすごい
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たんと
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ネタバレ子育てのストレスで子どもを、、というのは他人事ではないなと思ったが、里沙子の考え方が共感出来なすぎて、しんどかった。後半はほとんど流してしまった。 言葉にする努力を、怠ってはいけないのではないかなと。話しをしてどうにもならないことなんかもちろんいくらでもあるけど、その努力がまず、皆無な人だなと。勘違いもすれ違いも被害妄想も肩透かしも、今回の裁判で感じたことも、こんなにたくさん考えてるんだから、伝える努力をしてくれよ、なんて偉そうなことを思ってしまった。
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梅子
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−裁判員制度を題材に、補充裁判員に選出され30代母親による乳児虐待死事件を担当することとなった2歳の女児を持つ専業主婦の心理を描いたサスペンス− 深夜キッチンで、なかなか寝ない息子を抱っこ紐に入れてユラユラしながら読了しました。 子育て中・専業主婦…主人公と似ている境遇で否が応でも感情移入してしまいました。初めての育児に戸惑い、ギリギリの精神状態だった水穂に感情移入する里沙子に感情移入する自分…立ち止まり自分を俯瞰して見ることが大切だと思い知らされました。
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EOEO
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角田光代さん、きっと子育て経験者だから子持ち女性の心理描写が上手なんだねーと思ってたら、お子さんいらっしゃらないのね?マジかー(笑)この作品のいろんな人の感想を読んだら、女性でも、里沙子の気持ちがよくわかるって言ってる人と、里沙子がネガティブすぎるって言ってる人に、分かれてる感じがしますね。私は自分かと思うくらい里沙子の気持ちはよくわかると思って読みましたが…。里沙子の心情描写が繰り返されるので、少し退屈ではあったけど、ここまで細かく文章に表せるのはすごいと思いました。
りりー

いいねありがとうございました。お子さんいないとは驚きでした。私はこの本で子を持つことが怖くなったので…。私も時折里沙子に違和感は感じましたが、大抵は共感してました。

11/05 21:56
EOEO

柚利さん、コメントありがとうございます。角田さん、お子さんいらっしゃらないとは、驚きですよね。作家さんってすごいなと思いました。私には子供がいますが、産んだ後で後悔しても子育てをやめるわけにはいかないから、難しいですね…。子を持つか持たないか、本当に難しい選択だと思います。

11/06 16:32
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りりー
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家庭を持つことが怖くなった。里沙子の気持ちが理解できてしまったから。特に「素直な文香しか愛してないのではないか」という一文にハッとした自分が恐ろしい。将来子供を持った時私はそうならないと言えるのか。わざと誇張してるかもしれないが、文香はちっとも可愛くないし、旦那にはうんざりする。でも里沙子の文香への対応は陽一郎の里沙子に投げる言葉と同じ位、異質に思えた。でも、決して自分はそうならないとは言えず、身近な存在に感じるのが怖い。最後に自分と決別したような描写が救いだった。子供を持つという現実を突きつけられた。
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Atsukoo
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自分を客観的に見れる人なんて、なかなかいないと思うけれど、里沙子はあまりにも、主観的過ぎじゃないかな。夫や義母、水穂の気持ちを、自分の都合のいいように解釈して、恐れたり迷惑がったり、共感したり。人と人との付き合い方って難しい。だから、逆に面白い。
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あー
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ネタバレなんとも感想が難しい。 主人公の理沙子が被告の水穂に自分を重ねてるから、理沙子と同じように読んでるこっちも、理沙子か水穂かどっちの話だっけ…?って途中で何度もわからなくなる。 話が大きく展開しない同じような流れの繰り返しに少し飽きたりもするんだけど、さすがこの作者だなって感じの心情描写。自分とは全く境遇が違うのに、主人公に感情移入しちゃう。 虐待も殺人もダメなのは前提として、どんな事件も色んな背景があるんだろなと改めて思う。理沙子の「ボタンのかけ違え」ってセリフがまさにだなと。
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めぐ
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けっこうキツい部分がある内容だった。夫と義母との間で自分のことが間接的に伝わる感じ、ものすごーーーっく身に覚えがある。子育てと家族との関わりの中で、自主性が無くなっていく過程、閉塞感、共感出来る。だからと言って、自分の可愛い子どもを傷つけるという方向にはいかない。もちろん怒鳴るくらいはある。その境界があやふやになってはいけない。隠れてお酒を飲もうが、心の中で罵倒しようが舌打ちしようが、そんなことは別に良い。でも、境界は明確に存在するのだ。
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こはん
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ネタバレ主人公がこれまでの人生と対峙し、蓋をし続けていた感情に気付いていく様があまりにもリアルで、何度も読むのを止めようかと思うほど辛かった。 家族を含む他人に掛けたことばが自分でも気づかないほどの悪意を包含し、その悪意が相手傷つけ追い詰める可能性があるということを考えさせられる。
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