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顔のない肖像画 (実業之日本社文庫)

感想・レビュー
102

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ヒロト
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男と女にまつわる7つのサスペンス短編集。重厚なサスペンス「瀆されたれた目」、全くの妄想で立場は逆「美しい針」、連続タクシー暴行犯人の意外「路上の闇」、乳児すり替え「ぼくを見つけて」、超サスペンス「夜のもう一つの顔」、冷めた夫婦と孤独を愛する夫「孤独な関係」、亡き夫の名作絵画の謎「顔のない肖像画」。いずれも質の高い連城さんワールドに溢れた作品ばかり。
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ベルディ
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連城って長編より短編が圧倒的に有名だけど、ふつうに長編の方が面白くねって逆張りしてた。そんな逆張りの民に読んでほしい1冊。いや、短編も長編もすこぶる面白いということでこの謎バトルは決着。 情緒あふれる悲哀のミステリーを描いたり、情景描写に富んだドロドロ大正恋愛小説を描いたり、本作のようなお得意の叙情性を封印して反転命・本格魂を見せつけてくれたりと、作品ごとに印象がガラッと変わる作家ですね。趣向的には『戻り川心中』や『宵待草夜情』より『夜よ鼠たちのために』に近い。しばらくこの4作が連城短編集四天王になりそう
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🐾ドライ🐾
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これも連城styleを堪能できる短編集。何度も何度もひっくり返す、ひっくり返すのよ。「夜のもうひとつの顔」という1編では連城氏の掌でひっくり返され転がされジダバタしまくりました。起きあがれません💦 2017年6月読了の『夜よ鼠たちのために』も面白かったが内容を忘れかけている。率直な読後感では本作のほうがより面白い。 このとき80-90年代の連城作品は脂が乗ってたんだなぁ、ギラギラのテカテカに。
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おれ
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惚れ惚れするほどのクオリティ 芸術品ともいえる短編集 もしあまたの推理作家による短編ミステリー小説がオークションにかけられた場合、連城三紀彦の作品は他の追随を許さないほどの誠実さと妖艶さで会場を大いに弾け飛ばすことだろう(意味不明)
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pao
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★★★★✫ 短編集。ミステリと恋愛小説が見事に融合した短編7編。恋愛ベースの話は好みではないがこの作品はハマった。いや、むしろ好き。連城三紀彦のスゴさを改めて見せつけられた1冊。誘拐がテーマ「ぼくを見つけて」、倒叙形式「夜のもうひとつの顔」、一人語り「孤独な関係」どれもいい。お気に入りは証言だけで話が進む「潰された目」と表題作「顔のない肖像画」。キレのある反転と予想不可能な真相が凄まじい。短編とは思えぬ読み応えに満足。
pao

腹立つほどキレッキレッだったわ💢💢💢

07/07 03:12
pao

キレッキレッ💢💢💢

07/07 09:23
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もや
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短編7つ、どれも読み応えたっぷり&濃厚で結末鮮やかな内容!ミステリーならではの転調やどんでん返しがしっかりしとるのに加えて、全体的に「爽快感」があった。表題作のラストシーンは凄く美しかったな…ミステリー要素以外のバロメーターも満点て感じだ。大満足!
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かおり
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濃厚でとても充実した短編集でした。文章に品があって心地よい湿度がある。 「美しい針」は引きつけてからのラストがすごい。「顔のない肖像画」は発想に驚く。「路上の闇」は結末がわかってしまったけどそこからが楽しかった。また読み返したい。 あと女性の描き方が巧いと思いました。時代の違和感はあるけれど、女性の心情や雰囲気がしっくりくる。「顔のない肖像画」の最後の言葉も印象的でした。
そーいち

早速、読まれたんですね😀 短編なんですけど、どれも驚きがあって完成度が高いですよね。文章に品があるのは納得です!

05/13 21:16
かおり

表と裏がひっくり返るような驚きがあったり、どのお話も面白かったです!文章は艶があってなめらかだと思いました。ほかの作品も読んでみたいです。過去の作品ってきっかけがないと読むことがないので教えてくださりありがとうございました🙂

05/14 07:39
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そーいち
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短編の名手、連城三紀彦。最近は復刻版が数多く発売されていて、ファンとしては個人的に嬉しい限り。出来る限り読み進めたい。本作は中期の作品を集めたもの。連城さんの作品を読むと日本語の素晴らしさを再認識させてもらえる。そのくらい美しい文章が並ぶ。全部で7編になる短編集で、どれも物語をひっくり返したような驚きがある。ミステリーとしても一級品だ。個人的に好きなのは「路上の闇」。奇妙な味テイストでシンプルだが面白い。最後のオチを含めてニヤリと出来る。是非、世にも奇妙な物語で映像化を・・・
かおり

面白そうだったので買いました!読みます🙌

05/01 07:24
そーいち

かおりさん、こんにちは😃 コメントありがとうございます!連城さんはオススメですよ。短編集はどれも面白いです。驚きに加えて、文章が美しいので是非読んでみて下さい🤗

05/01 13:21
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hirosemi
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「顔のない肖像画」康彦は早逝した画家荻生仙太郎の展覧会に日参していた。少女の肖像画目当てだったが、ある日突然それがなくなった。当惑していると画家の未亡人に声をかけられる。老女は自分に頼みたいことがあるという。 「ぼくを見つけて」110番に子供から「誘拐されているので助けて」という電話がかかってくる。所轄の警察署から自宅に連絡をすると、子供は無事だが誘拐されたというのは昔のケンイチかもしれないという。 ——連城三紀彦てんこもり短編集。気がつくと世界が反転している驚き。さらにひっくり返されたりもするのですごい
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umi
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★★★☆☆ 短編の巧さが光る一冊。 特に表題作の世界がひっくり返る感覚はたまらない。 夢か現か、表か裏か、どれも正しくてどれも嘘のような怪しげな空気を纏う文を私も書いてみたいものです。
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たらちゃん
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どの話も全てどんでん返しがあり楽しい。でもストーリーが難解な作品もあり、全てが面白いという訳ではなかった。題名の「顔のない肖像画」が一番長編ストーリーであったが、読みごたえがある分、難解なので逆につまらなった。「路上の闇」は面白い。単純なストーリーであるが故に、どんでん返しの楽しさが感じられた。
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ヨー
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個人的に合わず…。
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糸遊
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「だから早いことぼくを見つけて、父さんや母さんを安心させてください」
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なべさん
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短編集。連城さんの短編を読んでしまうと他の短編が読めなくなってしまう。
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カノコ
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連城三紀彦の中期作品集。やはり、眩暈がするほど好きだ。ただ静かに、熱く冷たく燃える人間の情念のおそろしさを、どうしてこれほど艶っぽく描けるのだろう。凪いだ心の水面に、美しく白い手が落とす嘘が作る波紋に飲まれて溺れた。しかし、文章の美しさにばかり酩酊していると、どの話も思いがけない境地に連れていかれる。連城お得意の誘拐をテーマにした「ぼくを見つけて」、プロットの技巧が冴える「夜のもうひとつの顔」、女の怖さと強さにゾクゾクする表題作「顔のない肖像画」が特に好き。やはり連城は短編が素晴らしい。
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あめしょ
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相変わらず読み手を翻弄しまくる連城さんのミステリ短編集。「路上の闇」だけはさすがに見当がついてしまったが、あとはどれもこれも一筋縄ではいかない捻りの効いたオチが待っている。特に「ぼくを見つけて」と「夜のもうひとつの顔」は、常人なら出来ない発想ではないか。もし思いついたとしても、こんなに面白く描けないだろう。表題作に至っては、反則ギリギリかつバカミス寄りなのに、濃密で上質な読後感が素晴らしい。やはりミステリ短編の名手だ。
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Primavera
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ネタバレ人の後ろ暗い部分を炙り出すようなミステリーと、美しく流れるような文章の融合が素晴らしい。ただ、誰もが表と裏の顔を持っているようで怖くなる。
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koro128
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「瀆された目」「藪の中」方式のミステリかと思いきや、一捻りあり。「美しい針」嘘と真が混じり合って一筋縄ではいかない。「路上の闇」よくある巻き込まれ型と思って油断しちゃいかん。「ぼくを見つけて」○○○と同じ○○をつける親というのも一つのヒントなのかしら。「夜のもうひとつの顔」なかなか強烈などんでん返しだけどコントっぽくもある。「孤独な関係」ややこしいわッ←褒め言葉です。「顔のない肖像画」○○○の○○○恐ろしや。「あなたという生きた○○が…」という言葉に夫人の矜持を感じた。
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アッキー
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登場人物の独白のような進み方、そしてそこからの何かあるという雰囲気がたまらない。情緒的な文章の美しさを味わえるという一面も。倒叙やサスペンス調なものなどもあり、終盤に向かって緊張感と謎が高まり、どんでん返しも含めて意外な真相で驚きを与えてくれる。どれも良かったのだが、1つ選ぶなら表題作「顔のない肖像画」だろうか。初めから何かあると思わせて、なかなか最後までわからない。さらに、その真相だけでなく最後に垣間見える意地のような台詞が印象に残る。
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涼
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Kazuo  Tojo
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短編7作品。ミステリーでは、あるけれどそれぞれ違う味わいがあるので少しづつ読み進めた。まだ、読み終えていない短編があるので近いうちに読みたい。
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空の落下地点。
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『孤独な関係』に共感し、『針』のやつに鼻提灯をプツリと刺され、最後の晩餐の表現に太鼓を叩きたい気持ちにさせられた。警察以外には知らせたくなかった男の子の信頼に応えられる社会になりたい。
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suu
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面白い。 短編なのに内容が濃い!! 文字数も多いはずなのにさくっと読める。 孤独な関係 が、一番印象的だったかも。 一話毎に、その人の人間らしさがすごく表れてるなと思う。
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マッチャン
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美しい文章から妖艶なミステリーという印象を受けました。収録されている作品のどれも、後半に真相が明かされると狐に化かされたような気分になる。結末には静かな水面に波紋が広がるような余韻を受け、いっとき心を揺さぶり、スッと消えていくような感覚が心地いい。連城三紀彦の初心者ですが、そういう人が読むにはピッタリな作品だと思います。
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雷電A3
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☆3.5 相変わらず外れはないですかね。個人的に好きなのは、「ぼくをみつけて」「夜のもうひとつの顔」「顔のない肖像画」。特に表題作は頼まれて参加したオークションに裏があるのは判るが何がなんだか判らないまま事態が進行していく感じが良かったです。
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ペペロニ
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久々の連城ミステリー。男女の愛憎劇を軸に二転三転させて作者の思うがまま、最後まで翻弄された。特に面白かったのは、「路上の闇」、「ぼくを見つけて」「孤独な関係」かな。
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ちんもくん
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究極の逆転ミステリー7編、という触れ込みでしたがそこまで鮮烈な話はなかったかなと。話の運びが少しまどろっこしく感じました。 それでも様々な種類の話があったのでお得感はあります。
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yoskay
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短編集だけど、話が長くなるほど面白いから長編も読んでみたい
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アツシカ
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久々の連城。いやぁ惚れ惚れしますね。幾人もの証言により最後まで右へ左へ天秤が揺れ続ける「瀆された目」と一人の天才画家が遺したものを巡る物語「顔のない肖像画」が特に好き。
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うさ丸
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著者初読み。 1993年7編からなる短編集。 どの作品もミステリー仕立てになっており、「夜のもうひとつの顔」「孤独な関係」、表題作「顔のない肖像画」の3篇が女性の心理を巧みに描いており面白かった。 特に表題作は物語の設定自体が理由もはっきり分からず、ある絵画をオークションで競り落とさなければならないと言う主人公にとってもある意味ミステリーな作品。 著者の作品に興味を持ったので他のも読んでいこう。
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ひなきち
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予定調和な物事に飽きてきたら、連城さんを読みましょう。予想していた展開が見事に裏切られ、それが少しずつ快感に変わるので、スッキリします♬短編だと特にキレが良い感じがする。中でも私は「孤独な関係」が好きだな。時代によりアイテムは変われども、男女の愛憎劇は普遍的なテーマで、語り継がれていくはず。それを、連城風の唯一無二なミステリーに仕立て上げる手腕に、惚れ惚れしました。
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ナツゴロウ
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ミステリー短編集です。余計な文章はなく、短い文章の中に何度もどんでん返しがあり、えっえっと、驚きながら読みました。 お気に入りは、けがされた目、ぼくを見つけて、夜のもつひとつの顔です。 もうひとつの顔での、不倫相手を殺してしまった女性が奥さんに呼ばれ、話が一転二転、三転…何故奥さんが後頭部の傷を知ってるのか…そもそも毛布の下は誰なのか…付き合ってたのは誰なのか…連城さん、凄すぎます。
hon

オススメしたいのはやまやまなんですが、なんせ乱読し過ぎて全然覚えてない(笑)。「恋文」ではまった気がするのですが。

06/01 09:24
ナツゴロウ

恋文ですね!!さっそくググってみます(*´艸`)ありがとうございます✨

06/01 10:17
4件のコメントを全て見る
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焚き火
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読書をサボっていた私が久し振りに手にしたのはやはりこの方。妖艶さや、苦しくなる程の破滅的な雰囲気は抑え気味だが、やっぱり文章が独特で美しい。練りに練られた構成に驚くだけでなく、真実を知った後に振り返り、嘘と真実の錯覚を何処で覚えたかを探り、行ったり来たりする登場人物の心の暗い闇を覗いた後の霧のような余韻に酔わせてもらった。 やっぱり連城さんは、短編が素晴らしい。
yumiko

うんうん(((uдu*)ウンウン、連城さんは短編ですね?何冊か積んでいるのですが、大切に読みたくてとってあります。

04/16 17:45
焚き火

おお❗yumikoさん‼コメントありがとうございます。私も、勿体ないので少しずつコンプリートしたいと思ってます(*^^*)

04/16 22:09
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HANA
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ミステリ短編集。初期の様な抒情は影を潜めるが、ミステリとしての完成度の高さは素晴らしい。冒頭の「藪の中」を思わせるような「穢された目」から、一気に引き込まれ休む間もなく次々と読み進める。思ったのはどの話も立場の逆転が非常に多いという事。ある立場だったのが読み進めていくうちにというのはある意味著者の十八番のような気がするが、本作でもそれが十全に生かされている。特に面白く感じたのは「夜のもうひとつの顔」と「顔のない肖像画」。構図にある程度慣れた所にもう一捻りというのは、騙される快感を存分に味合わせてくれる。
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白いカラス
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恥ずかしながら連城三紀彦氏のミステリーを読むのは初めてでした。とても素敵な流れになっており、どの作品も楽しめることが出来ました。連城氏のミステリーに興味をそそられました。
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P
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連城三紀彦入門にも最適というレビューがあったが、読んで納得した。火葬シリーズや宵待草のような重厚な文章や儚いが美しい世界観は控えめだが、ミステリー短編としての質の高さが全編とも素晴らしい。表題作がよい。
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バジル
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連城さんの本初めて読みましたが、非常に質が高い。 各編、無駄が無いからか、最初から最後まで緊張感があり、毎回手法も変わるので飽きずにとても面白く読めました。
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cinos
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連城さんの短編は最高。逆転トリックが冴えわたっています。「潰された目」「孤独な関係」、表題作が特に面白かったです。嘘と真実が入り混じって意外な結末が待っています。
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