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これからお祈りにいきます (角川文庫)

感想・レビュー
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陶子Ⅱ
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ままならない日々を過ごす。どうすることもできない思い。ふと、神に祈る。少し、叶う。神って見ているのかなと思う。信じてるわけでもないけど、やけにならずに過ごしていると、不意に良いこと、起きる。そんなとき、どこかで、神が、見てくれているのかと思う
0255文字
ちはるん
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単行本と文庫本で表紙が対になってるのズルないっすか?
0255文字
みぃちゃん
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「バイアブランカの地層と少女」読んで思ったのは、自分の幸せよりも地球の裏側の他人の幸せを優先して願えることを祈りって言うんだなと。全体的に私には難解だった、、。
0255文字
ぱちもん
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ネタバレ私には難解だった。人々の願いを叶えるために体の一部を取っていく土着信仰のサイガサマという神様は印象的で、妙にリアルで忘れられない存在になりそうだけど、何を書こうとしているのだろう、とつい頭上にハテナを浮かべながらの読書になってしまった。悔しい。「バイアブランカ〜」も同じ。昔好きだった女の子とデートするはずが、地球の裏側にいる文通相手、の彼氏の怪我が治るように祈ることを優先して約束を反故にしてしまう。なんでぇ!?と、ここまで書いて、二編ともそういう純粋な祈りの煌めきが眩しく見えたような、そんな気はした。
0255文字
世都セレナ
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そう分厚い本ではないのに、読了に時間がかかってしまった。収録されている2編共、読後感が良い。因みに、この部分好きです。「自分が幸せを感じたのは、その夜で何年ぶりだっただろうか。いや、下宿で豚汁に好きなだけごまをふりかけている時などはだいたいそう思っているのだが、そういう自力でなんとかできることではなく、誰かから幸せだと思わせてもらえること。恩寵のようなこと。」
0255文字
梵
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祈りがテーマの二編収録。どちらも若い男の子が主人公で、ちょっとひねくれていたり面倒くさい一面はありながらも、誰かの為に強く祈れる優しさを持ち合わせており、読んでいてとても微笑ましかった
0255文字
kupukupu
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中編と短編二作品収録ですが、本のタイトルはそのどちらでも無いというのは珍しいなと思いました。 タイトルから予想していたお話とは全然違いました。「鰯の頭も信心から」という言葉を思い出しました。
0255文字
pote
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主人公のシゲルは今の自分の環境や自身の容姿に怒りや諦めを持ちながらも周りの人との関わりを大切にできるステキな高校生です。読めば読むほど彼の優しさが伝わってきて心がほっこりしました。
0255文字
たつや
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いつも、執筆時の津村さんがモデルかと勝手に想像していた主人公は女性が多いイメージの津村さんが、本書では男子高校生を主人公に持ってきた。どんなだろう?ワクワクしながら読むと、家庭に逃げ場のない主人公で、むしろ、信仰について掘り下げた作品として、興味深く読めた。解説で津村さんが正当な評価をされていない。と、評されてるのが、嬉しかった。今年の本屋大賞に上位入選でファンは増えるだろうか?だって面白いですからね。
0255文字
Nat
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図書館本。何とも捉えどころがなく不思議な話だった。この作品は二篇ともどちらかというと私には合わないタイプの物語だった。
0255文字
キューカンバー
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楽しく読了しました。
0255文字
こけこ
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祈りがテーマの不思議な2編。結局、私たちにできることは、祈ることなのかな。
0255文字
kera1019
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日常に流されてスルーしてしまう感情とか言葉にできなかった言葉とかそういうもんが詰まってて読み終わった時、しみじみ文章が沁みてきます。全体的なユルさも気持ち良かったです。
0255文字
🍫🐦SYMK🦉📚
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若い男子のいらだちにやたら共感してしまった。中年なのに…。お仕事以外小説もおもしろい。
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ばう
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★★★★中編と短編が一つずつ、どちらも主人公が若い男の子なのは津村さんにしては珍しい気がします。次の図書館本を待つ間に、と読み始めたら止まらない。やはり津村さんの小説は面白い!特に『サイガサマのウィッカーマン』。サイガサマはその人の身体の一部を取る代わりに人の願いを叶えてくれるその町限定の神様。けれど失敗もする(?)それ程格の高い神様では無い。高校生のシゲルは冷めた目で傍観していたいのに気がつけばサイガサマの祭に深く関わるようになり、不満だらけの毎日も少し変化していく。不思議な読書体験でした。
0255文字
mimimimimemo12
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サイガサマという自分の取られたくない体の一部をつくって祀るという祭り事。私には合わなく読みづらかった。
0255文字
ぽんつく(まんじゅう)
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ネタバレ図書館の単行本で既読。手元に置きたいとずっと思っていて、今回文庫を買いました。「サイガサマのウィッカーマン」「バイアブランカの地層と少女」、「祈り」に関わる2話を収録。「サイガサマ~」、とても好きだけれど、祈りが届いて人知を超えたこところで解決してしまう問題があれこれあり(ぼんくらな父親がらみの家の問題だけはシゲルが背負おうと決めたから解決しないが)、そういうことを人々の関わりの中で解決しようとして書かれたのが『水車小屋のネネ』なのかなあ、と思った。「祈り」の神聖さがより書かれていたのは「バイア~」かな。
0255文字
修一朗
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ここのところ,‘お仕事小説’でない方の津村記久子さんを読んでる。これはかなりファンタジーに寄った津村さん。そういや浮遊霊が登場する作品もあったしこっちでもやっぱり津村記久子の文章だ。主人公も,お話も淡々と進む,けど最後に人の善意に胸が熱くなる。作品は二つあってどっちもよかった。特にサイガサマの方は町の人みんなで臓器やら体の一部を作って捧げるなんてユニークで面白いじゃない。「神通力弱めのカミサマ」ってところがホントにらしいなぁっていう造形。よかったです。
0255文字
練りようかん
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ネタバレ再読。1篇目は父親が昏睡状態にあるセキヅカさんが気になり、ラストシーンの感動が印象濃く残っていたのだが、今回は主人公の弟の行動原理に心動かされた。冒頭その弟は紙粘土で小腸を作っていてドキッとするが、小学校の授業や公民館で作る供物だと知ると、習わしと可視化できる請願結果に興味が湧く展開だ。体の一部を取るのはサイガサマが“できない子”だから。足りないところを誰かの力で乗りきる、できない子だって解決したいし救いたい。津村さんのテーマ、相互扶助がこの作品にも息づいていることに読み返して初めて気付いた。良かった。
0255文字
まろんKK
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☆2.5 水車小屋のネネが素敵で手にとったが、あまり合わないかも。登場する少年は取り越し苦労が過ぎて面白いが。
0255文字
hr
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ネタバレいつから読もうとしていたのか忘れるくらい、買ったことを忘れて追加で古書を買ってしまうくらい、手元で燻らせていたが、やっと読了。2つの物語の主人公は、どちらも男性で、学生で、アルバイトをしている。学生の世界と、働く世界と、それ以外の心象の世界があり、境目を曖昧にされていくような感覚。揺り動かされた。「サイガサマ…」の禍々しさより、「バイアブランカ…」の自然さに親近感を覚える。土地勘があるからだろう。
0255文字
けい
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設定が斬新すぎる。地域性という事について、きっと驚くようなものが沢山あるんだろうなと思った。
0255文字
じょうき
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収録されている二作と、作品集のタイトルは異なる。お祈りをキーワードとしていて、主人公がコンプレックスを抱えた若い男であることが共通している。悲哀を描きながらも、その悲哀が美化されず日常の中に溶け込んでいて、真剣なのに笑えるという不思議で居心地のいい読書体験を味わった。願いを叶える代わりに体の一部を持っていかれる、持っていかれたくない部位を作って火にくべる、奇祭としてどこかにありそうだ。小さな世界で苛立ち、もがくうち、ふと目の前が開ける。何も解決しなくても、というところがリアリティがあって、爽やかな読後感。
0255文字
dr2006
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この主人公の気持ちを次から選びなさいという国語の設問と解答が連続してる様で、津村さんは一人称の心理描写が秀逸だと思う。収録2篇のうち「サイガサマのウィッカーマン」が良かった⤴身体の一部を捧げる代わりにクリティカルな願いが叶うという「サイガ様」が信じられている町の物語。町にはサイガ様に見立てた大きな籠を作り、その中に身体の一部を模した申告物を入れ、焚き上げるお祭りがある。主人公のシゲルは町の公民館でアルバイトをしていた。成行きで、祭りの準備を手伝うことになったのだが…。ニッチな題材なのにやたら引き込まれる⒲
0255文字
サヨナラっぴ
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大阪弁の使い方、上手いな~。 どうってことない(いや、どうってことあるか?)話しなんだけど、好き。これで、二作品目。記号は、○津×2。
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shikada
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中編と短編が1つずつ。「サイガサマ」なる、体の一部を持っていく代わりに願いをかなえる神様が信仰されてる土地が舞台。オカルト風味は弱めで地に足がついた話なんだけど、信仰の細部(持っていかれたくない部位の模型を作って燃やす風習とか)にリアリティがあって、こういう土着信仰ありそうだなという気がする。もう一つは、アルゼンチンの女性とネット経由で知り合って、彼女の平穏無事を祈る不器用な男子大学生の話。津村さんの作品、父親が蒸発しがちだけど、きっとこれは津村さんの実体験から来てるのだろうな。
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えりまき
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2022(196)津村さんの発想力にまたまた楽しませていただきました。すごいです!「サイガサマのウィッカーマン」は、雑賀町の奇妙なお祭りのお話。自分の指とか、髪とか、心臓とか、願い事が叶った時にサイガサマに「取られたくない」部分を工作して、人形の形の藁に入れて燃やす。妙に老けてるお隣の奥さんや、突然スキンヘッドになった恩師など、願い事が叶ったから??顔半分の吹き出物が消えた高校生のシゲル。「バイアブランカの地層と少女」は、心配性の大学生・作朗がSNSで知りあった、バイアブランカの少女の幸せを願うお話。
0255文字
さてさて
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人が何かに強く『お祈り』をする時は、その何かのこと、そして、誰かのことを強く思い、さまざまな努力をします。そんな中で『祈り』を捧げるという行為は、そんな祈りを捧げる主人公たちの行動を、そして、心のあり様も変えていく、そんな物語がこの作品には描かれていたのだと思います。一種の”青春もの”とも言える世界観の中に、『祈り』をテーマに書かれた二つの物語から構成されたこの作品。冒頭からは全く予想できないとても爽やかな結末に、ほんの少しだけれど確かに一歩前に進むことのできた、そんな主人公たちの未来を感じた作品でした。
0255文字
non
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 22-93:男子高·大学生2編。男子高校生の内なるイラつきや思考、忘れた頃に見える男子大学生のイケてなさ。「たまには野菜の味噌汁よりも複雑なものが食べたい」この分かりみ。
0255文字
いいの
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ネタバレサイガサマのウィッカーマン:サイガサマは願いごとを叶えてくれるとき、身体の一部を取っていく。取られたくない身体のパーツを作って捧げるお祭りに、不本意ながら運営側で参加することになった高校生のお話。主人公の心情の変化と覚悟。誰かのために祈ること。サイガサマの得体のしれない不気味さと魅力。バイアブランカの地震と少女:作郎とエンドーの関係性がとてもすき。「いろいろ治りますようにー!」「ましになりますようにー!」ふたりの直球のお祈りは、微笑ましくも切実で、またやさしさに満ちているな。
0255文字
カレー
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ネタバレ2022年9冊目。西加奈子のまにまにでおすすめされてた本。2篇とも良かった。サイガサマはちょっと読み進めにくかったかな。
0255文字
サディ
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ネタバレサガイガマに自分の願いが叶う代わりにそっくり体から奪われる。それでも他人のことを願わずにはいられない。自分のこととして。それは時に怖いことのようにも感じたけど。
0255文字
のあ
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ネタバレ津村記久子作品、おかしみとかなしみと、そこに寄り添うみたいに小さいけど絶対的な愛があって好き 祈るってまさにそういうことだなと思う 祈った人たちの一部分が少しだけ欠けてて、だめだめな神様がいる町 かなしいはずなのにおかしくて愛しい
0255文字
びずん
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主人公が男子、しかも片や高校生、片や大学生という精神的にアンバランスな時分の青年たちだ。日常生活にちょっと不満を持ちながらも、その環境でなければ生きていけないことを知っている(知りたくないけど)。でもやっぱりちょっとは冒険したい気持ちだってある。あの人は一体どうして。自分がこうしたら相手はどうするだろうか。思うように真っ直ぐ生きてみて、違ったら直してもいいし、直す勇気がでなくてもいい。いつか出来るようになったり、回避する術を知ったりするから。そうやって大人になって、子どもたちに見られながら、また悩むんだ。
0255文字
エイダ(K.595)
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ネタバレ上手いなあ津村記久子、きてれつな設定にきまじめなひとの営みとじわじわ効いてくるおかしみやかなしみを紡ぎ織るのが上手い。小中高大・・・と男の子を動かすのが上手い、ういやつと言いたくなる。奇天烈って言ったけど、お祈りって、信じるとか人によかれかしと願うこととかって結局同じかも。【ぐにゃぐにゃ自分に言い訳していたのが途中でなぜか】うんうん。公民館の集まりで上の方の空気に埋め込まれるうるささ、うんうん。【本当はちょっとわかっているのに全然わからない風を装っている気配】わはは。212頁4行、ついにこらえきれず爆笑。
エイダ(K.595)

津村作品まだ読み切ってはいない、まだ読めるのがあるのが幸せだ。

12/28 23:28
0255文字
tom
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津村さんの書く物語を読むと、若者もいろいろな状況の中で、いろいろなことを考えながら暮らしてるのだなあとしみじみ思う。振り返ってみると、私の若いときにも、周りではいろいろなことが起きていた。でも、なにも考えてなかったように思える。よほどのおバカだったのだろうといったんは考えたのだけど、よくよく考えてみると、たぶん違う。受け止めてしまうと大変なことになってしまうので、頭のどこかでシャットアウトしてたのだろう。そう考えると、津村さんが書く主人公は、二人とも健康なのだ、と思ったのでした。
0255文字
qoop
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不平や不安を抱えながら乱れる心の中に湧き上がる純粋な祈りの有り様を描いた中編二作。〈サイガサマのウィッカーマン〉は民話的な仕掛けに富み、全体通して少年の淡々とした日常を起伏に富んだ物語として読ませる構成が見事。設定、展開、人物描写ともに趣味。〈バイアブランカの地層と少女〉はページ数が短いだけ余計に突貫力に溢れて感じられ、閉塞感を突き破ろうと非日常を求める姿を微笑ましく書いている。
0255文字
よつば
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ネタバレ短編が2つ。読むのを忘れていた本。最近読んだ本からの宗教?繋がりで読んでみた。面白かった。主人公の男子(高校生と大学生)がなぜかエッセイの朝井リョウさんのイメージだった。ラスト、サイガサマにとられたものが、あれで、本当によかった。
0255文字
抹茶カステラ
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ネタバレ今回は高校生と大学生の男の子が主人公。サイガサマという謎の神さまを信仰?する町に住んでいるシゲル。サイガサマ関係は妙に作り込まれていて面白い。願いを叶える代わりに体の一部分を取る。取られたくない部位(心臓とか脳とか手とか)を粘土やらフェルトやらで作り、冬至の祭の日に巨大人形に入れて燃やす。その風習が好きではないのに祭に深く関わる事になってしまうシゲル。父の不倫、母との不仲、弟の不登校、そんな状況にいるシゲルが祈ったのは…。2編とも主人公は自分以外の人の事を心から祈る。愛おしい、そんな気持ちになった。
抹茶カステラ

津村記久子さんの小説は今のところ私に合っているようで外れがない。これも好き。 ☆4.5

04/29 12:35
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Shoko
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ネタバレ「サイガサマのウィッカーマン」と「バイアブランカの地層と少女」の2篇。サイガサマの方は、不登校の弟、外に女を作り家庭を顧みない父親、そんな2人を気に病むでもないのんびりした母親と4人で暮らす男子高校生シゲルが主人公。不登校の弟はサイガサマのお祭りで、取られたくない体の部分を紙粘土で作り続ける。サイガサマは人間の願いと引き換えに体の一部分を持っていってしまう、力の弱い神様なのだ。2篇とも、不器用な主人公が誰か他人のために、不器用ながらも真剣に相手のことを思って祈る姿は素敵だった。津村記久子さん、面白い。
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