読書メーター KADOKAWA Group

映画と本の意外な関係! (インターナショナル新書)

感想・レビュー
168

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
しろぱふ2022
新着
P15抜粋/……「インターネットは好きじゃない」。ノーランは筆者(町山智浩)のインタビューでそう答えました。「ネットのせいでみんな本を読まなくなった。書物は知識の歴史的な体系だ。ネットのつまみ食いの知識ではコンテクストが失われてしまう。…」
0255文字
Fe
新着
https://note.com/fe1955/n/n0ff8347311d8 町山智浩(1962.7.5- )『映画と本の意外な関係! インターナショナル新書 005』集英社インターナショナル 2017年1月刊 note覚書 『キャバレー』1972  Miles Davis (1926.5.26-1991.9.28) "'Round Midnight" (1955.7.17) 日記 2017年2月24日 ふかき夜の窓うつ雨におとせぬは憂き世をのきのしのぶなりけり 新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1949
Fe

町山智浩の本棚 登録冊数12冊 刊行年月順 https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091448     映画の本棚 登録冊数184冊 著者名五十音順 ttps://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091199

05/02 03:48
Fe

Miles Davis "'Round Midnight" (1955.7.17) https://www.youtube.com/watch?v=zMNT6bsX1Co July 17, 1955 Newport Jazz Festival  Thelonious Monk (1917.10.10-1982.2.17) piano  Percy Heath (1923.4.30-2005.4.28) bass  Connie Kay (1927.4.27-1994.11.30) drums

05/02 03:51
0255文字
緋莢
新着
2015年にアメリカでヒットしたホラー映画『イット・フォローズ』、セックスをしたことで〝イット”に感染。その正体は映画内では明かされないものの、ヒロインの友人が読んでいるドストエフスキー『白痴』にヒントが。またクリストファー・ノーラン監督の『インターテスラ―』は、本棚の移動ショットから始まり、「インターテスラ―」だけでなく、<彼のアイデアのカタログになっています。>と「まえがき」で書いています。スティーヴン・スピルバーグ監督の『リンカーン』、映画内でリンカーンが何度も口にするジョーク(続く
緋莢

実際にリンカーンが語ったジョークは何冊もの本にまとめられているほど量が多いらしく、また、ジュシュア・ウルフ・シェンク 『リンカーン――うつ病を糧に偉大さを鍛え上げた大統領』を取り上げ、<幼い頃から、ジョーク・ブックを愛読していた。 ナンセンスな笑いだけが彼を救ってくれた>と書いています。このように様々な映画と、それに関係してくる本を紹介しており 200ページちょっとという事もあり、へぇーという感じで、サクッと読めました。

11/06 17:30
0255文字
きっちょ
新着
見た事ある映画の章は面白かった。でも期待してた内容とは少し違った。映画のあらすじ説明が長くて本の要素が薄い。事実の羅列じゃなくて考察とか筆者の考えみたいなのがもっと知りたかった。
0255文字
yamatoshiuruhashi
新着
「映画秘宝」創刊者による映画エッセイ。映画と本、それも原作本と限らず、映画の中で語られるセリフの出処からインスパイアされる元や社会状況までをマニアックに追っていく。原作・関連本の紹介だけでなくそれ以上の深さと広さ。その映画の制作者、或いはその映画の背景文化を共通とする人々にとっては芋蔓式につながっていいうような映画、本、文章、カルチャーの蘊蓄の蜘蛛の巣だった。面白さじんわり。ただ1箇所私の記憶で本書の間違い修正。「眼下の敵」の駆逐艦の艦長は「士官学校」の卒業生ではなく、商船の航海士からの徴兵でした。
もんらっしぇ

こんにちは!いつもナイスありがとうございます<(_ _)> 私も町山さん好きで何冊か読んではいるのですがレビューはUPしていないのですが(-_-;)「町山智浩のアメリカの今を知るTV In Association With CNN」は好きで視聴しています♪ https://www.bs-asahi.co.jp/machiyama-now_cnn/

05/05 16:19
yamatoshiuruhashi

えかさん、もんらっしぇさん、コメントありがとうございます。映画秘宝は、ちょっと嬉し恥ずかしの部分もあるのですが(ご本人もAKBの楽屋にこれが置いてあったのに驚いたと書かれています)結構好きで時折買っては秘蔵しております。が、町山氏のラジオやテレビ、全く知りませんでした。テレビはまだやっているんですね。テレビラジオ、ちょっとさがしてみます。情報ありがとうございます。

05/05 20:32
3件のコメントを全て見る
0255文字
Isamash
新着
1962年生まれの映画評論家町山智浩2017年出版の著作。インターステラーの五次元図書館から始まり、インセプションや太陽がいっぱいが取り上げられているが、見ていない映画が多すぎてあまり楽しめない。ただ太陽がいっぱいが同性愛の女流作家ハイスミス原作であったことを初めて知った。淀川長治氏が同性愛映画と吉行淳之介との対談で話していて半信半疑だったが、彼女が死後残した日記等からその指摘の正しさが立証されたとか。インタステラーの図書にノーランが好きで幾つかの物語の原典様の書籍が並んでいたとの指摘には感心させられた。
0255文字
コットン
新着
町山さんの映画と本について書かれているなら読まねば…。と意気込んだが、クオリティを期待しすぎたか?。新書という概念をとっぱらってもらい、紹介映画を減らして深く掘り下げたほうが読み応えがあったかも。
0255文字
sanukinoasayan
新着
町山さんはメディア等での真面目にふざけた、桁外れにアホな?感じとは異なり、本著作では取り上げた各々の映画について、そんなところまでと感嘆させるほどの深掘りと突っ込みを入れてみせる。どんなに偽悪的に振る舞っても好感の持てる人で、その生立ちがそうさせるのか?ひとの自由の侵害と差別にはこれでもかと辛辣だ。本著作での映画解説でもその本領は充分すぎるほど発揮されていて、ニーナ・シモンのエピソードには改めて鳥肌が立った。観たい映画、もう一度観たい映画が増えて困る。
0255文字
roku7777
新着
あの題名に偽りありだと思うんですけど。序盤戦こそ本について書いてあったけどその後は町山のいつもの映画時評。まあそれでも十分面白いから不満はないんだけどね。相変わらずアメリカの事が良くわかってらっしゃる。いつも感心しきり。今回はこれ読んで「スカイ・フォール」「ミッドナイト・イン・パリ」「ゴーン・ガール」あたりが見たくなる。町山の映画評ってみてない人もほんとみたくなるんだよね。それってなかなかないんだよ。以外と誠実なんだ、町山(ま、キネ旬にパイ持ち込むくらいだからね)。
0255文字
ゆるねば
新着
☆☆☆☆
0255文字
takao
新着
ふむ
0255文字
N田
新着
前半はIMDBのトリビア欄とそう変わらない感じレベルの薀蓄なんだけど、後ろの方は面白かった。 この連載の後に、コーエン兄弟監督で、ジョージ・クルーニーがシーザー役俳優の役を演じた「ヘイル、シーザー!」が公開されてるんだよね。他の賞のエッセンスも入っているので、コーエン兄弟駄作も町山本を読んだ後で観ると面白いかも。
0255文字
chame
新着
映画も本も好きだから手に取ったら、全然ついていけなかった。いったいどれ程の本を、どれ程の映画を観たらこんな結び付きに気がつくのだろう。良かったで終わらせず、心にひっかかったことを調べる。それだけでこんなに見え方が違うんだ。文化人ってよくわからなかったけど、こういう人を指すんだなと納得。カルチャーショックを受けた一冊です。
chame

Twitterのぞいてみました。映画や本だけじゃなく、政治だったり社会の様々な発信もあって面白かったです!ありがとうございます!

05/27 11:39
Fe

町山智浩の本棚(登録冊数11冊 刊行年月順) https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091448 は、まだ11冊ですけど、ご笑覧いただけましたら、幸甚と存じます。

05/27 11:42
3件のコメントを全て見る
0255文字
DonDon
新着
読んだ本は取っておかないと決めているけど、この本は取っておくことになった。解説本なはずなのに涙が出た。そんなに深い意味が散りばめていたとは。もっと知りたい!!
0255文字
美登→引越し中
新着
昔は「マイナー」映画が好きでよく見ていたのに、昨今家族と見ているため、ハリウッドの短絡アクション映画ばかりの日々。この前アイスランドの映画を観て、自分好みの映画が観たい、と思い立ち、この本を手にとってみる。無法者は昔白人の法の及ばないインディアン居留地に逃げたとか、「恋人たちの予感」の「彼女を同じものを」と言ってたのが、監督の母だったとか、アボリジニの歌うソウルミュージック、親を探す旅、笑わないと死ぬリンカーン、知らない映画や本の話でも、歴史背景や人の一生の話など織り交ぜてあり、十分面白かった。
美登→引越し中

ルピナスさん、子供が13歳以下だとなかなか観たい映画が見られないですよね。特に微妙な人々の心の機微を描いた映画なんかは、子供には難しいし、退屈だろうし。。。でも最近は少しずつ、自分の好きな映画も一緒に見たりしています。この前は長男とBuena Vista Social Club を見て、意外にも結構気に入ってました。My Octopus Teacher, 私も次男と観ました!ちょうどタコの生態にはまっていたのですが、映像も美しいし、タコと彼の友情にも感動しました。こういう出会いは子供のおかげですね。

04/21 07:56
  ルピナスさん

Mymbleさん、Buena Vista Social Club の音楽の美しさには震えますよね。お互い、子ども達に配慮しつつ、少しずつ自分の「好き」を共有していきましょうね。

04/21 09:48
3件のコメントを全て見る
0255文字
チャーリー
新着
以前読んだ「トラウマ恋愛映画入門」と同じ著者でなかなか深みを感じさせる面白さがあった。 特に面白かったのが、ウォール街・恋人達の予感・ゴーンガールのエピソードかな。
0255文字
fiddler05
新着
米国在住の映画評論家町山智浩さんが、難解な映画の種明かしに挑戦する、紹介される映画は全12本、TSUTAYAなどで借りだせるものもあるが、その他の方法でないと見ることができないものもある、ぜひ映画を見てから、本を読むことをすすめる、そして再度映画を見直すとあらためて、映画の理解が深まるはずだ。
0255文字
v&b
新着
ガイド面強し ユージン・オニール『氷屋来たる』1946戯曲とゴーリキー『どん底』 『ベルリン・天使の詩』ほんとうの主人公 109 リンカーンのヒューマンレースギャグ 208 ホイットマン→山頭火→→TWIM→桐山 212 さよならゲームと下品で聖なるガッツ 人間の肉体こそ神聖説 219 『きみに読む物語』、ホイットマン「継続」、必ずや再び あとがき キャバレー1972 シングル・マン ティファニーで朝食を
0255文字
あーびん
新着
映画で本棚が映ると気になるのわかる!『インターステラー』のあの本棚のなかにはそんな本があったのか。同映画で引用されていたディラン・トマスの詩「あの心地よい夜に穏やかに身を任せるな」は他の米映画にもたしかによく出てくる印象。『グランド・ブダペスト・ホテル』に登場するツヴァイクは気になる。”たぶん自分は映画そのものより、映画について調べる方がもっと好きなのかもしれません”と町山さん。その尋常ではない知識の広さと映画愛にあらためて驚かされた。
0255文字
めしいらず
新着
各章で主に語られる22本は概ね2010〜15年の新しい映画で、大体においてそのタイトルから手に取らなそうなものが多いのだけれど、著者の博覧強記の解説ぶりで観たい気持ちにさせるところがさすが。映画の中で描かれている本や詩、歌詞に隠された意味を深掘りし読み解いていく。知識の膨大さと精確さ、インタビューや入念な下調べで曖昧さを排除するその姿勢は評論家のあるべき姿だと思う。いつも通りに圧倒されてしまった。ただ今作は話があちこちすることが多いので、少し散漫な印象を受けないでもない。
0255文字
サトゥルヌスを喰らう吾輩
新着
とにかく読みたいと観たいが増える本。未見未読がおおくて飛ばさざるを得なかったページが多かったのである程度インプットしてからリベンジしたいです。
0255文字
kri
新着
「自分は映画そのものより映画について調べる方がもっと好き」かも。という町山さん。台詞に隠された意味や背景・小道具として映る本の内容を、監督・脚本家の生き方・考えを照らすものとして解説している。大好きな映画やドラマがあると、ネット検索とかでトリビア的な裏情報を探りたくなる。それよりもっと歴史や文学に精通した深読みがさすが。さらにいろいろな映画の話が知りたい。観たい映画リストが増えた。
0255文字
お惣菜パン(Tobe)
新着
★★★「星の巡り合わせが悪いからではない、我々自身の責任だ」みたいなことばが印象に残った。運命と諦めず、自分の手で道を切り開くことが出来れば。
0255文字
こすもす
新着
知らない映画の題名が並ぶ 知らない映画ばかり。その中に見た映画が出てくると嬉しくなってしまう。でも映画を見る視点が尋常ではない。驚く事ばかりだ。ひたすら「さすが~」と感心する。
0255文字
ジュンケイ
新着
今さらながら町山智浩の知識量に驚く。これみよがしに書くわけではなく、惜しげもなく、映画の知識を披露している。映画好きなのに、知らないタイトルがどんどん例に出てくる。「映画そのものより、映画について調べる方が好き」と書かれているが、かたつむりの知識も映画から得ているのだろうか。「本の関係」というタイトルなので原作本が中心かと思いきや、映画の中で主人公が持っている本の意味、流れる曲の歌詞の意味を解説している。読み終わってもこちらの知識量が増えることはない。ただただ町山智浩がすごいと感じ、映画の本棚が気になる。
0255文字
ちくわん
新着
2017年1月の本。何となく手にした。22ページ目の「新しい天使」(パウル・クレー)。どこかで見た記憶が…。週末に読んだ「ちくま評論入門」の29ページ目。たぶん、生まれて始めて目にしたと思うが、あまりの偶然に驚きを隠せず「感想」を書いてしまった。<続く>
ちくわん

季刊「kotoba」映画の台詞、2010年秋~2016年夏。映画にまつわる本(映画に登場する本、原作など)の物語。著者の肩書きである「映画評論家」とくれば、淀川長治氏、本書にも登場。見た映画、読んだ本はちょっとしか出てこないが、心引かれた。映像で見てみたい…かも。本より映画の方がエロい?

02/17 19:42
ちくわん

笑いが多く取り上げられている。いきり立つことなく、人生のギリギリのところ、別れ、絶望、死の縁ですら。笑顔と笑いはまったくの別物と知る。

02/17 19:52
0255文字
ふかわ
新着
取り上げられている映画の中で見たことのある作品は、「インターステラー」「グランド・ブダペスト・ホテル」「ベルリン・天使の詩」「ファミリー・ツリー」「リンカーン」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「キャロル」「眼下の敵」の計八本。「ベルリン・天使の詩」の解説が参考になった。本作品が公開されたのが1987年で、その二年後の1989年にベルリンの壁が崩壊している。
0255文字
ふろんた2.0
新着
★★★
0255文字
さとさとし
新着
映画本体よりも映画の良さを語る男、町山智浩の映画本。今回は映画に出てくる本や詩、セリフの焦点を当てて解説した本。前書きの映画と本の関係に焦点を当てた「映画の本棚」。映画にちょっとだけ見切れる本棚の本にも意味があるんだよという内容。知識自慢の感がしんどいなと思ったが本編は普通に良かった。特にリンカーンのユーモア。リンカーンは人が止めてもジョークを続けた。なぜなら彼は笑わないと死んでしまう病だったからだ。ゾナハ病っぽいが、彼のは現実の病、鬱病だった。からの苦難に満ちた一生と、だからこそやり遂げられたことに感
さとさとし

著者の名解説は洋画だけにとどまらないので、興味を持った方はyoutubeで。 町山智浩 重版出来、町山智浩 モハメド・アリ、町山智浩 愛がなんだ、あたりで検索すると良し。

08/02 00:15
0255文字
平和太郎
新着
映画は何も知らないで観ても面白いが、背景や引用元を知ることでより深く映画を楽しむことができると教えてくれる一冊。
0255文字
imagine
新着
町山さんの映画解説がすごい理由はいくつもあるが、必ず作品の趣旨を監督にインタビュー(もしくはコメントを引用)すること、ベースとなる古典や聖書などの場面を見つけ出してくることにおいては、他の追随を許さない。本書ではその特性がいかんなく発揮されていて、あの映画のあの台詞、あの場面に、あんな意図や暗喩があったのか、と何度も驚かされた。町山さんが『進撃の巨人』の脚本 を書く際に頭に浮かんだという『都市と星』もまえがきで登場。読まねば!
泰然

はじめまして、コメント失礼します。本書は未読なのですが、映画『波止場』で町山氏の解説を聞いたときは後世作品への影響や米国の根底にある宗教心などを知って圧倒された記憶があります。

07/18 21:38
imagine

はじめまして。町山さんのアメリカ情勢に精通した解説には、いつもワクワクさせられます。昔の映画やアメリカのこと、もっと知りたくなりますよね。

07/19 07:24
0255文字
猫森
新着
ニーナ・シモンの歌『Ain't Got No』を知ることができたので良かった。
0255文字
紀梨香
新着
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」とサリンジャーの関係など、この本を読まなければわからなかったことが盛りだくさんでした。「映画で画面に映る本は、本の虫だけに向けられたウィンクのようなもの」って素敵な言葉ですね。
Fe

紀梨香様 「映画は、何も知らずに観ても面白い。でも、知ってから観ると100倍面白い。観てから知っても100倍面白い!」 https://twitter.com/TomoMachi もいいですね。   町山智浩の映画塾 https://www.wowow.co.jp/movie/eigajuku/ も。

08/06 11:06
0255文字
Takeya
新着
キャロル(Carol 2015米) 50年代NY。テレーズはデパートで働き将来は写真家を夢見ていた。クリスマスセールの或る日、美しく洗練された人妻のキャロルと出会う。送り先伝票から住所を知りダメ元でクリスマスカードを書くと直ぐに連絡が入る。2人は会い、キャロルが離婚訴訟と娘の親権争いの真っ最中と知る。婚約者から求婚の重圧や今後のキャリアに不安を感じていたテレーズは、娘を取られ孤独のキャロルから小旅行に誘われる。恋をしていると実感するテレーズはキャロルとの愛の逃避行に出発するが、2人の運命は思わぬ方向に…
0255文字
るいみか
新着
前書きの文章でかなり興味を惹かれて、わりと一気に読み終えた。子供の頃に親に連れられて映画館に行く事も多かった影響で、大人の今では一人映画もばんばん楽しむ方だけれど、知識の下地があると、それだけで視野が広がって色んな楽しみ方ができるんだなぁとよくわかったし、著者の博識に感心してしまった。映画の小ネタを交えたエッセイみたいな文章で読みやすい。映画好きにはオススメの一冊!あと普段見ないジャンルの映画も解説があると観てみようかなって興味が沸いた(*^^*)
0255文字
槇
新着
■パトリシア・ハイスミス原作の映画『太陽がいっぱい』について公開当時から淀川長治は「実はトムはフィリップに恋しており、自分のものにならない彼を殺して、同一化する物語だ。フィリップの胸に突き立てられるトムのナイフはペニスの象徴だ」と指摘していた。作家の吉行淳之介はじめ、ほとんどの人々がそれを穿ち過ぎだと一笑に付したが、ハイスミスの死後、2003年に彼女の日記を暴露した伝記『美しき影』が出版され、小説の中に隠された同性愛のメタファーがついに解き明かされた。
槇

■パトリシア・ハイスミスは女性への愛を、男性が男性を愛する物語に転換しただけでなく、恋愛感情を殺意として表現した。ハイスミスがかたつむりの飼育と観察を趣味とした理由も今では理解できる。雌雄同体のかたつむりは交尾の際に恋矢という器官を互いに突き刺す。刺されたかたつむりは卵を産むと弱って死んでいく。他の個体と交尾しないようにするのが目的らしい。つまり愛する者を独占するために殺すのだ。愛を殺意へと歪めたのは時代の抑圧だろう。同性愛が病気とされていた時代、それを押し殺して結婚した人々は苦しんだ。

01/20 02:25
槇

■『007 スカイフォール』でジェームズ・ボンドの上司Mは、テニスンの詩「ユリシーズ」を暗誦する。ユリシーズは古代ギリシアの知将オデュッセウスのこと。親友を失ったテニスンは、ユリシーズの老境に自分を重ねてこの詩を詠んだ。この詩は新たな船出への意志で締めくくられている。「時の流れと運命によって疲弊はすれど/意志は今も強固だ/努力を惜しまず、探し求め、見つけ出し、決して挫けぬ意志は」。これは引退を迫られているMの盟友ボンドへの呼びかけであると同時に、大英帝国の誇りと希望を代弁しているようにも聞こえる。

01/20 02:25
13件のコメントを全て見る
0255文字
師走羊
新着
あの本読まなきゃこの映画観なきゃと既に連なっているリストを消化することに夢中で、評論やそれに準ずるものは読まないがちだけど、なんとなく手に取って読んでしまった。そして町山さんの博識にやられてしまった。知的好奇心のない人間は死んでるも同然だし、私はもはや生ける屍、ゾンビだなと感じているところだったので追い打ちをかけられた。それぐらい興味深い本だったということです。
0255文字
バッタ屋みどり
新着
人生が豊かになる闘いの本だ。
0255文字
ギルヲ
新着
映画秘宝はときどき読むので町山氏の芸風(?)は存じ上げていたつもりでしたが本は初めてでした。側面からの映画ガイドですが大変まっとうで少し驚きました。博識ですなぁ。評論家はこうじゃないと。未見の映画やら町山氏の他の著作やら追いかけないといけないものばかり増えてちょっと困った気分です。
0255文字
全168件中 1-40 件を表示
映画と本の意外な関係! (インターナショナル新書)評価69感想・レビュー168