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Risa Shimowada
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白人のセンチメンタル。何の話だか見えず、構成も間延びしており、何度読むの止めようと思ったことか。後書きで自身の想い出話ということで納得。部分的にはアフリカの良さ深さが垣間見れたが全体としては好きではなかった。翻訳の違和感は無かったが後半はロジックが無さすぎる記述が増えてはあ??となるところが多かった。黒人の肌色に関する記述は多々あったが主人公親子の肌色についての記述はほぼ無く、何色なんだろうか?と中盤まで分からなかったが自分たちの肌色が世界の中心なんだろうと思ったり。ストレスの溜まる読書だった
Risa Shimowada

後半でお父さんが死にそうになり、死ぬかと思ったが死なずに帰国。 物語的には現地で失意の内に死ぬ方が劇的だろうと思ったが そこを生かしてあげるのがお父さんに対する愛情? もしくは大切な思い出のストーリーを捻じ曲げたくないとか。 (実際のお父さんに気を使ってるのもあるかも)

09/05 23:32
Risa Shimowada

現地黒人の顔の刺青(傷に鉛?を塗り込む)、刺青の模様の話が何度も出てきたが 知り合いのニジェール人に顔の刺青でどこの部族か分かると聞いたことがあり(最近の若い人はたしかもうあまりやらない) その土地の人たちにとって非常に意味のあるものなんだろうと。 そういうアフリカエッセンスが気が付かない部分にもあちこち織り込まれているんだろうな

09/05 23:33
6件のコメントを全て見る
0255文字
ガラスの文鎮(文鎮城)
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オニチャはナイジェリアのニジェール川河畔の町である。英国領であった1948年に10歳の主人公フィンタンは母マウと共にボルドーから父を頼って当地に着く。父は商社員であるが父母は植民地支配する英国人達とそりが合わない。その中でボニーと言う友達を得た主人公はアフリカの大地を少年の好奇心で走り回る。突然の雷雨、やニジェール川を行き来するエンジン付きカヌー、裸足の方が当たり前だと思わせる自然。父が拘るエジプトを追われたメロエの女王とその末裔かと思われる謎めいたオーヤ。作者の少年期の実話を元にした情感溢れる物語。
ガラスの文鎮(文鎮城)

『調書』では歯が立たなかったル・クレジオ、本書はちゃんと読めた。読友さんありがとう。読み易いかと言われるとル・クレジオの中ではと言う事になるだろうがアフリカの匂いはタップリだった。そして内側から見た植民地の実態も丁寧に書いてあった。ナイジェリアは1960年に独立するがその後1967年のビアフラ戦争をはじめ現代のボコ・ハラムの活動などずっと政治が安定していない現実がある。他の地域では比較的マシだった英国の統治はナイジェリアでは結果として下手だったようだ。

11/21 23:39
かんやん

こちらこそ素敵なレビュー、ありがとうございます。私にとってのル・クレジオはこのあたりなんですよね。それにしても、作品多すぎですね。書きすぎではないか、と、ル・クレジオさん。

11/22 10:11
0255文字
AnoA
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★★★★★ル・クレジオ、初めて読みました。すごく感覚が合うように感じられ、すいすい読めた。太陽、赤い土、大河。古代それらを崇めた人々、今もその世界観のもとで生きる人々、神々と祖先とをつなぐ顔に刻まれた印、半ば夢うつつそれらに焦がれる人、一方それらと断絶した世界で植民地経営をする層の人々、少年フィンタンが生きたオニチャ。マオ、ジョフロワ、オーヤ、ローズ。すべての視点が断片的な構成で並べられ、何とも心地よい。ル・クレジオ、他にも読んでみようと思いました。
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micamidica
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須賀さんの書評を読んで気になって。ナイジェリアのオニチャで過ごした1年を慈しむように綴られた自伝的要素の強い小説。オニチャに着いて早々の嵐の場面や、出産の場面など、その場に居合わせたかのような気にさせられた。自然の描写も美しく、おもしろい展開があるわけではないけれど惹きつけられる物語でした。それにしてもアフリカについて知らないことが多すぎる。オニチャの土は赤いのだな、と妙に印象に残った。
0255文字
hitomi
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ル・クレジオ読み終えるとまずは本を胸にギュッと抱き締める。無意識に。幼い頃過ごしたナイジェリアの記憶をテーマにした自伝的小説というと「またか」と思われそうだが、それは読んだことない人が言う台詞。クレジオの奏でる変奏曲ならいくらでも限りなく聞いていたい。美しい郷愁の音色の通底には、植民地支配への怒りがあり、奪われた自然と人々への悲しみがあり、何もできない自分への苛立ちがある。クレジオの書く原動力はこの暗部にある。その暗部に生のエネルギーである太陽の光を強烈に注ぎ込み覆い尽くす。「最後の希望の文学」とは正に。
hitomi

(最後の一文は管啓次郎氏の受け売り)

03/20 17:43
0255文字
Maumim
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池澤夏樹のレビューを読んで、読もうと思っていたもの。 フランス文学だなー。 読むのに集中力を要するので、列車の中とか、休憩時間とかになかなか読めない。 東アフリカとは異なる西アフリカの熱帯の風景が、郷愁をもって、美しく描かれていて、わたしも帰りたくなる。 ケニアに。 幼いころに出会ってしまうアフリカの印象は、また、大人の見たアフリカとはまったく違って、ひとつの物語に結実するのだなあ。
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オニチャ評価80感想・レビュー6