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悪党どものお楽しみ (ちくま文庫 わ 12-1)

感想・レビュー
66

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そーいち
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ユーモアミステリーの傑作にしてコンゲーム小説や賭博小説の最初期作品。凄腕の元イカサマ師のビル・パームリーが友人の頼みでイカサマを暴いていくのが本筋のライン。この手の小説らしくお洒落でポップな読み口が特徴的で面白い。同じ流れの短編集ながらイカサマの種類は多岐にわたっており、ミステリー的な目線が出来る点も高評価。視点を変えるだけで世界がグルっと変わるトリックもあり面白い。疲れた時に読むと大変に元気がもらえる名著。
0255文字
てまり
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トリックから逆算した驚かせの手法が気持ちいいね。ワトスン役がビビるくらいアホでかわいい。全体的にちゃきちゃきと進むが、最後のエンゼルバックの話だけなんともいえない雑味の余韻があり、実話ベースときいて納得。
0255文字
かじ
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邦題が気になったので。破産した賭博師ビルが改心し、足を洗うきっかけになる父親との勝負を描いた巻頭作は自然と感情移入させられて、すとんと落ちたラストに目を開かされる感じ。そして本筋は、堅実な農夫になったビルがギャンブル好きで間の抜けている友人トニーに助けを求められるいかさま事件の数々。カードゲームは全然わからないけど、ご婦人には弱いビルだったり、トニーの学ばなさとめんどくささだったり、と味のあるキャラクターに軽く笑いを誘われつつ読めた。個人的には「良心の問題」と「火の柱」の最後のビルの台詞が好きだな。
0255文字
セウテス
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〔再読〕本作は、カードゲームにおけるいかさまトリックを、謎解きとする短編集です。ビル·パームリーは、いかさま師としてギャンブルで生活をしていたが、破産した事を境に田舎に帰る事となる。1話目が父との和解の物語で、農夫として働き出すのだが、やがて友人の誘いからカードゲームのいかさまを見破る手伝いをし、ギャンブル探偵と呼ばれる様になる。カードゲーム云々は置いておいても、登場人物がたいへん魅力的で愉しめるだろう。水戸黄門的な展開なのに、毎回設定や謎解き結末への持って行き方が異なり、何となく大人のミステリと感じる。
0255文字
まっつー(たまさか)
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とても楽しい。ユーモラス。
0255文字
ハッシー
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パーシヴァル・ワイルド三作目です。「検死審問」「検死審問ふたたび」面白かったので期待して購入したものの、賭博にからむミステリーということでちょっと不安でした。あまりギャンブル興味ないもので…。とくにトランプなど全くわからないのですが、とても良かったです。主人公のビル・バームリーと相棒?のトニー・クラグホーンのキャラクターや内容がユーモアがあってギャンブルやらない私でも楽しく読むことができました。
0255文字
にゃー
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前半はあんまりだけど最後の方でちょいちょい面白いのがあったかな、、
0255文字
あや
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変化球ミステリとして非常に良質。 語り口も軽妙で時代を感じさせない。 ミステリというジャンルにおいて、必ずしもあっと驚く大仕掛けが必要ではない、ということを再認識。
0255文字
安藤スミス
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いかさま賭博師から心を入れ替えて農夫になった主人公がひょんなことから各地でいかさま賭博師を倒すミステリー。 短編ながら様々なトリックが出てきて面白かった。
0255文字
かながわ
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水戸黄門とドラえもんの様式美を兼ね備えたギャンブルミステリー。ちくまお似合いの上質な語り口でユーモアも皮肉も効いてて非常に良き。なによりトニーの可愛いことといったら!
0255文字
one_shot
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中編九篇+短編一篇。劈頭に置かれた「シンボル」を読んだ瞬間から、これは良いものに当たったという「ニマニマ感」が抑えられない。読み友さんの評価が高いのも頷ける。主人公のビルは、今は許されて実家の農場にいるが、それまでの六年間はポーカー賭博に明け暮れた詐欺師だった。若くして引退した彼がある賭場のイカサマを暴いたことから、今度はイカサマ探偵として全国の賭場を飛び回ることになるというちょっと因果な設定。友人トニーの毎回のミスリードが、彼の人生経験の浅薄さを物語っていたりもする。年末年始、お勧めします。面白かった!
0255文字
歩月るな
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「時にははったりが、はったりでなくなることがある。(略)特に善意の間抜けが、君みたいなね、トニー、露ほども疑わずに真実を言い当てることがあるのさ」ギャンブル小説の最高傑作(カジノロワイアルとかだと、ちと違うので)。森英俊氏の解説によるドラえもん的構成についてはまこと炯眼である。トニーがろくでもないからこそ成り立つ友情である(現にビルはトニーに対して「殺すぞ」と何度も言う訳だが)。でも敢えて言いたいのは、プロローグ『シンボル』が、超高純度の文学作品であるという事。人をうならせる短編一つあげるなら、これ選ぶ。
歩月るな

「はったりが、はったりでなくなることがある。」を明確に打ち出すのが、ご存じバークリー『レイトン・コートの謎』である。見ての通り、同じく巴妙子訳である『探偵術教えます』などを手に取ったのなら、バークリーにも手を出してみてほしいです。ダイマ。

06/27 00:49
歩月るな

あれか、おぼっちゃまといえばファイロ・ヴァンスはこの頃は競馬をやっているよな。

06/27 00:56
0255文字
ふじさん
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改心した元賭博師の探偵役が、培ってきたギャンブル経験を駆使してイカサマ師達の詐術を見抜いていく連作ミステリ。謎解きの興趣は必ずしも主眼ではない印象で、仕掛けも至って素直ながら、企みが表沙汰になる前後のドラマや諧謔、外連味に終始楽しんで読んだ。名脇役であるトニーの存在が良くも悪くもとにかく強烈。物語を先へ導く狂言回しとして申し分ない活躍を果たす一方、個人的には共感性羞恥を激しく掻き立てられる場面も多く、苦笑し通しだった。収録作中で一篇を選ぶなら、告発シーンのお洒落さ、スマートさがひたすら格好良い「火の柱」。
0255文字
Mark.jr
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<仕事に失敗したことから賭博師の足を洗い農夫として穏やかな生活を送っていたビル・パーム。しかし、ギャンブル好きで調子の良い性格のトニーと出会ったことから、数々のイカサマ賭博師と対決することに...。> イカサマ賭博師の仕掛けは、意外とシンプルかつバカミス的なものもあるのですが、ユーモラスな作風によく合っており、とにかく読んでいて楽しい作品です。個人的なお気に入りは、トニーがビルの振りをしてギャンブラーと対決する設定が可笑しく、尚且つちょっとしたどんでん返しも決まっている「ビギナーズ・ラック」。
0255文字
ハルジオン
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とても面白かった。友人からの紹介。短編集で、それぞれ全く違う話なのに繋がっている、と思う。しかも順番も素晴らしかった。各話のタイトルも秀逸で、読み終えてタイトルを確認するとこれ以外考えられないくらい。もちろん、本のタイトルも良い。シリーズとして続きが読めないのが残念でならない。必読の価値あり。
0255文字
びりい・O
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面白かった!純朴なアメリカの農夫、実は改心した凄腕ギャンブラーのビルとお調子者のおぼっちゃまトニー。ギャンブル界のドラえもんとのび太くんが悪徳詐欺師をバッタバッタとなぎ倒していくのをニコニコ見守るしずかちゃ、違った、妻のミリー。洒落た会話と個性的なゲストキャラ、こんな傑作を知らなかったなんて、世の中広いのね。もっと読みたかったよー。
0255文字
きゅー
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かつていかさま賭博に手を染めたビル・パームリーは、あることをきっかけにペテン師のトリックを見破るプロとして名声を得ることになった。彼とちょっと間の抜けた友人トニーの物語。トリックの種明かしもさることながら、登場人物たちの人間描写もユーモラスかつ情感豊かで素晴らしい。特に良かったのは冒頭の「シンボル」だ。まだいかさま賭博を行っていたビルが父と6年ぶりに出会い、ポーカー勝負をすることになる。父は息子を勘当するつもりだったが、最後の最後にビルの瞳に正直な心を見出して、彼を赦すシーンには胸を打たれた。
きゅー

いかさま賭博というテーマながら殺伐とした雰囲気がないのは、賭け事が資産階級のお遊びという面もあるが、やはり著者の性格によるものでもあるだろう。非常に楽しい一冊だった。

03/27 13:11
0255文字
qoop
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改心した元イカサマギャンブラーが、腕と知識を駆使して詐術を暴き悪を懲らすミステリ連作集。ユーモラスな雰囲気をまとった贖罪の物語で、ある種典型的ともいえる設定をアレンジしながら20年代アメリカの浮かれた空気感を巧く汲み取り伝える佳品。二作目以降で憑き物が落ちたように灰汁が抜けた主人公の変心っぷりが面白いが、一作目の時点では連作の予定じゃなかったんだろうな。読者人気が高く、編集者がノッてシリーズ化されたのが伺えるよう。
0255文字
yszk
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文庫版で再読。改心した賭博師で青年農夫であるビル・パームリーが、有閑階級でヘボギャンブラーのトニー・クラグホーンに泣きつかれてイカサマを暴くのが基本形。ビルと父親であるジョンがとにかく素敵で困っちゃう^^; それにしてもトニーの口の軽さが怖い。名誉が何より重んじられるクラブで、イカサマの疑いをポロッと口にするなー!愛らしい賢夫人であるミセス・アンソニー・クラグホーン(ミリー)の、夫に対する態度がシリーズが進むにつれて(というか、ポーカー・ドッグからか^^;)変わるのが楽しい。
yszk

あとがきにもあるけれど、1929年作品のエピローグ中でトニーがイカサマ暴きビジネスモデルについて浮ついた夢を語り、漏らす言葉「ずっとそんなふうに暮らせたらいいのになあ!」は暗示的というか直球に恐ろしい。おそらくこの本の刊行まもなく世界恐慌がアメリカから起きるから。

01/12 20:19
0255文字
しましま
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ネタバレ何度目かの再読。いや~参っちゃう、何度読んでもわっくわくで読み耽り、浮世の憂さもすべて吹っ飛ぶ大傑作なんだもん♪キャラよし・組み立てよし・語り口よし・センス抜群と、自分的にはもう言うところナシ!読んでいる最中私ゃどれだけの回数、うくく笑いを漏らしたことか、いや~ん楽しすぎるぅうう☆そして今回は特に、トニーのトンチキっぷりが可愛くって可愛くって、って何があったんだ自分(爆)。身近にいたらアタマかきむしってるけど、読んでる分には愛すべき困りモンですトニー♪ビルよ、いろんな意味でお疲れさま(深く一礼)。
0255文字
空猫
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【海外ミステリマストリード13/100】賭博(いかさま)師で生きてきたビル・パームリー。そんな生活に疲れはて6年前に飛び出した家に戻る。そこで厳格な父と和解し農夫として生きることに。どこがミステリ?人情話ではないか、と思ったが1話目はフリ。その後揉め事に突っ込んでは10倍酷い目に遇うお騒がせ男トニー・クラグホーンに担がれることに[ビル~助けておくれよぉ]。そして見事解決していく、人の死なないコメディミステリ。カードに詳しくないので理解できない部分も多いが人間ドラマとしても楽しめた。
0255文字
Sally
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ピューリタンで厳格で、ブリッジなどの「おとなしい」カードゲームを楽しむ父の元を6年前に飛び出したビル。ポーカーのいかさま賭博師として浮かんだり沈んだりで結局郷里に戻り…。のはずが、ひょんな事で知り合った若くて軽ーくてフワッフワなクラグホーン夫妻にことあるごとに引っ張り出され、カードテーブルにつく羽目に。ポーカーには小学生の頃から馴染んでいたので、ビルの鮮やかな手さばきにほれぼれ〜。キレのいい短編集。面白い!
0255文字
まーたろ
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実は『検死審問』・『検死審問ふたたび』も積ん読していて、しかも同じ著者だとは露知らずこの本も購入したのだった。予備知識ゼロで読んだのだが、これは本当に面白かった。どれか一つ、と思ったが選べない!しいて言うなら「火の柱」「アカニレの皮」「堕天使の冒険」…やっぱ選べない!。「いかさまを見抜く」を軸にシリーズを書いたら、トリックこそ違えどシチュエーションは似たものになるんじゃないかと思うが、これだけ味わいの違う短編を書けるなんてすごい作家なんだなー。
0255文字
にへー
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いやー、面白かった! 元賭博師のビルも今では農業に夢中。しかし毎度毎度、友人のトニーはギャンブルのトラブルを持ち込んで来る。イカサマ賭博をビルが軽やかに暴いてゆく! やっぱり自分は、悲劇より喜劇が好きなんだと実感。 かなり昔の小説だけど、それほど古さを感じずに読める。 お金持ちが騙される話が多いせいか、お金を巻き上げられてもそれほど悲壮感は無くて、終始和やかな雰囲気で読める話が多いです。 P・ワイルドは「検死審問」を先に読んでたけど、こちらの方が好きかな。
0255文字
ギルヲ
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タイトルから勝手にピカレスクなものを想像してたんですが全然違って良い話だらけでした。あ、別にそれが不満な訳じゃないですが。賭博を主題にしながらとても健全で品のある短編集。楽しく読みました。
0255文字
ヴィオラ
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面白かった。舞台裏ではどうだか分からないけど、基本的に人が死なないので安心して楽しめますw 改心した元ギャンブラーが、詐欺師・いかさま師達の手口を暴いて…というのが基本の流れ。水戸黄門じゃないけれど、日本人ってこういうの好きだと思いますw キャラクターも良いし、これって連続ドラマとかでやったら当たりそう(すでにやってたらすみませんw トリック(小道具)に今ひとつピンとこない物もあるけれど、読んでて???ってなるほどじゃ無いし、そこは各自、自主的に補完すれば良いかとw
0255文字
しましま
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再読。上手いミステリ・洒落たミステリ・にやりとしちゃうミステリを挙げろと言われたら、私は迷わずこれを挙げたい♪狂乱の20年代を舞台に、元いかさまカード師で現在は真っ当な農夫のビル&そのトンチキな友人トニーが、数々の賭博詐欺を暴く連作短編集。…や、トニーは「暴く」なんてとてもできやしない、それでも妙に可愛いトンチキ野郎じゃありますけど(汗)。比べて見るとビルのカッコよさったら!軽妙洒脱、とはこういう作品集のことを言うのではないでしょうか。ああ、再読してよかった、今回もまたすこぶるつきで楽しかった~☆
0255文字
ゆかっぴ
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カードゲームをあまり知らなくても楽しめました。トニーのダメダメな感じが余計に面白かったです。一番好きなのは「良心の問題」。
0255文字
Amarilli
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最高品質の
0255文字
とろろ
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(全10話短編)カードゲームルールを知らないが面白く読める。家を飛び出し賭博師になったビル・パームリー。6年後ずたぼろになって帰った家で厳しい父とのポーカー勝負にしびれた。2話目からは農業ひとすじに生きるビルだが、博打好きの善なるお調子者トニーが関わったイカサマ賭博を暴くための呼び出しにイヤイヤながらも乗り出す。いかさまギャンブラーたちをいなすビルが格好いい。トニーの妻の愛らしいミリーに弱いビルに笑ってしまう。カシーノの話が良かった。イカサマだったことが分かる時がくるだろうがその時彼はどうおもうだろうか。
とろろ

シンボル/カードの出方/ポーカードッグ/赤と黒/良心の問題/ビギナーズラック/火の柱/アカニレの皮/エピローグ/堕天使の冒険

03/18 18:51
0255文字
remi
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禁酒法時代、マフィア全盛期のアメリカが舞台ですが、人は死なない平和な連作ミステリ。トニーが登場する第二話からが本番です。『ビギナーズ・ラック』は、トニーのフルスイングの空振りと脱力必至のオチが印象に残った。
0255文字
J・P・フリーマン
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すばらしい短編集。元イカサマ師のビルとお人好しなギャンブラー、トニーのコンビが縦横無尽に活躍する。トニーはビルを引き立てるために毎回だしにされるのだけれど、彼らのやり取りは読んでいてとても面白いし、ふざけあっている感じが逆に友情を引き立てる。とにかくハズレがないです。対戦相手のイカサマを逆に利用して、逆に相手を叩きのめす「カードの出方」は近年のギャンブル作品に引けを取らない爽快感があります。一番の好きな話は「良心の問題」。トニーの笑える暴走から始まって、それが人情話に変化していく内容は見事です。
0255文字
紅はこべ
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晶文社版も読んだが、すっかり忘れているのに我ながらびっくり。トニーは一応ワトソン役になるんだろうが、史上最も無能なお間抜けワトソン。人は好いんだけどね。だからビルも辛抱して付き合っているんだろうな。しかし一旦ギャンブルにはまった人間がビルみたいに完全に足抜けできるものか。トニーの持ち込む案件がいい再発防止になっているのかな。ビルとトニーはお互いギャンブルに再び溺れない抑止役になってるのか。
0255文字
ざじ
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洒脱でとっても面白い。ヒーロー役として格好よすぎるビル・パームリーはもちろんのこと、ワトソンというよりのび太ポジションのトニーが邪魔くさくならず常に善性と愛嬌を振りまくチャーミングな人物像であったのも印象的だった。
0255文字
ネコベス
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十八歳から六年間プロの賭博師として全国行脚してきたビル・パームリー。実家へ帰り農夫として暮らしていたが、ばくち好きでお人好しの友人トニーが困ってビルに泣きつき止む無く出張ったビルが快刀乱麻を断つ活躍を見せる連作短編集。おっちょこちょいのトニーと純情なミリーの朗らかな夫妻が微笑ましい。尾羽打ち枯らして帰郷して厳格な父と勝負する「シンボル」がしみじみとして良い。「アカニレの皮」のトリックは棋士が大変だと思う。本書出色のシーンは「ビギナーズ・ラック」のトニーの「ハハーン!」だろう。既読だったが素直に笑えた。
0255文字
みみみ
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軽妙洒脱な作品集.最初の話は父子の泣かせる話だが,それ以外は明るく楽しいストーリー.短編集なので時間の合間に切れ切れに読んでも問題ないのも嬉しい.
0255文字
higehage
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ネタバレ元・腕利きギャンブラー(現・農夫)のビルが、お人よしのお金持ちトニーに泣きつかれてギャンブルでのイカサマを暴いていく連作短編集。1作目「シンボル」のオチが俺的にはドン引きだったけど(1929年の読者はアレで納得してたのか……?)、それ以降、ビルとトニーが組むようになると二人のやりとりやビルのあざやかな謎解きがとても楽しい。「ビギナーズ・ラック」で、みんなにふりまわされて右往左往しまくるトニーは最高。
0255文字
Panzer Leader
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「第90回海外作品読書会」自分の故郷に帰って来て地道に農夫となった若き元いかさま賭博師ビル・パームリーが、ひょんな事からトニーとミリー夫妻と知り合い、数々の賭博詐欺を暴いていくユーモア・ミステリー。この3人のキャラが魅力的な上、事件もバラエティーに富んでいて楽しく読めた。最初のビルが堅気に戻るきっかけとなった父親とのポーカー勝負から引き込まれ、お人好しのトニーに無理やり担ぎ出されてしまうやり取りも楽しい。アメリカの禁酒法時代を描いているのに、古めかしさが感じられず、むしろ新鮮に思えるのが不思議。
Panzer Leader

正にそうですねえ。電報でのトニーの依頼を断り続けていたのに、奥さんの「どうか来てください」「行きます」のやり取りも爆笑物でした。文庫本収録の「堕天使の冒険」も味わい深いです。

07/16 23:37
ずっきん

紹介ありがとうございました! これ、ツボど真ん中でしたー(≧▽≦) 文庫本収録のも読みたいっす!

01/10 21:57
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