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はじめてのジェンダー論 (有斐閣ストゥディア)

感想・レビュー
81

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ろ
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「はじめての」とある通り、ジェンダーに関する基礎的な論点を順番に押さえていく本として良書。平易な筆致な反面、重要なポイントの拾い読みがしづらい。性差・性役割といった基本の話から性暴力や(女)性差別、そしてリプロダクティブ・ライツの話へと発展していく。各章末の読書案内が非常に懇切丁寧(詳細なコメント付)なのも特徴で、気になった文献を探しながら知見を拡げていきたい。著者には全く責任はないが、紹介されている本の多くが00年代と10年代の刊行で、電子書籍化されていないものがほとんどのように見受けられるのは残念。
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me__duet
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学びがありすぎて何度でも読み返したい(のに図書館で借りてしまったので別途買う)なんとなく感じているジェンダーへのモヤモヤがどんな学問の中でどんな問題と捉えられているかを整理してくれる本という感じ。ここからより詳しく問題を掘り下げたいときは自分でそれぞれの分野へ進んでいく、本当に適切な入門書。
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ちや
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教科書に良いかもしれない
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姉ミジンコ
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初学者なので最初の2章は少し飲み込むのに時間がかかったけど、その後は結構すんなり読めた。読書案内にもいくつか気になる書籍があったし、その中でも「女性を弄ぶ博物学」は博物館学もやってる身としては必読かなと思って読みたいリストへ。もっと高校生とか中学生とかの若くて何も分かってなかった時にこういうジェンダーやセクシャリティ、私の人権の話を学びたかった。。
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遠野空
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初めて知ることが多く、まさに入門書というにはピッタリな感じ。ただ、個人的にこの本を全て信じられるかと言われると、うーんという感じ。難しいです。
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柿津
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ジェンダー論について学ぶために購入。ジェンダーに関する入門書はいろいろあるが、有斐閣ストゥディアなら信頼できると思った。実際、かなり良い入門書だと思う。「性別」とはなにか、性差、性暴力の概念等や、実際の社会における事象を丁寧に説明している。読書案内も豊富で、はじめの一歩にふさわしい本だった。非常に勉強になった。 しかし、人を見下すような表現が散見されたのは残念だった。読んでいて疲れる。また、対立する見解に根拠の厳密性を要求する一方で、筆者が特段の根拠なく断定的表現を用いている場があるのはやや気になった。
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じゃくお
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筆者の文体が軽薄で無駄の多い点は気になるが、内容自体は平易で理解しやすく入門書としては良い本だと思います。ジェンダーという概念への不理解は思想が異なるからと言うより、正しい知識を持っていないために起きるのだと感じました。
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Raindrop-Pop
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ネタバレ何となく避けていたジェンダーという概念を学び、自分の認知バイアスを確認するために購入。生物学的な性別すら相対性を含む中で、社会的規範としての性差を当然の前提としての立論には確かにマイノリティの声を封殺する危険がある。「女なら」「男なら」という集団的なアプローチは心地良いかもしれないが、人は一人ひとりが違う存在ということを置き去りにしがち。心に響く不協和音を嫌がらずに、性差ではなく個人差だと把握することが大切か。普段は意識しない社会学的な視点から見る女・男は新鮮で、著者から学んだり、反論しながら読了した。
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なんてこタコス
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現代の教養書
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へ
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「男」「女」といった分類は自然に存在するものではなく、人間が基準を定めた社会的なものである。この分類がどのように作りあげられたのか、さまざまなテーマを通して問う本書。性的マイノリティ、性役割、性暴力、教育や雇用、生殖技術まで触れられている。「はじめての」にふさわしく、事前知識がなくてもスイスイ読める。関連図書がコメント付きで紹介されているので、そちらもいずれ読みたい。
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Bevel
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定義(ジェンダーとは、そうした〈分類〉する実践を支える社会的ルールだ)と目的(「人間には男と女がいる」という現実を、私たちはどのようにしてつくりあげているのか〉を問い続ける)を明示するのがよいなと思った。ジェンダーには認識と規範の絡み合いが含まれるし、その規範の作り方を批判的に観察しつづけるのが目的という感じ。『現代思想』の論考などで見ない参考文献の紹介が豊富でよかった。
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昌也
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再読
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かんがく
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ジェンダーについての重要な概念をまんべんなく、かつ簡単にまとめた本。具体例や読書案内が豊富で入門書として最適。性別や性役割を固定的に考える視点から自由になることが必要。
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oyoide
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ジェンダーという思想からみる、人社会の多くの差別が広く分かる良書。 ジェンダーという思想に見られる「分類」にかかわらず、「分類」することによって差別が生まれていることも危惧している。 人は、国家や組織などの社会を形成する上で、自分の理解し難い存在をそのまま受け止めさせることを許さず、その受け入れ方の規範がプロパガンダとして現れて容易に受け入れてしまうことも記されてあり、その潮流の中にいる自分に気付かされる。 こうしたことが、鋭いながらも平易な言葉で受け入れやすく書かれている。
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Narr
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人間を積極的に男女へと分類したくなるその心性から出発したジェンダー論。著者が男性というのも良い。入門書として復習に使用。他の入門書にあまり見られない、ありがちな生物学的視点への折衷と反駁がある点が丁寧。現在も使用される「哺乳類」という分類には、リンネによるヒト女性の母性を強調させる意図があったことは初知り。博物学…ほんま…。
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bbblllhhh
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微妙。元々フェミニズムを肯定的に捉えている人には良い入門書となるだろうが、ポスト・フェミニズム,弱者男性論に靡いているような人は、この本を読んでも、更にフェミニズム嫌いが加速するだけだろう。フェミニストとして、この本をおすすめしない。 弱者男性論等に靡く人が恐らくフェミニストに聞いてみたい点の説明の多くは簡潔で、最後には必ず「この説明で納得いかない人は救いようがありません」的な文言と筆者の感情論が付される。書籍代を払った読者を突き放すとは何様?感情論に紙面を割いてどうする?
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K
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ジェンダーについての入門書なので論理的でわかりやすく書かれている。LGBTQだけでなく男とは?女とは?と分類の話から性差別や性暴力まで日本の性に関するあらゆる問題に触れている。ざっくりとしかジェンダーについて理解していなかったことをこの本を読んで気付く。男と女の定義も実は曖昧なこと、「男らしさ」「女らしさ」に囚われすぎて自分の能力を発揮する力を自ら知らず知らずのうちに抑え込んでいることがあることを知ってショックだった。
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つーちゃん
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ジェンダーについて学びたい人は必読。 ジェンダーとセクシュアリティの違いとは? 女性の社会進出 性差と性役割の違いとは? LGBTについて 性暴力 など、幅広く扱う良書。 LGBTの権利についてだけ知りたい人もいるかもしれないけど、ジェンダー論として、性暴力やセクハラなどは避けて通れないので、そういうのしんどい人は注意かも。
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間接照明
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ジェンダー問題に興味がある人にもだが、できることならない人にこそ読んでほしい本であり、今明らかになっている様々なジェンダーに関係する問題が丁寧に記されている。大切なことは我々が今持っている価値観について疑ってみることであり、本書の記述に対しても同じような視線を向けてみることでより理解が深まるのではないだろうか
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enonoki003
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色々とつまみ食い的な学習には限界があることや、情報収集はどうやっても自分のバイアスがかかるので腰を据えて書籍などから知りたく、とはいえいきなり洋書とかに手を出すと即死するので入門に良さそうなものを。 実際かなり勉強になる。それぞれの概念は見知ったものではあるけど、細部に至ると知らないことだらけであるし、それらについてより深掘りして考える、自分に問い直し続ける必要があるのを感じる。 『男女経済格差』『ワークライフバランス』『リプロダクティブヘルス&ライツ』周りが現状関心がある気がする。他のも読みたいところ。
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ymmtdisk
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この本では「ジェンダーとは」という解説に始まり、ジェンダー的偏見から女性差別について進んでいく。大学教科書に採用されているらしいけど文章はわかりやすくて、基礎的なことを知りたい人にお勧めできる。 私としては、性別そのものや男女の区別、性役割規範などについては同じ加藤さんの著書『ジェンダー入門』の方が厚く書かれている印象を持った。 『ジェンダー入門』が2006年初版なのに対して、こちらは2017年初版。この10年、ジェンダー論の視点で見る社会状況は、ほとんど、というか全然変わっていないのかもしれない。
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邪馬台国
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松岡正剛氏がオススメしていて妙に気になった一冊。久々にジェンダー論に関する本を読みました。当たり前だと思っていたものを疑い、面倒臭く問う事の大切さ。こと生活に関わり人類誰しもが他人ごとではない(見ぬふりすることは容易いけれど)話題だけに「聞き飽きた」がない領域だなと改めて思いました。多岐に渡った観点からの問いに溢れている上に参考文献の紹介が豊富なので、ここから自分の関心を広げていこうと思います。
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れお
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結構幅の広い内容をすごく丁寧に論じていてとてもいいなあと思った。前期は読書案内に出てきたものを読んでいこう、と決心。
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チャム
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ネタバレジェンダーの問題は個人だけでは解決しない。政治的問題であり、経済的問題であると思った。「女性専用車両やレディースデーは女性ばかり優遇されているから男性差別だ」という一見反論しづらい主張に対して、思っていたモヤモヤを言語化し問題に切り込んでいてとても良かった。各章末にあった問いについても自分なりに考え、自分の中にある固定観念を見直しておきたい。
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ぴーまん
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とても勉強になった。どの項目も整然と論じられていて、すんなり頭に入ってきた。参考文献が充実してるのもありがたい。 ジェンダー論の本は、自分の体験している世界が根底から揺さぶられるような衝撃と(あえて言うなら)快感がある。興味深いのは勿論だけど、「興味深さ」の搾取に陥らないためにも、この本で述べられているような知見は実社会でも活かしていきたいと思う。
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0sanada0
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用いる言葉をしっかりと定義して、「徹底して論理的に」書かれた本。ジェンダーを広く見渡したいと思って手にとったが、正解だったと思う。引用して紹介したい箇所が多いけど文字数が足りないな。「女性専用車両やレディースデーは男性差別か?」の問いが良かった。
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ゆかり
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この本の良いところは「ジェンダー」「男と女」「生物学的」…とはそもそもどういう定義なのか丁寧に説明しているところである。ジェンダーとは人間を性別によって分類する規範のことであって、この本では主にどのように分類されているのか、また規範はどのように生まれたのかを解明している。前者に関しては興味深いことが多かった。しかし後者に関しては、一部著者の意見がまるで客観的な事実かのように書かれているところがあると感じた(妥当だと感じる部分が大半だったが。)。この本で紹介された文献も読んだら良いのかもしれない。
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アルビーノン
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個々の肉体の多様性が縮減されて「男」と「女」という2つだけの記号にまとめあげられ、今度はこの2つだけの記号が独り歩きを始めて、反対に一人ひとりの人間に押しつけられることによって、この単純な<分類>から逸脱した人々に対する排除や差別を生み出してきた。/性差という事実問題を、だからこうすべきだ(性役割)といった特定の価値判断に直結させるのは間違い。たとえ同じ事実認識を前提にしていても、それを踏まえてどのような価値判断を下すかは、開かれた問題。
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jabrafcu
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「はじめて本気でジェンダー論を学ぼうとしている人たちのための本」(p. iv)。予備知識なしで通読して独習できるデザインとなっているので,まさしくはじめの1冊によさそう。各章末に読書案内がついており,ごく手軽な入門書から本格的な論文まで紹介しているのもよい。内容を総じていえば,様々なカテゴリーが社会的な力関係の中で〈分類〉する/される実践により構成されていることが実感として理解できる記述になっている,と評することができるだろう。
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ちゃすくん
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性差には生まれつきのものと社会に期待される役割や教育制度、社会規範を内面化した結果の性差が相互作用を起こしている。男女特性論のような区別(実際には序列を作る差別)は、例え一定の真実を含んでいたとしても平等を目指さなくて良い理由にはならないと改めて思えた。
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bookworm
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この世には男と女がいること、マイノリティ?普通?普段当たり前だと思っていること(そもそも当たり前って何?)に疑問を投げ掛ける。性は実に多様であって、男と女という性別二元論では語れないと思った。男はこうだから、ああだからという性による決めつけが馬鹿馬鹿しいと感じるようになった。未読了だがすごく興味深かったので記録する。
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アイロニカ
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大学講義の参考書として著されたシリーズの一冊で、学問的に真っ当なジェンダー論を学ぶなら誂え向きであろう。シリーズ名の“ストゥディア“がラテン語で「勉学」と共に「情熱」の意味も含んでいたことは中々興味深い。本書は講義でも扱いやすいよう13のチャプターに分けて、ジェンダーという社会的に〈分類〉されてきた現象の変遷と内包された問題意識について概観的に論じている。物事を単純化した似非ジェンダー本を読むことは分かりやすく快感かもしれないが、この現象は本質的に厄介で困難な思考に直面させるものだと感じざるを得ない。
アイロニカ

政治家や有識者らによる性教育バッシングは、民主主義の理念を暗に恐れて破壊しようとする妨害行為だと指摘する著者の言葉が熱い。「主体的に学び・考えることを人々が面倒くさいと感じる時、民主主義は危機に瀕しているということは、知っておくに値する歴史の教訓です」第13章より引用。

12/13 09:50
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iwtn_
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タイトルのとおり、ジェンダー論の入門書。13章にわたって様々な観点からジェンダーについて簡潔に、時にユーモアをまじえながらまとめている。読みやすかった。 ケアワーカーが女性に偏っており、更にコロナ禍のなかで被害を受けやすいという現状を想ったりした。特に近年、日本だと全体的に実質賃金が下がっている傾向があり、それはより低所得者に影響を与えていると思われる。唯一賃金が上昇傾向にあるIT関連でも、上がりやすいエンジニアは男性のほうが多い。現状、ジェンダー問題の解決は後退気味であると言えるかもしれない。
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kuro
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ジェンダーに関するさまざまな議論点がよく分かる本でした。最初の一歩として関連新書と共に読みたい本。
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空水
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凄くわかりやすい。ジェンダー論の本、色々見たけどけど結局この本が一番良かった。
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カモメ
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教科書的な内容でした。性別の決定に興味があり、性同一性障害と認定されるのは医師2名の意見が一致した時だけであり、個人の意思が軽視されているという指摘がおもしろかったです。事実と価値判断は異なっている、数が多いからといって決めつけるのは間違っている、といった指摘が何箇所かなされており、個人のもつ固定観念を問い直す著でした。女性専用車両については様々な意見があると思いますが、積極的な最適な策ではなく、そう選択せざるを得なかったものです。どのような犯罪であっても被害者の目線で考える事は重要だと感じます。
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Trauriger_So
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読書メーターってたった255文字しか感想等を書けなかったんですね…他のサービスと勘違いしていたのか、文字数制限2000字だと勝手に思い込んでいた。「レイプ神話」について色々と書いていたのだが、折角書いたものもここには貼り付け出来ないのであった……(完)……
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n
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元々興味があったけど本を読むのは初めて。 自分の中に知らないうちに刷り込まれてたジェンダーを感じた。正直怖かった...
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g_eiru
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まあ入門書ですね、知ってる事が多かった
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時田桜
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優しい教科書
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