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敬語で旅する四人の男 (光文社文庫 ま 22-1)

感想・レビュー
140

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まあちん
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ほとんど知らない同士の男性4人が、成り行きで一緒に旅をする、各人の視点からの4つの旅物語。4人それぞれが、人にわざわざ言いたくもない対人関係を抱えつつ、旅をする。要となるのが、天才肌だがコミュ障(自閉スペクトラム症?)の斉木だ。思い込みや勘違いが多いのにマイペースで、そもそもそれでこのメンバーで旅をすることになったのだ。互いの距離感を縮め過ぎずに縮めつつ、各人の人生ドラマが展開する。斉木氏がちょっとしたスパイスになり緊張をもたらしたり、あるいは巧まずして緊張の中で息をつかせてくれる、その加減がよかった。
0255文字
中山バスター
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仲良くもなく、友だちでもない四人の青年。ひょんなことから連れ立った旅先に、それぞれの人生の答えがあった!…のか?◆世話を焼かない→敬語で旅するの順に読破。読後に、斉木さんってあの斉木さんか!と気付いてちょっと損した気分に。斉木さんキャラ立ちすぎですよ。それはそれとして、もっと旅行先もの観光地の描写が欲しかったかな。佐渡はよかったけど、他はそこ以外でも成立してしまった気がしました。
0255文字
ぜんまい
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何度目かの再読。四人のキャラも立っていてやっぱり面白い。「世話を焼かない四人の女」も面白かったけど、やっぱりこの四人の正式な続編が読みたい!
0255文字
ごん
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4人ともそれぞれに個性的であり悩みもあり過去もあり‥そんな各々の個人的な部分に深く踏み込んだり故意に突き放したりしない友達でも他人でもない、どう名付ければいいか分からない絶妙な距離感の4人の掛け合いが心地良かったです。今後4人は友達になるのか、他人になるのか、永遠に敬語なのか‥この先がもっと読みたくなる作品でした。仲良くなるのはかなり難易度が高い斎木先輩ですが、そんな彼の行動言動に他の3人が救われる場面もあり、当たり前だけれどいろんな人間が居てそれぞれ影響し合って、人間世界っておもしろ不思議です。
0255文字
GORIRA800
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最初のエピソードの敬語を使うだからこその独特の距離感の旅する話が好き 旅という信頼が必要な世界を敬語を使いながらどこか気を使いながら・・そんな物語の着眼点が素晴らしい このままずっと旅し続ける作品でも良かった気がする
0255文字
薔薇乙女
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斎木って、福山雅治演じる湯川教授みたいなルックスかなぁと想像しながら読んだ。空気が読めないからしょっちゅう人を怒らせるけど、裏表がないし、こういう人好きだなと思った。
0255文字
なんてひだ
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最初の真島が前面に出るのかと思いきや、4人全ての人が主人公で それぞれ違うキャラクターで斎木さんだけではない 全員が面白いって事。ラストでも3人が熱海に来ていてまるでそうなるだろう、斎木さんをアシストする感じがする それくらい友情が出来上がって深くつながっているんだな、お互いの内面には踏み込まないけど、どんな人物か、何をすれば良いのか最低限のマナーを守っているんだね。無神経に飲み友達だけでは斎木さんとは旅行なんか出来ない。4人とも父親に義父に嘘だらけな彼女に被害者だ。アルエのフェイントで全て救われたよ
0255文字
ヨシマル
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全員敬語だからか誰が誰だか。あと斎木みたいなヒトってどうしてクールなイケメンにされるんだろう。著者の好みなのかな。
0255文字
くるくるくるみ
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★★★★☆
0255文字
migim
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斎木の障害を許容範囲に納めて、微妙で絶妙な距離感で旅をする4人の男達。 ちゃんと気に留めて、気遣ってはいるけど、必要以上に踏み込まない、大人の友人関係がなんともうらやましい。 軽くあっさり読めると見せかけて、結構シビアなテーマが盛りだくさん。ひたすらマイペースな斎木くんの言動に、時には助けられたり、勇気付けらたりするものの、アルエちゃんにはかなり残酷だったなぁ。自分の性格に折り合いを付けて、2人で克服していって欲しいと切に願う。面白かった。斎木くんがリンクする「世話を焼かない4人の女」もおすすめ。
0255文字
かめごん
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応援したくなる登場人物が多かった。でも主人公が実際に身近にいたら嫌かも。
0255文字
とんとん
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解説、思いついたまま書いているという感じだが、このくらいでも、仕事が依頼されるのだなあ……
0255文字
さくら★もち
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旅の目的を持つひとりに、仲良しとまでは言えない微妙な関係の3人が同行する男4人の旅物語。家族、恋人との関係や仕事が思いどおりに行かずに悩む旅の中で、複雑な気持ちに寄り添ってくれたり、言えない思いをそっと代弁してくれる男4人の優しさと気遣いの温度がちょうどいい。いい仲間だ。生きることに不器用な人もいれば、器用に見えても無理を重ねてる人もいる。辛い時はささくれ立つ感情に蓋をせず、たまには素直に生の感情をぶつけてもいいかもと感じたし、誰かの苦しみをそっと受け止められる思いやりのある世界になるといいなと思う。
0255文字
yabazo
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いい感じのタイトルに惹かれて読んだ。4人それぞれ主人公を交代させながら進む4つの連作短編。真島、繁田、中林、斎木が元はそれほど仲良かったわけでもないのに何故か一緒に旅行行くことになり、その後だんだんと仲良くなっていく。4人にはそれぞれ悩みがあるが、そんなこととは関係なく目の前で起こる問題。そこはかとないユーモアがある。この主人公たちの話の続きが読んでみたいですね。 子供との登山中で斎木の「これは世界に一匹しかいない生き物の声です」とそれに続く言葉。電車中での読書にも関わらず思わずニヤけてしまった。
0255文字
まこ
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☆☆☆離婚して離れ離れになった母に会いに佐渡島に来た真島。高校と会社の先輩斎木はおそらく発達障害があり、こだわりが強いし思ったことを口にする。斎木の前の会社の同僚繁田は別れた息子に会いに京都へ。繁田の飲み仲間の仲杉は束縛強めの彼女がいる。みんな友だちではなく、適度な距離があるからこそ、悩みを言えちゃうのかな。まさに敬語で旅する4人。いいな。
0255文字
麦
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表題。相手との距離感、年齢、上下関係で同じ敬語でもなんとなく誰の言葉か分かる日本語って使いこなすと面白いね。サラリと読める。
0255文字
らふぃん
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⑧おもしろかった 仲杉は明るい男で、彼女とも実は上手くって印象だった。表面にでることと本来は違う。素を引き出した仲間にちょっと泣いた 佐渡行くとき再読
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こばゆみ
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タイトルの軽妙さとは裏腹に、内容は結構重ため。様々な境遇に置かれた4人の男性が、1人ずつ主人公になったお話が4話の連作短編集。中でもキーパーソンが、おそらく発達障害を抱えているイケメンの斉木で、斉木が主人公の不器用な恋の話が一番良かった。同じ作者の女性バージョンが出ているので読むのが楽しみ(^^)
0255文字
ふくおか
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ネタバレ連作短編/生き方 先に『世話を焼かない四人の女』を読んだため、斉木中心のスピンオフのような感覚で楽しんだ。斎木の同僚で高校の後輩・真島は、女性と暮らす母親を訪ねて佐渡へ。斎木の元同僚・繁田は離婚後、久しぶりに会う息子と京都で登山。繁田の飲み仲間の仲杉は高校時代の大切な人と追悼しに鳥取へ。こだわりが強く、悪気なくクラッシャーになりがちな斎木は想い人と熱海へ。なんやかんや4人集まる雰囲気と、ほどほどに気にかけあう大人の距離感が心地よい。『世話を焼かない~』と違い、こちらは苗字で感想を書きたくなった。
0255文字
まっきん
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ずっと読みたかったものをようやく。敬語で話すような、近しい関係性じゃないからこそ話せる部分もあって、いい関係だなとじんわり。
0255文字
あかね
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タイトルからして面白い! 色々複雑な事情を抱えた4人の男たちのお話
0255文字
ほうじ茶子
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ネタバレ面白かった!面白かったと単純には言えない背景が、登場人物の四人それぞれにあったりするけど、それでも「他人の事情に踏み込みすぎないつかず離れずな距離感」が、まさに好み!な連作短編集でした。題名のとおり最初はビミョーな距離感の四人でしたが、佐渡島へ旅行することをきっかけに、京都・鳥取・熱海へ。変わり者の超絶イケメン斉木さんも可笑しいんだけど、繁田さんもかなり可笑しいでしょ。四人の旅、できれば続きが読みたいです。
0255文字
舞茸
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成り行きで一緒に旅行することになった四人の関係がいい。気軽に旅行に行けちゃうのが羨ましいな。佐渡、京都、鳥取、熱海とあるが、佐渡が一番旅行らしく名所の風景などが目に浮かぶ。それぞれ四人の連作短編、どの話も面白かった。
0255文字
花子とアン
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ネタバレコロナ禍が続いてずっとどこも行けてないから、せめて本の中だけでもと、タイトルから手にとってみました。鳥取砂丘編は唯一、訪れたことがあるので、そうそう、こんな感じだったなと思いつつ、日が沈む瞬間は見たことないので、今度は日が沈むのを狙ってまた訪れたいなぁと思いました。個人的には仲杉くんの日々の業務に追い詰められてく感じが、私と似ているところがあって共感できて、仲杉さんにこそ、一番旅に出てリフレッシュして欲しい人だなとおもいました。そして、斉木先輩はなんだか色々と癖になる。もっと読んで知りたかった。
0255文字
よよ
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ネタバレ斎木さんのキャラがいい。仲杉さんの彼女の年齢詐称と既婚はウケた。
0255文字
マキ タリオーニ
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以前読んだ本のキーマン斎木くんの本。こちらが作者のデビュー作。斎木くんと偶然同じ会社だった高校の後輩真島(女性と同棲する母を訪ねて佐渡へ)、斎木の大学の同期の冴えない研究者繁田(種馬として利用され捨てられた元妻の子に会いに京都へ)、繁田の飲み仲間の仲杉(ブラック企業勤務。ストーカー気質の恋人に執着される)。それぞれの悩みに関わり、ズバズバと本質を述べる斎木は独特の完成で清掃員アルエと恋に落ちるが、無神経な上にぬるぬるしたものが嫌いで身体的接触を持てない。どれも少しせつない結末だけど、心が少し暖まる。
0255文字
夫婦善財餡  汁粉
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 繰返し読みたい本。
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桂 渓位
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 敬語で話し、さほど仲良い訳では無いですが、相手のことはそれなりに気遣う関係性は大人だな〜と、感じてしまいました📖  一番変わっている斎木君ですが、随所では彼なりの優しさが描かれています✨  しかし、アルエさんも相当、変わっていますね^^;
0255文字
ゆき
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大きな盛り上がりがある訳じゃないんだけど、じわじわと面白く、心に残るいい感じの作品。「敬語で旅する」微妙な距離感の4人の男。4人それぞれが主人公となり、佐渡・京都・鳥取・熱海へと旅する。その中で、それぞれが抱えている複雑な過去や人間関係、生きづらさみたいなものと向き合い、旅の終わりにはちょっとだけ前へ進むことができている。「敬語で旅する」その微妙な感じと、前に向かってやっと一歩踏み出せたって終わり方がとても心地いい。★★★★★
hon

そうそう。斉木くんいっぱい出てくるよ。

10/02 10:45
ゆき

honさん、ありがとうございます!早速、読みたい本登録♪

10/02 11:12
6件のコメントを全て見る
0255文字
しょと
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ネタバレ皆複雑な人間関係・家族関係・過去を持っていて、生き辛さや後悔や自分の中で消化するしかない過去というものがあるけれど、深くは言わない。その出来事に対しても、自分が見たわけではない他者の言葉を聞いたり、態度を見ていたり、本人の言葉で明言したわけではないから本当のことなのかわからないけれど、こういった人たちは社会には沢山いるのだろうと思った。 『敬語で旅する』というタイトルは、そういった完全に過去に踏み込むわけではない絶妙な距離感の大人としての間柄を表しているのだと思った。
0255文字
robinmask0609
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最初読んでて短編なんだって思いながら読んでてその後の読後感の満足感にびっくり。 久しぶりに読んで手にやって笑ったり目頭熱くなるいい本でした。 斉木くんには幸せになって欲しい。
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涼
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http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/05/post-732e2f.html 水玉模様の服が好きな中年男性って珍しいかもしれませんね。
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空飛ぶ蜘蛛
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斎木さんのことが最も気になるけれど、周りの人々も優しくて面倒見がよく、全体を通してイメージがしやすかった。こだわりが強くて、状況を理解した対応が難しいところがあるが、だからといって差別的な態度をとったり上から押さえつけたりしてはいけない、と思うので、まさにそんな人たちに囲まれていて良かったと思った。仲良しこよし、とかではなく、こんな距離感の世界が広がるとむしろすごく良いのでは…!
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TOSU
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学生時代みたいな何もかもをお互い共有する仲間とは違う。それぞれ相手には言えない事情がありながらも、絶妙な距離感で人生を共に生きていく人がいるってのもいいもんなのかなー、って感じた。
0255文字
ムーちゃん
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それぞれ色々な悩みがあるけれど、重い話ではなくて、面白かった。
0255文字
katsu
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どの話も強いインパクトはないが、じんわりと面白い。特に仲杉と斎木の話がお気に入り。これはシリーズ化して欲しい。
0255文字
とーこ
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なんだか何もかもうまくいかない。そんなときは、何も考えずに旅に出るのが一番だと思っています。本書はそんな旅をしていく男たちを、軽妙に、けれどしっかりと描いた一冊です。親しいとは言えないけれど、他人ではない、敬語で話す距離感で進む4人。うまくいかない、分かってくれない、分からない。中でも他人の心が分からない斎木を中心に進む4人の物語は、共感してもしなくても、分かっても分からなくても、うまくいってもうまくいかなくても、「普通」でもそうじゃなくても、正解じゃなくてもいい、どこか背中を押してくれます。
0255文字
こゆび
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連作短編集。佐渡、京都、鳥取、熱海。タイトルの通り、敬語で旅する4人の男の物語。過去のわだかまりや、自身のこだわりを背負って。彼らが使う敬語の中には、よそよそしさの代わりに押し付けがましくない優しさがある。人生難しいと感じることはそれぞれ色々あるけれど、今日もまた付かず離れず敬語で話す4人のあいだに吹く風は心地良い。
0255文字
三色かじ香
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佐渡の短編がいちばん好きです。以前に佐渡旅行したときの風景を思い描きながら読みました。佐渡といえばかっぱえびせんですね(?) 斎木さんがキーパーソンなのはそうですが、真島さんの性格が私は好きです。仲をうまく取り持ってくれてるうえで、それを気にさせない感じがいい。また、恋愛感情とは別で、斎木さんに惹かれてるところも共感できる。
0255文字
tomchin_man
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やっぱり斎木くんにとどめを刺す。 彼のおかげで皆が普通の人として存在できている。 敬語を使う微妙な距離感がそれぞれの心への入り方を探させているような感じ。 自分から告白するきっかけが親しすぎない他人にならばということなのか? 斎木君もっと先が知りたい。
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敬語で旅する四人の男 (光文社文庫 ま 22-1)評価100感想・レビュー140