形式:文庫
出版社:講談社
形式:Kindle版
この事件の事は勿論知っていましたが、オウム真理教の犯行だと思っていました。 しかし、これを読むと、「オウム真理教の犯行」というのは公安部の主張で、それが捜査を誤らせ、迷宮入りした原因と書かれており、驚かされました。事件の様子から捜査まで丹念に書かれており非常に読み応えがありました。現場に残されていた朝鮮人民軍のバッチ、やっぱり北朝鮮の犯行だったのでしょうか?「ものすごい力が作用しているとしか思えない」何らかの圧力があったとなると、やっぱり当時の政府が・・・と邪推してしまいました。
結局オウムは関係していたんだろうか。どうしてここまでオウムにこだわったのだろうか。オウム以外の芽はなかったのか。上層部は真犯人を知っていたのでは…と最後に書かれていたけど、そこまで穿ってみればそう見えてしまう。不透明な捜査は国民を不安にさせる。冤罪事件がたびたび発生するのも未解決事件かあるのも、警察自体が誘導しているように見えてしまう。予断をもっての行動は結局良い結果をもたらすことはないのだと、再認した。
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