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背徳者(新潮文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
3

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nac
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★★★
0255文字
テイネハイランド
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kindle本。初出:大正13年と古い翻訳なので、意味を調べないとわからない単語(本復、長虫、闊く---)が結構あり、ところどころ訳文に意味不明の箇所がありました。また、語り手ミシェルが自分の小作地で密猟をしている男をそそのかす場面など、一体何のためにこんな描写が要るのだろう?これをわざわざ入れるにしてももっとその背景を説明してもらわないとなあと思ったりもしました。全体的に間延びした観念的な散文詩を読んでいる感じで、この翻訳版を読む限り、今日読む意義がある小説とはとても思えなかったです(G1000)。
テイネハイランド

観念的な散文詩らしい表現:(第三部)「ややもすると、わたしは正直の中に拘束と規約とまたは危惧よりほか見まいとした。これを無類の難事として愛すると云うならば、気に入ったかも知れない。我々の風習はこれを以て相互的で月並な契約の形式にしてしまった。スイスでは、それが慰安の一つだった。」あるいはフランス語原文で読んだり、別の翻訳本で読めばまた印象が変わるかもしれませんが、今のところはその手間を掛けるほどの本だとは思えませんでした。

11/16 14:41
0255文字
荒野の狼
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主人公が、自然や人々に実際に触れて、本当の自分をみつけていく過程は、ヨーガや瞑想、禅などの、あるがままを注視する姿勢に通じるが、今日でも従来の信仰を行っているものからは否定される傾向が強い。逆に瞑想家(禅家)は、聖典などに書かれているものを否定し、実体験のみを肯定するものが多い。おそらく、この両者の傾向を知るジイドは、この小説の理解のされ難さをわかったいたので、序文を書いたのだろうが、作品は発表時は、不評に終わった。両者の立場を理解してから読みたい作品。
0255文字
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背徳者(新潮文庫)評価75感想・レビュー3