形式:新書
出版社:筑摩書房
形式:Kindle版
子供の快・不快だけを基準にして排除してしまう恐れがある。 ▼児童期の子供が身につけるべきは「協力・競争・妥協」である。学校という社会に加入することは、家庭教育の歪みが是正されるチャンス。 ▼《「甘え」との関わりにおいて気をつけるポイント》①甘えに気づく。②甘えの味を知ってるからこそ、ピンチの時に甘えを求めることができる(愛情不足ではない)。③子供は親の「甘えの線引き」を察知し、甘えを無意識にセーブする。④甘えを引き出す。⑤親が無理をしては元も子もない。
▼《叱る時のマナー》①10分を超えて叱らない:それ以上だと子供には「叱責された」という感覚だけが残り、叱られている内容は入らない。②人格を否定しない。③他の子供と比べない。④子供はすぐには変わらないし、親の思い通りにもならないと考える:「思い通りにならない」という状況での振る舞い手本を親が見せる。 ▼親は子供に対して「価値観を押しつけること」を恐れない。親が生きてきて大切だと思う考え方、子供が少しでも生きやすくなるための考え方を「押し返されることも許容した押しつけ」という形で示していくことが大切。
褒めて伸ばすという価値観の浸透の影響で、最近の子供たちは思い通りにならないことに耐えられない。叱られる、止められる、諌められるなどの経験により世界から押し返されることで、子供の心が成熟していく。そういった経験が少ないと不適応になりやすい。親が子供の気持ちを推し量ろうとして失敗するという経験は、あった方がいい。そうした経験を経て、子供はネガティブな自分を受け容れられるようになる。万能的な自己イメージを持っていると、他者を低く価値付けたり最終的にはその価値基準により自己を攻撃する可能性がある。
子供はできることを開拓・拡大していく時期。この時期にやりたいこと=願望を中核にすると、可能の範囲を勘違いしたり、自分のやりにくないものを排除したりする。 他責のマインドによる不利益を防ぐため、自分の自由の範囲を知り自由に伴う義務や責任についても理解する。ネガティブな自分を受け入れることも必要。 保護者とのトラブルについては、学校が出来ることと出来ないことをしっかりと明示することも必要。学校は何でも寄り添えばいいというものでもない。
それに、引きこもりだって、親がそれでよければ、共依存して幸せなのかなとも。傍からどうのこうのいう必要はないのかも…
子どもを本気で叱れるのは親だ。親が叱らないで、どうするんだ。
ついにでましたね、“こっち立ち位置”の著書が。ただし本書、「もっと叱れ!」という昭和世代回帰のアナログ作品なんかでは決してありませんので、どうかご安心ください。従来の不登校支援が「うまくいかない」、あるいは目の前のケースは「これまでとちょっとちがうんじゃないの?」という気づきに対し、本書は絶妙のアシストとなるはずです。なるほど、そこか~!となるはずです。子どもも変わった、いや大人・親も確実に変わったいまだからこそ、最前線に立つものはアップデート必須なのだろうと。
こんにちは。学校支援のボランティアで小学校の授業に入って3年目。1年2年3年と同じ子供たちを見て来て先生方の大変さを感じています。1,2年大人しかった子供が、学校にも慣れた3年生になると自我が目覚め時には暴れる子も。それを見て同調する子も出て来ます。怒られないと更に図に乗ったりすることも。暴力はダメだけど叱ることは必要だと思います。子供はその場限りだとしか思っていませんが、先生方は将来のことまで考えていますよね。本来なら家庭で行っていなければならない『躾』がされていない子も数多くいてビックリしてます。↓
反対に他人のことを気遣って自分のことをおろそかにしてしまう子も。見ていて楽しい面もありますね。色んな発想には私自身の学びもあります。養老孟子氏の『子どもが心配 人として大事な三つの力 (PHP新書)』は読まれたことありますか。良かったら読んでみて下さいね。
初めまして。この本を読まれたなら養老孟司氏の『子どもが心配 人として大事な三つの力 』。レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』文庫も出ていますが写真が違うので読まれるなら単行本をお勧めします。 https://bookmeter.com/books/572908 番外ですが、星野道夫氏の『旅をする木』もお勧めです。行ったことのないアラスカの光景が文だけでも浮かぶ様な素敵な本です。
yuppiさん、ありがとうございます。読んでみます。
こんにちは。現代は色んな問題が絡み合っていると思います。学校支援で現場に入っていてそう感じました。
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子供の快・不快だけを基準にして排除してしまう恐れがある。 ▼児童期の子供が身につけるべきは「協力・競争・妥協」である。学校という社会に加入することは、家庭教育の歪みが是正されるチャンス。 ▼《「甘え」との関わりにおいて気をつけるポイント》①甘えに気づく。②甘えの味を知ってるからこそ、ピンチの時に甘えを求めることができる(愛情不足ではない)。③子供は親の「甘えの線引き」を察知し、甘えを無意識にセーブする。④甘えを引き出す。⑤親が無理をしては元も子もない。
▼《叱る時のマナー》①10分を超えて叱らない:それ以上だと子供には「叱責された」という感覚だけが残り、叱られている内容は入らない。②人格を否定しない。③他の子供と比べない。④子供はすぐには変わらないし、親の思い通りにもならないと考える:「思い通りにならない」という状況での振る舞い手本を親が見せる。 ▼親は子供に対して「価値観を押しつけること」を恐れない。親が生きてきて大切だと思う考え方、子供が少しでも生きやすくなるための考え方を「押し返されることも許容した押しつけ」という形で示していくことが大切。