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人類のやっかいな遺産──遺伝子、人種、進化の歴史

感想・レビュー
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smatsu
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他の方々が書いているように、とても微妙で評価しづらい本である。いろいろと予防線を張ってはいるが、結局文明間の経済的格差は遺伝的な要素から来る、知能の進化の度合いで勝ったのが北欧系の白人だからだ、と言いたいんですよね…エスノセントリズムと受け取られてもしょうがない話なのでPC的に避難囂々になる。それもわかって書いている。これだけの主張をするからには根拠とロジックは相当しっかりしていないといけないが、後書きで訳者の山形さんも指摘しているようにこの程度ではちょっと厳しくないかなと。まぁ、賛同はしかねます。
smatsu

原著は"A TROUBULESOME INHERITANCE: GENES,RACE, HUMAN HISTORY" by Nicholas Wade(2014)

08/24 00:35
smatsu

思ったのですが、このネタは因果推論をきちんとやるべきネタとして後世の学者に白黒つけて欲しいかなぁ…題材が題材だけにとても難しい気がするが

08/24 09:51
0255文字
Miyoshi  Hirotaka
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人種間の個体差は僅かでも、集団を形成すると異なる構造の社会や経済体制をもたらしてきた。生物は環境変化の圧力で自らを適応させてきたが、人間には狩猟から農耕への移行や言語や文字の発明等、自ら作り出したものも進化への圧力になった。それらは地域や民族間の通婚や征服により優勝劣敗の原則で淘汰されつつ現在に至っている。人類の進化は今も続いていて、個体や集団が制御できない遺伝子レベルで人類の運命が決められている。さらに、大航海時代以降の民族浄化や断種等の悪手の記憶が生々しく、冷静で客観的な議論が困難であることが厄介。
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トッシー7
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人種と進化について理解を深めたくて読んだ。
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ポルポ・ウィズ・バナナ
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はっきりいって酷い本として読むべき本。基本「人種」は無いけどヒトによって遺伝子に差があるのは科学的事実と書いてるんだけど全然科学的じゃない。「ガーナと韓国は30年前の経済状況は似ていたが今は凄い差がついたいる。これって地域とかなんとかの違いはあれど人種的なものの可能性がない?」ってのを明言避けて書いている。悪質。白人と黒人とアジア人のIQテストに差があるとか。酷い。面白いのは巻末、訳者の山形浩生氏がその問題を指摘しまくってんですよね。改訂前は西洋文化の優位性述べてるらしいし。そういう意味で奇書ではある。
ポルポ・ウィズ・バナナ

◎人間の白目は「視線」をつくりコミュニケーション力が向上した◎体温調節の為に体毛が少なくなった◎ダロンアセモグルとジェームズロビンソン「国家はなぜ衰退するのか」国家が経済的に破綻するのは収奪的な制度のせいだ。収奪的な制度のとはつまり腐敗したエリートが他の人々の経済への参加を排除する制度のことだ──面白い記述もあるんだけどね。基本はダメ。

11/18 11:26
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ステビア
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山形先生が解説で書いてるとおり差し引いて読むべき本だろうけど、面白い部分もある。社会について考える際に、遺伝というファクターを無視することは難しいだろう。
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takao
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(前著)5万年前、宗教を生み出す本能
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カエル子
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タイトルと訳者に引かれてさして迷わず買ったは良いものの、読もうと思ったら重たくて尻込みしつづけてきた本。やっとの読了。現在の人間社会のあり様とそれが未来にどう受け継がれていくのかをマジメに考えようとすれば進化の歴史を紐解かざるを得ず、それは遺伝を考えることであり、すると人種の話を避けて通るのはむずかしくなるけど、著者も含めてそこの言及を避けようとするから余計に小難しくなって、結局どうなんだっけ?と結論なし崩し的になってしまうというのを地で行く内容だった笑。
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Tamotsu
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表紙に興味を持ち読みました。なかなか面白いが、道筋がずれてきたかな。
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かおり
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ネタバレ途中までは面白かったんですよ。人種はあるけど、それは優劣ではなくて、差異なだけ、と。だけど、読み終わる頃には、西洋!イギリス!産業革命!みたいになってて、そうですね、産業革命の恩恵受けてますよ、でも結果今環境やばくないですか?ってもやもやするし(他にももやもやポイントあったけど)、自国を誇りにするのはいいけど、他の文化をディスるのはどうなのよ。必要なければ、そこで進化が停滞することのなにがダメなの?とか思った。非西洋人が読んだらあんまり気分よくなかったでしょ、だから人種はあるんすよ、って煽られたのかな。
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くらーく
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まあ、科学ジャーナリストの仮説なので、ふむふむ、そうだなあ、と思いながら読んだけど。事実と主張をごっちゃにしなければ、良い本だと思うけどなあ。 著者が西洋人と言うか白人なので、非白人の私からすれば、違うかなと思うところもあるけど、現実世界を見れば、このような考え方も納得できるかと。 もしも、宇宙人がいて、全く人間の事を知らなければ、今の人類を同じものとして識別できるだろうか。どう分類するかねえ。
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S
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人種間の遺伝的違いは科学的に明らかなので、それを前提として社会(歴史/社会戦略/制度設計)を考えましょうよ、という主張。その主張や問題意識はうなずけるけれど、最近の遺伝学の知見をうけ、、というには、よってたつデータが多くはなく、後半はデータのネタ切れか、単なる想像。社会史に対して、制度/文化か遺伝かの対比で話がすすむが、例えばトッドの家族システムとか、中間スケールのものもありうるだろうし。安藤寿康の双子研究に基づくもののほうが納得できた。
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vonnel_g
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うーんうーん、面白いけれどなんか散漫な印象の本だなあ。人間は遺伝子配列でなんとかなるものではなく、進化は環境と遺伝子の両方から起こるし、今の繁栄は「たまたまそうなった」説を信奉しているのでなんか納得がいかない。主張に関しては今後の議論待ちかな。
0255文字
溝旗昌吉
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人類集団間の違いは制度による違いから生まれ、その制度は社会行動の進化的な違いから生まれてくるというのが本書の主張。同じく制度による違いから人類集団間の違いを考察している「国家はなぜ衰退するか」を読んでそもそもその制度の違いはどこから来たんだ?と疑問を持った人にはオススメ。ただしその話題を取り上げた章(第6章から第9章)は第1章で著者が注意しているように推測に基づくことが多いので鵜呑みにするのは禁物。
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紙魚
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人種というものはなく,人の集団の間の際は環境の違いでしかないよ,という一般論に対して, 遺伝子の変異と淘汰のスパンは一般に思われているよりも短く, 25世代(1000年)もあれば, 交流のない集団間の遺伝子には明確な差異が生まれるよ,と主張する内容.動物実験の結果や, 統計データに基づいた分析とかは説得力あるんだけど, 人の行動や社会的特質まで話を広げるのはうーん. なんとなく, わかっててわざと危険球投げているようにも見える.
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neugierde
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人種というものがある派と(あってはなら)ない派に分かれるんだね。優生学の話は興味深かった。ナチスヒトラーが誕生したのは必然だったのかもしんないな。
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Ryo Sogawa
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現生人類も世代を経ながら進化している、とか、心的能力にも遺伝的影響が及び得る、といったあたりはなるほどと思ったのですが、文明の比較の部分は「?」な感じでした。
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Rootport  Blindwatchmaker
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議論を呼ぶ本だ。が、かなり誠実に書かれた本だと感じた。第一章では本書の内容を概説し、第二章では優生学の歴史とそれがいかに間違っていたのかを徹底的に洗い出している。そのうえで、人間の行動には遺伝的背景があり、それは人種によって違うというごく当然の(しかし政治的にはタブーな)内容に切り込んでいく。また、第六章以降は大胆な知的冒険だと、あらかじめ断りも入れている。なお、第三章は大学教養課程レベルの生物学をきちんと理解している人でないと難解すぎるかも。誤読も多そうな本。『10万年の世界経済史』を予習しておくと吉。
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レティクル座に希望を見出だすCES
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要約すれば「人間の行動は環境だけでなく遺伝が関係する可能性があり、文化や制度なども遺伝によって決まっている部分もあるかもしれない」というもの。著者は自分の主張は必ずしも差別主義を意味するものではないと文中で必死に抗弁しているが、西欧人や西欧文明を礼賛しているように見える内容が書かれた章もある。私としても遺伝が集団の行動を決める場合もあるとは考えているし、敢えて差別的な決断をすることで効果的な制度を設計することもできるかもしれないから、是非とも遺伝と文化の関係性を研究していただきたいところである。
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Tmont
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名著。わたしの考えていたことに裏付けをくれた
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Machiko
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ネタバレ社会の差異や変化に人種と進化を絡めたが為に、原書は刊行直後に「学術界左派」からのバッシングを食らったらしいことが「はじめに」とある。 そのせいで、こっちも多少色眼鏡で読んじゃったかも知れないけど、言うてもやっぱり、ゲノム解析が進まんことには説得力がないなー。「遺伝子は特定できていないが影響しているところがある筈」って言われてもなー。あと誤植多し。謝辞で「…すべてど同様に…」なんて吹きそうだ。
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Masako3
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★☆☆ 科学ジャーナリストによる著作。遺伝子による適応は、数百年という短い期間で可能とし、民族ごとの差は文化や地理と同様に遺伝子の適応、即ち進化によっても起こされていると主張している。いうまでもなく、この議論はタブーに触れるものであり、批判も多いとは頷けるが、当然あり得る選択だと思う。同じジャーナリストだからか、ジャレドダイアモンドに対する苛烈な批判はちょっと痛い。1自身も繰り返し述べているように、1つの理論で片付けられる段階ではないだろうからだ。
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