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1993年の女子プロレス (双葉文庫)(Kindle版)

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長与千種というカリスマがいなくなった世界を危険技で生き抜こうとする少女たちの群像劇。 井上京子選手のインタビューの、松永兄弟が嫌いで嫌いで仕方ないのに認められたくて、でも認めてもらえないからわざと挑発するような試合をし続けていた…という部分や、ライオネス飛鳥さんの「あの団体は『この足がダメになってもいいからいまリングに上がりたい』みたいな気持ちにさせる」という部分に全女の怖さや魅力を感じた。何かを掴まざるを得ない切迫したものを抱えた少女たちが全存在を掛けられる、または掛けざるを得なくなる場所としての全女。
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2016年の1月に単行本(2011年刊)で読んだものを文庫版(2016年刊)の電子書籍(Kindle Unlimited)で再読。 豪の部屋の柳澤健回を観ていて、そういえばまだ巻末の座談会を読んでいなかったなと思って(「熱闘!座談会  里村明衣子 ×雨宮まみ ×柳澤健リングの一番星を探せ!みんなで語ろう『2016年の女子プロレス』」)。「2020年、武道館で会いましょう☆ミ」雨宮さんはこの後すぐ亡くなり、2020年に仙女の武道館大会が行われることもなかった。

09/18 01:17
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タイトルの1993年は全女、JWP、LLPW、FMWの4団体による対抗戦が開催された年であり、著者は戦後の女子プロレスの歴史を次のように整理している。 キャバレーのショー→1954年アメリカ人選手の招聘・お色気ショーからの脱却→1968年松永兄弟による全女の旗揚げ→1974年マッハ文朱のデビューによる歌う女子プロレスラーの誕生→ビューティー・ペアブーム→歌だけでなく試合も注目されたクラッシュの時代→女子だけでなくマニアからも熱視線を浴びたブル様アジャ様の時代→対抗戦の時代。

09/18 01:17
0255文字
あじぽん
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世界最狂のプロレス団体、全日本女子プロレスのレスラーや関係者へのインタビュー集。選手間の確執を煽るフロント、先輩からの陰湿で暴力的なイジメ、骨折しても休めない試合、未払いの給料。こんな環境にいたのに不思議と恨みの声がない。代わりにプロレスへの愛情が伝わってくる。時代の中心にいた北斗晶の血まみれ写真が衝撃的。彼女のカットされたインタビューも読みたかった。あと長与千種が新団体で育てた広田さくらの試合を見てみた。長与千種のコスプレをして姉弟子の里村明衣子と戦っていた。笑える。すっかりファンになってしまった。
0255文字
たかあき
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相変わらず柳澤氏は「シュートという言葉が大好きだな」と少し冷めた気分で読んでいたのだが、大変面白かった。 インタビューの中では井上京子と尾崎魔弓が際立っていた。 そしてロッシー小川。 一昨年くらいからスターダムを観に行っているので氏のインタビューを一番注目くして読んでいたが、筆者が好んで連発する「押さえ込み=シュート」に疑問を投げたり、最近日本語として定着してしまった隠語◯チンコを使わなかったりと好感を持ったが、今読むと「北斗は(プロレスの人を越えて)テレビを制することはできなかった」という言葉は重いよ。
0255文字
ルミー
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なぜか令和の今めちゃくちゃ女子プロにハマったので読んだ。知識がなかったので、わからないところもあった。wikipediaで調べたら映像を見たりしながら読んだ。縦にも横にもデカくてむちゃくちゃ強くてかっこいいブル中野様と、黒目がちな目をいつも若干泳がせながらもむちゃくちゃではちゃめちゃな自分も死ぬんじゃないかみたいなアカン攻撃をぶちかましまくる豊田真奈美様のファンになった。私が好きな試合は今のところ1995年9月の北斗晶vs豊田真奈美だ。女子プロめちゃくちゃ面白い。めちゃくちゃかっこいい。最高。
0255文字
Eiki Natori
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この人のUWF本が素晴らしかったのと、吉田豪の全女インタビューがヤバ過ぎたこともあり中古で購入。 やはり全女はトンデモ団体だったと痛感。マイクアピールなどは全て本音。リングの揉め事もガチ。骨折しても普通に試合するなどヤバ過ぎる。いつ死人が出ても仕方がなかった。 当時GAEAの里村、広田は、次の世代であり、長与がまともな団体を作ろうとして旗揚げした団体の出身。彼女たちはプロレス頭をしっかり持っており、進化させてきたことがわかる。 横アリの終電が無くなった日。終電で蒲田に出て夜を明かしたことを思い出した。
0255文字
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