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私が語り伝えたかったこと (河出文庫 か 31-1)

感想・レビュー
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SAKU
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ネタバレ 心理学者として、数々著書を出したり、様々なところ、ジャンルで講演したり、はたまた文化庁長官まで勤めた著書のインタビューや講演を集めたもの。講演ごとに含蓄のある話があり、読んでいて度々考えさせられる。個人のアイデンティティーは何か、子供との向き合い方はどうしたらよいか、能力主義と平等主義、教育において教師でなく育師を目指せ、など。著書は西洋式個人主義がキリスト教のないこの国に広まってしまうことを危惧していた。そして今、イエの基盤を緩める恐れがある夫婦別姓の話が現実味を帯びている。天国の著書は何を考えるか。
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shunichi
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過去の著書や講演から選ばれたものがまとめられ、内容が偏っておらず読みやすい。▪️西洋の近代化は、物事を明確に“分類する”ことを徹底的に進め体系化していった。▪️仏教は“分類”の壁をどんどん取り払い、そこに見える世界を体系化していった。▪️日本人は宗教が日常生活と著しく混じっていて、本人も意識していないのに、宗教的な言動をしている。(宗教の中核にあるのは、自分に対する存在としての神ではなく、「自分を包む存在としての自然」)
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☆ツイテル☆
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フライヤー
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roughfractus02
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「幸福」概念を貨幣交換に置き換えて一般的レベルで扱う現代では、個別的な「幸福」は心理の問題となって個々人の交換不能な悩みを生み出している。そう現代社会を捉える著者は、エリクソンが有名にした一般市民として社会化する目標であるアイデンティティ概念に距離を取り、その個別的な実現をユングの個性化に重ねて、夢や物語にその事例を見出す。このように西洋の父性原理に抑圧される母性原理に注目する著者は、社会的に両者の統合を目指す理念を掲げつつ、両者のバランスを取る個別的な事例を自ら発見するまでの「待つ」姿勢の重要性を語る。
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Ryunosuke Moriai
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久々の河合隼雄氏。熱心に読んでたのは、もう20年近く前の大学生の頃でしたが、いつ読んでもヒントをいただけます。昔は『科学と宗教の接点』みたいなのが面白くて読んでいましたが、子育て真っ最中の今では教育についての章が実感を伴って読めました。解説にもありましたが、もう少し長生きしてほしかった方です(笑)。
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葵@資格ゲット頑張ります!
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河合隼雄先生の講演やインタビューなどを集めた一冊。身体がどうも下り坂に差し掛かってきたなぁと思う事が多くなったせいか、「私の養生術」が特に面白かった。ガチガチな決まりごとを作り、守りながら生真面目に健康であることを優先するより、なるべくなら体の声に従おう、という気構えぐらいで人生を楽しめた方が幸せなんだろうなぁ。健康診断の結果を見ながら落ち込んでいたけど、なるべくなら体重を落として、その過程を楽しめるようにしたいな、と。他にも豊かな時代に人の心は追いついていないなど、ああ、そうかと思う事が沢山。
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kungyangyi
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いろいろためになる話があった。夢分析の話は、意外に、今の自分にはグッと来なかった。
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カイ
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友達からおすすめの著者と聞いて、読んでみました。 河合さんのように、柔らかくあれば、苦しみも少ないのだろうと思いました。やはり、楽しそうに過ごされている方は、参考になります。
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九瀬樹
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河合先生の言葉に触れたくなって。いま取り組んでいることが簡単に崩されてしまったような感覚。前にもあったなぁ。きっとそれを求めて、あえて河合先生の本を読んでるのかもなぁ。古い新聞をまとめていると、「症状が対処法である、ということは体にまつわる現象においてはよくあることです。」という伊藤亜紗さんの言葉に触れる。きっと河合先生が目の前の問題と原因(とされるもの)の単純な因果関係はなくって、原因を取り除いても解決しないっていうのと、通じるところがあると思う。こころに留めて、いま取り組んでいることを進めていこう。
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オレンジ
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○「現代人は生きてることそれ自体すごく無理をしているのだ。しなくてもいいことを抱えすぎている」、、、ホントにそう。いやずっと前から思っていたけど、河合さんに言われると実感がずっしりとくる。窮屈なネクタイって、、、今後どうなっていくんだろう(笑)。 ○アイデンティティの問題では、アイデンティティを確立しようと考えれば考えるほどわからなくなる、というのが「いい」のだという。なにしろ「私は私です」と人に言えるだけじゃなく、自分に対してそういえる、自分で納得がいくのでなければならないのだから。
良さん

オレンジさん、ナイスありがとうございます。

12/12 23:33
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🌻さんまり🌻
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「ことばを使うことによって、われわれは自分の人生をより考えられるのではないか。」 本を読むこと、Twitterで呟くこと、noteで書き書きすること。そうやって考える時間が、すきだなぁと常々思う。わたしもわたしの物語を綴っていこう。そう思う。
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かがみ
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河合隼雄氏の思索の軌跡をまとめた一冊。氏は個人のアイデンティティの問題を考えるにあたり「物語」の重要性を強調する。現代における「生きる力」とは他者と関係性の中に「意味のあるめぐりあわせ」を見出し、自らの生の物語を自在に紡ぎだし、書き換えていく力に他ならない。本書の表題に対する解は読み手に委ねられている。むしろ我々読み手は氏の残したメッセージを自分なりに読み解くことで、この不透明な時代を生き抜く「知の資産」を得ることができる。そういう意味でも本書は河合氏の我々に対する「遺言状」とも言えるであろう。
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smile
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伝わってくることがある。河合隼雄は続けて読んでいきたい。
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くりこ
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河合隼雄先生のインタビューや活字にしたものを集めた本。とても難しいものもあれば、そうだそうだと、しみじみ理解して、気持ちを正そうと思えるものなどいろいろ。子どもにはお金でなく心を使う、ここにいてもいいと思える居場所があることが大事、など心に残りました。気持ちに寄り添うことを改めて考えました。
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きょちょ
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「アイデンティティ」に関する河合先生の考え方は素晴らしい。 学歴や職業、成功体験などに基づく「アイデンティティ」は「エゴ・アイデンティティ」であって、それとは別に「もうすぐ死ぬだろうが、私は死んで先祖になるのだ」などは、真の「アイデンティティ」と言えると思う。 「つかの間の生」という言葉も素敵で、私はこの言葉をとっても肯定的に捉える。 「つかの間の生」だからこそ、自分なりに有意義に生きたい。 最後の章の「音とこころ」は、先生のそれこそ「語り伝えたかったこと」の凝縮と感じた。 ★★★★
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Verte
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欧米の個人主義によるとここの人間に能力差があるのは当然で、個人の能力を最大限に活かそうとするため、飛び級などがあるのは当然である。ただ彼らはいかに差があろうと全て神の前において平等であると考える101
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大和桜289
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河合隼雄先生は1928年〈昭和3年〉6月生まれで、 2007年〈平成19年〉7月に逝去された。享年79歳。文庫本の帯に「没後10年。これだけは最後に語り残しておきたい!次代に伝える言葉。」とあったので購入して読んだ。本書は2014年3月に同名の単行本として発刊されていたものを、没後10年を記念して単行本化されたものだった。生前にあちこちに掲載されたものやインタビューや講演記録などから、一般人にも理解しやすいものがセレクトされている。個人的には日本人のアイデンティティや宗教観や教育を巡るものが興味深かった。
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紺色の風書
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最近になって、著作を知るようになり、数々の講演インタビューが掲載されいるので、河合隼雄さんの考え等を知りたいと思い、読み始めましたが、絞り汲み取れないのか、解りにくいまま読み終えてしまった。特段強調や訴え等何かあるわけでは無い。先ずは心を弱く追い込まない助言に感じ意識したい。いくつか河合さんの本を引き続き読みたいと思いました。
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良さん
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京都新聞に、文化庁の京都移転構想を河合隼雄が持っていたとの記事があり、気にはなっていた。心理学に、教育に、日本の未来に、キラリと光る言葉がある。それは没後10年の今も色褪せない。【心に残った言葉】こどもの個性を発見するためには、親が個性に目覚めていないとだめなわけですね。それから先生も自らの個性を発見していないとだめですね。…だからこれからは、教育改革ではなくて、日本文化の革命に等しいぐらいの意識をみんなもってくれないといけない。(67頁)
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甘い栄養素
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河出文庫の帯の「弱った心をなんとかしたい。ラストメッセージ。」この言葉に惹かれて読み始めた。対談形式で話が進められているのでまるで、著者の講義を生で受講しているような心地で最後まで読むことができた。著者は、元高校教師なので臨床心理学だけどすごく教育に近いお話がたくさんあってよかった。成績等の様々な情報についつい踊らせてしまいがちだが、自分の個性も生徒の個性も同じ一人の人間として、真正面で対峙していかなければならないなと思った。生徒と一緒に少しずつ成長していける教師になりたいと読後強く感じた。
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阿部義彦
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河出文庫新刊です。ユング派心理療法家の河合隼雄さんのインタビューや公演など書いたものでは無く喋った言葉を中心に編集した本です。河合隼雄さんは文学者とも交遊がありばななさんや村上春樹とも本を出してますし。筒井康隆に文化勲章をあげたのも河合さんの働きかけらしいです。本当に老賢者のイメージそのもので良い顔をしておられました。「子供は生身の自分を示してくれる大人に対して非常に敏感です。良く見て良く分かってる。なにも子供を怖がることも媚びることもないのです。子供の判断は相当信用出来ると言うのが、僕の考えです。」
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佐島楓
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ユング心理学の夢研究、カウンセリング、子どもの心理など河合先生の研究テーマが凝縮された一冊。この分野に関心がある方の入門書としてもいいのではないだろうか。
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