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芋虫 幻想と怪奇シリーズ

感想・レビュー
5

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フレデリック
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人間の心の暗い部分に焦点をあてた作品だと感じた。時子の心も、老少将や世間の人の反応も。最後まで夫が何を考えているのかわからないまま話が進んでいったが、最後の一言で気持ちがいくらか推察出来る。人間の嗜虐性も露わになるし、介護する側される側をとっても、現代人なら色々なことを考えずにはいられない、そんな作品でした。
0255文字
33 kouch
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動けず話せず聞けず、そんな夫を肉塊として接してゆく妻。憐憫から憎悪へ歪んだ愛がくり広げられる。動かない、ここで言う「肉塊」を中心に時子が反応しているだけ。時子が勝手に想像して変化してゆくのが印象的。最後は視力も失われるが、それでも肉塊の夫はユルスことにより、妻に大きな衝撃を与える。心があればそれは人。コミニケーションを五感の奥で交わし合う夫婦愛のようなようなものを見た。決して歪んでなくある意味、純愛なのか…
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一条
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戦争で両手足と聴覚と声帯を失った夫とそれを介抱する妻の話。視覚のみが正常に働いておりその正常さが逆に不完全さを生み出していると感じた妻の心理はねじれているなと思いつつも分からなくもない。よくこんな話書けるなあと思った。
0255文字
もか
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いやぁ、すごい話だった。 芋虫って、そういう意味なのね……。
0255文字
m
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芋虫、かぁ。そう例えるのかぁ。と思った。 時子の魔が差した行動も残酷だとは思うけれど理解ができた 世界を見ることのできる唯一残された「視覚」それを奪われたときの気持ちは。愛している妻に奪われたからこそ許せたのか?真の暗闇を踠きながら這って進んで、終わりに辿り着いて、落ちる。 妙に残る後味の悪さ(語弊があるかも)が私にとっては心地良かった
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芋虫 幻想と怪奇シリーズ評価77感想・レビュー5