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トールキンのクレルヴォ物語〈注釈版〉

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ワッピー
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トールキンが世界創造、特に言語面でのインスピレーションをフィンランドから受けているという注釈を目にして以来、気になっていたテーマです。フィンランドの民間伝承を集大成した叙事詩カレワラの1エピソードに若き日のトールキンが大きな感銘を受けて、クエンヤ言語創造、「フーリンの子ら」のトゥーリンのモデルになったのがクッレルヴォだったことを示す草稿がこうして翻訳されたことは快挙です。トールキンの再話は原典の荒々しさ、素朴さが薄れて、中世の魔法物語のような洗練を感じます。ストーリーにやや混乱があるのはカレワラ編者の ⇒
ワッピー

リョンロートが複数の伝承をまとめたためといわれていますが、その功罪はともあれ、古き伝承が形を変えて現代につながっていることに感動を覚えます。こうなるとトゥーリン・トゥランバールの物語をもとめて「シルマリルの物語」に回帰する必要が出てきました。また積ん読の山脈に分け入り、本を探さなくては・・・。「沼は深く、人生は短い」(Ars longa, vita brevis)

12/12 09:14
0255文字
mahiro
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トールキンの若い頃書いた未完の作品クレルヴォ物語(クレルヴォはカレワラに登場する人物)を中心に彼の作品世界がどのようにして構成され広がって行ったか、未発表の書簡やメモなどを通して考証している、これはもうトールキン世界を愛してやまない人向けの本。カレワラの世界、フィンランド語が彼の作ったクウェンヤ語やシルマリルの物語に及ぼした影響…私は『トールキン旅の始まり』の映画を脳裏に思い浮かべながら読んだ、カレワラも好きな世界だ口頭で伝わって来たのはユーカラのようでもある。
0255文字
Die-Go
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図書館本。『シルマリルの物語』に代表される「中つ国」の原材料となっている、フィンランド民話「カレワラ」から、「クレルヴォ」の物語をトールキンが再話しているもの。本編は短く、むしろ解説の方が長いんじゃないかと思えるくらいだったが、確かに『シルマリル』につながる原点のようなものは色濃く感じられた。トールキン作品を極めたい方向けか。★★★☆☆
0255文字
マキト
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ここからトールキンの世界観の原点がある事が分かる作品。物語というよりは学術研究書みたいな作品。
0255文字
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トールキンのクレルヴォ物語〈注釈版〉評価57感想・レビュー4