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押絵と旅する男

感想・レビュー
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nakmas
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何とも不思議な物語。。 でも物語の輪郭ははっきりしている。 押絵に馴染みがなかったけど、 乱歩さんの手にかかれば、簡単に乗り越えられる。
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ちくわん
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ネタバレ1926年6月の新青年。押絵は羽子板のような布や綿のような素材で立体的に仕上げたもの。魚津の蜃気楼を見た帰りの二等者に乗り合わせた老人が持って歩く押絵にまつわる話。車両に二人だけという時点で、怪しげな雰囲気。浅草の凌雲閣もいい味を出す。
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獏
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視覚が重要ポイントな作品。授業で蜃気楼も電車も伏線だよねって話になって、この精緻さはさすが探偵小説作家だなと思った。
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モルワイデ鮒
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ネタバレ男と出会うまでが微妙に長くて少しまどろっこしく感じたが、そこからはぐいぐい惹き込まれた。押絵を遠眼鏡で覗くというのも非現実感が膨らんで別世界に入り込むアイテムとして面白い。白髪男と娘が押絵の中で生きていて実際に動いているのを想像すると、その不思議な生々しさと美しさと不気味さでもう何と表現したらいいのか心を鷲掴みにされる。。映像作品ないかな。京極さんのアレが思い浮かんだ。
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あちょ
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"怖さというものは、他に紛れる事柄のない場合には、無限に大きく、身体中に一杯に拡がって行くものである。" 主人公が、謎の男と2人だけの空間に居続けることに段々と恐怖を募らせていく様がとても分かりやすく表現されていたと思う。そして、怖いからこそ、その男に近づいてく行動はとても共感できるものだった。  それと、暗くなっていく外の景色と列車で2人だけの空間などのホラーを感じさせる表現が見事に感じられた
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Yoshi
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ネタバレいつしか汽車に乗り合わせ、老人のうろんな話に虜になり、気づけば山間の小駅で主人公と一緒に老人の後ろ姿を見送って不安になる奇妙な話。
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よこみちよのすけ
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現代でいうホラー小説の先駆けのような小説。現世と常世が曖昧になっていく描写はお見事ですね。作者のグロテスクな描写が美しい方向に発揮された作品。この世界観とブラックサバスの音楽性を融合させ、現在も活躍するバンド『人間椅子』の礎にもなったのも流石の小説でした。
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るん
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うーん、やっぱ江戸川乱歩って良い意味でも悪い意味でも気持ち悪い作品が多い。あと覗き(双眼鏡)に対する性癖がえげつない。屋根裏の散歩者とかもそうだけど、なんか言語化できない変態的な作品おおいよなー
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小魚小骨
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再読。好きだなぁ〜。こんな風に現実が曖昧になる一夜の旅、体験してみたいなぁ。語られる内容も良いけれど、状況そのものが読み手を巻き込む巧みさ。八百屋お七が相手となるのは、常軌を逸した恋の象徴なのか。吉さん側の想いが描かれない事へも重ねられている気がする。相手の想いは無関係に、一方的に走る愛情こそ純度が高く感じられるものなのかも。
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中村椋
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オタクの鑑
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vesper
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記録 感想は後ほど
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buchi
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江戸川乱歩全集で読んだかな?再読。ラジオ番組の『ミュージックライブラリー』が終わってしまってこれはその中で取り上げられた1作。そうそう思い出した。乱歩大好き。この気持ち悪さ、不気味さ、ムズムズモゾモゾする感じ、いいねー。作中で出てくる『八百屋お七』というのは恋人に再び会いたい一心で放火をしてしまい死刑になる少女の話。こういった異常心理な事件をエピソードに持ってくるのもまさに乱歩にピッタリ。あー他も読みたくなるなぁ。
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Minamihama
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乱歩の構成力のすごさに引き込まれ一気に読んだ。 蜃気楼、凌雲閣、瞑婚を組み合わせるとこんなファンタジックな話になると言う事。
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真坂野まさか
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おどろおどろしい描写に夢中になって、短い話であるが一層あっという間に読み終わってしまった。魍魎の匣はこの作品からインスピレーションを得てるのかなと思った。古い作品は大体読みづらいが、それほど古くないということを差し引いても読みやすい文体だった。昔少年探偵団シリーズを読み漁っていたせいかもしれない。汽車の中の雰囲気だとかが好き。狂気を孕んでいるもののどこかユニークさのようなものを感じる。一応は恋物語……なのかもしれない。江戸川乱歩の他作品も読みたい。
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さわたろう
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久々の乱歩。京極夏彦の魍魎の匣が大好きなのに、この作品を読んでないことに気づき読了。以前、知人が浅草十二階こと凌雲閣について話していたのを思い出し、彼女はこの作品が好きだったのかと今さらながら知る。 当時の人にとって、凌雲閣のような建物は、得体が知れない新技術の象徴だったんだろうか。そして望遠鏡と押絵の組み合わせ。よくわからないものの横には、怪異が似合う。読みながら、攻殻機動隊の映画版「イノセンス」も思い出す。人と人ならざるもの境界線の話を、ただ列車の中での会話劇に落とし込むなんて。すごすぎる。
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PIYOBLACK
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世にも不思議な物語。オペラグラスを最近買いました。覗くのがちょっと楽しみ。こういう主人公と一緒に語り手の話を聞くタイプの小説が、この時代には多いなと思った。芥川龍之介の河童と泉鏡花の高野聖を思い出した。
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今野琢
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私が、ある日電車に乗っていると、同じ車両に乗っている男が、平べったい荷物を風呂敷に包んでいるのを見て奇妙に思った。一度風呂敷に包んであったものを、わざわざ取出して、そんな風に外に向けて立てかけたものとしか考えられなかったのである。 私は男から、荷物の中身を見せてもらうと、そこには泥絵の具で描いた座敷の中に、老人と、それにしなだれかかる若い女を描いた精巧な押絵細工が施してある。私はその押絵細工がまるで生きているかのように見えた。 男は私に、少し離れて遠眼鏡で押絵を見るように促す。
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マカロニ
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ネタバレ先生と僕で、隼人が二葉に最初に勧めた本。江戸川乱歩は中学生の頃に芋虫と人間椅子を読んで若干トラウマだったんだけど、これは隼人が言う通り全然怖くない。一目惚れしたというだけで自分も押絵になってでも一緒にいたいという感覚は現代ではあまり理解されない気がするけど…。それを持って旅する弟が優しくていい。みんな普通の人間では無いですね。
hon

電車の中で会う男が持ってるやつ?違うかな。色々混ざっちゃってて分からんw。

08/29 01:38
マカロニ

それです、あってます!望遠鏡のぞきます👓

08/29 06:57
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いけだ
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確かこの作品はまだ当時、編集長だった横溝正史と、小酒井不木に見せなきゃいけなかったんだけど、 自信をなくして原案をトイレに流して捨てちゃった、っていうエピソードがあったと思うんだけど 私はこの話が好きで、もう一度再読。 江戸川乱歩は、この作品を書く前にも、自己嫌悪で休業して旅に出てるし、あまり自分の腕に自信がなかったんだろうか?こんなにも素晴らしい作品を残しているのに。
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mmr
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ネタバレ押絵の女に恋をして押絵の世界に入り込んでしまった男。女は歳をとらないが、男は絵の中で歳をとっていく。読んでいて不思議な感覚に陥った。あり得ない話なのに想像して信じてしまう自分がいた。
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羊山羊
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1つの望遠鏡が、何とも言えない退廃的でノスタルジックな恋を演出する1編。押絵に描かれた女に恋してしまい、そのまま押絵の中に入って消えた兄と旅をする男との会話。望遠鏡が魔性の器械、と表現されているように、不思議な世界への入り口を望遠鏡に見立て、上手いこと読者が世界観に浸ることができるように誘い込んでくる。上手!
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CKchito
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あまり集中できずに読み終わってしまった、文章をふかしたまま終わりました。またの機会に読み直したいと思います。この感想は記録として残します。
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ちょす
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江戸川乱歩っこんな感じなんだ?? 普通の面白い話だった。
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ゆるりは
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押絵と旅する男の話を聞く話。主人公は聞き役だけど、その話がなんともリアルで気味悪く浅草の十二階や露天が目に浮かぶよう。奇怪だけど上品。幸せは人の数ほどあるものですね。
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☆彗星☆
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ネタバレ読んでみてタイトルなるほど、そういうことかと。奇譚というのか何とも不思議な作品でした。 押絵の女に魅了された25歳の兄が、押絵に入って歳をとるというただそれだけなのだが、その押絵と旅する弟の語り口が心地よい。 全体通して微かな奇妙さを纏わせた、こういう乱歩のお話も良いものだなと感じました。 何やら自己の評価に厳しい乱歩が唯一肯定的な意見を残したらしい。ブログにてhttps://sui-sei.net/押絵と旅する男-青空文庫・江戸川-乱歩/
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よひとかっぽ
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汽車中で私と視線が合ってしまった押絵を持つ老紳士との何気ない会話で物語が進む。押絵の情景、人物描写がエロリアル。まるで生きてるかのよう。しかも老紳士の回想話が視覚に訴えるアイテム登場で夢か現実か不思議な感覚に陥る。あぁ押絵の中の男の人生も悪くはない。
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はづきち
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以前『ビブリア古書堂〜』に出てきて、どんな話なんだろうとずっと気になっていました。 ある日蜃気楼を見に行った帰りの汽車の中で、額縁を窓に立てかけている男と出会う。その額縁は老人と美女が抱き合っている押絵だった。そしてその男は、この押絵の老人が実は自分の兄貴なんだと語り出す。 人間が人間ではないものに変わってしまったという話は他にもいくつか知っているけれど、これはまた人型をしているものだから余計不気味です。しかも老人だけが歳をとっていくという…怖いけど怖いもの見たさで読んでしまいます。
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瑛~.ᐟ
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ネタバレ絵画が生きている。卑猥な表現も有る。娘は歳を取らないのに兄は歳をとる。元から娘が絵の中にいたのか?だとしたら望遠鏡で見た美しい娘は何だったのか。電車内で望遠鏡を逆さに見ていたらどうなっていたのか。絵なんて見えてないのに生きた人間が入っている絵が浮かぶような感覚。
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まみ
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🌟🌟🌟🌟🌟
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ふーせんもなか
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見方によっては様々な受け取り方ができる小説で、まさに蜃気楼を見ているかのようだった。勧められて読んでみたけれど、なるほど小説とはこういう豊かな感情を胸に宿すことができるのかと感じると共に、情景の描き方や言葉選びの卓越さに驚いてばかりだった。 現代的な感想を述べるなら「やばぁ…」って感じです。
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うめむら
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魚津に行くので読みました。
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Canna
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江戸川乱歩を初めて読んだ。ぬめるように美しい文章だった
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う
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蜃気楼、車窓の眺め、たった一人の同乗者との繰り返す視線のやりとり、悪魔的な魅力を持つ押絵、世にも不思議な昔の話…。ひとつひとつの表現がすごく美しかった…、旅。D坂〜と指のみ既読の江戸川乱歩、印象が変わった!他作品も読んでみたい。
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うたまろう
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ネタバレ不思議な雰囲気ただよう話。押絵になった兄は幸せなのだろうか。一緒に歳を取れないことは切ない。
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すい
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ネタバレどぎつい色と情景が浮かんだ。 この時代だからこそできる想像。 写真に撮られると魂を抜かれるみたいな。 人を映す道具の魔力のような。
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syu
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ミステリーともまた違う 不思議な話。 のんびりと、不思議な世界に浸れて 私はとても好きであった。
0255文字
きはち
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授業で扱うようなので読んだけど、こういうジャンルの近代小説結構好きかも。蜃気楼って1回は実際に見てみたいよね。
0255文字
夏
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押絵と旅する不可思議な男。押絵の中の老人と若い娘はまるで生きているようで、その押絵に関する秘密を不可思議な男に打ち明けられる。ただ単純に切ないなと感じたし、現実的に考えられないファンタジー的な物語であるのに、まるでほんとうにそのようなことがあったかのように錯覚してしまうようだった。
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