数多の文学作品を、現代のアーティストが一人一作品、数頁のグラフィックノベルにしました。■上巻23作品の白眉は『罪と罰』。たった 7つのつぶやきで作品世界を垣間見ることができました。ネタバレ度合いも低く、原作への興味が増しました。■ギュスターヴ・フローベールが『ジョルジュ・サンドへの手紙』で語る自身の前世が、どれも文明社会の一員なのが微笑ましく。■『アンナ・カレーニナ』が大きくネタバレせずに作品世界と主人公の人となりを感じさせてくれたのに対し、『嵐が丘』は前半をほぼネタバレし尽くした感じでちょっと残念でした
欧米のグラフィックノベルやコミックに馴染みがないせいか、既読の文学作品については「なんかイメージ違う」って感じました。この本のヴィジュアル作品は、元の文学作品とは別の新しい作品と考えることにします ( ' ᵕ ' ) ■ラス・キック:アメリカでベストセラーになった『神についてきみの知っていることはすべて間違っている(Everything You Know about God Is Wrong)』などで知られる著名なアンソロジスト ■金原瑞人:1954年岡山県生まれ。翻訳家、英文学者。法政大学社会学部教授
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