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倉橋由美子を初めて読んだが教養に溢れた作家であることを認識した。彼女の知識にはなかなかついて行けない。解説者自身がそう言っているのだから間違いはない。すべての登場人物を「さん」づけする小説に出くわしたのは初めてである。教養人の世界、庶民のそれとは異質な世界を描いている。高踏的な別世界である。おとぎばなしとでも言えそうな話であった。

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コメント(0)2002/02/22