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七緒のために (講談社文庫 し 75-4)

感想・レビュー
148

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スナフキン
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思春期の女の子たちのヒリヒリするような友情を描いた作品でした。
0255文字
tukasa
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ヒリヒリと剥き出しの皮膚を守る為、彼女は「嘘」の外套を着る。作中で本名も明かされないままの彼女は、この後どんな大人になったのだろう。「嘘」の外套の代わりに、「建前」や「処世術」や「愛想笑い」の鎧を纏って生きているんだろうか。私たちと同じように。
tukasa

p101「どうせみんな、分かることしか分からない。時間や人がつながるには本当とか噓なんてない。だったら、なんの意味があるの?」…小説もまた、ひとつの「嘘」であることを、思う。

07/26 12:45
0255文字
チオリンゴーゴー
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なんとなく思春期のモヤモヤについてだけは理解できました。独特な子は、確かに学年で数人いたとは思います。ここまで色々考えていなかったなぁと振り返りでした。
0255文字
サム・ライミ
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面白かったけどちょっと七緒があまりに痛い子なのではまりきれなかった。二人の時に気を引こうとするなら解るがクラスでも奇行に走るタイプの子なので単にヤバイ奴みたいに思えてくる。 どっちかと言うと「水の花火」の方がシンプルにとても良かったです。
0255文字
♪ぶるぼん
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ネタバレ雪子は私立中学に通ってたが孤立し東京の公立に転校して七緒と出会い仲良くしてたのにだんだん七緒が言うことが嘘だとわかり振り回されて追い詰められていく。そのちょっと特殊で独特な友情と心理が丁寧に描かれていて、自分の思春期の頃まで思い出してしまう。もうひとつの短編も失ってしまった友人を友人が好きだった男の子草野くん、彼からもらった猫を通した関係で恋愛とも友情とも言いにくい微妙な関係がいなくなった友人の存在を強く意識させる、とても不思議な物語でした。ちょっと島本理生さんの見方が私の中では変わる作品でした。
0255文字
anri0912
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読み終わってもいま一つ掴み切る事が出来なかった。 ただ、思春期女子の独特な距離感をぼんやりと思い出しながら読了。 表題作ではない方の「水の花火」が好きだったな。
0255文字
ミワ
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中学、高校と女子校に通っていた。トイレも一緒に行くみたいなべったりな感じを思い出した。友人との関係、距離感。親との関係。子供の世界は親が思っている以上に複雑で大変。
0255文字
あい
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⭐️3 寄り添う心を持っていない自分を責めてしまう。
0255文字
清水
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痛みに満ちたような二編だった。七緒たちの言動が若く世間知らずで、傲慢なくらいの勢いがあって苦々しくも思うけど、思春期の内面の鮮烈さに目が眩むような気がした。一方で、七緒がいかにも普通の大人になる姿も想像できてしまう。
0255文字
gontoshi
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思春期の少女の友情と揺れる姿と危うさが印象的ですね。
0255文字
バニラ
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この作家さん3冊目。わたしには内容が軽すぎる。
0255文字
gon
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ネタバレ思春期の女友達との関係。そして、家庭環境が与える人格形成。七緒のために…と思いつつ、実は雪子自身も闇を抱えている。今、共働きで子供より自分のことでいっぱいいっぱいの母が多い…思春期は大人のようでまだまだ、危うい。
0255文字
ミルクココア
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中学生の頃って同性のお友達との関係がとても重要。七緒に振り回されている雪子みたいな経験って多くの女の子(と元女の子?)が経験したことだと思う。嫌だなぁって思いながらも離れられない。それはどこか相手にも魅力があるから。そして、やっぱり類は友を呼ぶ。似ているところがあるのだと思う。嫌なところは好きなところでもある。おばさんになって久しい私も昔のことを思い出してちょっと胸が痛くなりました。
0255文字
りゅう☆
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転校した中学校で七緒と出会った雪子。七緒には自分にないものがあり眩しく見えたと思ってたのに…。そんな七緒に振り回されながらも、彼女といることが自分の居場所。BBAの今の私から見たら、さっさと白黒つけちゃえばいいのにとか、その程度なら言えばいいのになんて思うけど、あの頃はその程度じゃないんだよね。ほろ苦い懐かしさを感じた。/草野くんといい雰囲気。仲良しの珠紀が草野くんを大好きだったから彼のことは一緒に見ていた。でももう珠紀はいない。そして知らされた驚きの事実にショック。悩ましいね。それもまた青春の1ページ。
えんちゃん

いつもりゅうさんのレビューは可愛いと評判です( ^ω^ )こちらもりゅうさんのキュートさが滲み出ている素敵レビューですね♬︎♡

05/06 13:47
りゅう☆

えんちゃん、あ、いや、だからハードル上げすぎww これぞ!というような惹き付けてやまないレビューを書けるえんちゃんが羨ましいよ。私はすぐに色々忘れちゃうのであらすじをツラツラ書いてるだけなんだけどね。

05/06 15:05
0255文字
k
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表題作を勧められて。物語の冒頭は鮮烈で素晴らしい。全校集会や健康診断の場面は、こちらも不快感を覚えるほどリアルで、忘れかけた記憶を喚起した。/島本理生の作品は好きだし、題材や設定も好みなのに、終盤の展開にいまいち乗り切れなかった。「それ書いちゃうか…」という文が多くて。カウンセラーが七緒の心情を解説(?)してしまうことにも乗れなかった。読者には親切だが、物足りない。たとえ解説されても真意を掴みきれない、というのが彼女の魅力なのだが。。
0255文字
おじさん
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わたくしおじさん、島本理生さんが好きなのでかなり読むんだが、毎回やっぱりオッさんが読むもんじゃないなって思う。女同士の友情も分からんし、そもそも女性の頭の中なんてバカな男に理解出来る訳もなく。でも読んでしまう。そして何故かゾクゾクする。島本理生さんの美しい詩的な表現や、逆にドロドロした本音の表現がこんなオッさんにも刺さるのです。
0255文字
あい
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表題作、村田沙耶香さんが『「痛み」を、純度を極限まで高めて、美しい結晶にしたような物語』と解説しているけど、まさにそれ!と膝を打ちたくなる。痛くて苦しくて、でも読み終えたあとにまたすぐ読みたくなる。痛みを再確認したくなる。「水の花火」も痛いけどだいぶ爽やかで前向き。島本理生、今日もまた最高です。
0255文字
ま
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・もう取り戻すことはできない親友、"七緒"(あるいは『水の花火』珠紀)との日々。 ・二人でいた場所から抜け出せないことの息苦しさと甘美さ、後に残る苦さ。 ・繊細な文章が心地よかった。『ナラタージュ』も読んでみたい
0255文字
リィー
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私自身、今も過去もこんなに女の子にベッタリしたことがないから共感は出来なかった。女子の群れは気持ち悪いと思っていた。 「教室も、更衣室も、なにもかも。でも、一番ひどいのはトイレだった。今でも覚えてる。本当に汚かった。女の子が綺麗なのは、この世に男の人がいるからだって」
0255文字
市松
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『水の花火』の、なにもできなかったよ。が刺さり過ぎてつらい。
0255文字
素手 素手男
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ネタバレ『水の花火』主人公の名前が出てこない。姉も草野くんも主人公のことを「あなた」と言っていて違和感がある。どうしてでしょう。猫にも名前がないし。
0255文字
みる
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水の花火含めてよかった。島本理生さんは感情を拾い上げるのがうまくて、すごいな、といつもなる。綺麗な愛とかそういうのだけじゃなくて、結局自分のためなのか、相手のためなのか、よくわからない、そのあやふやさを文にするのがすごいし、良いな、とおもう。
0255文字
あがにゃん
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ネタバレ「七緒のために」良き百合でした。誰かを傷つける癖に自分の殻に閉じこもって、自分の傷にはとても敏感で臆病な少女達の心情が、瑞々しくも儚く描かれている。大人には介入出来ない、理解することはとても困難な少女達の自己世界を「嘘」を通して書かれているように思える。
0255文字
桜もち 太郎
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「七緒のために」はこんなに重い物語なのに、何という繊細さなのだろう。研ぎ澄まされた文章に、のめり込んで読むことができた。嘘つきの七緒、しかし本人は自分が嘘をついていることに気が付いているのだろうか。なぜ七緒は嘘をつくのか、嘘をつくことで自分が傷つくことはないのか、ただ愛されただけなのか、家庭に問題があるからなのか。そしてそれを全て受け止める雪子の小さな心はすぐに一杯になり、溢れ出してしまう。クラスで孤立する二人は寒風吹き荒れる雪原を彷徨うことになる。→
桜もち 太郎

→14歳という年齢は良くも悪くも繊細で素直に善悪を吸収していく。自分が七緒だったら、雪子だったらどうするのだろうか。遠い昔の14歳、彼女らのように懸命に生きていたのだろうか。

03/04 16:16
0255文字
ちい
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あー、何と透明で眩しくて瑞々しく、壊れやすいのだろう。女子の描写はリアルすぎて、途中からしんどくなった。痛すぎて直視できない◆自分の14歳は、いたって普通だったけれど、それでも冷静に見ることができないのは、自分にもその要素があったのかもしれないな◆それにしても、この文庫の表紙はいただけない。単行本は素敵だったな
0255文字
緋夏
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前回読んでから2年が経っていた。2年の月日があっても七緒を救うにはどうすればいいのかわからないし、ただただ辛いというのが読んだ感想。自分の14歳はこんなに多感だっただろうかと思う。だけどそのころを思い返して思い出せるのは楽しかったことよりも辛かったこと、失ったものばかり。結局プラスよりもマイナスの方が心に残る。だから七緒はきっと雪子の中で生き続ける。嘘だらけの七緒のままで、何年経っても雪子はきっと彼女を思い出すのだと思う。
0255文字
まひはる
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転校した中学で、クラスメイトとは距離をおく多感な少女・七緒と出会った雪子。両親の離婚危機に不安を抱える雪子は、奔放な七緒の言動に振りまわされつつ、そこに居場所を見つけていた。恋よりも特別で濃密な友情が、人生のすべてを染めていた「あの頃」を描く、清冽な救いの物語。他「水の花火」収録。
0255文字
ゆずな
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『七緒のために』「優位に立ちたい、認められたい、愛されたい。」厄介なエゴに支配された七緒は主人公雪子の感情を掻き乱す。七緒の話は嘘ばかりだが、彼女なりのSOSなのだ。雪子の立場で読むと、七緒の言うことが分からなすぎてのめり込み、こちらも疲弊した。一緒にいる時間も長く、表面上は仲良しなのにお互いを傷つけ合ってしまう。家庭環境が諸悪の根源という来栖先生も少し胡散臭いような気がした。『水の花火』猫をきっかけに草野くんと近付くが、母親代わりの姉、姉代わりの親友に捕われたまま。街灯が映り込む水たまりに注ぐ雨粒--。
ゆずな

私も雪子くらいの歳の頃に「もう限界だよ」となって、女友達と絶縁したことがある。高校生の頃は自分のことばっかりで、大切な女友達に寂しい思いをさせてしまった。大人になると関係性も変わるけど、あの頃特有の女子同士の独占欲、懐かしいなぁ。

11/01 17:11
0255文字
記録用φ(..)
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え、島本さんっぽくないあらすじでそんなに期待はしてなかったけど(失礼)すごくいい。やっぱり私の好きな作家さんだ。ななおみたいな不思議な子、きっとたくさんいるよね。もう思春期はとっくに過ぎてしまった私だけどあの頃が懐かしくなった。お互い縛り合う関係。ちょっと息苦しくもあり頼られているんだなと自惚れに浸っていた日々。あの子の1番でいられたことは今でも嬉しく思うなぁ。私も彼女が大好きだった。印象に残ったフレーズ…女子がきれいでいられるのは男子がいるから。これはぐさっときた。本当にそうかも。女子トイレを見て思う。
0255文字
よしみん
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「七緒のために」は近付けば近付くほどに救われない少女たちの物語。十代の危うさ、脆さと切実さが、胸を押しつぶすようにじわじわと迫ってくる。大人になってみれば、なぜあんなことに苦しんだのかと思えることが、命の全てであり世界の全てだったあの頃。自分の心に片付けたガラスの破片にまた触れたような気持ちがした。
0255文字
カツェ
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デリケートで微妙なところに成り立つ少女どうしの関係性。怖くなる危うさの一方で、ぎりぎりどこかでうらやましいとも思えるのは、その時しかない濃密さへの憧れ、かな。
0255文字
まひと
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思春期と呼ばれる年代はひどく難しく、繊細で、危うい。女子校特有の雰囲気や女同士の馴れ合いに馴染めなかった雪子は新しく通い始めた共学校で美しい七緒と出会う。やがて七緒の発言に矛盾や嘘を見つけ、悩み始める。雪子のように女の子同士の恋人のような友情関係を気持ち悪く思うのも、七緒のように気を引くために嘘を重ねる気持ちも、私はどちらもわかるし、あの年代にはきっと彼女らのような女の子は多かったと思う。無事に生き延びて大人になれば、それもまた懐かしい日々となって時々思い出してはチリチリと痛むのだろう。
ゆずな

こちらも未読なので楽しみです〜(*゚∀゚*)

07/05 13:28
まひと

<<ゆずなさん!そうなんですね!ぜひぜひ読んでみてください(๑•̀ㅂ•́)و✧

07/05 19:32
3件のコメントを全て見る
0255文字
遠藤
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★★☆☆☆ 学生時代の人間関係は、知らなかった感情を教えてくれることがある。
0255文字
れお
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しばらく積んでおいた本。島本理生さんの作品を読むのは初めてだった。「七緒のために」は読んでいると中学生の時の自分を思い返してしんどくなった。「水の花火」がとてもすきな雰囲気だった。失ったものがあっても、生きていかなければならないことは時に苦しいことではあるけれど、それでも生きていくこともその失った悲しみを誰かと一緒に抱えて生きていくこともとても美しいことだと思う。草野くんがとてもすき。どタイプ。
0255文字
flower0824_
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中学生女子の濃密な友情。嘘ばかりつく友達、親との距離感、担任やスクールカウンセラーにも本音は話せない。思春期の不安定で揺らぐ感じが描かれている。個人的には併録の『水の花火』の方が感情移入しやすい。いなくなった友達と、彼女が好きだった男の子と猫のお話。
0255文字
あやか
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かつての、七緒だったかもしれない、すべての私たちのために祈りたい。その季節を越えれば、きっと。 追記:鬼束ちひろさんの「僕等、バラ色の日々」が、半端なくテーマソングだった。
0255文字
角砂糖子
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ネタバレ自分の環境や人間関係だったりに深く悩んだり傷ついたりする時期を苦しくもどかしく読んでいてヒリヒリしました。題名にもある「七緒のために」は同級生に七緒の様に嘘ばかりつき周囲の同級生も原作の様にみんな彼女のところを白い目で見ていて読んでいてその子のことを思いだしました。後に知ることになったが彼女も七緒の様に家庭環境に問題があったらしく可哀想という思いと他人だから関係ないという気持ちになりました。また雪子の健康診断の模写はこないだ自分も同じことを思っていたので女性の生きづらさや働くことの不平等さをかんじました。
0255文字
ま!
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どこかしらに痛みを感じる。 この本の感想を書くのはなんだか無粋な気がするけど、ちょっとだけ。 嘘を吐き続けないと自分を守れない七緒や、珠紀の影を引き摺っているわたしが哀しくて愛おしい。
0255文字
かわちゃん
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2019年の読了、未登録本。 失ってしまった少女時代への憧憬と救いの物語。これもしまもーの傑作だよな。
0255文字
餃子の皮からこんにちは
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初めての島本理生本となりました。ストーリーの随所随所にいろいろ思うことはありますが、読後は「思春期ってめんどくさいな〜」という思いが1番だったかな…(笑)自分のことを振り返ってみても、私は毎日来る日も来る日も給食の献立と部活動のことしか頭にない女の子だった記憶しかございません…。でも確かに嘘と現実の狭間のようなお話を楽しそうに聞かせる子はいたかもしれない。いなかったかもしれない。「教室」という、今考えるととても狭いけれども、その時の自分にはそれが全てな感覚、久しぶりに思い出しました。他の著書も読みたい!
0255文字
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七緒のために (講談社文庫 し 75-4)評価69感想・レビュー148