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チェロと宮沢賢治――ゴーシュ余聞 (岩波現代文庫)

感想・レビュー
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ふみ
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ネタバレチェロと賢治と。ヨーヨー・マが賢治のチェロを弾いていたり、賢治がフルトヴェングラー指揮の「運命」のレコードを聴いていたりと、宮沢賢治が同じ地続きの世界を生きていた人間なんだと改めて感じられて感慨深い。
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大臣ぐサン
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チェロから紡ぐ宮沢賢治の物語。宮沢賢治記念館に展示されている賢治のチェロがいつどこで作られたものか、どこで購入したものか、藤原嘉藤治の穴あきチェロはどこへ、賢治が聴いたレコードは。など、音楽の視点からの賢治考は新鮮。次に賢治記念館に行ったらじっくりと見てみよう。それにしても、国立国会図書館の『春と修羅』に書き込みするってすごいな。さて、犯人は誰でしょう。本編のお楽しみ~。
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へくとぱすかる
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賢治の「セロ」だけに焦点をあて、ミステリ風にドキュメントが展開する。賢治の生きざまに、チェロと親友・藤原は大きな影響を与え、また藤原の人生にも賢治が大きな影響を残した。藤原のチェロと交換されて空襲をまぬがれ、ふたたび花巻に帰って、賢治の数少ない遺品として保存されているチェロ。ヨー・ヨー・マの演奏に使われたとは驚き。「ゴーシュ」の物語はこの楽器なくしては生まれなかった!
へくとぱすかる

賢治もそうだけど、藤原嘉藤治の人生についても知りたくなります。まるで賢治のやり残したことを没後にやろうとしたことなど、興味がわきます。

10/09 16:47
0255文字
ひでお
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この本は宮沢賢治と音楽の側面に焦点をあてたルポです。研究書というには内容が浅いのと、話があちらこちらに飛んで読みにくいのが難点。興味をもって読んだのは宮沢賢治の共感覚の話。音を聞くと色や形として感じる力があったらしいです。きっと、世界の見え方聞こえ方が違うのでしょうね
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とりぞう
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著者の「興味」から「ついで」に生まれた本のように感じられて、ぼくには面白い本ではなかった。ちなみに著者による他の著作はこんな感じ。『「草枕」変奏曲 -夏目漱石とグレン・グールド-』、『漱石とグールド -8人の「草枕」協奏曲-』、『キリシタンと西洋音楽』、『フルトヴェングラー 幻の東京公演』、『第九「初めて」物語』。「初めてベートーヴェンの『運命』交響曲を聴いて、「おれも、こういうものを書かねばならない」といって、書き出したのが『春と修羅』である」なんていう、ちょっとした情報は随所にあり。
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MICKE
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チェロの切り口により宮沢賢治が蘇る、ドラマが現れ、謎が現れる。やはり花巻に行きたくなる。その前にチェロを手に入れなくては。
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Yakmy
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セロ弾きのゴーシュはしっていても、宮沢賢治がチェロを持っていたことまでは知らなかった。作中で紹介されている「告別」はとても好きな詩だが、その源が宮沢賢治の深い音楽への敬愛があったことも想像していなかった。音楽と賢治の関わりを資料に基づいて深く考察した良書。賢治の音楽への純粋すぎる愛が想像できる。
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