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しょう
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ネタバレ時はスチュアート朝・チャールズ二世の治世。医師をしていためりヴェルがひょんな事でチャールズ二世の目に留まり、取り立てられて王の愛人と偽装結婚をする羽目に。この時点で相当の立身出世を果たしたわけだが、事もあろうに王の愛人に手を出して追い出されたり、行先の療養所でも手を出してしまう始末。世渡り上手ではあるだろうが、俗な気質から抜け出せずにいる憎めない男として描かれている。逆境においても楽天的に物事を考えられるのはめメリヴェルの良いところで、そのおかげで物語全体が牧歌的な雰囲気に包まれている。
0255文字
LittleLily
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ネタバレタイトルと帯の煽りから想像していた物語とは違ったため、途中ダレてしまったところもありましたが、結論から言って面白かったです。特に、先が見えない終盤は一気読み。欲深くて己の誘惑や衝動に勝てない弱さがあるのに、人を助ける強さもある――どちらかといえば情けない人間なのにどこか憎めなくて、最後はなんだかホッとしました。とはいえ、メリヴェルのことだから死ぬまで油断できない(やらかす)気はしますが…w陛下の愛に囚われ続けたメリヴェルですが、陛下の方もどこかメリヴェルから離れられなかった印象を受けました。
0255文字
とんとん
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ネタバレ自分に自信が持てないから虚勢を張る、ちんけなプライドをかざす、欲望に負ける、それは「ダメ男小説」だからいいのだ。でも、シリアを「忘却の彼方」に押しやることに対して罪悪感をもたないことを陛下と共にあっさり正当化し納得してしまうなんて、愚かなんじゃなくあまりにも非人間的。逡巡もなく人を殺しちゃうみたいな。人間臭い男のドラマなのに非人間的なのは矛盾でもある。ラスト近くで一気に気持ちが醒めてしまった。
0255文字
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道化と王評価95感想・レビュー3