形式:単行本
出版社:早川書房
化学の研究に生涯を捧げた人は、ヨーロッパに限っても、古来より実に多くの人がいる。それこそ、錬金術というとんでもなく分厚い研究の歴史のあるヨーロッパなのである。ニュートンも晩年まで錬金術の研究に没頭したが、現代と言っていいはずのオリヴァー・サックスの幼少時代にも、そんな分厚い化学(科学)研究の土壌と雰囲気が濃厚に漂っている。
そんな若き日を送ったサックスも、ついに亡くなってしまった。新刊書が出る楽しみもなくなったわけである。
ひじきさん、有難うございます。間違っていました。今から書き直します。
p.19~20 “多くの時間を無駄にしたこと(そしていまも無駄にしていること)は残念だ。八〇歳になっても二〇歳のときと同じくらい、ひどく内気であることは残念だ。母語しか話せないことや、もっと広くほかの文化圏を旅したり経験したりしなかったことも残念だ”(「水銀」)
p.38~39 “生涯をとおして、ストレスを感じるときは物理科学の世界に向かう、というか、帰ることになった。そこは、生命はないが死もない世界である”(「私の周期表」)
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます