読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
7

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
オペラ座のカニ人
新着
図書館本で読んでみた。良かったので、次は辻静雄先生の翻訳本を読んでみたい。フランス革命前後のフランスの食生活や文化など興味深いことがたくさん書かれており、今後の料理人生に役立てたい。サヴァランが蒸し器を利用して料理をしていたらしくそれに関する解説に納得しました。読んで良かった本。
0255文字
Ryoma Okamura
新着
食卓でなにもやることがなく、他人が食べるのを黙って見ていることほど辛いものはない。私は、いよいよ佳境に入ってこれからという顔をしているラペルト氏に、「さあ、もうこれで止めにしよう。君の運命によれば、きょうは、嫌になるほど牡蠣を食べる日……ではないようだ。そろそろディナーにしようじゃないか」といって彼の手を止めさせた。そのあと、私たちは揃ってフルコースに取りかかったが、ラペルト氏の食欲はといえば、まるでさっきまで断食をしていたかのような見事な食べっぷりであった(pp.107-108)。
0255文字
トリッコロ
新着
今年初の読み物だが、訳者が画家でエッセイストの玉村豊男氏で読み応えのある一冊だった。原著は美食家として知られたブリア・サヴァランの著者で、グルメの蘊蓄は1825年初版とは思えず読み応え十分。 興味を引いた部分は、本編とは少しはなれるが、男性が女性を一対一で夕食に誘う時は”On fait l’amour”と言い、仏語では「性行」を意味するらしい。確かにパリ駐在で同僚二人でレストランに行くと、廻りはカップルだらけで場違いであったことを思い出した。
トリッコロ

余談だが、ブリア=サヴァランの名にちなんで命名されたチーズのクリームのフレッシュタイプは、そのリッチでまろやかなと爽やかな酸味がまるでチーズケーキのような味わいで個人的はお薦めである。

01/06 17:26
0255文字
jjm
新着
約200年前に書かれた美食家サヴァラン氏による食に関する考察本と玉村さんによるエッセイ。サヴァランの一部謎理論に対する的確なツッコミや各種よもやま話しは読んでいて飽きない。美味である鳥として、日本では禁鳥であるツグミと並んで、イチジククイやキジが挙げられている。特にキジの香気はすばらしいとか。魚食は性欲向上という謎理論がある一方で、低炭水化物ダイエットの有効性やオスマゾーム(うまみ?)への言及は興味深い。
jjm

フランス人も17世紀まで手づかみで食べていた、ショコラ+龍涎香で強壮剤、ポタージュとポトフのポは「pot鍋」のこと。マグロのオムレツではコイの白子を使うなんてきっと魯山人もびっくりのはず。ザリガニはいつかIKEAのフェアで食べたい。

12/02 01:27
0255文字
みにゃー
新着
訳者のエッセイが長すぎるしまあまあ考えが古い。しかし歴史的な解説が良いタイミングで入っているところは評価できる
0255文字
Eiji
新着
冒頭から生殖感覚を第六感と記したり、食を語ると見せて実は恋愛を語っている(笑)サヴァラン節が随所で効いていた。読み応えのある一冊。
0255文字
梟をめぐる読書
新着
美味学の古典的名著として知られる『美味礼賛』を、フランス文化研究者が大胆に編訳。サヴァランの文章を補うかたちで適宜訳者視点の解説を挿入したもの。というと「原文のイメージを損ねているのではないか」などの心配も出てくるが、これが抜群にハマっており、序章からサヴァランが味覚と「生殖感覚」(早い話がセックスのこと)を積極的に関連付けようとしていたこととか、フランスにレストランが登場したのがようやく革命後のことだったとか。新訳で初めて気づかされたことも多く、楽しめた。グルメブームに沸く今だからこそ読んでおきたい本。
0255文字
全7件中 1-7 件を表示

この本を登録した読書家

美味礼讃評価41感想・レビュー7