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枕草子 上 (ちくま学芸文庫 コ 10-13)

感想・レビュー
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tukki
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主語のわかりにくいところに括弧書きがいれられているのである程度原文だけでも意味を掴むことができる。当時の風俗がよく表現されていてわからない古語の意味を調べながら読むと勉強になる。なにより、雅の境地!という感じの美しい描写がところどころにあり読んでいてのんびりとした幸せな気持ちになる。
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Wayne Lewis
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ネタバレ第三段の訳文に妙なところ(誤訳?)があります。粥の木で人を打つところなんですが、これまで読んできた「枕草子」の訳文は、婿君が支度をしている間に女房達が女君を打つと訳しているものがほとんどですが、なぜか島内さんの本では婿君が女君の家へ来ている間に女房達が婿君を打つと訳しています。原文は大体同じだから写本の違いではないじゃないかと思います。ちなみに、中国語版や英語版も「女君を打つ」がほとんどです。どうしてこう訳したのか知りたいです。
Wayne Lewis

「婿君が顔を少し赤らめて」と訳文にありますが、これを見るとなおさら変だと感じます。

08/19 21:28
0255文字
本のロマンス
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清少納言のこれは「よし」or「ダメ」との明確な姿勢に一種の痛快さを感じました。 気高く優美な中宮定子さまの、お姿やお言葉、そして清少納言との相互の暖かい思慕の情が、とても素晴しく感動的でした。また特に第109段、中宮定子さまと中関白家(道隆、貴子、伊周、隆家、原子・・)お揃いの団らんの場面は、百花爛漫に和顔愛語が満つるがごとく、この世の極楽を想わせるほど、麗しく晴れやかでありました。まさに「いみじう、いと、めでたし」の極致を感じました。この素晴しい平安浄土よ、永遠なれ!
本のロマンス

「中関白家」没落の逆境の中で、四季の移ろいや日常のルーティーンなどに「おかし、めでたし」ことを色々見いだす清少納言の姿勢は、見習いたいと思いました。

07/23 15:45
本のロマンス

第111段には「藤原公任」と和歌を合作する場面が出てきました。 「(清少)空寒み 花に紛へて 散る雪に(藤原公任)少し春有る 心地こそすれ」 ⇒さすが、見事な和歌ですね♪

07/23 15:46
0255文字
Yuki Snowy
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 第一二八段,恥づかしき物(『春曙抄』巻六)まで。  流石に古文は難解ではあるが,島内裕子先生の訳文と対比しながら読み進めると何とか理解できる。2回か3回繰り返して読むと少しずつ頭に入ってくる感じだ。古文に慣れぬ身であっても,清少納言の文章が溌剌としており,彼女の世界を活き活きと描いていることはよくわかる。服装や建物の構造などの知識がないため理解が難しい箇所もあるが,千年前の宮廷人たちを,令和を生きる我々と変わらぬ人たちなのだと身近に感じた。
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tsu55
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『枕草子春曙抄』を底本としているので、 現在一般的に読まれている三巻本とは異なっている部分が多い(思っていたより多い印象)。 「覚束なきもの」の中に「暗きに、苺、食ひたる」とあるのが気になって仕方がない。面白い感性だと思う。清少納言って、家族が寝静まったあとにこっそり冷蔵庫を開けてなにやら食べているタイプなんだろうか。
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あまね
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『光る君へ』の清少納言@ファーストサマーウイカちゃんがとっても魅力的なので手に取ってみましたが、大正解‼️清少納言先輩、めちゃめちゃ面白いです。数ある『枕草子』の中で現代訳を吟味したのも大正解‼️島内裕子さんの訳は、とても読みやすく素晴らしいです。そして、後に続く島内先生の〈評〉が訳に深みを与えてくれます。清少納言が情緒に溢れ、ユーモアに溢れ、中宮『定子』との関係がまたステキで…。本全体が雅やかな世界で楽しめました。やっぱり古典って凄いのだなと改めて実感しています。
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灰色のにゃあ。
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余ったお金を堅実に使える手段として日本の古典に注目する。古典はまた教育基盤の整備にも繋がり得るものであった。
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たけふじ
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「全て、人には、一に思はれずは、更に、何にかせむ。唯、いみじう憎まれ、悪しう、せられてあらむ。二・三にては、死ぬともあらじ。一にてを、あらむ」(第106段)。
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チューリップ
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原文と訳文と評という並びで読める枕草子。清少納言が良いと思うものを並べるものから宮廷生活、嫌なものを列挙していたりとか色んな話題がある。原文読み仮名振ってあるしサラサラ読めるだろうと思っていたけどいざ読んでみるとそんな事はなく結構難しくも感じた。訳文も丁寧なので凄く長くなっていたりして中々に読み応えがあった。
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Sin'iti  Yamaguti
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高校時代、古文は得意科目だったし、枕草子の註釈本で勉強していた。しかしあらためて原文を通読しようとしても歯が立たない。本書は語注をなくす代わりに訳文をくわしくする、という方法が気に入ったので読み始めたが、それでも理解できないことが多い。平安朝廷の文物(衣装とか家具とか)や和歌の知識がないと、おおよそのところは分かるにしても清少納言の感性までは踏み込めない。そのための解説が欲しかった。
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とく
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「言ふ事にても、折に付けても、一節、哀れとも、をかしとも、聞き置きつる物は、草も木も鳥・虫も、疎かにこそ、覚えね」(枕草子第47段)
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オシム
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某ゲームの影響で手に取った。 古文と現代語訳が交互に並ぶ作りだが、古文の中に注釈が一切なく、訳でニュアンスを拾う形式。そのため原文に比べて倍近い長さになっている。読みやすくはあるものの、原文のテンポを殺してしまっている印象。 枕草子に書かれていることは現代人でも共感できることが意外と多く1000年経っても人間は変わらないんだなぁと思った。また、日常的に故事を引用て応用していく殿上人の教養の深さに驚く。評でも触れられているが感性豊かに書かれているため飽きることなく読める。
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まりお
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春は曙、で有名な枕草子。あれが好き、これは良いと周りにある物を褒めちぎる段落と、宮廷での出来事を書いた段落。興味があるのは宮廷の方。ヒロイン定子様との関り合いから宮廷での行事、日常など。歴史好きとしては当時の生活を当時の目線で知れるのが嬉しい。
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記憶喪失した男
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ネタバレ有名な日本古典にようやく着手。大胆に意訳すれば面白い箇所はいくつかある。
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かおり
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学生の時に学校で読んだ枕草子は「冬は早朝」だったんだけど、これはその系統ではない、「能因本」の方です。枕草子にはいくつか系統があるそうで、最近は「三巻本」、昔は「能因本」が主流だったそうです。この本は、本文と、訳と、評が一段ごとに載っているので、読みやすかった。本文には全部にふりがなが振ってあるのと、「注」が「評」の中で補足されているので、物語が分断されずに読めて良かったです。引き続き下巻読みます。
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Kazu Yama
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をかし。
Kazu Yama

島内先生だったら 古文嫌いにならなかっただろうかな・・・

08/02 15:24
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Caivs Marivs
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デブで髪長いのはうざい、と言う見もふたもない一言が光る。戯画化されたオタへの生理的嫌悪はこの頃から存在していたのかと驚くとともに、こら女オタである紫式部は好かんだろうてと思わせる。私は、紫式部よりこっちのが好きだけどね。
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佐野水音
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音読用に原文と訳文が載っていて読める本がいいと思ってこちらを購入。 訳文と評がかなり色々と当時の風俗や背後関係などの捕捉をしてくれており、大変分かりやすく楽しく読めた。 当時の宮廷生活が生き生きとした訳文で読め、昔の人もこういうどうでもいいようなところでへりくだらないといけないのか、とか 雪山がいつまで残っているかの定子と清少納言の賭けの顛末とか 人間って1000年ぐらいじゃ本質はそれほど変わらないんだな~と思った。 下巻も音読でちょっとずつ読んでいきたい。
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都わすれ
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春は曙。・・夏は夜。・・闇も猶、蛍、飛び違ひたる。この本は江戸期、北村季吟による注釈本「春曙抄」の本文を用いている。枕草子は江戸期以前はあまり返り見られなかったがこの注釈本によって広く読まれ、蕪村から与謝野晶子など文学者たちに愛読されていた。原文、訳、評で構成され、清少納言が今生きて語っているような流麗な訳文。評が訳者の知識が溢れ、西洋の文学、美術などを絡み合をせ、枕草子の新たな発見と広がりに魅力を感じた。清少納言と定子の漢詩を介した美しい響き合いが心に残る。納言の優れた感性と定子への敬慕が心に沁みた。
都わすれ

☆春風のつまかえしたり春曙抄/与謝蕪村☆春曙抄に伊勢をかさねてかさ足らぬ/枕はやがてくづれけるかな/与謝野晶子 ≪第四回日本の古典を読むイベント≫

05/01 09:45
都わすれ

みあさん、おはようございます。ありがとうございます。この枕草子は訳文、評がとても素敵でした。清少納言の定子への敬慕がひしひしと伝わり、胸がいっぱいになりました。下巻もゆっくり読みたいです。

05/01 09:50
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まみこ
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一度読んでおきたいと手に取りました。この時代の人が何を「いとをかし」と思うのか、醜く思うか、寂しく思うか、、は読んでいて興味深く楽しかったです。私は随筆調より日記調部分が好きでしたが、中でも藤原行成が出てくる箇所がお気に入りで付箋を貼っていました。しかも勢いに任せて「権記」まで購入してしまいましたが、、、上中下巻と彼の執務日記が淡々と続いております。読み切ることができるのかが今から心配です。
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鉄砕
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コロナの影響さらにはステイホームで孫とも会えずに何を読もうかなと考えたとき古文に触れてみたいと思い読み始めました。さすがに読みづらかったので朗読cdと合わせて読んだり聴いたりしたが、少し難しかっった・・・。やはり背伸びせずに誤訳されているのにすればよかったか・・・。とはいえ、美しいい言葉がたくさんあり心が癒やされました。
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