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漁師の愛人 (文春文庫 も 20-9)

感想・レビュー
140

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あおちゃ
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いづれも東日本大震災後に執筆されたという短編集。まさに日本に生きる全ての人があの日から普段の生活や死に対する意識が変わったかと思うが、震災以後の人々の心の機微が物語に反映されていると感じた。 また、プリンをめぐる幾つかの短編では二人称で描かれていて、これまでその視点の小説はあまり読んだ記憶がないので、どんなふうに感じるのか興味を持って読んだ。三人称ほど俯瞰ではなく作者が隣に寄り添って語っているような、なんとも不思議な感覚でした。
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YH
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プリンシリーズ、最後の物語だけ、他の短編を挟んでるのはどういう意図があったのかな。時の流れを表したかったのかな。表題作がやっぱり良かったけど、小さな集落の人間関係って嫌なものだと思った。
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ねぎまぐろ
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★★
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鈴子
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プリン好きな私、プリンのないア・ラ・モード、想像してみる。食べたいような損したような(笑)「あの日以降」テレビドラマになりそうな女性3人のシェアハウス。男抜きでやっていけないこともなさそうだけど、小西さんはじめ世界は男と女で支え合ってできているのだろうか。「漁師の愛人」長尾がどうも好きになれず、この男。良かったのは長尾の妻、何かあると電話をしてくる円香。長尾より男っけを感じた「死ぬのがいやなら船など乗るな、乗るなら黙って死んでけ」
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ウユニ
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夫婦の二人だけではやっていけない人間関係もあるんだろうなと、人間のどうしようもなさを感じた。私にとってはそれは好感でもある。はぁ?と思ったらすぐその後に登場人物もはぁ?と言ってることが多かった。
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アラレ
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えっ⁉︎森絵都さんの作品?と思ってしまった表題作。男女の関係を世間体の困難と立ち向かい生きる、かなり大人の深みというものを感じた。東日本大震災をきっかけに被災されていなくとも心の揺れを描いてある『あの日以降』も良かった。その他三遍のプリン論争は絵都さんらしい♪
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harumi
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ネタバレ震災後に書かれた話ばかりの短編集。「あの日以降」で色々考えてしまった。女だけで助け合って暮らす方が年取ったら楽だと思うんだけど、現実はうまくいかないのかな。「漁師の愛人」も日本海の漁師町に移住とか大変そう。いいとこもあるんだろうけども。
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たまきら
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備忘録:「君」という文章内の呼びかけのせいで、なんだか自分も小説に引っ張り込まれるような奇妙な居心地の悪さを感じた。時制も不思議。なんかふわふわしてる。個人的な好みは「老人とアイロン」、「あの日以降」。この国の自閉気味な言葉よ…。
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@nk
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二人称で突き進むプリンの話が3つ。3.11以降を焦点とした話、そして港町の話。そんな5つの物語を絶妙に組み合わせた短篇集は、単行本の初版が2013.12月であり、どの篇も3.11後に書かれたものらしい。/再読して強く感じたのは、あまり読んでこなかった二人称という表現の新しさと、港町の話にある地方の社会や光景への首肯というか懐かしみ。特に後者は私自身が昨年、島暮らしを経験したこともあり、そうであらしめる色々を実感せざるを得なかったという体験があったために尚更、春子の革命児ぶりが一矢報いるかのごとき光だと⇒
@nk

身震いするほどだった。プリンの話は(既に私の中ではされているのだが)映像化、されていたりしないものなのだろうか。/棚からふと手にとって勢いで再読。森絵都という書き手の凄みを改めて痛感した師走である。

12/19 00:16
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ミカママ
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森さん作品は、かつてまとめて読んだのがアマアマすぎて遠ざかっていたような。この短・中編集はもちろんのタイトル買い。えぇ、こんなセクスィーなの書く作家さんだった?どれも女性が主人公で、震災後のお話。タイトルに違わず、婚外恋愛のお話も多い。震災によって変わってしまった恋人たち、夫婦や家族、ひいては人間関係を描きたかったのかと。想像はしたけれど、震災を目の当たりにしていないわたしにはなかなかの刺激。思わず我が身の人間関係を鑑みる。良作。
兵士O

愛人という響きに(。・ω・。)ノ♡

10/18 20:45
ミカママ

兵士O、トキメキますよね💓

10/18 21:32
4件のコメントを全て見る
0255文字
ピース
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「あの日以降」が印象に残った。3人のアラフォー女が一つ屋根の下で暮らすことになり、できればこのままずっと過ごしていきたいと考えるも東日本大震災によってそれぞれの考えに微妙に変化が起きる。それでギクシャクしながらも最後はうまくまとまる。これから又3人で暮らしていくという風にはならないかもしれないが、みんなが納得できる形で進んでいけばと思う。
ミカママ

はじめまして。こちらの共読レビューよりお邪魔しました。これからレビュー参考にさせてください。

10/18 07:07
ピース

ミカママさん コメントありがとうございます。こんなのでよければ参考にしてください。

10/19 01:09
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チオリンゴーゴー
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なかなかハードなタイトルですがそういうイメージで読まず震災後の生活に何かしら全員影響を受けて今があるというのを深く感じました。短編集なのでプリンのお話は、同じ経験が!親より子供の考えが親よりも正しく冷静にも経験が!
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ミーナ
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短編5篇。プリン三部作、とりわけ〆にあたる『ア・ラ・モード』が最強に面白い。 表題作は衝撃の連続。主人公にも長尾にも共感するどころか、むしろ甘さや弱さに嫌悪感すら覚える。村の女たちの態度に納得をしてしまうあたりに自分の狭量さを見た。
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もけうに
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この短編集は面白かった。プリン三篇のシュールな世界観が面白く、シリアスな中編2本もまた良い。特に「あの日以降」が好き。ここで描かれているのは東日本大震災だが、社会の空気感はコロナ禍の現在とも重なる。個人的には胆振東部地震のブラックアウトが価値観の転換点となった。明日は今日と地続きのようで、そうではない。生きている以上、今目の前にある日常を精一杯生きるしかない。
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はこ
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読友さんのレビューからぜひ読んでみたくなった森絵都さんの中編集。「あの日以降」「漁師の愛人」いずれも心がふるえるほど、すごい作品だった。灰色の世界にさっと光がさすような…私にとっては今年のNo.1かもしれません。読んでよかったです。
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ぱんだ
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アイロン師というリスペクトを込めて呼ぶ君にはプリンを2個食べてほしい
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ゆっぴー
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「プリン」の三編が面白かった。
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エドワード
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艶めいた題名の標題作の前に、プリンを軸にした三つの若者の喜劇を配した構成が意表を突く。「あの日以降」は東日本大震災の恐怖冷めやらぬ日々と、徐々に日常が戻っていく姿が、コロナ禍から日常が復帰しつつある今に重なる。命の危機が訪れて初めて他人の本当の心がわかることを実感する。「問題は、私たちが今、幸せであったらいけないと感じていることかもしれない。」の一文が重い。今も続く疑心暗鬼と同調圧力の的確な表現だ。そして表題作。人はどこでも生きられる。ありえないと思えた感情もありえる。つくづく人の心は不思議だ、と感じる。
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Saki
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森絵都さんぽくない一冊だった。 こんな話も書くのか。
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ゆん
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表題作「漁師の愛人」は、脱サラして故郷で漁師になった長尾の愛人紗江の話。地元の人々からの冷たい目に晒され、鬱々とした紗江の唯一の話し相手は、長尾の妻からの電話。二人の間にはもう友情が芽生えているのだろう。同じ男を好きになる女は気が合うって、ホントかしら?私が好きだったのは、プリンを巡る男たちの思いが熱い短編三作。アホかっ!と思わず突っ込みを入れたくなる面白さだ。それともう一作中篇「あの日以降」、大震災以降の女性たちが描かれているのだか、あの当時のことをリアルに思い出す。
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takaC
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プリンはやっぱり謎。
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yoko**
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今回も四年前の私に勧められて再読。その時は表題の「漁師の愛人」がいちばんだったと記憶する。だけど今回は「あの日以降」に尽きる。被災地ではない所に暮らす女たちの罪悪感が見え隠れして、当時の私と重なるからだと思う。だけどコメディーと分類されるであろう「君」のプリン問題を描いた三つのお話もなかなかです。
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クプクプ
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短編集。食がテーマの「ア・ラ・モード」が抜群に面白かったです。森絵都さんの短編集は3冊読みましたが、必ず食がテーマの短編小説が含まれていて、本人も書くのに自信があるのだと思います。他は男女の性の営みを書くのが上手だと思いましたが、小説の背景の社会を書くのはあまり得意ではないと感じ、私はあまり感情移入できない読書となりました。
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みらこー
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【3.11読書①】森絵都さんの大人向け小説で短編集。プリンの話など「君は」語りの超短編はこれでもかとえぐっていく爆笑系。コントの台本にしたら面白そう。メインはやっぱり「あの日以降」。被災地ではない所に住んでても脳裏に焼き付いたあの惨状。全国民に課せられた自粛ムードが日常生活や社会活動に与えた影響。生き延びることの大事さを知った反面、結婚も恋愛も自粛。幸せになることも自粛…。雨漏り修理の小西さん良いキャラだ。最後に表題作、身も蓋もない男女の欲情のリアルさと滑稽さが読んでて何故かしっくり来る。がんばれ二号丸!
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mei_sucre
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東日本大震災後を舞台にした短編集。震災を被災地ではないところで経験し、その後の心の動きをそれぞれ丁寧に描かれていて、少し苦しくなる場面もあった。
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さにー
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「君」が主人公の三部作、女性3人のシェアハウスでの震災後の変化と、表題作の5篇が収録されている。どれも日常をベースにしていて、共感できる部分と退屈な部分が混ざり合っている。特に印象に残った作品もなく、別作への興味が掻き立てられた訳でもなく、まぁこんなもんかと言う感じ。
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tm.
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「あんた、用務員のじいさん敬ってんのか?」「アイロン師とクリーニング屋は断じて同じじゃない」「ユニクロのヒット商品で日本の女の胸がみんな同じになった」←それぞれの短編で印象的なフレーズ。閉鎖的な漁師町に愛人として暮らし始めた女の話は、森さんの印象が変わった。
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takj
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プリンの拘り・クリーニングをアイロン師・独身30女のシェアハウス物語・プリンが無いプリンアラモード・漁師の愛人→倒産したサラリーマンからの漁師(出身地)に転職した男についていく健気な女、転職環境条件が超恵まれ過ぎ
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うめこ
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図書館で借りる。題名にただただ惹かれて内容が気になって仕方なかった。最初の3作はいまいちやなぁって思ったけど、漁師の愛人はめちゃくちゃ吸い込まれて次は!次は!ってなった。女の世界はやはりドロドロやなって思ったしダイキのかみさんは肝が座って強いなぁって思った。最後の閉め方がとてもよかった。いい本でした。
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はむ
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ネタバレ短編集。どれも日常の一部を切り取ったような話。東日本大地震をキーに書いてある話は、ある意味当事者ではないものの苦悩が描かれており共感できる部分もあった
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夢月
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プリンに関する「君」の怒り三部作、3.11から変わってしまった女性の生活「あの日以降」、とある事情で愛人関係の男性の故郷へ移り住んだ女性「漁師の愛人」の五編を収録。主人公たちの地に足着いた日常とその目に映る景色と迷う心の中が描かれている。「あの日以降」と「漁師の愛人」は、男性と彼からの愛に振り回されながらも、自分のこれからを選択する女性の姿が凛としていた。特に「あの日以降」は、当時の感覚が生々しく、またコロナ禍の中にいる私も他人事ではなく感じた。不安ばかりの未来でも、彼女たちのように力強く進んでいきたい。
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よし
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「漁師の愛人」だらだらと生きているようでも、真剣に人生を見つめ直す瞬間がある。その時の決断で生まれ変われる。 愛されてたのね。
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mura_ユル活動
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ネタバレ全五編の短編集。うち三編は「プリン様」が登場するということで手に取った。あるはずのプリンがないという話。それは大変辛い「気持ちわかるー」と思いながら読んだ。表題作含む後の二編。①東日本大震災後に一戸建てに三人の女子、男との関係でこの家に住み続けるのか結婚かの選択②表題作である、妻子のあるサラリーマンが愛人をつれて漁師になる話。どちらも女性主体で大震災や漁村でやっていけるかの揺れ動く気持ちを綴った内容。すべての編で老人が出てくる。やはり、プリン・ア・ラ・モードのプリンなしはあり得ない。
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TAKUMI。
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5つの短編小説ですが、15ページ程度の3作品にはプリンが登場し、プリンが無くなる話ばかりです。 何なのかわからないまま読み終えてしまいました。 残りの2作品は60ページくらいで、共同生活を始めたアラフォー女子3人の話『あの日以降』が面白かった。
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ロマンチッカーnao
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プリンにまつわりる短編3つ。そんなにプリンにこだわる大人たちってと思うけど、プリンアラモードで、プリンなしは、確かになあ、ないんやったらこの店最初から入らへんかったのにってはななりそう。まあ、怒るまではいかへんけど。給食でプリンが一つ足りないと、それはもめるやろね。しかし、先生大人気ない(笑)全部の話をプリンにしてほしかったな。そういやコンビニでシュークリームの中にプリンが入ってるのあってんけどなくなったときはショックやった。
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青
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震災後に震災がどんな風に心に沁みたのかが大きなテーマなんだと思う。『カラフル』で児童書が得意な人かなって勝手に信じてたけどとても大人な文章を書く人だった。震災が思い切りグーパンで私たちの頬を殴りつけて頬骨を砕くみたいなやり方で私たちの日常を変えたなら、コロナは内側からじわりじわり蝕むみたいに私たちの日常を変えるんだろうと思ったら、コロナ後の文学はどんな世界を描くものになるんだろう?
青

そうだあと、メモするの忘れてた、あくなきプリンへの執着は何だったんだろう?

06/06 18:06
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Kanam
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むむ、これ図書館のYAコーナーにあったけどYAむきなのか? 短編集 「放射能」の定義知らないのかなってのが気になったけど
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KaY
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いちおしは「あの日以降」 震災後、自分にとって本当に大切なものとは?にそれぞれが気づいていく話。 普段見で見ぬふりしてきたものがくっきり見えて気になったり、大切だと思っていたものがサバイバル観点から見ると全く不要なものになったり。 強制的に価値観が変わっていく今にも通ずるものがある。
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修子
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久しぶりの森絵都さんでした。こちらはショートショートから中編までいろいろなお話が収められていました。珍しかったのは「君」という人称でのショートショート。漁師の愛人も、女3人で1軒をシェアして住んでいる話も、共感しながら読みました。東直子さんの解説もよかったです。
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