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斜陽の国のルスダン

感想・レビュー
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アンズ書店
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ルスダン酷すぎ。ドィミトリが献身的で魅力的。宝塚ではドィミトリが主役。イスラムの王もヒーローみたいな登場してきただけあって部下が褒めて称える本出してるらしい。
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Nami
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ジョージア国の女王ルスダンとその配偶者デミイトリの物語。宝塚で公演の原作。舞台と同じ。
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iesake
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ネタバレ松屋でシュクメルリが期間限定メニューで提供された時にジョージアという国名を知ったが、グルジアのことだった。その程度の認識だったが、長い歴史を持ち高い文化を誇る国であることが今回この書で理解が深められた。学生時代に強烈な印象を受けた映画の監督パラジャーノフもこの国の人だったことも今回分かった。史実とは別のフィクションとの事だが「足跡」の伏線に完全にやられた。宝塚礼&舞空のトップの2人の演技にも完全にやられた。涙腺崩壊!ハッピーエンドではないが愛する人への想いが産んだ結末には爽やかな読後感を覚えた。
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はるはる
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13世紀のジョージア 歴史の波に翻弄された女王ルスダンとディミトリの愛を描く もとが同人誌ということで短いお話 だけど舞台化されたら さぞ面白いだろうと思わせる 宝塚向きだし お正月の観劇が楽しみ(*^^*)
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toriarii
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ネタバレトマトスープさんの作品の読んでいたので購入。というか本作は挿絵だけよね。元は同人誌とのことでページは少ないが、内容は濃厚。日本では馴染みの薄いジョージア(旧グルジア)の中世のお話。栄華を誇ったはずのキリスト教国家が、モンゴル帝国という軍事帝国とそれに滅ぼされたホラズムに翻弄されるという群像劇の中で、急遽女王として即位したルスダンとディミトリの激動の人生を描く。個人的には主君の帝王学引継ぎや、ジョージアの繁栄と周辺イスラム教国との外交の描写が興味深かった。宝塚星組でも舞台化しているとのこと。面白い。
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和泉花
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最初同人誌だったことにびっくり!!ジョージアに興味がわいた
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midori
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完璧に回収される冒頭のシーンとか、ディミトリの現世を超越した愛とかが、ドラマチックすぎてどこまで史実なんだ…と思いながらも前のめりに読めた。ちゃんと涙。それにしても、年表だけ見ればありふれてる「国の滅亡」のその瞬間、改めてこうやって物語として見ると心動かされる。宝塚で劇になるらしいのでそっちも見てみたい。
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カピリコ
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ネタバレ宝塚で上演されるので読んだ。設定だけなら人質の王子と幼馴染の天真爛漫な王女!萌えるわぁと思うのだが、初めからルスダンが自死するための毒草選びから始まるのであ、これシリアスだと。ここの毒草、名前が気になって覚えていたが伏線だったとは……もともと同人なので短めで急展開がつづく。並木先生の作品は何作か読んでいるので、急展開の連続というのは作風なのでしょう。それが好き。名前のあるキャラクターは結構居るが、物語で大きな出番があるのが主人公カップルとルスダンの兄、敵王くらいかな。白人奴隷と老宰相がまだ多い程度。
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gebinisik
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◾かつて東欧にあり栄華を誇ったキリスト教国家、グルジア王国が舞台。◾️王国は13世紀頃、突如襲来したモンゴル勢力に大敗を喫する。本書は、モンゴル襲来から間もなく王に即することとなる王女ルスダンと、近隣イスラム教国から人質として送られてきた王子ディミトリの物語である。◾️家族はもちろん、幼少期を共に過ごした街を守りたい気持ちは2人とも同じ。ただ、立場等背負うものの違いや危機が迫る状況から、一度のすれ違いから致命的な事象に連鎖する。◾️展開はドラマチックで、宝塚歌劇団で舞台化されるのも頷ける。面白かったです。
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もなか
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ネタバレ8/20〜 外国の旅行記かと思って読み始めたら全然違う話だった。 一方的に疑いをかけられて幽閉されてもルスダンを強く愛して生きてくれることだけを考えたディミトリの行動は読んでいて切なかった
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nao
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歴史の波に翻弄される美しい王子と王女の儚くも貫かれた愛って、もう宝塚の豪華なお衣装と併せてとても楽しみです。後はチケットとコロナ!公演中止を乗り越えて頑張るエンタメにもエールを!
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ずず
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敵国の王様かっこいいな…!!
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トミーチェ
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電子版。宝塚歌劇団星組公演の演目原作として予習。並木陽作品はNHKラジオドラマ「青春アドベンチャー」で何作か知っているが、こちらは初見。割と知られていない時代や国を取り上げつつ、分かりやすく導入部に時代背景説明や流れの示唆があり、引き込まれる登場人物にも引き込まれる。これが宝塚歌劇でどう配役され、ここでアリアこちらはデュエットで、ここなら三重唱から合唱にと、想像しても楽しい。
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真霜
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中世グルジア(現ジョージア)統べるものとして果敢に立ち向かっていた美しき女王・ルスダンと、彼女を支えた異国生まれの王配・ディミトリとの歴史ロマンです。ルスダンの兄であるギオルギから王位を受け継いだ、ひとりの薔薇色の頬をした若き彼女は和平の人質としてやってきたディミトリを己の半身のように想い、一国の主として懸命に進んでゆきます。モンゴルやホラズムの脅威に翻弄されつつも「生き続ける」ルスダンに心が揺さぶられました。敵国側も魅力的でしたので、より掘り下げを見てみたかったなとも思いました。
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そらたま
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Amazon unlimited無料にて。宝塚で舞台化するのですか、なるほど大変美しいお芝居になりそう。お話としては、結局ルスダンの不義はどのように夫婦の中で消化されたのかいまいち分からなかった。また、ルスダンの母の代とはいえ、ジョージアも周辺諸国に侵攻して領土拡大しているわけで、奴隷なども使っており、そのもろもろがルスダンの「信じがたいほどの美貌」で全て許されてしまうのはいかがなものか…?しかし13世紀のジョージアというのは大変魅力的で、もっと細かい生活様式というか普通の一日のようなものも読んでみたい。
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岡嶋
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舞台の原作ということで購入した一般流通していない同人誌。実在した人物なんですね、知らなかったです。ふたりのお話はドラマチックでロマンチックだったけど、出来事の羅列っぽくなってるところがプロ作家さんとの違いだなーなどと思いました。舞台化して演出が足されるといい感じになるのではないかしらん。最後ふたりがくるくる踊って幕が閉まるところまで想像できた。けどこれ配役難しくない? 2と新3のどちらにも兄も敵もフィットしない気がする…。
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むぎちゃ
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宝塚星組で舞台化するので読みましたが!! なにこれ!ことなこがやるのが楽しみすぎる......
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ラナンキュラス
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ネタバレ中世ヨーロッパにおいて最初にモンゴルに攻撃された国・グルジアにて、兄の死により急遽女王に即位したルスダンの一生を元にした物語。東方から次々に襲いかかる敵に精一杯逆らうも報われずどんどん苦しい状況へと陥り、しかも愛しあっていた夫とも誤解が元で別れ...。しかしその後裏でルスダンの為に動いていた夫の深い愛に涙した。冒頭でルスダンが選んだ毒薬の意味はそういうことだったのか。二人の魂がどうかあの懐かしい場所で巡りあえるように。グルジア(現ジョージア)の歴史について殆んど知らなかったのでいい勉強にもなりました。
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中村 朱堂
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ネタバレ13世紀グルジアの女王ルスダン。「大王」と称された母タマラ女王、「光輝王」兄ギオルギ4世の後を継ぎ国を治めることになる。グルジアは当時、モンゴル、ホラズムの侵攻を受け始めていた。……後書きによれば、「無能な女王」との評価を受けるルスダンの弁護を考えているうちにできた物語とのこと。印象として、統治者としては賢くないのかも、というか、最初のホラズムの申し入れを上手く受けて同盟すれば良かったのに、と思うけれど、後世から何を言っても仕方がないのか。彼女は彼女なりのベストを尽くしたのだろう、と思える話だった。
中村 朱堂

読友さんの感想→積ん読→シュクメルリ美味しかったの勢いで読んでみた。

05/03 16:21
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Fumitaka
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うまくグルジアの中世の伝説的な女王様の話を何というか「ファンタジー」としておまとめになっている。もちろん元の話が劇的で「題材にしやすい」ところもあるのかもしれないが、しかし緩急あり起伏ありのハラハラドキドキする物語に仕上げられているのは並木陽先生の手腕です。あとトマトスープ先生の表紙がグルジアっぽさを纏っているのがよい。トマトスープ先生の絵になってるんですけど、題材の「ぽさ」を帯びるというのはこれまた稀有な腕です。
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まこ
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国を滅ぼした暗君を視点を変えたらどうなるか。偉大な王であった母、兄の死で棚ぼた式に即位、夫との不仲とボタンの掛け違いでルスダンが暗君になっていく。終盤は夫が主人公状態でルスダンの責任に関して突っ込まれて描かれなかったが、もう少し長い話で序章との間を埋める話もあればそのへんがメインになっていったんだろうな。
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ryunico
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13世紀、グルジアの黄金期を築いたタマラ女王のことは聞いたことがあるものの、その子供世代が全く分からん…と思い、手に取った一冊。といっても、資料を元に創作されたルスダン女王の物語なので、人物造形などはフィクションと割り切ってしみじみ噛みしめて読了。図らずも王位に就いたルスダンと、幼馴染で王配ディミトリの愛とすれ違いの物語。ルスダンの評価が低すぎるのでは…という作者の思いが反映されていることもあり、ドラマチックでやや感傷的な物語かな…と思いました。でも遥か昔の異国の絵巻物のようで楽しめました。
ryunico

グルジア凋落の王とされるルスダンですが、当初はモンゴル襲来など世界情勢が悪かったのでは…と思ったものの、はやりタマラ女王の王の器がデカかったのかな、と読了後考えが変わりました。これを読んでタマラ女王が亡命政権トレビゾンド帝国の建国も援助していたことを初めて知り驚愕。キリスト教国家として西方ローマとも連絡を取りつつ、東ローマ帝国とも縁戚関係になり、アイユーブ朝のサラディンとも友好的関係をキープ…ってすごい外交感覚だよな、と。タマラ女王の物語もどこかにないものか…。

10/02 20:20
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かりん
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4:《歴史に疎くても楽しめた。》NHKFMの青春アドベンチャー「暁のハルモニア」がきっかけ。自分の好きな出演者がいたとはいえ、苦手な歴史モノを楽しく聴けたことに驚き、作者の並木さんの本ですぐに入手できるものを買ってみた。史実を元にしたフィクションです。戦乱の時代…私はドンパチも苦手なので、映像や舞台だと苦しくなりそうな波乱続きの展開。しかし、人間ドラマというか登場人物たちの思いや行動がよりフォーカスされているので、楽しく読めた。このドラマチックな人生の流れは史実というのがすごい。F
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仲見満月
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詳しい書評は、こちらをご覧ください↓ 並木陽『 #斜陽の国のルスダン 』を読む~この小説で知った中世グルジアとその周辺+聖ゲオルギウスと国旗の話~ - 仲見満月の研究室 http://naka3-3dsuki.hatenablog.com/entry/2017/12/13/180500
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ぎゃばん
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第6回 Text-Revolutions(2017/10/28)
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punto
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図書館に購入希望を出したら買えませんとのことで、それは多分同人誌だったからかなと思います。その後青春アドベンチャーで聴いて、良かったので購入しました。筋はラジオと変わりませんが、細かいところが分かってよかったです。紙面の都合もあってか淡々とした書き方で、思いっきり泣くかなと思っていたような感じではありませんでしたが、この時代の東ヨーロッパについての情勢は特に興味深かったです。
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あくび虫
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面白い話だけど、面白い本じゃない。詳述するとなかなかの酷評になりそうなので、自重しておきます。
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みかん
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ネタバレラジオドラマの予習用。グルジアの歴史について何も知らず、もちろんルスダンという女王の名前も初めて知った。それゆえ、すぐに物語に引き込まれた。異国の王子ディミトリとの幼い日の無邪気なやり取り、兄王の急死、女王になってディミトリとの結婚、お忍びでのお祭り参加、モンゴル襲来、新たな敵で亡国ホラズムのジャラルッディーンの侵略、悲しい誤解から生まれた夫ディミトリとの決別というドラマチックな展開。(続く→)
みかん

【ネタバレ】一方で、ジャラルッディーンの保護下に入ったディミトリは心の奥底でグルジアを救う手立てを考え続け、伝書鳩でルスダンに敵の機密を教え、ジャラルッディーンの前で毒を飲んで死ぬ。ジャラルッディーンも称えた、ディミトリがルスダンへの愛を貫いたことがこの血なまぐさく悲しい物語で一番の救いだろう。ディミトリの毒と、冒頭の女王が服毒する毒草を選ぶシーンがつながるところなど、女王のディミトリへの愛情が深く感じられて悲しくも感動した。ラストシーンの甘やかな幻想と、女王としての決意も見事だ。

08/08 22:28
みかん

世界史の教科書には、モンゴルやイスラームの侵攻などは、侵入を受けた方のことはほとんど書かれておらず、それらの国々がどんな文化や歴史を持っていたかは分からなかった。そういう意味でも、価値のある小説だ。

08/08 22:28
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p.p.
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カスピ海と黒海に挟まれた、コーカサス山脈中の国グルジア。かつて大いに栄えたこの国が凋落していく時代の女王ルスダンを主人公とした歴史物語です。後世の歴史家からは「無能な女王」「淫蕩な女王」と低い評価を下されている彼女ですが、作者の並木さんは豊かな想像力で史料の隙間を補い、悲劇の女王としての彼女の物語を編み上げました。巻末資料が充実しているので、これを足掛かりに、いと古き歴史を持つこの国のことを調べるのも面白そうです。
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サケ太
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並木陽先生『斜陽の国のルスダン』読了。東からのモンゴル軍の脅威に晒されたヨーロッパ最初の国、グルジア。そこで意図せず王位に就いたルスダンと他国出身の王配ディミトリの物語。全く知らない国の、当時の雰囲気を、激動の歴史を味わう事が出来る。敵であるジャラルッディーンも魅力的。グルジアってどこよって思った所から始まったが、どんどん物語りに引き込まれ、お互いの考えの差異から道を違えながらも、互いを想い、そのために進んだ結末。最後まで読んだ後、改めて序章を読む。儚くも美しい。
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織沢
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ワールシュタットの戦いに代表されるモンゴル軍の強さと残忍さやキリスト教とイスラム教の確執など世界史を勉強していたら、あ!ってなる様な歴史小説としての濃厚さも然る事ながら。ルスダンとディミトリのお互いを思うからこそ入れ違う人間ドラマも感動的でした。
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t-snow
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ネタバレ滅びゆくグルジアが舞台の物語。史実のルスダンについては知りませんでしたが、この物語の彼女は、意図せぬ立場に苦しみながらも懸命に生きた、素敵な女性でした。ディミトリと幼馴染2人で支え合う絆が眩しくて壊れてほしくなくて、それゆえディミトリの迂闊さは呪いました。でも、そこからのディミトリの想いに胸うたれ、別れと最期がとても心に残りました。最後、読了してから冒頭に戻ると、印象が変わって切ない。
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ゆり
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お国も時代もほとんど未知のジャンルでしたが全然問題なく面白かったです。歴史もの少女小説最高。プロローグでの女王の選択の意味が分かった瞬間もう切なくて。幸せだった時代から容赦ない外敵の侵攻にさらされて傾いていくグルジアの国の様子の描写に何とも言えない心地になりました。ルスダンもディミトリも精いっぱい努力しているのにどうしても上手く報われないのが辛い。夫婦の絆が最後まで良かったなあ。悲しい中にもきらきら美しく幸せなエピソードが散りばめられているのが良い。松虫草の少女とか。タマラ女王の時代がちょっと気になる。
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ことり
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終焉へと向かう冒頭から遡り、輝きに満ちた少女時代、そして、当然現れた脅威と悲劇により女王となったルスダンの波乱の幕があける。辛い展開になると分かってはいたものの、進むにつれ苦しくて、悲しい。ディミトリへのルスダンの叫びに胸が詰まる。ヒストリカルロマンスと聞いて買い、グルジアの事を全く知りませんでしたが、問題なく物語に入っていけました。
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そえ
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テキレボにて購入。13世紀。グルジアの光輝タマル女王の娘ルスダンの物語。王国の落日の光景を序章に、時を遡り、ルスダンの少女時代から本編がはじまる。 王女ルスダンと異国の王子ディミトリ。おとぎ話のようなふたり。だが、東方から迫る脅威が奔流のごとくにふたりの運命を変えてゆく。 ヒストリカル少女ロマンとして、中盤からは一気に読んでしまいました。まぶしい思い出がせつない記憶に変わる。祭りの夜の松虫草を二束渡してきた少女とは一体。 本作の主要人物として登場する英雄ジャラルッディーンも、別作品として読みたい。
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noel_sannomiya
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ネタバレ知人の作。冒頭に容赦なく結末を記してしまい、そこに至る道程を淡々と辿ってゆくような書き振りの力作。読書の目と心を楽しませるような小道具やエピソードはあるが、エンタテイメント至上と一線を画し、信仰の何たるかを少しばかり考えさせられた。舞台、陣営の関係で狂言廻しの興は発揮されえないプロットかとは思うが、敵営の伝記作者にその才の一端を垣間見ることができた。内輪な感想だが。
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ちゅえたん
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作者の並木陽さんはちょっとした知り合いということもあり、購入。正直歴史小説は今まで手に取っていなかったジャンルであるため、はじめは入り込むまで少し時間が掛かりましたが、中盤からは一気読みでした。特にディミトリに感情移入してしまい、自己犠牲を顧みずルスダンと国を守ったことがカッコよかったです。これを機に歴史小説にも手を伸ばしたいと思えました。
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蒼1228
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ネタバレ冒頭、自害のための毒を選ぶ女王が「一緒にいたかった人たちは、もうどこにもいない」と呟いたことから、ルスダンが辿る行く末の想像がついただけに、名君と呼ばれ、妹思いな兄王と、優しい幼なじみに囲まれて過ごした無邪気な少女時代の描写が哀しい。 兄王の死、女王即位、恐るべきモンゴルの来襲と、時代の荒波に翻弄されるルスダン。 彼女を支え続けたディミトリの最後に胸が詰まりました。 冒頭、ルスダンが狐の手袋を選んだのはそういうことか、と。 読了後、改めて表紙をじっくり見るとストーリーをなぞっていることがわかってまた溜息。
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ckagami
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テキレボ3にて購入。話題沸騰なのにも納得の、正統派歴史少女小説の絶品。モンゴルやホラズムの脅威(特にモンゴルの没交渉の不気味さが印象的)を鮮やかに描きつつ、ヒロインとヒーローの関係は痛々しいほど清潔。簡潔なのに雄弁な文体、キャラクターの感情にぐいぐい引き込む巧みな構成。最後あたりはキャラの名前を内心で叫び、ラストシーンでは胸がいっぱいになった。中編(わずか135ページ)にも拘わらず、見知らぬグルジア中世を顕現させる情感豊かな作品。
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斜陽の国のルスダン評価80感想・レビュー43