読書メーター KADOKAWA Group

親権と子ども (岩波新書)

感想・レビュー
19

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ももいろ☆モンゴリラン
新着
何よりもまず、子どもの利益となる選択をしなければならない、と何度も主張する。それだけ忘れられがちなのだろう、「親権は、多くの場合、親であるというだけでその人に与えられる」から。海外との比較や、国内法制度の改正の変遷を見て、社会が子どもの利益となるよう腐心しているかわかりますね…。法制度をいくら整えても、法治国家が故に手続きには時間がかかってしまう印象がある。各機関が自分の役割を少し踏み越えて連携することが重要だと筆者は書く。諦めない社会と構成員でありたいね。
0255文字
カモメ
新着
明治の親権は家のため、親のためだったが戦後に家制度が廃止され、子どものための親権へと大きく変わった。2011年の民法改正では監護に関して定める場合は子の利益優先の文言が加えられ、懲戒権についても見直され820条の「監護及び教育」の中に完全に含まれることとなった。離婚後に日本では単独親権となるが、高度経済成長期は母は母であるというだけで親権者になりえた。しかし1980年代ごろより子の利益に反する結果をもたらしかねないという批判が出るようになった。離婚後単独親権であっても経済面での扶養義務は父母双方にある。
カモメ

しかし2011年の調査では母子世帯で養育費の支払いを継続して受けているのは二割を切っている。離婚届に養育費および面会交流の取り決めの有無をチェックする欄がもうけられたことで取り決め率は少しずつ上昇している。養育費が支払われなかった場合、自分で督促する、代理人弁護士や家裁から督促してもらう、差し押さえなどの直接強制執行、間接強制執行といった方法があるがひとり親自身が個人の努力で取り立てることを前提としており限界があり、行政による徴収や立替払い制度が必須と指摘する。

07/21 18:05
カモメ

2016年に親子断絶防止法案が公表されたが「子どもの利益」よりも別居親の立場に重点がある印象があるため更なる検討を期待する。

07/21 18:06
0255文字
Miki Shimizu
新着
いろんな例をあげながら説明されているので、難しい法律の話もわかりやすく読めた。体罰禁止になる前の本なので、増補版とか出たら買いたい。
0255文字
読書熊
新着
親権の基礎が学べた
0255文字
ともこ
新着
親権とは何かをきちんと知りたくて、借りた図書。よって第1章のみの読了。
0255文字
だいすけ
新着
「親権を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。(民法820条)」「親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。(822条)」「親権を行う者は、子の財産を管理し、かつ、その財産に関する法律行為についてその子を代表する。(略)(民法824条)」「児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、(中略)通告しなければならない(児童虐待の防止等に関する法律6条1項)」親権に関わる法律は日々変化しており、一文一文に歴史がある。
0255文字
鵜殿篤
新着
昨今の世間を騒がせている児童虐待について、児童相談所の対応を非難する人々が一定程度いるわけだけど、そういう人には本書を一読することをお勧めしたいところだ(まあ、そういう人ほど本を読まないんだろうけれども)。仮に児童相談所が機能しないとしても、その理由の大部分は決して所員の努力不足等にあるのではなく、法律上の「親権」の規定にあることが分かるはずだ。「親権」規定のどこがどのように問題なのか、何が変わり、何を変えるとよいのか、本書は歴史的経緯を踏まえながら分かりやすく説明してくれる。
0255文字
aochama
新着
ケースを追いながら親権と子供の問題を丁寧に説明しています。子の利益のためという法改正が行われ、さまざまな手当てがなされつつある親子の関係ですが、なかなか難しい問題が残りますね。親権は子供の人権を守るものとしていますが、法制度の整備だけでなく、多くの関係者が一体となって取り組まなければならないことが、わかりました。
0255文字
ゆう。
新着
親権とは子どもにとってどういう意味があるのか、子どもの人権保障の視点から法的解釈を示した内容だと思います。現実問題のなかで親権が壁となり、子どもの最善の利益を保障し、適切な保護などが難しいことはあると思います。しかし、親権は子どもが親権者に対して監護や教育を求める権利なんだと示すことは大切だと思いました。また、虐待事例から親権問題を具体的に考察しており、子どもの命を守り発達を保障することと親の成長・発達をも含めた社会的養護のあり方についても考えることができたように思います。勉強になりました。
0255文字
akane_beach
新着
長年にわたり家庭問題に関わって来て、特に子どもの事件に詳しい二人のベテラン弁護士が、親権という法制度の最新の情報とたくさんの資料と例を提示して、難しい法律の説明と、時代の流れに合わせて変わってきた子どもや親権に関する法律と、その問題点や活用方法まで丁寧に記されています。親権は子どもの利益を守るもの。まただからといって子どもは保護されるだけの存在ではなく、親権という仕組みは子どもの人権を保障するためにこそある、と言い切ってます。
0255文字
てくてく
新着
離婚と親権、虐待と親権、その前提となる子どもの権利について、事例を用いて最新状況を説明している。明治民法における懲戒権の説明が興味深かった。
0255文字
micamidica
新着
前半は離婚と親権について、後半は虐待と親権について。だいたいの流れは知っていたけれど法律についての知識が断片的だったので、体系的に整理されていてとても役に立った。親権=親のための権利ではないし、面会交流が親のためではなく子どものために推進されますように。自分のために面会したがる親がいて、子どもに不利益になっていることも多いことをきっちり世の中(とくに親子断絶防止法成立に取り組んでいる議員のひと)にわかってもらいたいところです。
0255文字
godubdub
新着
経験豊かな弁護士ニ名の共著。前半は主に離婚に伴う親権の話で、後半は児童虐待に絡んだ話。コンパクトで読みやすかった。新しい発見もいくつか。
0255文字
こぽぞう☆
新着
図書館本。「親権」というけれど、「子どもの権利」を抜きには語れない。近年、改正されている民法を理解するには良書か。
0255文字
ざまたかこ
新着
親権という言葉はよく聞くし、自分でも使うことがあるのだけどその意味する範囲はよく理解できていなかった。一読したくらいでは理解できた!とは言えないけど、何度か読んでみたいと思う。
0255文字
kokekko
新着
参考文献が充実
0255文字
乱読家 護る会支持!
新着
【民法八二〇条】親権を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。 離婚後の親権は、戦後すぐは父親が過半数を占めていたが、2015年は父親12%、母親84%。「子供の意見表明件」は、子供の権利条約の中核の権利。面会交流の寛容性が子供の利益にかなう。ひとり親世帯の相対的貧困率は54.6%(2012年 厚労相)。民法は体罰を許していない(体罰は子供の利益にならない)。。。 嫁はんとはもめないようにしよう。。。
0255文字
いっしー
新着
親権に関する法令や過去の経緯最新情報がまとめられており分かりやすい。親権は法的な事なのでその根拠は理路整然と書かれているが、結局のところそれを現実に当てはめると、必然的に母親側に有利(父親側にあまり選択権が無い)な事が分かった。
0255文字
海戸 波斗
新着
男性女性弁護士、お二人の見解。岩波新書。知識は力、でも武器では無い。一般人が知識を持って、おかしいぜと言ったところで前例はこうですって一蹴されるのは日常的によくあること。むなしいって、こういう心持のことを言うのね、きっと。
0255文字
全19件中 1-19 件を表示
親権と子ども (岩波新書)評価68感想・レビュー19