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フランス文学は役に立つ! 『赤と黒』から『異邦人』まで

感想・レビュー
64

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くろぶる
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17世紀から20世紀までの名だたるフランス文学のアンソロジー。超難しいと思いきや現代日本社会との接点解説がとても面白い。著者曰く日本がフランス社会にようやく追いついたと。プルーストはやっぱりやめとくとしてもアラン・ロブはミステリー仕立てで面白そう。
0255文字
りんご
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仏文学者の鹿島茂さんがフランス文学の作品を紹介されてます。原文も一部分掲載されてますが僕には全く読めません
0255文字
Hot Mont Blanc
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17世紀〜に書かれたフランス文学が、現代の日本人の道標になるという。著者は「フランスは目指すべき方向は“個”の解放にあると定めた最初の国」と書いている。 子供の頃「ベルサイユのバラ」を読み「自由、平等、博愛」を求める民衆に幼いながらも共感した。オスカルとフランス革命が“個”の解放に繋がっているとは思わなかった。 文学は苦しい心を救ってくれるもの、と実感する。紹介された作品にはこれから読んでみたいものもある。“個”として生きることには怖さも、責任も、楽しさもあるだろう。改めてフランス文学を味わいたいと思った
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しきか
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筆者がフランス文学の読み方を教えてくれる。現代の日本との絡め方になるほどと思って読みたくなった。
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ZANGiBØY
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これは教科書や歴史書というより、カタログ的。コンパクトで楽しげながら節々のトリビアまで気が利いた、素晴らしい書評集だ。なので、かばんや枕元に忍ばせておいて、ふとしたときに数ページぺらぺらめくるような読み方がよいだろう(僕は今回マジメに通読してしまったけれども)。新たな作品との出会いはもちろん、既読作品の理解を深めるのにも役立ちました。各作品を現代的価値観に接続してみせるフットワークを披露しておきながら、あくまで文体はフランク。そのバランス感覚に著者のたしかな批評力を垣間見た。
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おっとー
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カンディード、赤と黒、ゴリオ爺さん、レ・ミゼラブル、失われた時を求めて、嘔吐…などなど、近世から現代までのフランス文学の魅力を現代的視点から語りつくす。作者やタイトルは知っていても、あらすじや時代背景を全く知らなくてこれまでとっつきにくい部分があったのよね…。でも本書を読むと大枠の流れを把握でき、しかも恋愛、消費、オタクなど身近な観点から作品が読み解かれていて、新たな視座まで提供してくれる。フランス文学解説としてとても「役に立つ!」。
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あおさわ
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有名なフランス文学の書かれた時代背景や あらすじ、書かれたテーマの普遍性が分かりやすく紹介されていました。 その中「恐るべき子供たち」の解説を見て 自分の読み方が正しくもあり ずれてもあるな〜と感想を読みながら 面白く読ませてもらいました。 他、「嘔吐」の実在のものを受け入れられない オタクの話は刺さりました。 この主人公の反応は自分にも覚えがある…;; それぞれが現代の人々の姿をもかたどっていて。 人生の中で迷ったり苦しんだり、 そんな時に答えの一つを見せてくれる文学が 見つかるかも。
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♱⋰⋱ange⋰ ⋱✮☽
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あらすじ、解説、抜粋した仏文と和訳、今後の研究課題とシンプルにまとめられており文学案内として楽しみました。仏文学にはオタクが多い?
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sho9200
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「マノン・レスコー」アベ・プレヴォ ファムファタル小説。セックスと金銭を等価交換する資本主義的な価値観とセックスを愛情と不可分と考えるカトリック的道徳意識とは相容れない。 「クレーヴの奥方」ラファイエット夫人 恋愛感情が生まれるための必要条件は、閉鎖空間、不在の力、秘めた恋。 「カンディード」ヴォルテール 神がいるのですべては最終的にはプラスになるライプニッツの最善説への疑問。 「ベラミ」モーパッサン オムファタル小説の先駆け。
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nbhd
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面白すぎた…まず、紹介されている本をこんなに読みたくなるブックガイドを、ぼくは他に知らない。鹿島さんの解説は「こう読まれるべきなのだ!」という硬派なトーンではなく、「こんな読み方もできるんだよね、おもしろくね?」ってかんじ。たとえば、サルトルの「嘔吐」における”マロニエの根”との遭遇は、『テレビやインターネットだけでAKB48を知って熱中していたオタク少年が秋葉原に出掛け、AKB48のだれかの素肌をじかに見てしまったがために大きなショックを受けるという反応に近い』と解説される。本は都合良く読めばよいのだね
nbhd

ヴォルテール「カンディード」から深い言葉の引用/「個々の不幸は全体の善をつくりだす。よって、個々の不幸が多ければ多いほど、全体はより善になるということだ」。/「最善説ってなんなんです?」とカカンボが言った。「ああ、それはね、ひどい状態なのに、すべては善であると言い張る熱狂のことだよ」。/意味がよくわからないけど、深めだ。

11/18 14:04
nbhd

鹿島さんの解説によると、『最善説』とは、哲学者ライプニッツが主張したもので、「世界の創造者が神である以上、この世界にどのような悪が存在していても、その悪は最終的には最善なるものの発現に奉仕する定めであるという思想」。

11/18 14:07
0255文字
ころこ
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17世紀から現代(ロブ=グリエ)までを1著者1作品、全24作品の現代的な再解釈を行っています。まず、この並びが文学史になっています。次に、紹介されている作品の多くが未読ですが、読みたいと思っていた作品ばかりで興味を引きます。さらに、あらすじに続いて「講義」と「現在の視点」で各作品の例えば恋愛ものという単にストーリーだけではない魅力を引き出しています。未読の作品よりも、むしろ既読の作品に込められた意味を知るのに役立ちました。中でもサルトル『嘔吐』は目を引きます。ロカンタンは原VRである言葉から現実に入るオタ
ころこ

クで、言葉の由来である「マロニエの根」の実物にはじめて遭遇したことによって、言葉には無い実在の衝撃を受けたことが「嘔吐」として表現されていると解釈します。ロカンタンはサルトルであり、彼が本来的に有している気質は現実に対処する能力の欠けたものだったことを来日したエピソードやボ―ヴォワールの証言を交えて論じています。サルトルを従来の政治的な発言の目立つ人格者から、欠落の能力であるオタクへとイメージを変えることによって現代に生きるのではないかと提案します。なお全ての作品が翻訳されていて、容易に手に入る状態です。

11/10 21:23
かずりん

竹中平蔵の「経済古典は役に立つ」ならぬフランス版ですかね。ころこさんのレビューは読みたい気持ちを掻き立てます。「嘔吐」も読みたいと思っていたので、これを機に読んでみたいです。

11/11 16:50
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etclair
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鹿島先生、面白すぎでした。個人的には「役立つ」というタイトルに一抹の寂しさ。でも、本当に鹿島先生にかかるとこれは読まなくてはと思う。「アドルフ」では、愛についてやってはいけないこと6か条、年上の強い女と年下の弱い男のうとましくなった恋愛のすべての局面が揃うとされ、「ペールゴリオ」では、革命のメカニズムとその産物を説く。「レミゼ」では、愛のリレーについて最初の無償の愛は誰かの自己犠牲。その他「嘔吐」「日々の泡」などなじみのない作品もオタクとか、由緒正しいフランス文学の伝統だとかキレッキレでした。
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オペラ座のカニ人
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この本の途中にある「職業別パリ風俗」を読んでフランス文学の本を読んでいたほうが良いように思われる。 この中で3冊(ペールゴリオ、レ・ミゼラブル、プティプランス)は読んでいた。 貴族社会の貴族階級のあるフランスを知るには子爵とか伯爵とか男爵とかその違いがよくわかっていないのでその辺をよくわかってから本を読んだ方が理解が深まるのかなと感じた。今後は赤と黒、ボヴァリー夫人、ボヌールでダム百貨店、ベラミ、消しゴム等を読みたいと思っている。 恋愛が素敵な国フランス文学をこれからも読んでいきたい。
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K.Hajime
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フランス文学はフランス社会を理解するのに役に立つ、のみならず、〈日本の社会はフランス文学を現代文学として読み得るまでに成熟してきた〉、それは、第二次大戦後にアメリカからの外圧を受けて遅ればせながら「個」(自我)の解放を始めた日本社会にとって、ようやくアクチュアルな課題となりつつある、個と家族、個と社会の関係をフランス文学が描いてきたから、というのがまえがきの大意。文学者を人格者と見る理想主義的観点を捨てる、というのは大切な示唆である。
K.Hajime

「個々の不幸は全体の善をつくりだす。よって、個々の不幸が多ければ多いほど、全体はより善になるということだ」という全体主義の論理(『カンディード』)、愛においてやってはいけない事の一つは「傷つきドーダ合戦」(『アドルフ』)、「階級移動のイデオロギー」に伴う愛情の抑圧(『子ども』)、「オム・ファタル小説」(『べラミ』)、いじめる側にとって、いじめられる側の示す反応こそが「生きる証」だという、いじめの普遍的構造(『にんじん』)。

04/28 16:01
K.Hajime

オタクの「遠隔性欲動」(『シルヴィー』)、「収集」し「選ぶ」だけで、何一つ創造しようとはしない消費芸術家=オタク(『さかしま』)、ヴァーチャル・リアリティ依存症のオタク(『失われた時を求めて』)、「全員がオタクの独身者」からなる恐怖のアンチ・ユートピア世界(『嘔吐』)。……筆者がオタクを心底敵視しているのは相変わらずだが、「社会」というものを考えるならこの理由もまま理解できる。人間の、特にオタクの内在的論理を理解するにはもってこいの小説が目立つという印象。本書はkindleぐらいが読みやすい。

04/28 16:02
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セロ弾き
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これはなかなかに意欲的な本、という印象。17世紀の最初期の小説といわれるクレーヴの奥方から近現代のものまでを選りすぐって、寸止めのあらすじと解説、そして大事な部分の原文と訳をちょろっと引用していかにもフランス文学は役に立つ、というプレゼンをする試み。タイトルを聞いたことあるけど読んだことがあるのは実は星の王子様(プティプランス)だけ、それもふわっとした感じで薔薇のエピソードのことなんてスルーしてました。大変面白くて、視野が広がりました。
0255文字
Takeya
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①17-18世紀)クレーヴの奥方 マノン・レスコーカンディードあるいは最善説 アドルフ ②19世紀)赤と黒 ペール・ゴリオ(ゴリオ 爺さん) カルメン シルヴィー ボヴァリー 夫人レ・ミゼラブル ③世紀末)子ども ボヌール・デ・ダム百貨店 さかしま ベラミ にんじん ④20世紀1)失われた時を求めてシェリ 恐るべき子どもたち ⑤20世紀2)嘔吐 異邦人 プティ・プランス(星の王子さま) 壁抜け男 日々の泡 消しゴム
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いのふみ
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まさに、長い間役に立たないと思われていたフランス文学を「役に立つ!」という目線で解説した本。時代によって文学潮流や技法が変化するので、これらを年代順に並べたことも、実は意味があるはず。だからこそ、文学技法の解説もあれば最高だった。
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くす
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時系列に沿ってフランス文学を紹介、解説していく本。NHKのテキスト関係者ということもありフランス語のフレーズも合わせて掲載されている。各時代の思想や小説としての試みが時系列に沿って並んでいるのはなかなか面白い。一方であらすじと解説が1作品8ページほどでまとめられてしまうため私のようにフランス文学に馴染みなく、あらすじだけでひとまず理解できるなら良いが、突っ込んだ解説を求める人や一度読んだことのある人にはやや物足りない内容なのかもしれない。次に読む本に迷った時に読みたい本
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Hiroki  Nishizumi
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なかなか良い。フランス文学の入門書でもあるし、時代を超える概念の整理にもなる。恋愛、不倫、階級、おたく、、、
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ず〜
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以前サルトルを読んで感じた妙な共感の正体がわかってしまった。わかってしまうと怖い。わかったからといって何の解決策もないのだから…。他の作品も読んでみたい。
0255文字
ginkan2
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こういう入門書が欲しかった。 フランス文学って何かハードル高いけど、そもそも、現代の小説と同じように読もうとして分かるはずないんですよね。 時代背景、そして今からの視点。 フランス文学に少しでも興味ある方におすすめだと思います。
0255文字
yuuuki
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鹿島茂さんの文学紹介。ベースは記号論なのかな?古典を現代にも通ずるよう解釈し直したもの。仏文学って全体的にもやぁ~っとしてて読みにくいことこの上ないけど、本書はあらすじ・解説どちらもコンパクトに纏まってて面白いです。
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Takeya
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①17-18世紀)クレーヴの奥方 マノン・レスコーカンディードあるいは最善説 アドルフ ②19世紀)赤と黒 ペール・ゴリオ(ゴリオ 爺さん) カルメン シルヴィー ボヴァリー 夫人レ・ミゼラブル ③世紀末)子ども ボヌール・デ・ダム百貨店 さかしま ベラミ にんじん ④20世紀1)失われた時を求めてシェリ 恐るべき子どもたち ⑤20世紀2)嘔吐 異邦人 プティ・プランス(星の王子さま) 壁抜け男 日々の泡 消しゴム
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帽子を編みます
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フランス文学を読みたいけど、何を読んだらよいかわからない人、この本の出番です。小説初期の『クレーブの奥方』から年代をおって24冊の本が読みたくなるように紹介されています。しかも、文庫で読めるものがほとんどです。 私は、『マノン・レスコー』『カンディードあるいは最善説』『ベラミ』を読んでみました。(それぞれの感想は、また別に) やだ、面白い。食わず嫌いもったいない。挑戦するべし!
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おりがみ
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ネタバレフランス文学を現代に生きる私たちに引き寄せて役に立つものにするための読み方のガイドとして楽しませてもらいました。古典が未来の予言をしていたという視点で読むと感想がここまで面白いものになることに驚いています。特に「消しゴム」は初めて読んだときに感じた気持ちの悪さをすっきりとさせてくれる解説でした。未読の作品が数多くあるので有意義な読み方をしたいと感じさせてくれる一冊でした。
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suchmo
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文学は未来を予見する 解説もコンパクトにまとまっていて読みやすい
0255文字
ganesha
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1678年から1953年に出版された小説24編を、現代日本が直面している問題と照らし合わせて論じられている。それぞれあらすじと一部原文のテキストあり。カルメンのオペラとの違いと、サルトルの変人っぷりと、ヴィアンの文体についての表現が印象的だった。
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Takeya
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①17-18世紀)クレーヴの奥方 マノン・レスコーカンディードあるいは最善説 アドルフ ②19世紀)赤と黒 ペール・ゴリオ(ゴリオ 爺さん) カルメン シルヴィー ボヴァリー 夫人レ・ミゼラブル ③世紀末)子ども ボヌール・デ・ダム百貨店 さかしま ベラミ にんじん ④20世紀1)失われた時を求めてシェリ 恐るべき子どもたち ⑤20世紀2)嘔吐 異邦人 プティ・プランス(星の王子さま) 壁抜け男 日々の泡 消しゴム
0255文字
Susumu Kobayashi
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フランス文学が「世間の人がまったく価値を認めていないもの」の仲間入りをしているような現状に危機感を抱いた著者が、「フランス文学が役に立つ」ことを立証しようとして著したという。ラファイエット夫人の『クレーヴの奥方』から始まって、ロブ-グリエ『消しゴム』に至るフランス文学案内。ユイスマンス『さかしま』やコレット『シェリ』など、読みたい本が増えてしまった。その意味で、こういう本は大変危険である。
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seacalf
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好き嫌いは別として大学時代の講義を思い出す。フラ語は2年間しか学ばず、今となっては原文を見てもちんぷんかんぷんな我が身が嘆かわしい。『カンディード』、『ベラミ』、『にんじん』、『壁抜け男』など未読でこれから読みたくなる作品が幾つか見つかって収穫あり。少々強引な部分もあるが、フランス文学は現代においても役に立つんだよと様々な切り口で解説、提案しているのはユニークで面白いし、ある程度納得。だけど、どんな本でも役に立たない作品はないよなーとへそ曲がりな自分は思ってしまう。とはいえ、良い入門書なのは間違いない。
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アガタ
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フランス語は習っていたり、旅行することはあっても、あまりフランス文学について知らないな、と思い手に取った本。 著者の鹿島茂氏は著名な仏文学者。 彼の書く軽妙なエッセイのファンだったのもあり、一気に読み進めた。 星の王子さま、レ・ミゼラブル、赤と黒、失われた時を求めて等の有名どころから、結構マニアックなものまで紹介されている。 あらすじが結構書かれている為、これを読んで紹介されている本を読了した気になるのが玉にキズか。 本の中のフレーズの仏文語訳もあり、仏語の勉強にも少しなるかな?
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ののまる
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いまの日本現代社会と橋渡ししてもらったおかげで、読みたい気持ち倍増!「ドーダ理論」がオモロイ。
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Chaika
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フランス文学の第一人者、鹿島茂さんが紹介する名作の数々!それぞれあらすじ、鹿島さんによる講義、そして原文(フランス語)紹介となっていて、とても贅沢です。革命後の階級移動できる社会、恋愛、親による実子虐待、女性の立場の変遷など、今の日本に照らし合わせて読むと得るものが多いよという内容。おすすめです!面白かったのは『シルヴィー』の紹介で、「オタクはたとえイケメンであっても、目の前の女性を愛することができない=二次元の方向を向いているので、絶対にもてないという冷厳な事実を教えてくれる作品です」という…笑。
fseigojp

ラブレーのお下劣からプルーストの洗練まで間口が広いですね フランスは

06/14 18:39
Chaika

本当に色々ありますよね(^^)

06/15 17:06
3件のコメントを全て見る
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ふろんた2.0
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意外と読んだことある本があった。
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なまけもの
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流石の鹿島茂さん。とてもわかりやすい編集になっている。好きなのが近代なので、とっつきにくい古典はおざなりにしがちだが、古典あってのフランス文学なのだと改めて納得。個人的にサガン、トゥーサン、ウェルベックの解説も読みたかったな。
0255文字
ひふみ
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紹介されている本を読みたくなる仏文学案内。恋愛、階級移動、ニート、引きこもり、など今の視点で改めて読むと共感できそう。作家の天才性とは、人類共通の悩みを既に100年以上前に先取りして物語に現してくれているところかと。物語との出会いはご縁とタイミング。気になる作品から読んでみる。 ※語学ラジオ→仏語聴く→巻末紹介→読書に至る。
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なか
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・p17 『クレーヴの奥方』ラファイエット夫人 ・現代との違いは「恋愛→結婚」であるが、「結婚→恋愛」が普通であったこと。結婚は財産と財産とのマッチングをはかる「経済行為」であり、当事者相互の「好き嫌い」は考慮の埒外でした。・小説や戯曲においても、恋愛はすべての人妻と若者との「不倫の恋」であり、独身の若い男女が出会って恋に落ちるという物語は、ほとんど存在しません。・結婚によって、男女ともに恋愛の自由を得るという不思議な仕組みができあがっていた。
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臓物ちゃん
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なるほど、どの作品も面白そうだし人生に役立ちそうなんだけど、なんかこう著者のオタクDisばかり目につくんだよなぁ。『シルヴィー』の「ドルオタはこんな最低の末路をたどりまーすウェーイwww」だとか『さかしま』の「バーチャルに篭ってるとこうなりまーすウェーイwww」だとかウルセーバカヤロー。でもジョリス=カルル・ユイスマンス『さかしま』は読みたくなったぞ、訳者が『未来のイヴ』と同じ人なのか…素敵…。
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デューク
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「フランス文学は役に立たない」。そう言われ続けた仏文学研究者の筆者による、「役に立たせる」ための仏文学入門書。 「個」の解放の先進国であるフランスが、革命後に抱えてきた問題は、今の日本の抱える問題でもある。だから『赤と黒』も『レ・ミゼラブル』も『にんじん』も、今の日本が抱える問題を考える上でのヒントになると筆者は主張する。知っているようでよく知らない、仏文学の名作を簡潔に、しかも今日的な見方から解説した一冊。おすすめ
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フランス文学は役に立つ! 『赤と黒』から『異邦人』まで評価80感想・レビュー64