読書メーター KADOKAWA Group

古代研究I 民俗学篇1 (角川ソフィア文庫)

感想・レビュー
10

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
Mon Amour
新着
「すさのおのみことが、青山を枯山(からやま)なすまで慕い嘆き、いなひのみことが、波の穂を踏んで渡られた「妣が国」は、われわれの祖たちの恋慕う魂のふる郷であったのだろう。」
Mon Amour

心を澄まして御覧なさい。神道のほんとうの夜明けの光りは、今思わぬ方角からさしかかっている。

02/11 16:43
0255文字
takeapple
新着
折口信夫の民俗学は、柳田と比べるとカミ、巫女といった日本古来の信仰や呪術という側面が強い感じがする。ここでもやっぱり沖縄に行ったことが大きな天気になっているんだ。
0255文字
ほうすう
新着
難しい。読んでいてこんなになかなか頭に入ってこない文章も珍しい。特に最初の二編「妣が国、常世へ」「古代生活の研究」の常世論は抽象的な観念を語っていることもあり、もはやこれは奇書といっても良いのではないかとすら思った。 中盤以降の具体的な事象に絞って述べている方がまだ理解はしやすい。特に「髯籠の話」は興味のあることに対する熱量の強さを感じてどこか微笑ましさすら感じた。一応論文に属すると思うのだが文学的表現が多いものもいくつかあって、それもまた驚いた。
0255文字
おりひら
新着
折口信夫の名前は、今まで読んできた本に度々目にしたものの、その著書を読んだことがなかった。たまたま寄った街の書店にあったのを購入。興味深いし面白くあるのだが、しかし、どうにも読みづらい。学問研究書としては、まとまっておらず、結果ありき、読み手に理解させるというよりは、折口の思想・思考をまとめ上げている様。解説に読みづらさにつてい解説があり、納得。
0255文字
あかつや
新着
日本文化を様々な角度から多角的に研究したもの。普段なにげなく使ってる言葉や物の意匠から、はるか昔の人々の思いを汲み取るってのが民俗学の面白さだと思っているが、折口信夫の場合はそれが神々の世界とも接続されるのがいいよなあ。ロマンを掻き立てられてワクワクするよ。そこにある言葉や物はなにもある瞬間ポッと現れたんじゃなく、神様の時代から連綿と受け継がれてきたものなのだ。これはつまり神様や当時の人々とコミュニケーションが可能だということで、タイムマシーンに乗って時代を遡っても大丈夫、きっと話せばわかってくれるよ。
0255文字
∃.狂茶党
新着
「史外」そう言った言葉も折口は検討してたそうですが、このサイコダイヴ的な、あるいは『賢者の石』で用いられた、精神的な時間旅行で、書物や、儀礼などから、神の問題に向かっていく行為は、詩的直感も相まって、学術的には微妙かもしれない。 (けど吉野裕子の方が大胆ですね) 「理会」竹中労の用いるこの言葉を、折口も使う。 理解よりも宗教的というか精神的な言葉、ロマンティックな意識だ。 ところで、依代って、折口が作った言葉なの? 歴史浅すぎる。
0255文字
murasaki_study
新着
読んだには読んだんだけど、普通に難しいくて分からない所がほとんどなので何回も読み直したい本
0255文字
HANA
新着
全編興味深い所ばかり。著者の初の出版書籍。にもかかわらずその後の全てが収められている。全編是詩ともいえる「妣が国へ常世へ」から始まり、常世やまれびと、琉球神道に依代と、折口民俗学の必須ともいえるものが、全て詰まっているのは何とも凄まじい。解説によると最初に書かれたのは「髯籠の話」であるというが、そこにはもう神が依代によって降臨するという思想の骨格が出来上がっているしなあ。あと各編の書き出しが何とも言えず味わいがある。「妣が国へ常世へ」はいうに及ばず「若水の話」もまた。歌人、詩人の面目躍如といった所か。
0255文字
やんも
新着
すんなり読むには、ある程度古事記や日本書紀、当時の言葉などについての知識が必要であるけれど、なにかとっかかりがあれば、興味を持って読めるようになるし、わからないところがあれば、ググればなんとかなるものだ。自分にとって本書のとっかかりは複数回にわたる沖縄探訪を元にした、折口曰く「琉球神道」の論。琉球怪談や伝承などを読んでいると必ず目にするユタやノロ、御嶽、拝所、ニイルピト、ニライカナイ等が、ここでも繰り返し語られており、そこから好奇の心が生まれ(学究の心ではない・・・)、俄然読みが進むのである。
0255文字
全10件中 1-10 件を表示
古代研究I 民俗学篇1 (角川ソフィア文庫)評価64感想・レビュー10