読書メーター KADOKAWA Group

枝分かれ (自然が創り出す美しいパターン3)

感想・レビュー
12

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
りょうみや
新着
雪の結晶、河川、樹木、バクテリアのコロニー、都市の拡張、社会的ネットワークなどの枝分かれ現象を解説。ベジャン氏のコンストラクタル本を先に読んで取り上げられている分野がほぼ同じため比較のため本書を手に取った。本書を含めた「かたち」「流れ」「枝分かれ」の3部作は個々の現象を味わうことが主目的。世界は乱立すぎて大統一理論は不可という立場で、それらを目指す物理学者を否定している。それはおそらくコンストラクタル理論を念頭に置いているように見える。対立する主張の読み比べもおもしろい。
0255文字
iwtn_
新着
かたちからの三部作の最後。枝分かれということで雪の結晶構造や地形に見られる分岐の構造、webや人的ネットワークなどを扱っている。スケールフリー、フラクタルなどの話題もあり、10年ほど前に読んだ本を思い出して少し懐かしくなった。 終章でエントロピーを最大化する仕組みがカオスの縁にいる生命という存在の役割なのではないか、という仮説もあり、ズラズラと事例を並べた最後に少し唐突に思えたが、面白かった。 パターンを自然から見つけること、また、それを参考に扱いやすいパターンを作り出すことの参考にはなったと思う。
0255文字
やいっち
新着
「動植物の形態形成に迫る『かたち』、万物を構成する粒子の動きにフォーカスした『流れ』に続くシリーズ第3弾『枝分かれ』」は、「物や事象が成長するときの〝分岐〟の法則を追究する」もの。「エピローグでは自然が織りなすパターンの真理を一挙総括」する。結論部近くでボールは、「生命は秩序を用いてエントロピー生成を速める避雷針のようなものとして初期の地球に現れたのかもしれない」と語る。その言葉は暗示的である。秩序と無秩序の錯綜する自然の奥の不可思議が面白い。
0255文字
Mutsuo Oomiya
新着
水や鉱物が相転移する際、フラクタルな枝分かれをするのは、熱力学的な平衡状態が崩れて不安定な状態になる時で、表面張力の作用によるものらしいこと。またこのような幾何学的な模様は、バクテリアや都市、亀裂、河川、木から社会的ネットワークにまで話は膨らみ、最後、生命は熱力学第二法則に逆らい、ランダムさに屈せず秩序を生んでいる、という見方もなかなか面白いです。 人間の脳もニューロンによる電気信号のコヒーレント状態で、そこに意識がやどるのではと思えて来て、ペンローズの本を思い出したり、色々と考えさせられました。
0255文字
tmi
新着
2016/6月購入初読。『かたち』『流れ』に続く第3部。雪の六方対称、雲や地形のフラクタル、スモールワールドまで。よく観察すると雪の結晶も正確には対象とは言えないとの記述に驚く。動物の縞や模様、川の流れ・渦、陶器の亀裂を数学で表現しようとする試みを述べてきた三部作。現時点では解く事が出来ない方程式は、人間には解けなくとも、自然には解けるということか?最後にこれまでのまとめがあるのはうれしいが、いつか、また再読することになると思う。
ソフトバンク

三部作が文庫化したらしいので買おうと思います

05/17 22:41
0255文字
ソフトバンク
新着
0255文字
roughfractus02
新着
雪の結晶は生物のように成長し分岐する。鉱物結晶も分岐を繰り返して成長する。水や葉、血管や神経もそうだ。これらは散逸し、自己相似的に動き、パターンを作る。ウィルソン・ベントリーから中谷宇吉郎へ、マンデルブロのフラクタルからワッツ=ストロガッツのスモールワールド・ネットワークへ向かう枝分かれパターンの探求は、最後に熱力学と統計学という足場自体の知の検討によって、ややブレーキをかけるようにパターンとして認知する人間の知と自然自体との区別を促す。すると、平衡が崩れると秩序を作り出すという生命が流れのように見える。
0255文字
Tourbillon Praline
新着
3部作すべて終了。ここでも図や写真が多用されています。それらを見るだけでも楽しいです。かつて流行ったフラクタルが出てきます。懐かしいですね、きっと出てくると思ってました。
0255文字
人工知能
新着
かたち、流れ、に続く枝分かれ。自然に見られる枝分かれパターンの紹介となぜそのパターンが形成されるのか、またそれはどのような現象とリンクしてるかをわかりやすく解説してくれる。特に最後の非平衡での相転移に似た現象とエントロピーの最小化原理のはなしが興味深い。枝分かれパターンも生物特有のものではなくて、基本的には数個のルールがあればかなりの精度で再現できることがわかった。フラクタルのはなしも面白い。
0255文字
たらちゃん
新着
かたちに続いて。私が芸術や衣服や街などのビジュアルの美しさに惹かれる事を夫は軽薄だと言うけれど、実は規則性に沿ったものは理解でき安心できるから、瞬時に察知して美しいと感じているかもしれないし、不安定なものにドキドキするのかもしれない。
0255文字
たまきら
新着
かたち、流れ、ときて最後のパターン分析はこちら。物理学的考察をふまえずとも、この3つのパターンが大小問わずすべての自然現象に登場してくることは画像を見れば一目瞭然。特に3巻目の表紙は秀逸。川とも、血管とも取れるイメージだ。この巻で特にひきつけられたのが、枝分かれを社会学の分析と比べていたところだ。人間の人口と居住地区の推移のデータは興味深かった。粘菌に道路マップを描かせる研究と基本的な要素は変わらない。パターンを研究することは社会を理解することだ、と再認識できて満足。面白かった。
0255文字
さりさり
新着
世界はまだ秘密に満ち満ちていて面白くてたまらない、ということを再確認させてくれる。
0255文字
全12件中 1-12 件を表示
枝分かれ (自然が創り出す美しいパターン3)評価62感想・レビュー12