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十一月のマーブル

感想・レビュー
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りえぴょん
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ネタバレいろいろ重めで、オトナでもなかなか心して読まないと受け止めきれないような内容だと感じた。波楽がうすうすそうではないかと感じていたことを父親に伝える場面は切ない。p149でレンが抱えているものがわかってからは、もう一度最初の方から伏線の箇所を読み直した。「未来は明るいって、いっしょに信じて」というレンの言葉にウルッとくる。波楽の両親と凪とのことはあまり語られずにさらっと流れたが、かなりセンシティブ。YAでもオトナの小説と変わらないような設定に少しばかり驚いた。これが2作目とのことだが他も読んでみたい。図
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hiroe
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表紙の二人のイメージのまま読んだ。戸森しるこさんは悩み多き子どもに寄り添った作品をいくつか書かれていますね。私は小学校の図書室で働いているのですが、この本をくり返し借りていく子もいます。
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haimaki
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★★★★★
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ぷきぷきん
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とても好きな本だ。 そうなのー!?のと、思ってもいないところにパズルがはめ込まれていく感じ。 ラストの明るさもいい。
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クマリカ
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大人の論理とは異なる子供の論理みたいな 大人のそれの劣化版ではなく文化が違うみたいな別物としてのそれ あるのだろうか? もう自分にはクリアに思い出せないけどあると思う 経験が少ないから幼い判断だと言うのは誤りで 少ない経験や知識から驚くべき明晰さで結論を出す時もあるのかもしれない 理科準備室のヴィーナスを読んだとき恐るべき子供達と思ったけどこれもそういう子供ならではの切れ味の鋭い思考が出て来る 読んでて苦しいヒトも出るかもしれない結婚=家族=来歴の話 ぼくらは星をみつけたとも共通する自己の来歴や痛みと癒し
クマリカ

ひとつ気になったのは読者にセクマイ?と誤解させる伏線の盛り方 実は〇じゃなくって〇だったぁというどんでん返しがあるんだけど 当事者にはちょっとちょっとひっかかるやり口なのではないかなーと気になる わたしの気にしすぎなのかもしれない精密に読めばヒントはあるから誤解したのが悪いとは思うけど そういう仕掛けられた構造がちょっとどうなのかと思った

11/03 23:54
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Yutaka  Matsuzawa
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主人公は私立校に通う小六男子。友人レンとの関係が一つの柱で、再婚したとうさんの書斎で見つけた葉書から展開する11月のお話がもう一つの柱。ネタバレになるのであまり書けないが、児童書扱いなのに不倫が出てきたりして、主人公の境遇はヘビー。また友人レン自身の境遇もヘビー。ヘビーな内容を児童が読めるように描く戸森しるこの才能がまたヘビー。読み終わると愛情と友情って境はあるのか?あるとしたらそれは何?そして家族を繋げるものっていったい何なんのかと考えていた。まずは身近にいるカミさんと話してみよう。〇
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EMA
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ネタバレ小六の十一月は特別な月になった。一歳の時に両親が離婚して父親に引き取られた波楽は今の家族に満足していた。しかし、以前から父と似てないと感じていた波楽は、産みの母と似ている所はあるのか気になる。あるきっかけから、波楽は産みの母の不倫相手である凪のギャラリーを訪れる。一緒に住んでいる家族と血の繋がらない主人公に、心が男性のため女性の身体に苦痛を感じている友達のレン。大人も等身大の姿で子どもと一緒に悩む。現代的なテーマを内包しているが暗くなりすぎず良い塩梅で描かれていた。
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アスカ
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ネタバレとても良かったです。別作品のネタバレになってしまうのですが、映画の『怪物』を思い出しました。戸森しるこさんはジェンダーの描写や心理描写がとても上手だと思います。主人公たちには大変なことがたくさん起こりましたし、これからもそうなのかもしれませんが、主人公(地の文)が明るいおかげで読みやすかったです。こういう明るさはYA特有のものだと思います。私がYA小説を好きな理由の一つが地の文の明るさなので、とても好みの本でした。戸森しるこさんの作品がますます好きになりました。
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harumi
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ネタバレ再婚家庭の主人公が本当の父親に会いに行くよくある自分探しものかなと思ったら思いの外よかった。自分探しはもちろんなんだけど、友達のレン、凪さん、母や妹との関係も複雑だけど優しくて、でも家族でいたいから血の繋がりを考えてしまうのも切な苦しい。レンのことは中盤以降まで気がつかなかったので、細かな伏線が張り巡らされているのもまた唸った。とてもよい作品だった。
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ミニコ
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子どもが通う中学校の図書館だよりで紹介されていた本。親との関係がテーマと思っていた。途中から驚いてしまって、涙は出るし、未来は明るいと信じたいのに、なんだかズシンと心にきたものが読み終えてからもしばらくある感じ。
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mame
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ネタバレ複雑な家庭環境。親友も。彼等のこの先もとても気になるけれど、それは興味本位としてなのだろう自分が恥ずかしい。現代を凝縮したような内容だけれど、自分だったらこんな風に真っ直ぐに受け容れられるかどうか自信がない。自分の好きにしたらいいというのは、やっぱり難しいし、優しさのような、逃げのような。それを自分が突きつけられたらと思うと、大人の自分でさえ困るのに。色々考えながら、涙が出ました。
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テリトリーM
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小六の柴田波楽の十一月。それは偶然なのか必然だったのか、いろんな真実に向き合い特別な1ヶ月となった。12才の波楽と連城未来には自分で受け止め乗り越えなければならない現実に直面する。読者である私にもキツかったけれど、「神様は必ずその人に必要なピースを与える」たとえそれが憎むべきもの、棄て去りたいと思うものであっても必要なピース、という父の言葉で波楽は何か吹っ切れたのだろう。確かに避けたい事を経験し乗り越え、今の私があるように思う。いろんな感情が押し寄せてきたお話だった。
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てるあき
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左利き小6柴田波楽は、人気小説家の父・航太郎とテレビリポーターの母、異母妹・美萌とタワーマンション28階で暮らし、ハウスキーパー角直子が支える。波楽の実母・華子は、当時高校生の井浦凪と不倫し父と離婚。その後ヘリコプター墜落事故で死亡し、実父・凪も車椅子生活に。波楽は親の離婚という同じ境遇のレン・連城未来が好きだが、彼女もLGBTで悩む。ある日、父の忘れ物を探す際に葉書を見つけ、二人は画家・凪のマーブリング・アート・ギャラリーを訪れ体験することに。血縁の有無や友達関係の中で、子供たちは悩みながら生きている。
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ぱせり
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始まりは、「左利き」だった。物語はそんなところから、始まる。「そんなところ」はさまざまな「ちがう」の入口だ。ちがうことが、困難よりも、楽しいと思えるようになるには、どうしたらいいのだろう。子どもたちには未来がある。一人の子どもに「未来」という名前を贈った作者の願い、祈りが、物語の先へと続いている。
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東谷くまみ
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今の児童書ってすごいな。でも考えてみれば家族の形や自分の在り方など多様化が進む今だからこそ子供にも大人にも読んでもらいたい本。“ぼくの肩の上で、レンの手が小さく震えていた。「未来は明るいっていっしょに信じて」”この本の設定は特別かもしれないけど、きっと子供ってしなやかな強さをみんな持ってる。波楽もレンも、悩んで考えて戸惑いながらも現実を受け止めまっすぐ前を向いて歩いていく姿に感動した。と同時に、大人がしっかりしなきゃいけないよ、子供たちが未来を信じられるようにしないとねって戸森さんに言われてる気がした。
東谷くまみ

REIさん、私も去年だったかな?「飛ぶ教室」っていう児童文学の作家さんが集まる季刊誌で初めて知った作家さんだよ😊✨先日読んだ「しかくいまち」に続きまだ2冊目。次は「バッテリー」の佐藤真紀子さん表紙の「ぼくたちのリアル」を読みたい😆❣️一緒に追いかけよう〜🥰

10/17 20:40
東谷くまみ

がらくたどんさん、既読でしたか😊✨そうですね、娘たちを見てても今の子供たちは私たちが追いつけないくらい考え方が先進的でとてもフラットだとも思います🤔でも残念ながらそういう考え方と社会のギャップが大きすぎるというか…😢だからこそ私たち大人が全ての人が生きやすい世の中になるような道筋をきちんとつけていかなきゃな、とも思いました☺️🍀

10/17 20:48
7件のコメントを全て見る
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のりり
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児童書。ステップファミリー、トランスジェンダー、左ききなどテーマが多数盛り込まれている。小6の主人公波楽(はら)に色々ありすぎてその現実を受け入れることができるほうが不思議。また思春期の中・高校生へと成長するにつれてより悩みが増すだろうことが推測できてしまってこちらのモヤモヤが尽きない。自分の気持ちを素直に伝えることが難しいのでストレスとなり体調を崩すのが切ない。同級生レンとの関係も今後どう消化していくのだろう。先が気になり一気読み。
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茜
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ネタバレ★★★★★ LGBTや不倫など、沢山の苦しい要素が詰め込まれている。主人公の波楽の友達、レンの抱えるもの。ミステリー小説並のミスリードで、明かされるラストには驚いた。途中から、波楽がレンに抱く感情により、同性愛だと思って読み進めていく。表紙を見て、男の子2人だと思っていたから、まさかの結末だった。確かに、左利きの女子など、沢山の伏線があったように思う。読み終えてから表紙を見ると、少し、切なくなる。苦しい物語だけれど、心が温まる優しい物語でもあった。読んで良かったと思える小説だった。
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vodka
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ネタバレLGBT、ステップファミリー、不倫、障がい、、、こんなにも盛りだくさんのテーマ。幼い子にはちょっと勧めるのをためらってしまうかもしれない。とはいえ戸森さんの筆致にのせられて最後まで一気読み。後半は謎解きをしてるような感覚になりました。マーブルチョコとマーブリング、読み終わると題名と表紙の絵の意味がわかりますね。
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しょうじ
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表紙の絵、よくよく見ればなるほどですね。切ない。ギュッと詰め込まれたテーマ。分割するとありきたりな物語になるのかもしれないけど、ちょっと窮屈には感じました。でも優しい語りとしっかりしたテーマのバランスで、好きな作家さんです。
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なす
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小学生の頃に読んだことがあった本。読むのは2回目。 自分は親と血が繋がっていないことに疎外感を感じている波楽と、体の性別に違和感を覚え悩むレンの、友情の物語。レンは性別に悩んでいることが原因でクラスに馴染めておらず、その姿に少し共感を覚えた。最後の方でレンが言った、「好きだけど、いっしょにいると傷だらけになりそうだから。」という言葉がとても印象的だった。
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麻ノ葉
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ネタバレ今朝の朝ドラと同じくらい、後半は情報がじゅうたいしていて、「やっぱりそうか」と「えっ、そうなの?」がこんがらがって、気持ちが忙しかった。それでも、戸森さんの小説に心根が悪い人が出てこないので、読後感はサッパリしている。このくらいの対象年齢のお話には少しだけジェンダー問題を含ませることがわりとある戸森さんだが、今回はフタを開けると設定が昼ドラ級の複雑さだった。 大好きな表現がたくさん。子どものふりをして大人をあえて傷つけるって、ホントにピンポイントでこのくらいの年齢で、しかも頭が良くないとできないよなー。
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必殺!パート仕事人
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ネタバレ親の不倫がテーマだと思ってたらジェンダーもか。盛り込みすぎという気はする。そして、生まれた性に馴染めないことを語るなら、同性愛にも認めないと。成長してから気付くこともあるんだし。
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奏
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意味ありげなプロローグ、親友のレンとのぎこちない関係。もしかしたらという疑惑を持ちながらも、六年生の理波が背負うには、かなりヘビーな現実が待っていた。でも、母親に本心を伝えることができたのは、小学生だったからかもしれない。中高生だったら、きっと飲み込んでしまった言葉だと思う。
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なななお
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分からなかった。何故レンが波楽に「学校では話しかけるな」と言ったのか、何故二人が冷やかされたのか、何故「本当に友達なの?」と聞かれたのか。LGBTQの小説なんだな、という事は途中で分かっても、彼らの関係がいまいち分からない。LGBTQのGの話なのかな…と思って読んでいくと、終わり間際で突然答えがドン!ミステリー並みのミスリード。分からなかったな〜。まさにパズルのピースがピッタリとハマった感じで二人の関係が全て分かった。どうにもならない事に悲しくなっても「未来は明るいって、一緒に信じて」くれるね、波楽なら。
なななお

ヨシさん、ぜひ!これ児童書か?と思う様な内容でした。

11/08 06:20
ヨシ

楽しみです♡

11/08 17:05
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ねむりん
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『リアル』も大好きな本だが、どちらかと言えばこの本のほうがもっと好きかもしれない。下の娘のリクエストで一緒に再読(読み聞かせ)した。リアルより若干全体が暗い。しるこさんの小説の主人公や登場人物たちは思春期の切実な悩みを持っている。読んでいるわたし達は、どこかの箇所で自分と重ね合わせ共感するのだ!
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taka y
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ネタバレステップファミリー、産みの親と育ての親、不倫の果ての略奪、後から生まれる兄弟姉妹、LGBT、かなりいろいろな問題が少6の少年を取り囲んでいる。主人公の揺れ動く気持ちや最後のネタバラシは本当に上手くて一気に読める。凶暴な気持ちは弱い者に向く。八つ当たりを謝れる素直さ、酷なことを告げることができる素直さ。対象年齢が高学年からとなっているけれど、これは高校生でもいいのかもと思ってしまうほどの内容。田舎だからなのか、気づかないだけなのか、身近な小学生の子どもたちはもっともっと幼い。YA、正に中高生にオススメかな。
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しま
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ネタバレ不倫相手の子が主人公…難しいテーマながらも、しっかり主人公に寄り添い、優しい物語になっている。「守るべきものは人それぞれちょっとずつちがう」人と人として、血のつながりも性別も関係なく認めあえる美しい世界になりますように
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ララ
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亡くなった母親への思い、男友達との関係に悩み、もがく6年生のストーリー、と思いきや、終盤になるに連れて、より複雑な事情、新たな事実が明らかになって、ぐいぐい引き込まれた。神様は必ず、その人に必要なピースを与える。一見必要なさそうなピースでも、パズルを完成させるためには、絶対に必要なんだ。
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スノーマン
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可愛い表紙。なのに内容は重さで腕がプルプル、、。小六男子が抱えるにはあまりにも重い。友達のレンも同様に抱えるものは大きくて、支え合うには今はまだ折れそうな二人。二人が向かう未来が明るくあるために、子供達もこの本を読んで意識を高めてくれる、と、良いのかな?それに田舎の子が読んだら、いろんな子がいるんだって見聞が広がるかな?
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ひそひそ
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期待を裏切らないしるこさん。「ぼくはうそはついてない。だけどやっぱり、ほんとうのこともいってない」腑に落ちる。おかあさんへの電話がとても良かった。
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横島有紀
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色々な要素てんこ盛り。あっさりしているけれど、なかなかに重い生い立ちであるよ…。主人公の男の子が、いささか達観しすぎな気がしなくもない。
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ボンベイサファイア
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★★★★★
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みの
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小学6年が抱えるテーマとしては重すぎないかこれ…。実際ハラみたく冷静に周りの大人と接すること出来るだろうか。同じ6年生の時間軸でレン側の話も読んでみたい。アナザーストーリー的な。10年後、ハラとレン、一緒に笑い合えるといいね。
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kira
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えええ…!カバー袖では少し重いかな?死んだお母さんの名前あるし…とか思っていたんだけど、かーなーりヘビィな内容。主人公の身の上が不倫の末の略奪愛で、しかも、主人公が家族の誰とも血が繋がっていない…。最後はいろいろな事情を抱える家族だけど、変わらない愛情はあるんだよ、と理解したけど…。同年代の子が読むには重くない!?いや…今の時代家族の形は複雑化してるんだけども(滝汗) 先が気になって一気読みするくらい、面白くて引き込まれたんだけどね。
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はるちゃん
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家族の事実を知った時に家族の誰とも血がつながってなくて、読んでいて驚いた。意外性があった。いい話。
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じみー
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ネタバレ主人公は小6の少年、波楽(はら)。父親は再婚し、家族4人暮らし。ある時、自分を産んだ人の夫、凪という人からの、七回忌のお知らせの葉書を見てしまう。凪の元を訪ねた波楽は、とても若くそして自分に通じるものを持った人だと感じる。そこから、今まであまり気にしていなかった、実の母、そして自分とはを、求め始める。一方、学校では、大好きな友達(レン)との微妙な関係。レンは男の子の心を持つ女の子だった。レンの気持ちを尊重しながらも、女の子としてのレンが好きだった波楽。家族、そして友情についてじっくりと考え、成長していく。
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海(カイ)
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【図書館】11月末。タイトルに “十一月” とある本を借りてきた。複雑な関係性(親との...親友との...)が...。そういう本だったのか。テーマは少し重い。表紙からは想像できない。でも悪くない読了感。
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Mer
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最近の児童書は内容の濃い作品が多い中でも、これはトップクラスだと思う。 様々な事柄と多様性を読書から学び、考えるのはいいと思うが、 誰にでもススメていいかと問われると足踏みしてしまうかも… 最終章は驚きと主人公の成長でいっぱい。 この作家さん好きです。 他の作品(特にゆかいな床井くん)は、私の中で今年No.1です。
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アーサー
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ネタバレ家族との血の繋がりと男友達との関係を周りに疑われる話と思いきや、後半にそこを上回る関係性が出てくることに驚く。主人公の本当の父親が当時高校生であったことに、これ児童文学だよね?と思った。そこだけ唯一引っかかったなぁ。
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